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レジリエンスとは?高める・強化する方法や面接での見極め方を解説

レジリエンスとは、逆境・脅威・困難に直面した際の適応力や回復力を指す言葉です。

レジリエンスが高く、いかなる困難にも適切に対処できる人材は、企業の発展にとって貴重な存在になります。また、レジリエンスは後天的に強化できるスキルなので、人材育成を工夫すればタフな人材を生み出せるでしょう。

本記事では、既存社員のレジリエンスをさらに高めたり強化したりする方法や、求職者のレジリエンスを面接で見極める方法について解説します。企業の財産となる人材を増やしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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レジリエンスとは?ビジネスにおける意味も説明

笑顔のビジネスパーソン
レジリエンス(resilience)は、一般的に「弾力」「回復力」「復元力」と訳されます。

元は心理学で使われる用語で「精神的回復力」を意味しており、ナチス・ドイツが「ホロコースト」で生まれた孤児を追跡調査したときに生まれた概念です。

孤児たちの中にはPTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)を発症する子とそうでない子がいました。

その違いは、
  • ストレスなどの外的要因を跳ね返す回復力
  • 環境や状況に順応していく適応力
にあると判明しました。このように、ストレスの受け止め方の根源となる「回復力」と「適応力」がレジリエンスの本質なのです。

現代ではビジネス用語として浸透し、レジリエンスを身につけた人材は「レジリエント」とも呼ばれます。

レジリエンスは教育にも取り入れられている

現代はビジネス用語の1つとして使用されることが多いレジリエンスですが、近年では教育現場でも注目を浴びています。注目されている背景には、2020年に流行した新型コロナウイルス感染症が挙げられるでしょう。

コロナ禍により、今までの生活ができなくなり、一人ひとりの柔軟な対応や状況判断力が強いられる世の中になりました。

そのようななかで、ストレスなどの外的要因を跳ね返すことができるか、辛い状況に立ち向かっていけるかというレジリエンスの概念が重要視されるようになったのです。幼い頃からレジリエンスを鍛えた人が増えることは、今後の日本の成長を促進するでしょう。

レジリエンスがビジネスシーンで注目されている理由

はてなマークを指さすビジネスパーソン
ビジネスの世界でレジリエンスが注目を集める背景には、以下3つの観点が挙げられます。
  • VUCA時代の到来
  • 労働環境の変化に伴うメンタルヘルス問題
  • 人手不足
ひとつずつ見ていきましょう。

VUCA時代の到来

VUCA(ブーカ)とは、4つの要因の頭文字を取った単語です。
  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)
ビジネスシーンでは「社会経済環境が極めて予測困難な時代」といった認識で使われます。

自然環境の変化・テクノロジーの発展・新型コロナウイルス感染拡大などの要因により、将来の予測が困難な時代となりました。

こうした急激な変化にも柔軟に対応し、逆境を乗り越えられる力、すなわちレジリエンスに大きな注目が集まっています。

労働環境の変化に伴うメンタルヘルス問題

バブル崩壊以前における日本企業の労働環境は、終身雇用・年功序列が当然の風土でした。

しかし、バブル崩壊後に成果主義の人事評価が新たに取り入れられ、一般的になったことで、労働者のメンタルヘルスの問題が深刻化しています。

厚生労働省の調査によると、令和3年11月1日から令和4年10月31日までの期間に、メンタルヘルスの不調により連続1か月以上休業した労働者、または退職した労働者がいた事業所の割合は13.1%にのぼります。前年の10.1%に比べて3%増加し、改善する必要があるでしょう。
過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所割合及び労働者割合
出典:厚生労働省 令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況

また同調査では、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安やストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は82.2%となっており、前年の53.3%と比べて約30%も上昇しているのです。

また、ストレスを感じている事項として
1. 仕事の量
2. 仕事の失敗、責任等の発生
3. 仕事の質
が上位に入っています。

上記の結果から、企業のメンタルヘルスに関する問題は非常に深刻であり、なおかつレジリエンスを高めたり強化したりする対策が急務だと言えるでしょう。

人手不足

近年、日本では人手不足が深刻化しています。

特に建築や土木、飲食や宿泊業、医療・介護サービスなどの職種は離職率が高い状況です。
このような職種は体力はもちろんのこと、柔軟性が求められます。

そのためレジリエンスを理解することで、従業員一人ひとりが長く、会社のために働こうという気持ちを持って働ける環境づくりができると考えられます。

レジリエンスと似た意味の言葉

辞書
レジリエンスと似ている言葉が存在します。
  • ストレス耐性
  • メンタルヘルス
  • ハーディネス
  • ストレスコーピング
  • ネガティブ・ケイパビリティ―
レジリエンスの言葉をよく理解するためにそれぞれの意味も把握しておきましょう。

ストレス耐性

レジリエンスと近しい意味の言葉に「ストレス耐性」があります。

一般的な意味は「肉体的・精神的・心理的に受けるストレスへの抵抗力」。回復や適応をレジリエンスと呼ぶのに対し、こちらはどれだけ耐えられるかを表す言葉です。

厚生労働省によると、ストレス耐性には次の要素が含まれます。
感知能力ストレッサーに気づかない力(鈍感力)
回避能力ストレスを作らない力
根本の処理能力ストレッサーをなくしたり、弱めたりする力
転換能力ストレス状態に陥ったとき、そのストレスを良い方向に捉え直すことができる力
経験ストレスそのものへの慣れ・経験
容量ストレスの許容量
参考:厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳「ストレス耐性」

ストレス耐性とレジリエンスは異なる意味を指しますが、密接な関係があると考えられます。レジリエンス自体は「高めよう」と思っても、簡単に高めることはなかなかできません。

当の本人が
  • 自身がどんなときにストレスを抱えやすいか
  • 現在はどのくらいストレスを溜め込んでいるのか
  • ストレスを抱えていると感じたときに、どんな対処を行えば良いのか
などを客観視できるようになることで、レジリエンスは高められるでしょう。ストレス耐性はレジリエンスを知る上で大切な言葉と言えます。

社内のコミュニケーションストレスやストレス耐性について詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:ストレス耐性とは?ストレッサーを特定して適性を見極めよう
【関連記事:社内のコミュニケーションストレスの原因は?軽減方法を解説
【関連記事:職場のストレスの原因・対処法は?職場環境・業務内容・人間関係の3つの要因から分析しよう

メンタルヘルス

メンタルヘルスは直訳すると「心の健康」を意味し、精神医学的な観点からストレス・精神的な疲労・悩みを軽減したり予防したりするサポートのことです。

近年はメンタルヘルス対策に乗り出す企業が増えています。人材教育の場面でもメンタルヘルス対策を取り入れれば、レジリエンスの強化が効率化できるでしょう。

メンタルヘルス対策の取組事例については、以下の厚生労働省が提供する資料にてご覧いただけます。

事業場におけるメンタルヘルス対策の取組事例集|厚生労働省

ハーディネス

ハーディネスとは、一般的に「頑健性」と解釈され、高いストレス環境下でも心身の健康を維持する特性を意味します。

レジリエンスが「ストレスで傷ついても回復・適応する能力」なのに対し、こちらは「ストレスに直面しても傷つかない・気にしない」特性です。

ストレスコーピング

ストレスコーピングとは、ストレスが生じたときの対処を指します。

ストレスコーピングには主に以下2つのパターンがあります。
問題解決型状況を変化させる、問題を明確にする、別の解決方法を見つけてそれをあわせて評価する
情動焦点型問題に対する情動的な反応をコントロールしたり変化させたりする、逃避したり最小化したりする、情動的な苦痛の軽減を目指す
参考:厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳「ストレス・コーピング」

コーピングに関して詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:コーピングの種類や方法とは?コーピングスキルやストレス耐性を伸ばすコツ

ネガティブ・ケイパビリティ―

ネガティブ・ケイパビリティーとは「先の見えない問題(ストレス)に対して、性急な解決策を求めず受容できる能力」を指す言葉です。

もとは1817年にイギリスの詩人ジョン・キーツが弟に宛てた手紙の中で使用され、その後、精神科医ウィルフレッド・ビオンが心理臨床の分野で用いるようになりました。

近年では新型コロナウイルスの世界的パンデミックや、ロシアによるウクライナ侵攻によって世界経済が不安定となり、物価高騰や円安といった長期的な問題に直面しています。
このような「いつ解決するか分からない問題を耐え忍ぶ力」こそが、ネガティブ・ケイパビリティーなのです。

レジリエンスが高い人の特徴5選

レジリエンスの高いビジネスパーソン
レジリエンスが高い人、すなわちレジリエントには以下の特徴があります。
  • 考え方が柔軟である
  • 自責思考と他責思考のバランスが取れている
  • 粘り強い
  • 人間関係が良好である
  • 自尊感情・自己効力感が高い
すべてを兼ね備えている必要はありませんが、当てはまる項目が多いほど精神的にタフな人材だと言えます。

それではひとつずつ見ていきましょう。

考え方が柔軟である

考え方が柔軟な人は、理不尽なことがあっても一喜一憂せず、物事を客観的に捉える能力に優れています。仮に仕事が上手くいかなくても、自身の成長につながる要素と捉え、自分自身の変化に目を向けて行動していく力を持っています。

また、状況にあわせて目標を柔軟に変化させ、自分の力ではどうしようもない出来事に直面したときは、素直に人を頼ることに抵抗がないのも特徴です。

自責思考と他責思考のバランスが取れている

自責思考(自分に責任があると考える)がある人は、仕事に対する当事者意識や責任感が強く、常に「自分が行動して解決する」といった意欲に溢れています。

とはいえ、自責思考が強すぎると、すべての物事を自分のせいだと考えてしまいストレスや、その後の仕事の向き合い方に支障が出てしまいます。その点、レジリエントは自責思考と他責思考のバランスに長けているのが特徴です。

問題が起きた際は反省と改善を繰り返し、気に病むことは滅多にありません。また、自分ではどうにもならない問題については、他責思考で割り切って考えます。

自分がコントロールできる範囲を弁え、上手に思考を切り替えられるのがレジリエントの特徴と言えるでしょう。

粘り強い

レジリエントは粘り強く、物事に取り組む傾向にあります。

どれだけ失敗を繰り返しても、その中に自己の成長を見出し、「自分なら必ずできるようになる」と前向きな挑戦を続けられるのです。

人間関係が良好である

人間関係において自分と他人を尊重できる人は、レジリエンスが高い傾向にあります。

コミュニケーションを大切にすることでチームワークが良好になり、自分一人では解決できない問題にも対処できます。

これにより、必要以上にストレスを抱え込まなくなるほか、より質の高い業務運営につながり、自己評価が高くなるのです。

さらに、レジリエントは否定的な言葉や愚痴は口にせず、人の長所を見つける力にも長けています。これも良好な人間関係を持つが故の特徴です。

自尊感情・自己効力感が高い

レジリエントは自尊感情や自己効力感が高い傾向にあります。
  • 自尊感情:自分自身は価値がある者だと思う感覚
  • 自己効力感:自身の強みを理解し、自分を信じる力
他者を尊重できると人間関係も円滑になり、自己犠牲的な行動を取ることもなくなります。加えて自己効力感が高いと、最後まで自分を信じて困難を乗り切れるのです。

ポジティブな人格が形成できると、自然と仕事で好循環が生まれます。自尊感情と自己効力感は、レジリエンスになくてはならない要素と言えるでしょう。

レジリエンスが低い人の特徴6選

頭を抱えるビジネスパーソン
レジリエンスが低い人には、以下の特徴が当てはまります。
  • 目の前の状況に一喜一憂する
  • 切り替えが苦手
  • 他責思考が強い
  • 諦めが早い
  • 一人で抱え込む
  • 完璧主義
特に「目の前の状況に一喜一憂する」「切り替えが苦手」「一人で抱え込む」の3つは、日本人によく見られる特徴でもあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

目の前の状況に一喜一憂する

どんな物事にも一喜一憂すると感情の消耗が激しく、意欲が減退したり疲れが溜まりやすくなったりします。

それだけでなく、失敗した「結果」だけが目につくため、努力した「過程」を認められない性質になってしまうのです。

切り替えが苦手

レジリエンスが低いと一度の失敗を引きずってしまい、ネガティブな感情に支配されてしまいます。

すると、次の失敗を極度に恐れてしまい、行動に移す機会を失ったり自分から逃げ出したりする悪循環に陥ってしまうのです。

他責思考が強い

何かに失敗したとき、なんでも人のせいにする他責思考が強いと、何に対しても受け身、かつ消極的な姿勢で取り組むようになります。

それだけではなく、他責思考は表情や態度に表れるため、周囲からの人望を失い、自分のモチベーションを下げてしまうおそれもあるでしょう。

諦めが早い

レジリエンスが低い人は、気分の落ち込みや失敗に対し、さまざまな理由を並べて諦めてしまうクセがあります。

その結果、成功体験が蓄積されずにマイナス思考に支配され、さらにレジリエンスが低下する悪循環に陥ります。

一人で抱え込む

レジリエンスが低いと人に頼るのが苦手になり、さまざまな物事を一人で抱え込んでしまいます。

すると、自然と職場のメンバーと交わす会話も少なくなり、周囲もどう対処したら良いのか分からなくなるかもしれません。

なかには、すぐに上司へ報告すべき問題を抱え込むケースもあります。助けを求められない人は、いずれ自分にも周囲にも深刻な影響を及ぼすのです。

完璧主義

0か100の白黒思考だとレジリエンスが低くなる可能性があります。完璧主義は失敗した際に挫折してしまうリスクが高まります。

「たとえば、このプロジェクトの流れは自分で決めたことだから最後までやり通さないければならない」とすべて自分でどうにかすべきだとと考えすぎる人だとしましょう。

やり遂げたときは良いですが、万が一うまく進められなかった場合、自分を責めてしまい、次に仕事を任せられたときに失敗が怖くなり、チャレンジできなくなる可能性があるでしょう。

レジリエンスを構成する「危険因子」と「保護因子」

RESILIENTと書かれた木のブロック
レジリエンスは「危険因子」と「保護因子」で構成されています。

レジリエンスの理解を深めるには、「危険因子」と「保護因子」の理解が不可欠です。

それぞれの概要について確認しておきましょう。

危険因子

危険因子はストレス発生の原因となるものを指し、主に以下の要素が挙げられます。
  • 戦争
  • 病気やケガ
  • 貧困
  • 災害
  • 問題のある家庭環境 
  • 人間関係のトラブル など
危険因子となる要素は、人によって解釈が異なる場合があります。こうした危険因子に対し、高いレジリエンスを発揮できると適切な対処が可能です。

保護因子

保護因子とは、ストレスから立ち直るのに必要な要素です。
  • 個人の性格・思考
  • 周囲からの支援
  • 良好な人間関係 など
保護因子が多いほど、高いレジリエンスを発揮できます。自己の性格や思考を見つめ、改善点があれば都度見直していくことで、周囲からの反応も良好なものとなるでしょう。

レジリエンス強化で得られるメリット

ファイルを抱えるビジネスパーソン
レジリエンスを高めることで得られるメリットがあります。ここでは、従業員と企業それぞれにとってのメリットにわけて説明します。

従業員が得られるメリット

従業員が得られるメリットは、次のとおりです。
  • メンタルが安定しやすくなる
  • 積極的に業務に取り組むようになる
  • コミュニケーションが活発になる

メンタルが安定しやすくなる

レジリエンスを強化することで、メンタルが安定しやすくなるでしょう。レジリエンスが低いと感情がコントロールしにくく、いざ壁にぶちあたったときにメンタルが落ち込んでしまう可能性があります。

レジリエンスを高めるといざトラブルが発生しても「長く仕事を続けていればトラブルが一度や二度起きるのは当たり前」「今回の失敗は次の仕事に活かしていこう」と前向きに捉えやすくなるでしょう。よって気持ちもぶれにくくなると考えられます。

積極的に業務に取り組むようになる

レジリエンスを強化すると、失敗や挫折に対しての恐怖心が弱まります。そのため、従業員は積極的に自ら業務に取り組むようになるでしょう。

もし上司に自分の意見や提案を伝えて、今回は自分のアイデアが通らなかったとしても「私の意見なんてどうせ通らない」といった思考ではなく、「またチャレンジしよう」と考えられるようになります。

コミュニケーションが活発になる

従業員同士のコミュニケーションが活発になるのもレジリエンスを強化するメリットです。 

レジリエンスが低いと人に何か意見を言われた際に立ち直るのに時間がかかります。また今後伝えたいことがあっても周りの目が気になって発言しなくなってしまうかもしれません。

レジリエンスを高めることで、自分は自分、他人は他人の考えと分けて考えられるようになります。そのため、コミュニケーションが増えて企業の活性化にもつながるでしょう。

企業が得られるメリット

続いて、企業側が得られるメリットは次のとおりです。
  • 生産性が向上する
  • 会社や組織の成長につながる
  • 従業員エンゲージメントが向上する

生産性が向上する

従業員一人ひとりのレジリエンスが高まることで、生産性の向上が見込めます。レジリエンスが低いと悩みがあっても一人で抱え込みがちになります。

「もっと早く相談を受けていれば、もっと良い解決策を見つけられたかもしれない」といった状況にもなりかねません。またそれは生産性の低下にもつながってしまいます。

レジリエンスを高めることで、従業員同士のコミュニケーションが増え、普段から些細な悩みも打ち明けやすくなり、結果的に生産性が上がるでしょう。

生産性向上について詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
 【関連記事:生産性向上とは?必要とされる背景や具体的な取り組み施策を解説!

会社や組織の成長につながる

従業員のレジリエンス強化は、会社や組織の成長につながるでしょう。たとえば、1人の従業員が組織や仕事の進め方について疑問を思っていたとしても、レジリエンスが低いと「まあ私が言っても変わらないだろう」とマイナスな思考になってしまいます。

また、いざトラブルが起きた場合「私は関わっていないから私の責任ではない」と他人事に考えてしまい組織の雰囲気が悪くなってしまうリスクが高まります。

レジリエンスの高い特徴である粘り強さが皆に浸透すれば「まだ時間はあるから、みんなで協力して間に合わせよう」と組織力向上につなげられるでしょう。

組織力強化について詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:組織力強化は会社の成長に必要不可欠|5つの強化法と成功事例を解説 

従業員エンゲージメントが向上する

レジリエンスを高めることは、従業員エンゲージメントの向上にもつながるでしょう。従業員エンゲージメントとは、従業員が会社に対して愛着を持ち、信頼関係を築くことを指します。

レジリエンスが高い人は周りにも目を向けられる余裕ができます。また、会社を良くしていこうというムーブメントにもつながったり、仲間同士で励まし、お互いの自信を高めるような関係性を構築できるでしょう。

レジリエンスが高い人が集まると、従業員エンゲージメントも高まり、会社はどのように成長するだろうかと信頼を持って考えるようになることや、相互に高め合うエンパワーメントの文化が醸成されると考えられます。

従業員エンゲージメントやエンパワーメントについて詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:従業員エンゲージメントとは?注目されている背景や取り組み方を紹介
【関連記事:エンゲージメント向上にはアセスメントツールが効果大!活用方法や事例を紹介
【関連記事:エンパワーメントとは?意味や注意点について紹介 

レジリエンスを高める・強化する6つのトレーニング方法

ダンベル
ここからは、レジリエンスが高い人・低い人を問わず、レジリエンスを高めたり強化したりするトレーニング方法を紹介します。
  • ABCDE理論を熟知する
  • 思考力を鍛える
  • 小さな成功体験を積み上げる
  • 他者に相談する 
  • レジリエンス研修を導入する
  • 従業員のレジリエンスについて知る
上記4つを心がけることで、優秀な社員はより高いレジリエンスを発揮できます。また、レジリエンスが低い人材をレジリエントに引き上げられる可能性もあるのです。

それでは詳細を見ていきましょう。

ABCDE理論を熟知する

ABCDE理論とは、感情をコントロールするための考え方です。このABCDEとは、以下5つの言葉の頭文字を取ったものです。
  • A (Affairs, Activating Event):出来事
  • B (Belief):受け止め方
  • C (Consequence):結論
  • D (Dispute):自問自答
  • E (Effective New Belief, Effective New Philosophy):Dによる効果
ここで例として、上司にミスを指摘された部下を想定してABCDE理論を展開してみましょう。
A:(出来事)
上司からミスを指摘された。

B:(受け止め方)
上司は普段から細かく指摘してくる。他のチームメンバーはそこまで指摘されていない気がする。

C:(結論)
自分ばかり指摘され続けていると、意図的に目をつけられている気がして怒りを覚える。

D:(自問自答)
本当に自分ばかり指摘されているのだろうか。周りを見る余裕がないだけで、実は他の人も同様に注意を受けているのではないだろうか。そもそも自分のミスが多すぎるのではないか。

E:(Dによる効果)
上司はミスについては指摘するものの、人格を否定するようなことは一切言わない。自分もこれまでのミスを振り返り、今後気をつけるようにしよう。
このように、目の前の事実を客観的に見つめ直し、物事を多面的に捉えるのがABCDE理論です。

上記の思考法を指導し実践を促すことで、社員のレジリエンス向上に役立てられるでしょう。

思考力を鍛える

ここで言う思考力とは、
  • 絶対に失敗してはならない
  • 特殊な業務に就いているから、他人のアドバイスは一切参考にならない
  • あの人はミスが多く、全く信用できない
といった「べき思考」を改善し、物事を柔軟に捉える力を指します。

たとえば、上記の思考を柔軟にすると以下のようになります。
「絶対に失敗してはならない」
→なるべくミスをしないように頑張るけれど、失敗したらそのとき考えよう。

「特殊な業務に就いているから、他人のアドバイスは一切参考にならない」
→自分の業務は少し特殊だが、他の人のアドバイスでためになるポイントがあるはずだ。

「あの人はミスが多く、全く信用できない」
→最近ミスが多いから疲れているのかな。なにか手伝えることがないか聞いてみよう。
物事を白か黒だけで判断すると感情の起伏が激しくなり、チャレンジする意欲が減退する原因になります。

上記のように「グレー」で物事を考えるクセづけができると精神的な回復力が身につき、ネガティブなことに対しても前向きに取り組めるのです。

生真面目かつ完璧主義である人ほど「べき思考」が強くなるので、そういった性格の傾向にある従業員には思考力を鍛えるワークを実施してみましょう。 

小さな成功体験を積み上げる

たとえ小さな成功でも、積み重なることで自己効力感が高まります。

成功した物事は仕事でなくても問題ありません。「自分はできる!」と前向きになれることが大切です。
  • 上司に自分の意見がとても良いと褒められた
  • 話しかけづらい先輩に思い切って相談してみた
  • いつも二度寝してしまうが、今日はすぐに起きられた
  • ダイエットのために2つ前の駅から歩いて帰った
マネジメントの観点では、従業員の実績を認めつつ、ミスがあったときは本人に原因を気づかせる問いかけを行います。

人格を尊重してもらえると「この人のために頑張ろう」と思いますよね。こうして社員のモチベーションを維持しつつ、現在の実力をほんの少し超えられるように導くのがポイントです。

他者に相談する

気持ちの整理をつけるには、他者に相談するのも有効な手段です。

思考力が身につかなかったり、成功体験に自信が持てなかったりする人は、他者の考え方に触れることで新たな気づきを得られます。すると、これまでとは異なる視点で物事を捉えられるようになるでしょう。

ただし、相談しやすい雰囲気づくりは会社全体で取り組む必要があります。風通しの良い職場づくりには、組織全体でレジリエンスに関心を持つ必要があるでしょう。

レジリエンス研修を導入する

レジリエンス研修を導入するのも良いでしょう。

レジリエンスを高めるためには、まず自身のレジリエンスがどのくらい高いのか把握する必要があります。レジリエンスを強化できるオンライン学習サービスや講師を招いてセミナーを開催するのもおすすめです。

アセスメントツールを用いて従業員一人ひとりにレジリエンスを把握してもらう

アセスメントツールを活用して従業員1人1人にレジリエンスを把握してもらいましょう。例えば、アセスメントツールの1つであるミイダスでは従業員に質問に回答してもらうことで、レジリエンスを高められるコンピテンシー(行動特性)が分析可能です。客観的なデータでレジリエンスについて把握できるのは、従業員、企業側双方においてメリットだと言えます。

レジリエンスを高める・強化するコンピテンシーについては次の章で詳しく説明します。

ミイダスのアセスメントツールを用いて
従業員のレジリエンスを把握できます。

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レジリエンスを高める・強化する6つのコンピテンシー

パソコンを抱えるビジネスパーソン
レジリエンスを高めたり強化したりするには、6つのコンピテンシーが重要になります。コンピテンシーとは、高い成果を納める人材が持つ行動特性を指す言葉です。

レジリエンスに関係が深いコンピテンシーは以下のとおりです。
  • 自己認識
  • 自制心
  • 現実的楽観性
  • 精神的柔軟性
  • 強みとしての徳性(キャラクター・ストレングス)
  • 関係性の力
これらのコンピテンシーを持つ人材は、すでにレジリエントとして活躍していたり、後天的にレジリエンスが高まる要素を持っていたりします。

以下で具体的な内容を見ていきましょう。

自己認識

自己の考え・感情・認識・生理的反応に注意を払う能力が「自己認識」です。

自己認識の力が身についていると、ストレスに直面したときでも感情的にならず、状況を客観的に認識して回復する一歩を踏み出せます。

自制心

「自制心」は、目標を実現させるために、自己の考え・感情・認識・生理的状態を変化させる能力です。セルフコントロールとも呼ばれます。

自制心が高いと、ストレスに直面しても思考停止せず、目的達成に向けた適切な行動を取れるようになります。

現実的楽観性

ストレスをポジティブに変換して「自分は必ず目標を達成できる」と信じ、行動をコントロールする能力を「現実的楽観性」と呼びます。

単に楽観的なわけではなく、どんな困難も自分の糧として前向きに捉え、行動力に変えていける力です。

精神的柔軟性

物事を多角的に捉え、本質的な見方をもって柔軟に対処する能力を「精神的柔軟性」と呼びます。

ストレスを感じると焦ったり視野が狭くなったりしますが、精神的柔軟性を持っていると、さまざまな状況にも柔軟に対処可能です。

強みとしての徳性(キャラクター・ストレングス)

自己の強みを把握して最大限の力を発揮し、困難を乗り越え人生を創造していく能力を「強みとしての徳性(キャラクター・ストレングス)」と呼びます。

自己のキャラクターのみならず、他者の強みにも気づける能力です。そのため、チームで課題を解決するときにこの能力があると、目標達成へのモチベーション向上などの効果が期待できます。

関係性の力

「関係性の力」は、信頼関係を構築していく能力を指しています。

人間関係が良好であれば、チームワークの質が向上するほか、困っているときに手を差し伸べてもらえる機会に恵まれます。

コンピテンシーについて詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:【簡単に解説】コンピテンシーとは?意味や使い方、活用事例を紹介
【関連記事:コンピテンシーとは?4つの活用シーンや分析ツールの導入事例を紹介 

既存社員や求職者のレジリエンスを発掘するには「ミイダス」

ミイダスの説明資料
レジリエンスを高める・強化するコンピテンシーについて解説しましたが、従業員や求職者一人一人のレジリエンスを確認していくのは骨が折れる作業です。

そこで、従業員や求職者の能力や適性を分析・可視化し、レジリエンスの発掘に役立てられる「ミイダス」のアセスメントツールをおすすめします。


▼ミイダスのアセスメントツールとは
バイアス診断ゲーム:認知バイアスを測定し、入社後や配属後の活躍を予測する日本初のアセスメントツール

コンピテンシー診断:社員のパーソナリティ・職務適性・ストレス要因・上下関係適性などをデータで可視化できる診断

フィッティング人材分析:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能
認知バイアス(直感・経験などによる先入観)の測定や行動特性(コンピテンシー)を分析することで、人材育成や応募者選定で参考となるレジリエンスを抽出できます。
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面接でレジリエンスの高い人材を見極める質問例

面談する人
レジリエンスの高い人材を面接で見極めるには、以下6つの「ストレス耐性を決める要素」に添った質問を投げかけるのがポイントです。
  • 感知能力:ストレスの原因(ストレッサー)に気づくか否か
  • 回避能力:ストレスをどれだけ割り切れるかどうか
  • 処理能力:ストレッサーをなくしたり弱めたりできるか
  • 転換能力:ストレスをポジティブに置き換えられるか
  • 経験:過去に受けたストレスの経験・内容
  • 容量:ストレスをどれだけ抱えられるか
質問内容の具体例は以下のとおりです。
感知能力・仕事でプレッシャーを感じるのはどういうときですか?
・今までの仕事やアルバイトでストレスを感じたのはどんなときですか?
・最近ストレスを感じた出来事はありますか?
回避能力・ストレスを感じる頻度はどのくらいですか?
・顧客からクレームを受けたときはどんなことを感じますか?
・理不尽な出来事や要求があったとき、どのように向き合いますか?
処理能力・今までに経験した挫折の内容と乗り越えた方法を教えてください。
・人間関係のトラブルにはどのように対処しますか?
・仕事でトラブルが起きた際はどのように対処しますか?
転換能力・休日はどのように過ごしていますか?
・自分なりのストレス発散方法があれば教えてください。
・仕事で失敗したときはどう考えましたか?
経験・失敗を糧に成長できたと感じたエピソードを教えてください。
・学生時代に最も悩んだことは何ですか?
・「これは頑張った」と自慢できることはありますか?
容量・ストレスに耐えきれないと感じた経験はありますか?
・自分が抱えられるストレス量はどのくらいですか?
・自分が処理できるタスク量はどのくらいですか?
質問は「例えば」をベースに組み立てるのがポイントです。

上記の質問例を見てみると、感知能力の「仕事でプレッシャーを感じるのは(例えば)どういうときですか?」といったように「例えば」ベースで作られているのが分かります。

ほかにもレジリエンスを問う質問に「1つの質問に対して5回詳細を尋ねる方法」があります。最初の質問で得られた回答に対して「○○についてより詳しく教えてください」「なぜそのように思ったのですか?」と繰り返すのがポイントです。

1つの質問に対して何度も掘り下げることで、実力やストレス耐性を見極められるため、レジリエンスの高い人材の発掘に役立ちます。

本サイトには、ほかにも面接官向けの質問対策に役立つ記事が揃っています。ぜひ以下の記事も参考にしてください。

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従業員のレジリエンスを把握するならミイダス

ミイダスのコンピテンシー診断の画面
従業員のレジリエンス強化を図るなら、ミイダスの導入がおすすめです。
ミイダスで把握できるコンピテンシーは以下のとおりです。
コンピテンシー項目コンピテンシー定義(5以上)コンピテンシー定義(5以下)
ヴァイタリティ活動的
行動することで生き生きとする。常に忙しくしていたい。
やるべきことが沢山ある状態を楽しいと思う。
競争性
勝ちたいと思う。競争を楽しみ、負けることを嫌う。
活動的
物事を一定のペースでやりたがる。負荷が大きすぎる仕事を好まない。
競争性
人と競争することを好まない。勝つことよりも参加することに意義を見出す。
人あたり社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
面倒み
他人に共感でき、思いやりがある。世話好きで他人の個人的な問題にも支援を惜しまない。
社会性
公式な場でないほうが気楽である。初対面の人と会うとき時ぎこちない。
面倒み
誰に対しても思いやりの態度を取るわけではない。他人の個人的な問題から距離を置く。
チームワーク社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
協議性
広く相談し、他の人に意思決定の参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
社会性
公式な場でないほうが気楽である。初対面の人と会うとき時ぎこちない。
協議性
人に相談せず決定しようとする。自分ひとりで決定を下すことを好む。
創造的思考力創造的
新しいアイデアを生み出す。新しいものを作り上げることを好む。独創的な解決法を考える。
概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。
創造性
アイデアを生み出すよりも、既にあるものの上に積み上げていくほうである。新しいものを作り出したり、発明したりすることは少ない。
概念性
理論的な問題よりも実務的な問題を扱うことを好む。抽象的な概念を扱うことを嫌う。
問題的解決力データへの関心
数字を扱うことが好きで統計データを分析することを楽しむ。事実や数字に基づいて判断する。
概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。
データへの関心
事実や数字よりも、意見や気持ちなどを重視する。統計データ等を使うことを避けようとする。
概念性
理論的な問題よりも実務的な問題を扱うことを好む。抽象的な概念を扱うことを嫌う。
状況適応力社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
人間への関心
人の行動や動機を理解しようとする。人を分析することを楽しむ。
社会性
公式な場でないほうが気楽である。初対面の人と会うときぎこちない。
人間への関心
人の行動の背景に関心がない。人を分析しようとしない。
プレッシャーへの耐力余裕
リラックスできる。あまり緊張しない。概ね冷静で落ち着いている。
タフ
あまり他人の言動で傷ついたりしない。侮辱を聞き流せる。自分への批判に対して鈍感である。
余裕
緊張しやすい。リラックスしにくい。仕事からの気分転換がなかなかできない。
タフ
感じやすく批判されると傷つきやすい。理不尽な発言や侮辱に動揺する。
オーガナイズ能力先見性
長期的な味方をする。将来の目標を設定し、戦略的に考える。
緻密
物事の細部に目がいく。物事を順序立てて系統的に処理することを好む。細部にとらわれすぎることがある。
先見性
長期的な問題よりも、目の前の問題に目がいく。物事をあまり戦略的に考えない。
緻密
細かなことにとらわれない。物事を順序立てて系統的に考えることに苦手意識がある。細かい仕事を嫌う。
統率力指導性
リーダーとなって指揮を取り、何をすべきか人に指示する。主導権を取ることを好む。
協議性
広く相談し、他の人に意思決定の参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
指導性
人にリードしてもらうほうが良い。何をすべきか人に指示することを好まず、指揮をとることはあまりない。
協議性
人に相談せず決定しようとする。自分ひとりで決定を下すことを好む。
ミイダスのコンピテンシー診断では、
  • その人のパーソナリティや特徴
  • ストレス要因
  • 職務適正
  • 相性の良い上司・部下のタイプ(上下関係適性)
  • マネジメント適性など
41項目の特性が把握可能です。

「部下を指導する立場だけれども、何が得意で苦手なのかよくわからない」
「何かわからないことある?と聞いても、悩みを打ち明けてくれない。報告されないことでのちのちトラブルにつながってしまい困っている」

など従業員に対する悩みがあれば、一度ミイダスをご検討ください。
15名まで無料でコンピテンシー診断をご利用可能です。

ミイダスのコンピテンシー診断を詳しく知りたい方は、わかりやすい動画、関連記事もあわせてご参考ください。
【関連記事:コンピテンシー診断とは?ツールの使用方法や導入事例も解説

バイアス診断ゲームでレジリエンス強化につなげよう

バイアス診断ゲーム」では22項目の認知バイアスを診断し、現場に適した判断力・思考力の有無を判定します。

【バイアス診断ゲーム診断項目の例】
フレーミング効果表現方法によって判断が変わりにくいか。
現状維持未知のものや未体験のものを受け入れたくないと思い、現状維持をしたいか。
サンクコスト効果一度リソースを投資したものの回収できないとわかった場合に、投資し続けてしまうか。
現在志向将来の利益よりも目の前の利益に価値を置くか。
衝動制御自分の衝動をコントロールし、集中力を持続させるか。
予測態度不確かで見通しの悪い状況でも、冷静に規則性や法則性を判断しようとするか。
リスク許容度リスクを取ることに対する許容度。
協力行動集団内で行動するときの利益の考え方。
全体注意多くの情報から必要な情報を選択するときに、全体よりも細部の情報にこだわって意思決定するか。
焦点注意多くの情報から必要な情報を選択するときに、俯瞰的に考えて意思決定するか。
否定的感情物事に対するネガティブな感情の抱きやすさ。
これらの診断項目はまさにレジリエンスそのもの。一人一人が持つ思考のクセを詳細に分析し、レジリエントの発見に貢献します。

バイアス診断ゲームについて詳しく見る

はたらきがいサーベイ

はたらきがいサーベイの画面
またミイダスの新サービスとして、「はたらきがいサーベイ」が導入されました。

はたらきがいサーベイとは、はたらく人のエンゲージメントをアンケートを通して集計し、会社の「はたらきがい」を正確に算定できるサーベイです。また、会社がはたらく人の働きがいを引き出す環境が整えられているのか定量的に評価が可能です。

たとえば、
  • 労働人口の減少により採用のハードルが上がっていて困っている
  • 従業員の不満に気づけず、離職が防げない
  • 従業員の本音を引き出してESを向上させたい
など、企業によって抱える悩みに「はたらきがいサーベイ」は役立ちます。

主な機能は次の3つです。
1. 従業員のはたらきがいを可視化できる
2. はたらきがいが高い精度で見える化される
3. 解決すべき課題の優先順位が明確になる
はたらきがいサーベイでは、従業員が感じている「評価に対する納得度」「働くことへの動機づけ」といった正直な意見を特定できます。

一見、従業員のレジリエンスとは関係性がないように思えるはたらきがいサーベイですが、レジリエンスの低い従業員の本音を把握できるので、レジリエンスを高めるための材料としても活用できるでしょう。

はたらきがいサーベイについて詳しく見る

はたらく人ファーストアワード

はたらく人ファーストアワード2023
2023年8月2日よりミイダスでは、朝日新聞社と共催で「はたらく人ファーストアワード2023」を実施中です。

開催の目的は、おもに「はたらく人ファースト」を行っている企業を称え、その取り組みを発信し推進するためです。

はたらくファーストアワードの参加方法は
  • 真剣参加
  • ちょこっと参加
の2種類です。はたらく人ファーストアワードに参加することで、
  • 従業員満足度や貢献意欲などが数値でわかる
  • 企業のブランディングに活用できる
といったメリットがあります。また先ほど紹介したはたらきがいサーベイを無料で利用できます。

ほかにも、ハフポストにて企業紹介記事の掲載や、ミイダス主催のセミナーにご登壇いただく特典もご用意しています。

応募期間は2023年8月2日~11月17日ですので、迷っている場合はぜひお早めにご応募ください。

はたらく人ファーストアワード2023に応募する

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