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【適性検査とは?】30種類の検査の特徴と選び方を一挙解説

「応募者の職務適性を見極めるには、どの適性検査を選べば良いのだろう?」
「とりあえずSPIを導入すれば無難かな?」

このようにお考えではありませんか?

適性検査の種類は多岐にわたり、およそ70種類あると言われています。種類の多さに、どれを選べば良いのか迷う採用担当者もいるでしょう。

しかし「どれも同じようなもの」と思っているとしたら、それは大きな間違いです。計算能力を測るものやストレス耐性を分析するものなど、適性検査によって内容や得られる結果は異なります。そのため、目的や条件に合った検査を選ぶことが重要です。

本記事では、適性検査の概要や目的、選び方などを解説したうえで、具体的な適正検査を30種類紹介します。最後までご一読いただければ、自社にぴったりの適性検査が見つかるでしょう。

なお、自社に合う人材を採用するためのお役立ち資料もご用意しています。無料でご利用いただけますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。

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適性検査とは

オフィス街のイメージ
適性検査とは、人材がその職務に適性があるかを客観的に分析するためのテストです。新卒の採用活動で使われるイメージが強いかもしれませんが、中途採用はもちろん、配属先の検討や職務分析など、人事業務のさまざまな場面で活用されています。

厚生労働省「公正な採用選考の基本」では、採用選考にあたって「応募者の適性・能力に基づいて行うこと」を基本的な考え方の一つにすることが示されています。職務を遂行できるかどうかを公正に判断するためにも、適性検査が役立つでしょう。

なお、混同されがちな言葉として「適正検査」という表現も見られます。適正は「適当で正しいこと」、適性は「性格や性質がその物事に適していること」を指すため、人事分野では「適性検査」がふさわしい表記です。

適性検査は、内容や目的によって大きく2つにわけられます。
・能力検査
・性格検査
それぞれ以下に解説します。

能力検査

能力検査は、働くうえで必要な知的能力、一般常識、思考力を確認できる検査です。具体的には、以下のように「言語分野」と「非言語分野」にわけられます。
  • 言語分野:国語的な能力(言葉の意味や文章の趣旨を正しく理解できるか)
  • 非言語分野:算数・数学的な能力(数を正しく処理し論理的に考えられるか)
上記に加えて「英語」や「構造的把握力」といった検査を実施する企業もあります。能力検査は、応募者の基本的な学力(頭の良さ)や身につけてきた基礎能力を測る検査と言えるでしょう。

性格検査

性格検査は、応募者の「人格」や「価値観」などを可視化する検査です。性格の良し悪しを評価するものではありません。応募者の人間性や思考の特徴を分析し、組織風土にマッチするか、向上心や協調性を持って業務に取り組めるかなどを判断します。

個人が持つパーソナリティは本質的なものであり、短期間では簡単に変わらないため、人材の見極めにおいて非常に有効です。

採用活動でも、面接官個人の感覚に頼らず客観的な視点で評価できるため、多くの企業で導入されています。応募者に優劣をつけるというより、自社との相性を測るために用いられることが多いでしょう。性格検査を活用して相性の良い人材を採用できれば、早期離職を防ぐ効果も期待できます。

適性検査の目的と活用シーン【8選】

4人のビジネスパーソン
適性検査というと、人材採用を成功させるために導入するものと思うかもしれません。実際に、採用活動を主目的として適性検査を活用している企業は多く見られます。

しかし、適性検査は採用活動だけではなく、さまざまなシーンで活用可能です。これから適性検査の導入を検討しているのであれば、結果を有効活用するためにも、具体的にどんな場面で活かせるのかを知っておきましょう。

ここでは、以下8つの例を取り上げてくわしく紹介します。
1. 採用活動(新卒・中途)
2  配属先の検討
3. 管理職候補の検討
4. 職務分析
5. 退職者分析
6. 自己理解・成長
7. 人事評価
8. 人材マネジメント
一つひとつ解説します。

1. 採用活動(新卒・中途)

適性検査は、採用活動において人材を見極める目的で用いられます。面接や履歴書の情報だけではわからない応募者の能力やパーソナリティを、適性検査を通じて客観的に把握できます。

たとえば、職務に必要な数理能力やストレス耐性などが挙げられるでしょう。これらを事前に測ることで、採用ミスマッチを防ぎ、入社後の教育やコミュニケーションの負担を軽減することも可能です。さらに適性検査の種類によっては、入社後の活躍可能性まで精度高く判断できます。

なお、新卒採用(就活時)と中途採用(転職時)では、適性検査で確認する内容が異なります。

新卒向けの適性検査で重視されるのは、就活生の基礎学力や潜在能力(ポテンシャル)です。社会人経験がないため、能力検査・性格検査の両方から判断するケースも多く見られます。また、就活生の応募が多い企業では、一定の基準で「ふるいにかける」意図もあるでしょう。

一方、中途採用向けの適性検査では、社風や職務とのミスマッチを防ぐため、性格検査が重視されます。能力検査をせず、性格検査だけを実施する企業も少なくありません。

採用活動については、以下の関連記事も役立ちます。あわせてご覧ください。

【 関連記事:採用担当になったら何から始める?仕事内容の基本と採用成功のコツ
【 関連記事:採用戦略とは?意味と具体的な手順、事例を紹介
【 関連記事:人柄重視の採用手法とは?企業が性格を見極める方法と面接のコツを解説

2. 配属先の検討

適材適所の人員配置にも、適性検査は役立ちます。社員個人の能力や行動特性などを把握できれば、その結果をふまえて最適な配置を実現できるからです。

従来の人事異動は、人事担当者や直属の上司の判断で決められていました。人事担当者の主観に頼ってしまうと、、配属先とのミスマッチが生じやすくなります。また、部署ごとに求められるスキルや資質は異なるため、本人の実力を最大限活かせない可能性もあるでしょう。

一方、適性検査を活用して客観的な分析ができれば、そうした事態を防げます。既存の社員だけでなく、新卒入社の配属部署を決める際にも有効でしょう。

適材適所の採用や人材配置については、以下の記事でもくわしく解説しています。興味のある方は、ぜひあわせてお役立てください。

【 関連記事:人材配置とは?目的や課題、最適化する方法もまとめて紹介
【 関連記事:適材適所の採用・人材配置とは?メリットとデメリット、実現方法を解説
【 関連記事:入社後における配属先の決め方!企業が意識したいポイントは?

3. 管理職候補の検討

適性検査は、社員の昇進・昇格を検討する際にも有効活用できます。

昇進候補者の実績や貢献度が高くても、管理者として現場で活躍できるとは限りません。登用後のポジションでは、それまでとは異なる能力を求められる可能性も高いからです。

適性検査を実施すれば、昇進・昇格の候補者が「登用後のポジションに必要な適性を備えているか」「部下のマネジメントができる人物か」などを予測分析できます。判断材料の一つとして考慮したうえで、管理職にふさわしい人材かどうかを見極めましょう。

なお、ミイダスの「コンピテンシー診断」では、部下・上司としてのタイプもわかるため、以下のような相性をふまえて管理職候補を選べます。本人の能力や適性だけではなく、現場とのバランスを考えて判断できると理想的です。
上司タイプと部下タイプの相性
管理職や昇進・昇格については、以下の関連記事もあわせてご覧ください。

【 関連記事:管理職への昇進で気を付けることは?人事異動のポイントを解説
【 関連記事:昇進と昇格の違いを解説!社員から拒否されたときの対応も

4. 職務分析

適性検査の結果を職務分析に活かすことも可能です。職務分析とは、仕事として取り組む内容や役割を調査・分析し、明確にすることを指します。

各部署で活躍する社員に対して適性検査を実施し、共通する性格特性やスキルを洗い出せば、各職種・業務にはどのような人材が向いているかを可視化できます。可視化したデータを採用基準に設定すると、自社と相性の良い人材を見極められるでしょう。

また、近年注目されている「ジョブ型」を導入する際にも、職務分析は役立ちます。ジョブ型雇用やジョブ型人事制度の詳細は、以下の記事をご一読ください。

【 関連記事:ジョブ型雇用の特徴とは?メリット・デメリット、導入の注意点を解説
【 関連記事:ジョブ型人事制度とは?失敗する企業の特徴や導入事例から成功の秘訣を学ぶ

5. 退職者分析

人材獲得が難しくなっている昨今、離職率を下げることは企業にとって重要な課題の一つです。しかし、対策をしたくても本当の退職理由を聞き出すのは簡単ではありません。

そこで、退職者が過去に受検した適性検査の結果から、共通する行動特性を分析する方法もおすすめです。その結果を採用活動に活かし、退職者に多い傾向を避けて選考すれば、入社後の定着率向上につながります。

社員の離職防止については、以下の関連記事が参考になります。ぜひご覧ください。

【 関連記事:離職率が高い要因とは?デメリットや対策を解説
【 関連記事:退職防止とは?要因と対策、企業事例もあわせて紹介

6. 自己理解・成長

人材育成の観点からも、適性検査は非常に有効です。適性検査は個人の能力や特性を客観的に評価する手段であり、強みや弱みを把握することで、社員のスキルアップやキャリア設計に役立ちます。

具体的には、人事研修の場面で適性検査の結果を活用すると良いでしょう。たとえば、それぞれのタイプに合わせたコミュニケーション研修や、自身の価値観をふまえたキャリア研修などが考えられます。

もちろん、適性に応じた職務への配置やキャリア開発の方向性を提案することで、個人の成長を促進することも可能です。

人材育成については、以下の記事もご覧ください。初めて育成担当になった方にもわかりやすく解説されています。

【 関連記事:初めての人材育成|担当者に求められるスキルと基礎知識を解説
【 関連記事:人材育成の課題とは?5つの解決策と成功事例を解説

7. 人事評価

適性検査は、人事評価の基準としても活用可能です。

人事評価は給与や昇進などの処遇に直結するため、社員にとって非常に重要であり、適切な評価が求められます。客観的な適性検査を人事評価に導入すれば、主観的なバイアスを排除し、公正性と透明性を高められるでしょう。

さらに、適性検査の結果をフィードバックとして提供することで、社員の強みと課題を明確にし、個人の成果向上やキャリアプランニングに役立てることができます。

人事評価(人事考課)については、以下の関連記事もぜひ参考にしてください。

【 関連記事:人事考課とは?意味と目的、評価基準や考課表の書き方をまとめて紹介
【 関連記事:【事例あり】中小企業のための人事評価制度とは?作り方やシステムを紹介

8. 人材マネジメント

人材マネジメントにおいても、適性検査が大きな役割を果たします。適性検査の結果を参考に、最適な人材配置やチーム編成、効果的な育成を行えるからです。

社員一人ひとりの適性をふまえたマネジメントは、個人の能力を最大限に発揮させるだけでなく、生産性や効率性の向上にもつながります。チームのバランスや補完性も考慮することで、組織力の向上が期待できるでしょう。

近年、人事領域では、企業の理念や経営戦略・目標に基づいて人材マネジメントを行う「戦略人事」に注力する企業も多くなりました。この観点からも、人的資源を最大限活かすために適性検査が役立ちます。

マネジメントや戦略人事について興味のある方は、以下の記事もご覧ください。

【 関連記事:マネジメントとは?意味や業務内容、求められるスキル、向いている人の特徴を紹介
【 関連記事:戦略人事とは?意味や成功への5つのポイントを解説

企業が適性検査を利用するメリット

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適性検査を活用するメリットには、以下のようなものが考えられます。
・客観的な人材評価
・採用ミスマッチの防止
・成長促進とキャリア開発
・組織力や生産性の向上
適性検査の一番のメリットは、客観的に人材を評価できることです。一般的な面接や観察法による評価では、どうしても評価者の主観が入ってしまいます。しかし適性検査では、受検者の回答をもとに能力や行動特性が数値化されるため、主観が入る余地はありません。

また、基礎学力からストレス耐性まで、さまざまな特性をバランス良く測定できるため、面接だけでは見えづらい部分を把握でき、採用ミスマッチの防止に役立ちます。

さらに既存の社員に対して適性検査を実施することで、結果をふまえた研修やフィードバックを通じて、効果的な成長促進とキャリア開発が見込めます。

あらゆる場面で適性検査を活かし、社員それぞれの特性を考慮した人材マネジメントを実施することで、組織力や生産性の向上につながるでしょう。

適性検査を含むアセスメントツール(客観的な基準で対象者を評価するツール)導入のメリットや注意点については、下記の記事でもくわしく解説しています。

【 関連記事:アセスメントツールとは?5つの導入メリット・選び方の3つのポイントなどを完全解説

企業が適性検査を利用するデメリット

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一方、適性検査の活用には以下のようなデメリットも存在します。
・測定内容や精度の限界
・モチベーション低下のリスク
・コストや時間などの負担
適性検査で測定できる能力や資質には限界があります。知的な能力や興味などは数値として測定可能ですが、自己評価レベルにとどまる評価項目もあります。たとえば、創造性・企画力・洞察力などはビジネスで重視されることが多いものの、定量化が難しい特性と言われています。

適性検査の結果は絶対的な尺度ではなく、人材を見極める手段の一つです。実務でどの程度通用するかを見極めるには、面接や実技など、ほかの測定方法と合わせて考える必要があります。

また、適性検査は受検者にストレスを与える可能性も考えなくてはなりません。検査結果が採用や人事評価の決定要素となる場合、不安やプレッシャーにもつながるため、本来の能力を発揮できない場合もあるでしょう。

さらに、適性検査にはコストと時間がかかります。最適なツールを選び現場で導入するには手間がかかり、候補者や社員に受検してもらう負担も発生します。こうした現実的なデメリットを考えたうえで、慎重に導入を判断することが重要です。

自社に最適な適性検査の選び方

人のネットワークのイラストを指差している4人の人差し指
では、数ある適性検査の中から、自社に合うものをどのように選べば良いのでしょうか。ここでは、以下5つの選び方を解説します。
コストから選ぶ
・所要時間から選ぶ
・検査内容・結果のまとめ方から選ぶ
・実績・導入社数から選ぶ
・適性検査方式から選ぶ
それぞれ見ていきましょう。

コストから選ぶ

まずは、予算内で費用対効果の高いものを選びましょう。適性検査の実施費用が活用頻度に見合わない場合、検査費用が無駄になってしまう恐れがあります。

適性検査の実施コストは、受検者1人あたり数百円〜7,000円程度と、ツールによってかなり幅があるのが実情です。料金プランもさまざまで、受検料とは別に初期費用や年間手数料を必要とする検査もあります。

適性検査の導入前に、あらためて検査の使用目的や受検者数、採用活動の頻度などを洗い出し、予算との兼ね合いで候補を絞りましょう。

なお、採用コストの削減方法は、以下の記事でくわしく解説しています。こちらもぜひご覧ください。

【 関連記事:採用コストの削減方法とは?コストが増えてしまう原因や減らすコツを紹介

所要時間から選ぶ

適性検査によっては、数分程度で終わるものもあれば、1時間以上かかるものもあります。たとえば、SPIの所要時間は約65分ですが、ストレス耐性を測るCompassは約20分で検査が終了します。

検査結果を採用活動だけでなく、人事評価や人材配置にも利用する場合には、より詳細で正確な情報を得るために時間をかけても良いでしょう。一方、面接用の補完資料として適性を軽く確認する程度であれば、短時間の検査を選択しても問題ありません。

また、受検者の負担を考慮して所要時間を決める視点も大切です。採用選考では、忙しさから受検時間を確保できず、やむなくエントリーを辞退する応募者もいます。適性検査をテストセンターや企業で実施する場合には、会場までの移動時間も発生するため、遠方に住む応募者は諦めてしまうかもしれません。

「より多くの応募者を集めたい」という場合は、短時間で完了するものやオンラインで実施できるものなど、より手軽に受検できる検査を選択すると良いでしょう。

検査内容・結果のまとめ方から選ぶ

適性検査によって分析できる項目は異なります。自社の目的に合わせ、分析したい特性を測定できる適性検査を選びましょう。

たとえば、採用において「ストレスに強く協調性のある人材」を見極めたい場合、ストレス耐性や協調性の評価がわかる検査を選ぶ必要があります。

なかには「適性」ではなく「不適性」な部分のみを可視化する検査もあるため、導入を検討する際には測定項目をよく確認するようにしてください。

また、検査結果をどのような形で確認できるのかにも注目しましょう。検査結果のまとめ方も、種類によってさまざまです。
  • 「採否判定」まで踏み込んだ検査結果を表示するもの
  • AIによるハイパフォーマー・ローパフォーマーを判定するもの
  • バイタリティ・協調性・リーダーシップなど、レポート形式で10段階評価するもの など
どの形式が最も活用しやすいか、適性検査を提供する各社の公式サイトを確認し、十分に比較検討してください。

実績・導入社数から選ぶ

信頼度の高い適性検査を選ぶには、過去の実績や導入社数などから選択するのもおすすめです。

たとえば、日本国内で最も利用されている適性検査は、株式会社リクルートマネジメントソリューションズの「SPI」です。年間利用社数15,500社、受検者数は217万人(2023年3月期実績)に迫り、適性検査と言えばSPIと考える人も少なくありません。
(※参考:リクルートマネジメントソリューションズ「SPIとは? リクルートMSのSPIが選ばれ続ける3つの理由」」)

また、独自の「コンピテンシー診断」を提供している人材アセスメント採用サービス「ミイダス」は、導入社数424,950社(2022年12月時点)、受検者数39万人以上(2023年2月時点)と、2015年7月のサービス開始以降、全国で急速に支持を広げています。

このように、どの適性検査を選ぶべきか迷った際には、受検者の多さや導入社数といった数字を目安にすると失敗を避けられるでしょう。

ミイダスは、豊富な導入実績を誇る人材アセスメントサービスです。

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適性検査方式から選ぶ

適性検査の検査方式には3種類あります。
・自宅受験型Webテスト
・会場受験型Webテスト(テストセンター)
・ペーパーテスト
それぞれの特徴と利点を解説します。

自宅受験型Webテスト

自宅受検型Webテストとは、自宅のパソコンなどからオンラインで受けるテストのことです。企業側で受検会場を用意する必要がないため、検査にかかる時間やコストを大幅に削減できるメリットがあります。

受検者も居住地や時間を問わず検査を受けられるため、企業と受検者双方にメリットがある検査方式と言えるでしょう。

ただし、身代わり受検などのリスクが発生しやすい難点もあります。そのため、オンライン検査で監督者を置き、受検前に身分証を確認するなど、ほかの検査方式よりも万全な不正対策が必要です。

会場受検型Webテスト(テストセンター)

テストセンターで受検する方法もあります。受検者はテストセンターで用意されたパソコンを使って受検します。

企業側は会場を用意する必要がないため、自社で準備する手間や監督者を選任・配置する時間もかからない点がメリットです。

適性検査の提供元が受検会場を用意している場合もあるため、手間を徹底的に省くなら、テストセンターで受検できる検査を選ぶと良いでしょう。

とはいえ、適性検査を委託する費用が別途かかってしまうため、予算と折り合いがつくか検討は必須です。

ペーパーテスト

ペーパーテストは、企業内を含め指定の会場で筆記試験を行います。記入式もありますが、集計が容易なマークシート式で実施するケースが多いようです。

試験監督者を配置するため、不正リスクは4つの試験方法の中で最も低いと言えます。一方で、検査会場を準備したり監督したりと企業側の負担は重めです。

ペーパーテストの採点は、提供会社が行う検査もあれば、人事部で行うものもあります。集計と分析に時間を要するテスト方式です。

各検査方式のメリット・デメリット(まとめ)

上記3つの検査方式について、それぞれのメリット・デメリットを下表にまとめました。検査方式を検討する際にご活用ください。
メリットデメリット
自宅受験型Webテスト・試験会場を用意する手間がかからない
・自宅で受験できるので、受験者の負担が少ない
・不正リスクが高い (替え玉受験、カンニングなど)
テストセンター
・監督者を配置する負担もない
・試験会場を用意する手間がかからない
・委託コストがかかる
ペーパーテスト・不正リスクが低い・企業側の負担が大きい(会場の準備、運営など)

適性検査の種類と内容【SPIほか30種を紹介】

求職者のレジュメを並べている様子
適性検査にはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的なものを30種類抜粋して特徴と内容をご紹介します。自社に最適な適性検査を選ぶ際にお役立てください。

【1】SPI3

SPI3は、日本で最も利用されている適性検査です。大手企業向けのイメージがあるかもしれませんが、SPIを導入する企業のうち、約67%は従業員数300人未満です。

大手企業から中小企業まで幅広く活用され、検査報告書のわかりやすさも人気の理由となっています。

【株式会社リクルートマネジメントソリューションズ|SPI3】

提供企業

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

所要時間

テストセンター65分(能力検査35分・性格検査30分)

ペーパーテスト110分(能力検査70分・性格検査40分)

WEBテスト65分(能力検査35分・性格検査30分)

費用

初期費用0円 

大卒採用の場合 実施1名ごと5,500円 10名で55,000円

中途採用の場合 実施1名ごと4,000円 5名で20,000円

用途

採用(新卒・中途・高卒)

測定内容

職務適応性、組織適応性から診断

テスト形式

テストセンター

インハウスCBT(自社パソコン)

Webテスト

ペーパーテスト

実施企業例(2020年度)

アシックス・コニカミノルタ・岡三証券・本田技研工業など

【2】玉手箱Ⅲ

自宅受検型WebテストでシェアNo.1を誇るのは、玉手箱Ⅲです。新卒の採用試験ではSPIに次ぐメジャーな適性検査となります。数学力・言語力を測る「知的能力」検査と、個人の素質を見極める「パーソナリティ」検査で構成されています。

【日本エス・エイチ・エル株式会社|玉手箱Ⅲ】

提供企業

日本エス・エイチ・エル株式会社

所要時間

49分

費用

年間利用料1,200,000円〜2,500,000円

受験料500円〜1,000円

※税別

用途

採用(大卒)

測定内容

知的能力(計数・言語・英語)、パーソナリティ(バイタリティ・チームワークなどの9つの特性から診断)

テスト形式

Webテスト

実施企業例(2020年度)

アクセンチュア・学研ホールディングス・積水ハウス・帝人フロンティア・TBSテレビなど

【3】GAB

新卒総合職の適性を見極める目的で開発された検査です。高い知能を必要とする業界の採用試験に広く導入されています。

たとえば、下記の企業で活用されています。
  • 総合商社
  • 総合研究所
  • 専門商社
  • 証券会社 など
短い解答時間で多数の設問に正確に答える点が特徴的。言語や係数などの知的能力を評価するとともに、チームワークやバイタリティなどの9特性を見極められます。

【日本エス・エイチ・エル株式会社|総合適性テストGAB】

提供企業

日本エス・エイチ・エル株式会社

所要時間

WEBテスト80分

マークシート90分

費用


Webテスト 年間利用料1,200,000円〜2,500,000円、受検料500円〜1,000円
マークシート 問題冊子価格600円、採点処理価格3,500円
※税別冊子価格600円 採点処理価格3,500円

用途

採用(大卒・短大卒の総合職)

測定内容

言語理解・計数理解・パーソナリティ

テスト形式

Webテスト・マークシート

実施企業例(2019年度実施)

豊通ケミプラス・沖縄セルラー電話・CBホールディングス・日立物流九州など

【4】CAB

玉手箱やGABと同じ日本エス・エイチ・エル社が提供する適性検査です。CABではコンピュータ職(SE・プログラマー)の適性を判定します。

CABは、情報処理やシステム関連の企業で広く活用されている適性検査です。GABと同じく、ヴァイタリティやチームワークといったパーソナリティも見ることができます。

【日本エス・エイチ・エル株式会社|コンピュータ職適性テストCAB】

提供企業

日本エス・エイチ・エル株式会社

所要時間

Webテスト 72分
マークシート 95分

費用

Webテスト 年間利用料30,000円、受検料3,000円
マークシート 問題冊子価格600円、採点処理価格3,500円
※税別
子価格600円・採点処理価格3,500円

用途

採用(大卒のコンピュータ職)

測定内容

暗算・法則性・命令表・暗号・パーソナリティ(OPQ)

テスト形式

Webテスト・マークシート

実施企業例(2019年度)

アゲハ・岡三情報システム・光和コンピューター・シーズラボなど

【5】Compass

Compassは採用担当者の「本当に知りたいこと」を把握し、採用成功につなげるための適性検査です。対人コミュニケーションやストレス耐性、抑うつ傾向なども把握できます。

Web上で受検した後は診断結果をすぐに確認できるため、スピーディな選考活動の一助となるでしょう。

【株式会社イング|適性検査Compass】

提供企業

株式会社イング

所要時間

20分

費用

通常プラン2,000円/人
半額プラン1,000円/人(基本料 100,000円/年)
※税別

用途

採用(新卒・中途)

測定内容

基礎能力(言語・数理・英語・論理的思考力)

行動予測・対人関係スタイル・ストレス耐性

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト

【6】tanΘ(タンジェント)

tanΘ(タンジェント)は、国内導入実績5,000社を超えるCUBICをもとに共同開発した適性検査です。活躍人材の見極めや組織風土分析に役立ちます。

各教科15分、全て実施しても60分なので、受検者への負担が少ない点も魅力の一つです。スマホ受検にも対応しています。

【株式会社シンカ|  tanΘ(タンジェント)】

提供企業

株式会社シンカ

所要時間

適性検査15分・能力検査3科目(言語・非言語・英語 各15分)

費用

<従量課金プラン>

適性検査 基本料金10,000円/月 受検料金2,000円/件

能力検査 基本料金10,000円/月 受検料金1,000円/件

<定額プラン>

適性検査・能力検査ともに基本料金100,000円/式

受検料金4000件まで 適性検査2,000,000円/年 能力検査1,000,000円/年※税別

用途

採用(新卒・中途)、社員・組織分析

測定内容

能力検査・性格検査(個人特性・ストレス耐性など)

テスト形式

Webテスト

実施企業例

【7】GROW360

GROW360は、360度評価とAIによる評価、加えて他社評価も掛け合わせて、多角的に人材を見極める評価ツールです。人材が持つ潜在的な気質やコンピテンシーなどを測定します。

【Institution for a Global Society株式会社|GROW360】

提供企業

Institution for a Global Society株式会社

所要時間

費用

AIデータ管理料 年間100,000円 

受験料 4,000円/人

受検サポート費 100,000円〜

※税別

用途

採用・異動・配置・人材育成など

測定内容

気質・コンピテンシー・スキル・バイアス

テスト形式

Webテスト

実施企業例

全日本空輸株式会社・ライオン株式会社・日本たばこ産業株式会社・株式会社富士通ゼネラルなど

【8】DBIT

DBITは、作業を効率的に行うために必要な基礎能力を診断するテストです。短時間で多数の問題を解答させることで、業務の正確性と効率性を測ります。

試験問題は小・中学校の国語、算数に近い学力レベルで構成されており、幅広い受検者層に対応可能です。

【株式会社ダイヤモンド社|知的能力診断テストDBIT】

提供企業

株式会社ダイヤモンド社

所要時間

約20分

費用

1名900円※税別

用途

採用(新卒・中途)※高卒レベル以上

測定内容

言語能力・数的理解能力

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト

【9】DPI

DPIは職場への適応性を測る適性検査です。対人関係の処理能力や仕事への意欲を判定できます。

感圧複写式で採点時間は1人につき約5分で済むため、自社での実施でも負担はそれほどかかりません。総務・人事系、営業系、サービス系、企画系、経理系、管理職などの適性を見極められる検査です。

【株式会社ダイヤモンド社|職場適応性テストDPI】

提供企業

株式会社ダイヤモンド社

所要時間

約20分

費用

DPI 1部900円

DPI-COM(DPIのコンピュータ版) 1名2,500円

Web-DPI(DPIのWeb版)2,500円

※税別

用途

採用・適正配置・管理職登用・配置転換・社員能力把握など

測定内容

態度能力(対人関係処理能力+意欲)、職務適性

テスト形式

ペーパーテスト・Webテスト

実施企業例

【10】DSI

DSIは営業や販売職に特化した適性検査です。営業や販売において「成果を上げる人材か」を判定できます。

DPIと同じく採点にかかる時間は1人5分程度です。実施から診断まで自社で完結できます。

【株式会社ダイヤモンド社|営業・販売職適性テストDSI】

提供企業

株式会社ダイヤモンド社

所要時間

約20分

費用

1部 900円

※税別

用途

営業職・販売職の選考・評価・採用

測定内容

営業力・販売力を予測、経験年数と年齢から評価など

テスト形式

ペーパーテスト

実施企業例

【11】DATA-OA

情報技術者(ITエンジニア)の適性を「態度能力」と「知的能力」から診断します。
対象の職種は下表にてご確認ください。

【ダイヤモンド社|DATA-OA】

提供企業

株式会社ダイヤモンド社

所要時間

知的能力 約45分

態度能力 約20分

費用

1名5,000円

※税別

用途

採用(新卒・中途)・適正配置・人材育成・管理者登用

「プログラマー」「SE」「チームリーダー」「プロジェクトマネジャー」の4職種の適性を判定

測定内容

態度能力(対人関係処理能力+意欲)・知的能力(言語・計数)

テスト形式

Webテスト

【12】DII

現場で必要とされる知的能力を診断する適性検査です。例として下記の項目を確認できます。
  • 一般知力
  • 遂行力
  • 指導力
  • 企画力
検査対象は大卒程度です。昇進・昇格時の客観的な判断基準として用いられています。

【株式会社ダイヤモンド社|知的能力診断テストDⅡ】

提供企業

株式会社ダイヤモンド

所要時間

約50分

費用

1部 900円※税別

用途

採用選考・配置育成・管理職登用

測定内容

知的能力

テスト形式

ペーパーテスト

【13】DIST

ストレスに強い人材の採用におすすめするのはDIST。下記2つのポイントを満たす人材を見極められます。
  • 一歩踏み出そうとする力があるか
  • 自分の意見を絶対視せず、柔軟に周囲の意見を取り入れ自分を変えていくことができるか
採用活動だけでなく、研修や教育にも活用可能です。

【株式会社ダイヤモンド社|ストレス耐性テストDIST】

提供企業

株式会社ダイヤモンド社

所要時間

約10分

費用

DIST 1部900円
DIST-COM(コンピュータ版)1名1,500円
Web-DIST(Web版)1名1,500円
※税別

用途

採用・研修・教育

測定内容

原因別ストレス耐性・ストレス対処資質

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト

【14】アッテル

アッテルは「脱・感覚人事」をキャッチコピーに掲げ、10万人のデータとAIにより開発された適性検査です。

自社で活躍する人材の傾向を分析した結果をもとに、応募者のポテンシャルを評価します。

【株式会社アッテル|アッテル】

提供企業

株式会社アッテル

所要時間

20分〜

費用

スモールプラン 月額1万円〜

スタンダードプラン 月額3万円〜

コンサルティングプラン 要見積もり

用途

活躍人材の定量化分析・採用・最適配置

測定内容

プランによって診断範囲が変動

資質診断・基礎能力(学力テスト)・入社後活躍、退職シミュレーション・早期退職予測など

テスト形式

Webテスト

実施企業例

株式会社LIFULL・株式会社PLAN-B・株式会社WILL GROUPなど

【15】CUBIC

業界を問わず多くの企業で使われてきた実績がある適性検査です。国内外の大手企業を中心に、約10,000社(2020年現在)の導入実績があります。

中学から高校までに習った内容が広く浅く出題され、本人の地頭や論理力を含めた基礎能力を測定します。

【株式会社CUBIC|CUBIC】

提供企業

株式会社CUBIC

所要時間

20分〜

費用

紙受験1,400円〜/人 Webテスト2,000円〜 

※税別

用途

採用選考・人事異動・人材開発・組織活性化

測定内容

知的能力・性格適性・ストレス耐性・カルチャーフィット・職種適性など

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト

実施企業例(2020年度実施)

タカラトミー・日本ロレアル・ファミリーマート・三菱自動車工業など

【16】ミキワメ

自社で活躍する人材に共通する行動特性を基準に、応募者が入社後に活躍する可能性を診断します。自社にふさわしいか人材かどうかを「採用おすすめ度」で知らせてくれるところが特徴です。

試験検査は能力検査と性格検査を合わせても30分で終了し、判定結果が数秒でわかるため、受検生にも採用側にも負担が少ない適性検査です。

【株式会社リーディングマーク|ミキワメ】

提供企業

株式会社リーディングマーク

所要時間

性格検査10分 能力検査20分

費用

1人あたり500円+システム手数料30,000円〜/月

用途

社員分析・採用・組織分析

測定内容

適性検査・能力検査・性格検査

テスト形式

Webテスト

実施企業例

サンフロンティア不動産株式会社・株式会社リアライブ・木徳神糧株式会社など

【17】V-CAT

V-CAT最大の特徴は、測定結果の解析を人の目で行う点です。適性検査の多くはコンピュータで解析されますが、 V-CATは熟練した専門家が測定用紙一枚一枚を確認します。

そのため、コンピュータ解析では難しい、きめ細やかな検査が実現可能です。また V-CATでは、意図的な改ざんが難しい作業検査法を採用しています。

【株式会社エスケイケイ|SKK式適性検査(V-CAT)】
日本能率協会マネジメントセンター|V-CAT(ブイ・キャット)

提供企業

株式会社エスケイケイ/日本能率協会マネジメントセンター

所要時間

50分

費用

50,000円(初期費用)+5,500円/人

用途

採用(新卒・中途)・研修・メンタルヘルス教育・昇格試験・管理者教育

測定内容

持ち味・メンタルヘルス

テスト形式

ペーパーテスト

実施企業例

全国の官公庁(人事委員会、教育委員会、各自治体、警察)・ADEKA

【18】3Eテスト

3Eテストは導入企業8,000社以上の実績を誇る適性検査です。短い検査時間で「求める人材」を見極められます。

採用や人員配置だけでなく、社員のストレスチェックにも活用可能です。3ストレスチェックの結果を活かして、休職者・退職者ゼロを実現した企業もあります。

【エン・ジャパン株式会社|3Eテスト】

提供企業

エン・ジャパン株式会社

所要時間

35分(知的能力テスト20分・性格・価値観テスト15分)

費用

Webパックプラン 20件70,000円
Web従量プラン 基本料金15,000円/月+1件3,200円
ペーパーテスト 20部70,000円
※税別

用途

採用(新卒・中途)・人材配置・社員のストレスケア

測定内容

知的能力・性格・価値観・創造的思考性・コミュニケーション力・エネルギー量・ストレス耐性

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト

実施企業例(2020年度)

オリジン東秀・エクストップテクノロジー・ディスカヴァートゥエンティワンなど

【19】内田クレぺリン

内田クレペリンは歴史が古く、国産の心理テスト第一号と言われている適性検査です。90年近くの歴史があり、受検者は年間70万人にのぼります。

検査では左から右に向かって簡単な一桁の足し算を繰り返します。言語の制約を受けずに受検できるため、外国人を採用する場合にも活用可能です。

【株式会社日本・精神技術研究所|内田クレペリン検査】

提供企業

株式会社日本・精神技術研究所

所要時間

約50分

費用

検査用紙 1セット(10枚)1,100円※10枚単位で販売
個別診断的判定 2,420円
個別診断的判定(曲線類型判定のみ)770円 ほか
※税込

用途

採用(新卒・中途)・配置・メンタルヘルス・外国人の採用

測定内容

能力面の特徴・性格、行動面の特徴

テスト形式

ペーパーテスト

実施企業例

ニトリ、三菱UFJ信託銀行、株式会社はせがわ、JFEスチールなど

【20】HCi-ab

HCi-abは、受検者の基礎能力をランキング形式で把握できる特徴があります。そのため、成績上位何名までを合格とするかなど、採用基準の判断も助けてくれるでしょう。

高校生以上の受検者を対象とした検査です。受検者の英語力を測ることもできます。

【株式会社ヒューマンキャピタル研究所|HCi-ab(基礎能力)】

提供企業

株式会社ヒューマンキャピタル研究所

所要時間

45分

費用

最初の1名 2,000円/名
2名目以降 一律1,000円/名
※税別

用途

採用(新卒・中途)

測定内容

基礎能力(言語分野・数理分野・時事社会分野)・常識度

思考度

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト

【21】HCi-AS

職務適性とともに、ストレス耐性を詳細に分析してくれる特徴があります。ストレスに弱い人材を把握できるので、職場のメンタルヘルスケアにも活用可能です。

採用可否まで踏み込んで明記する点も特徴的です。採用現場の判断を後押ししてくれます。

【ヒューマンキャピタル研究所|HCi-AS(採用面接支援)】

提供企業

株式会社ヒューマンキャピタル研究所

所要時間

約10分

費用

1名~30名まで 4,000円/名
31名~100名まで 3,500円/名
100名超の場合 3,000円/名
※税別
導入時に50,000円の基本料金が必要

用途

採用(新卒・中途)・配属・社員育成

測定内容

ストレス耐性・職務適性・目標追求力・対人力・主体性

テスト形式

ペーパーテスト・Webテスト

実施企業例

三幸株式会社・エフビー介護サービス株式会社・横浜市場センター株式会社など

【22】基礎能力SCOA-A・F

個性や持ち味を活かすことを目的に開発された適性検査です。知的能力と学力を総合的に測定します。

「言語」「論理」「常識」「数理」「英語」の5つの尺度から、人材の「素質的なもの」と「学習されたもの」を測定できます。

【株式会社 日本経営協会総合研究所(NOMA総研)|基礎能力 SCOA-A・F】

提供企業

株式会社 日本経営協会総合研究所

所要時間

基礎能力 SCOA-A 45〜60分

基礎能力 SCOA-F 50〜65分

費用

テストセンター方式  3,900円

SCOA cross方式     4,900円(SCOA-Aのみ受検可能)

マークシート方式   2,000円

※税別

用途

採用(新卒・中途)・社内登用試験・昇進昇格試験・正社員転換試験

測定内容

基礎的な知的能力・実務遂行能力・情意的側面

テスト形式

Webテスト・ペーパーテスト・テストセンター

【23】ミツカリ

人材の性格や価値観から、組織への適性を見極める検査です。近代心理学をベースに「業務上必要な性格や価値観」を独自調査し、検査項目を設計しています。

所要時間は10分程度と短時間の検査です。直感的に答えられるものばかりなので、受検者に負担をかけることなく、職務で必要な適正を判断できます。
【株式会社ミツカリ|ミツカリ】

提供企業

株式会社ミツカリ

所要時間

約10分

費用

ライトプラン 0円 
スタンダードプラン 20,000円~/月※年間契約・一括払い
※税別

用途

採用(新卒・中途)・配属

測定内容

ストレス耐性・社員と部署、組織との相性・性格傾向

テスト形式

Webテスト

実施企業例

株式会社ウィルグループ・日本たばこ産業株式会社・株式会社エイチームなど

【24】PETⅡ

PETⅡは、小売業・サービス業に従事する適性や、会社組織で働くために必要な要素の有無を判別できる適性診断システムです。

独自のコンピテンシーモデルをもとに、価値観や適性、ストレス耐性、組織文化適合度を総合的に判断し、可視化してくれます。診断結果は受検直後から確認可能です。

【株式会社ベクトル|適性診断システムPETⅡ】

提供企業

株式会社ベクトル

所要時間

10〜15分

費用

1受験1,500円の従量料金(年間使い放題プランあり)
※税別

用途

採用・人材育成・カウンセリング

測定内容

組織管理者適性診断・メンタル診断・組織文化適合度診断

テスト形式

Webテスト

【25】TAPOC

TAPOCは受検者の事務職適性を見極める検査です。「言語」「照合」「分類」「読図」「計算」の5つの能力から適性を判断します。

採用試験から入社後の配置・研修まで、あらゆるシーンで活用可能です。

【株式会社 日本経営協会総合研究所(NOMA総研)|事務職適性検査TAPOC】

提供企業

株式会社日本経営協会総合研究所

所要時間

約40分

費用

ペーパーテスト 1名~50名まで 1名あたり450円

Web方式 採点料金(1名分) 1,000円

※税別

用途

採用(新卒・中途)・教育、研修・人員の適性配置

測定内容

事務処理に必要とされる能力(言語知識・事務処理能力・計算能力・論理的思考力・短期記憶など)

テスト形式

ペーパーテスト・ Webテスト

【26】TAP

総合適性検査TAPは心理検査専門の出版社が開発した適性検査です。心理検査のノウハウを応用するとともに、検査結果の高い信頼性・妥当性を実現しています。

TAPは「コストパフォーマンスの良さ」「誰でも使いこなせるわかりやすさ」を目的に開発されました。無料トライアルで使い勝手を確認できるのも嬉しいポイントです。

検査では、中学から高校までの学習内容が広く問われます。

【株式会社日本文化科学社|総合適性検査TAP】

提供企業

株式会社日本文化科学社

所要時間

総合タイプ60分

費用


問題用紙料 7,700円/20名分
Web版採点料 1名1,320円
マークシート版採点料 1名1,100円
初期登録料(Web版・マークシート版共通)33,000円
使い放題プラン(Web版・マークシート版共通)220,000円/月(採点月間利用料、初期登録料不要)
※税込

用途

採用(新卒・中途)・研修

測定内容

能力問題(言語・数理・論理)・性格検査(職務バイタリティ・対人的側面・行動的側面)ストレス傾向

テスト形式

Webテスト(スマホ可)・ペーパーテスト

実施企業例(2019年度実施)

中部ガス・新菱テクニカルサービス・オークワ・クロスポイントソリューション

【27】TAL

TALは性格テストに特化した適性検査です。脳科学と図形式検査で受検者本来の「人間力」を測定します。

人材の潜在能力や適性を見極めるために、虚偽の回答が難しい仕様となっている点が特徴的です。

【株式会社人総研|TAL】

提供企業

株式会社人総研

所要時間

20分(テスト1:約15分、テスト2:約5分)

費用

初期費用 10,000円
検査分析料金 1名3,500円
※税別

用途

採用(新卒・中途)、正社員登用

測定内容

コミュニケーション力・ストレス耐性・責任感・積極性・行動力・向上心など

テスト形式

Webテスト

【28】不適性検査スカウター

人材採用で失敗したくない企業のために開発された、業界唯一の不適正検査です。「定着しない」「成長しない」「頑張らない人材」に共通する不適性な傾向から、人材を見極めます。

導入社数は12,000社以上にのぼります。目的に応じて、4種類の検査を自由に組み合わせて実施でき、能力検査は無料です。

【株式会社スカウター|不適性検査スカウター】

提供企業

株式会社スカウター

所要時間

30分

費用

能力検査  0円
資質検査 1名864円
精神分析 1名540円
定着検査 1名540円
マークシート購入費用 1枚648円
※海外法人からのサービス提供のため、消費税はリバースチャージ方式

用途

採用(新卒・中途)

測定内容

言語と計数/図形の基礎学力

基礎学力をさらに能力タイプ別に評価

定着しない、成長しない、頑張らないといった不適正人材の見極め

テスト形式

Webテスト・紙冊子受験+画面入力・紙冊子受験+マークシート

【29】eF-1G

eF-1Gは計194項目もの指標から、企業への適性を見極める検査です。考えられる測定領域の全てを網羅しています。

心理学・統計学・比較文化学の専門家が監修し、高い信頼性を実現しています。

【株式会社イー・ファルコン|eF-1G】

提供企業

株式会社イー・ファルコン

所要時間

30分〜1時間程度

費用



<企業アカウント利用料>
年間117,600円
<受検料>
性格診断+能力テスト 1名3,000円
性格診断のみ 1名2,000円
能力テストのみ 1名1,000円
※税別

用途

採用(新卒・中途)・研修・配属

測定内容

性格検査・能力検査

テスト形式

Webテスト

【30】コンピテンシー診断

コンピテンシー診断とは、自社にフィットした人材の採用や人材配置などのマネジメントに活用できる診断ツールです。

アセスメントリクルーティングに強みを持つミイダスが提供し、求職者や社員の持つ業務適性・パーソナリティ分析・ストレス要因といった項目を高い精度で分析できます。検査の人数に制限はありますが、無料で利用できるところが特徴です(現在は15名まで無料)。

【ミイダス株式会社|コンピテンシー診断】

提供企業

ミイダス株式会社

所要時間

15分程度

費用

無料 

用途

採用(新卒・中途)・人員配置・人材育成

測定内容

パーソナリティの特徴・ストレス要因・パーソナリティの特徴・職務適正・上下関係適正

テスト形式

Webテスト

実施企業例

医療法人深慈会・有限会社宇宙模型・株式会社Cred Japanなど

コンピテンシー診断については、下記の記事でもくわしく解説しています。ぜひご覧ください。

【関連記事コンピテンシー診断とは?導入事例や使用方法も解説】

ミイダスは、人材の特性を可視化する「コンピテンシー診断」を提供しています。

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適性検査における注意点

スーツを着た人が注意マークを持つ様子
適性検査の導入にあたり、注意したいポイント3つを以下に解説します。
・適性検査の結果はあくまで補助ツールであると認識しよう
・採用時のボーダーラインを明確にしよう
・適性検査時の不正行為に注意しよう

適性検査結果はあくまで補助ツールであると認識しよう

採用面接では、実際に受けた印象と適性検査の結果を照らし合わせながら、総合的に採否を判断することが求められます。適性検査は、あくまで面接で判断できない部分を補うものだからです。

受検者のその日のメンタルや体調によって、結果に影響が出てしまう場合もあります。とくに性格検査については、面接と合わせて判断するほうが適切に人材を評価できるでしょう。

人事評価や育成を目的に、既存の社員に対して適性検査を行う場合も同様です。検査の結果だけを頼りにするのではなく、検討材料の一つとして参考にしてください。

採用時のボーダーラインを明確にしよう

採用活動では、選考通過のボーダーラインを明確にしましょう。採用ミスマッチを防ぎ、自社で活躍する人材を獲得するには、採用基準の明確化が欠かせません。

たとえば「論理的思考力の高い人材」「マネジメント能力の高い人材」を採用基準とする場合、以下のように合格のボーダーラインを設定します。
  • 論理的思考やマネジメント能力の数値が10段階評価の7以上である場合
  • 能力検査の点数が全国平均以上 など
一次選考など候補者が多い段階では、ある程度機械的に選別しなければ時間がかかりすぎてしまいます。スピーディに選考を進めるために、採用基準のボーダーラインをしっかり決めて実施しましょう。

採用基準(採用要件・人材要件)の決め方については、以下の記事でくわしく解説しています。ぜひあわせてお役立てください。

【 関連記事:採用要件・人材要件の作り方とは?定義方法からペルソナの設計例まで解説

適性検査時の不正行為に注意しよう

適性検査時に注意したい不正行為は4つあります。
・替え玉受検
・電卓などの電子機器の使用
・性格検査で嘘をつく
・パソコンやスマートフォンによる検索
とくに自宅受検型Webテストは、ほかの検査方式よりも不正行為が起きやすくなります。そのため、検査を提供する各社が不正行為対策を講じている状況です。

たとえばSPIの場合、受検生の回答に矛盾がないか、良く見せようとする傾向がないかなどを確認する仕組みが導入されています。虚偽の回答をしている受検生には、検査結果のコメント欄に「自分をよく見せようと回答している可能性がある」と表示される仕組みです。

また、AI監視型のWebテストもあり、オンライン試験中に受検生がスマートフォンに触ると、AIが感知して警告してくれます。

適性検査を選ぶ際は、不正行為対策をどのように講じているのかを確認して、導入を検討すると良いでしょう。

適性検査を活用して主観に頼らない公平な採用活動を

 明るい表情の人事担当者たち
本記事では、適性検査の概要や目的、選び方などを解説し、30種類の適性検査を紹介しました。メリットや注意点をふまえたうえで、適性検査を選ぶ際の参考にしてください。

なお、本文中でも紹介した人材アセスメント採用サービス「ミイダス」では、独自の適性検査「コンピテンシー診断」を提供しています。「ヴァイタリティ」「人あたり」「チームワーク」など、人材の持つ特性を計41項目の指標で簡単に可視化できる機能です。

さらにミイダスは、上記の診断機能はもちろん、人材の採用から育成までワンストップで利用できることが強みです。活躍している社員にコンピテンシー診断を受けてもらい、その特徴にフィットする(=自社で活躍可能性の高い)人材を、ミイダスのデータベースの中から検索して直接スカウトできます。
また、認知バイアスを可視化するための「バイアス診断ゲーム」も利用可能です。NTTデータ研究所とミイダスが共同開発した独自のツールで、ゲーム感覚のテストに回答していくだけで、その人が持つ意思決定のクセを測定できます。

「自社で長く活躍してくれる人材を正しく見極めたい」
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