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人材アセスメント

ES(従業員満足度)を向上させるには?調査方法や企業事例を紹介

労働者人口が減少し、働き方が多様化して人材確保が課題となる近年、仕事に対する従業員の満足度である「ES(従業員満足度)」を高めることが重視されています。

ESを向上させれば、人材の確保や離職防止、顧客満足度の向上といった効果が期待できるからです。

しかし、ESは目に見えるものではないため「どのように調査すればいいのか」「ESの向上には何をすればいいのか」など戸惑う方もいるのではないでしょうか。ESを高めるには、自社のESを明確に把握し、改善が見込める適切な施策を行わなければなりません。

そこで本記事では、ESの調査方法やESを向上させる方法などを解説します。記事の後半では、ESを向上させた企業事例やESを効率的に調査できるおすすめのツールも紹介していますので、ぜひ最後までご一読ください。

なお、企業の人事担当者の方に向けて、自社に定着する人材を採用するための方法やESと関係の深い「モチベーション」を高めるための方法をくわしく紹介したお役立ち記事も用意しています。

下記より無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。

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ES(従業員満足度)とは?意味や重視されている理由

ガッツポーズをしている従業員満足度が高い社員達
そもそもES(従業員満足度)とは、何を指すのでしょうか。
ESを理解するため、概要や注目されている理由などをくわしく見ていきましょう。

ES(従業員満足度)とは

ESとは「Employee Satisfaction」の略称で、従業員の「やる気」や「士気」「会社への愛着心」といった満足度を表すものです。

給与や福利厚生、業務内容など物質的な面はもちろん「この会社にいると充実感がある・楽しい・高いモチベーションを保てる」など、精神的な充実感も含まれます。

近年では、人事施策に効果的であるとESに注目する企業が増えています。

ES(従業員満足度)が重視される背景

なぜ、近年ES(従業員満足度)が重視されているのでしょうか?
背景として
  • 労働者人口の減少
  • 働き方の多様化による人材の流動化
などの影響から「人材の確保が課題となっていること」が挙げられます。

雇用対象となる人材が不足していることに加え、国はさまざまなライフスタイルに応じた働き方を促進する「働き方改革」を行っています。

そのため、従来の1つの企業に長く勤める終身雇用制度が崩壊しつつあるのです。人材は「より良い職場があれば転職しよう」「職場に不満があれば、退職しよう」と思うことが、当たり前になっています。

よって企業は「いかに離職を防ぎ、自社で働いてもらうか」という課題の対策として、ESの向上を求められているのです。

なお、人材の流動化のメリットやデメリットを知り、自社の採用率を高める方法については、以下の記事をご覧ください。

関連記事【人材の流動化とは?雇用市場の活性化によるメリット・デメリット】

経営利益にはES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)の両方が重要

打ち合わせをする営業ウーマンと顧客
ここで「ESの向上って、人材確保以外に得や利益はあるの?企業が損するのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。

実は、ES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)の両方を重視することは、利益向上にも有効です。ESを高めることで質の高いサービスの提供につながり、CSも向上します。結果として、業績も向上するという仕組みです。

厚生労働省の調査でも、顧客満足度のみを重視する企業に比べて、ESとCSの両方を重視する企業のほうが、業績が伸びて人材も確保できている傾向にあります。

参考:厚生労働省「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業」(平成27年)の報告

また、ハーバード・ビジネス・スクールのジェームス・L・ヘスケット教授は、独自の研究からES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)の関係性を以下のように報告しています。
  • ESとCSとの間には99%の因果関係が認められた
  • CSが平均水準以上の店舗の78%が、ESでも平均水準以上だった
  • ESが1%増加すると、CSが0.22%増加する
参考:ジェームス・L・ヘスケット著『カスタマー・ロイヤルティの経営 企業利益を高めるCS戦略』出版社:日経BPマーケティング(日本経済新聞出版)、発行年:1998年

つまり、ESとCSの増加率はイコールではないものの、CSを高める一要因としてES向上がある、というわけです。よって企業利益を向上させるには、ESの向上が欠かせないといえます。

ES(従業員満足度)に関わる2つの要因

ガッツポーズをするビジネスマン
ES(従業員満足度)を高める施策を考える前に「従業員の満足度には、何が関係するのか」を知る必要があります。

アメリカの臨床心理学者ハーズバーグによる「ハーズバーグの二要因理論」では、従業員満足度には主に以下の2つの要因が関係していることが示されています。
  • 衛生要因:不足すると仕事への「不満足」につながる要因
  • 動機づけ要因:満たされると仕事への「満足」につながる要因
衛生要因が不足すると、仕事へのモチベーションが低下して不満につながり、逆に動機づけ要因が充足するとモチベーションが高まる、と提唱しています。

具体的には、以下のイメージです。

【衛生要因(不足すると不満)の例】
  • 給与
  • 福利厚生
  • 労働条件、環境
  • 社内の人間関係
【動機付け要因(充足すると満足)の例】
  • 承認される(承認欲求が満たされる)
  • 達成感
  • 仕事への興味
  • 自身の成長
  • 責任
  • 昇進
上記のような衛生要因の不足を防ぎ、動機付け要因を充足させることが、従業員のモチベーションを高めます。結果として、ESの向上にもつながるのです。

ただし、注意点としては、
  • 衛生要因の充足:必ずしも「仕事の満足」につながるわけではない
  • 動機付け要因の不足:必ずしも「仕事への不満」につながるわけではない
ということです。

よってESの向上を目指すときは、2つの要因と関係性を参考に、自社のESの現状から効果的な施策を考える必要があります。

ESの向上に深く影響する、従業員のモチベーションや承認欲求については、以下の記事をあわせてご覧ください。

関連記事【モチベーションとは?従業員のモチベーションを上げるメリットや効果、方法も解説】
関連記事【承認欲求の診断(評価)方法とは?社員の意欲を高める施策とポイント】

ES(従業員満足度)を高める4つのメリット

ES(従業員満足度)が高いオフィスで働く人たち
ES(従業員満足度)の向上には、以下の4つのメリットがあります。
1.生産性の向上
2.業務の質が向上し、顧客満足度が高まる
3.人材の確保
4.従業員のモチベーションアップ
1つずつ解説していきます。

1.生産性の向上

1つ目のメリットは、生産性が向上することです。
ES(従業員満足度)を高めると、事業の利益アップにもつながります。

以下は「CSのみを重視する企業」と、「ESとCSを重視する企業」の業績状況です。

CSのみ重視
ES+CSを重視
売上高営業利益が増加傾向(10年前~5年前)21.3 %
26.9 %
売上高営業利益が増加傾向(5年前~現在)25.0 %
31.1 %
売上高が増加(10年前~5年前)39.9 %
46.5 %
売上高が増加(5年前~現在)48.2 %
57.1 %
出典:厚生労働省「取り組みませんか?『魅力ある職場づくり』で生産性向上と人材確保」

このように、ESを重視する企業は売上高営業利益、売上高がともに増加傾向にあります。

また同調査により「魅力ある職場づくり」(ES向上の施策)の取り組み実施期間が長い企業ほど、業績が増加し人材確保もできている傾向にあることも報告されています。

よって、ESの向上は営業利益や人材確保に好影響を与え、生産性の向上につながっていると言えるのです。

2.業務の質が向上し、CS(顧客満足度)が高まる

2つ目のメリットは、CS(顧客満足度)が高まることです。

先述したとおり、ES(従業員満足度)はCSと深く関連しています。

ESを高めることで、従業員のモチベーションやパフォーマンスが向上します。すると、従業員は「会社により貢献したい」「会社の商品やサービスの魅力を伝えていきたい」など、ポジティブな心理状態になるのです。

結果として、より質の高い製品やサービスを提供できるようになり、CSと業績の向上につながります。業績向上によって得られた原資を従業員へ還元することで、さらなるES向上といった好循環も見込めるでしょう。

3.人材の確保

3つ目のメリットは、人材の確保につながることです。

先ほど解説した同調査より「ES(従業員満足度)を重視する企業は、人材の量・質ともに確保できている傾向にある」という結果が出ています。また、ES向上のための取り組み実施期間が長い企業ほど、その傾向が高くなっているのです。

以下は、CS(顧客満足度)のみを重視する企業と、ESとCSの両方を重視する企業の人材確保の状況です。

CSのみ重視
ES+CSを重視
量(人数)・質ともに確保できている21.6 %
25.7 %
量(人数)または質のいずれかが確保できている39.0 %
40.7 %
量(人数)・質ともに確保できていない38.8 %
33.2 %
出典:厚生労働省「取り組みませんか?『魅力ある職場づくり』で生産性向上と人材確保」

企業の待遇や職場環境に不満もなく、モチベーションが保たれていて職場への満足度が高い従業員は、転職を検討する必要はありません。

結果として従業員の定着率を高めることになり、離職を防止につながると言えるのです。

4.従業員のモチベーションアップ

4つ目のメリットは、従業員のモチベーションが高まることです。

従業員が「働きがい」や「働きやすさ」を感じている企業では、従業員の仕事に対する意欲が高い傾向にあります。

以下は「働きがい」「働きやすさ」と従業員の意欲との関係において、仕事に対する意欲が「高い」または「どちらかといえば高い」と回答した人の割合です。

働きがい 働きやすさ
働きがいがある 働きがいがない
働きやすい
働きやすくない
84.2 % 27.5 %
72.2 %
31.3 %
出典:厚生労働省「働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書」
この調査結果からもES(従業員満足度)が満たされ「働きがい」や「働きやすさ」を感じている従業員のほうが、仕事に対する意欲が高いことがわかります。

従業員のモチベーションが高まれば、組織のパフォーマンス向上や社内の円滑なコミュニケーションにつながるなど、プラスの影響が期待できるでしょう。

自社のES(従業員満足)を調査する方法

アンケート用紙のイメージ
ES(従業員満足度)を高めるためには、まず自社の従業員の現状を知ることが大切です。現状をふまえて自社のESの課題を把握しなければ、改善のための有効な施策を実施できません。

現状のESを調べる方法としては、以下の3つが挙げられます。
・アンケート
・インタビュー
・職場の様子や従業員の行動を観察

アンケート

ES(従業員満足度)を明確化する基準を設けたうえで、自由回答欄のあるアンケートを準備し、従業員に回答してもらいます。1人1台のPCを所有している職場なら、Web上でアンケートを実施するのも良いでしょう。
<アンケートの設問例>
ただし、アンケートは多くの従業員を対象に調査できる反面、具体的な意見を収集するのが難しい点はデメリットです。忙しい業務の中、じっくりと意見や理由を書いてくれる従業員は少数派だと考えられます。

インタビュー

従業員一人ひとりに実施する個人インタビューや、複数名を集めて実施するグループインタビューなどでES(従業員満足度)を調査します。インタビューでは、あらかじめ聞きたい質問を準備しておき、5W1Hの質問を中心に深掘りしていくのが効果的です。
<5W1Hの質問>
インタビューは具体的な回答を収集しやすいというメリットはありますが、大勢の従業員に実施するには実施や回収、分析など実施側の手間や時間がかかるというデメリットがあります。

職場の様子や従業員の行動を観察

職場の様子や従業員の行動を観察し、そこからES(従業員満足度)を測るという方法です。

たとえば

「上司が部下に対してどのように対応しているか」
「部下同士でどのようなコミュニケーションが取られているのか」
「昼休みや休憩時間をどのように過ごしているのか」

など、多様な観点で観察する必要があります。

また、行動の観察においては、対象となる人物の行動を細かく観察することが重要です。したがって、観察する対象者が営業担当者であれば取引先まで同行したり、採用担当者であれば採用面接に同席したりして、その行動を観察します。

職場の様子や従業員の観察は、その場の雰囲気を目や肌で感じられますが、短時間の観察ではESを測れないため、ある程度の時間をかけて調査することが必要です。

ES(従業員満足度)は従業員の価値観も影響する

パソコンで仕事をする女性
ESは「従業員の満足度」を表すものですが、満足を得られる要素は、その人の価値観によって変わります。
人の価値観はさまざまな経験を通して緩やかに変わっていくものではありますが、たとえば職場環境や仕事内容、上司や同僚といった周りの環境が大きく変化しない限り、その人の価値観もほとんど変わらないと言えるでしょう。

同じES施策を施したからと言って、すべての従業員に同じ効果が見込めるとは言えないのです。

よってESを高めるには、従業員一人ひとりの満足要因を明確にするとともに「変わりにくい価値観」を前提にしたうえで、それぞれに応じたやる気の素を提供していく必要があります。

ES向上の施策を考える際は、こうした従業員それぞれの価値観も念頭に置くと良いでしょう。

ES(従業員満足度)を高める5つの方法

企業理念やビジョンについてミーティングをおこなうビジネスマン
ES調査の結果から自社の改善すべき課題を把握した後は、ES(従業員満足度)を高める施策が必要です。とはいえ「具体的には何をすればいいのか」と疑問を抱く方もいることでしょう。

そこで以下では、ESを高める具体的な方法を5つ紹介します。
1.企業理念やビジョンを社内に浸透させる
2.適切な人材マネジメント・評価を行う
3.快適に仕事ができる勤務条件・待遇を提供する
4.良好な人間関係のため、相互理解の機会を提供する
5.適材適所で活躍・貢献できる環境づくり
これからお伝えする方法を参考に、自社で効果の見込めそうな施策を検討してみてください。

1.企業理念やビジョンを社内に浸透させる

1つ目は「企業理念やビジョンを社内に浸透させる」です。

従業員が企業理念やビジョンを理解し共感すると、「この会社で働けて嬉しい」と企業や仕事に誇りを感じることにつながるため、企業への満足度が高くなると考えられます。

また、企業の軸となる企業理念や目的、今後の目標などを社内に浸透させている場合、従業員それぞれが目的意識や熱意を持って主体的に業務に向き合いやすくなるでしょう。

企業理念やビジョンを社内に浸透させるには、たとえば以下のような方法があります。
現状では社内への浸透が十分でないと感じる場合は、すべての従業員に企業理念やビジョン、行動指針などが浸透できる上記のような施策を検討してみましょう。

2.適切な人材マネジメント・評価を行う

2つ目は「適切な人材マネジメント・評価を行う」です。

従業員への納得感のあるマネジメントや人事評価は、企業に対する信頼へとつながります。フィードバックや指示が的確で頼れる上司がいる場合、部下は安心して業務をこなせ、自身を成長させることが可能です。

また、成果や結果が正当に評価されていると感じれば、従業員は「より結果を出せるようにがんばろう」とやる気の向上や自信になり、満足度が高くなると言えます。

とはいえ、従業員が納得する人事評価を実現するのは難しいものです。
たとえば上司と部下の相性が悪い場合、公平で適正な評価につながらないケースも考えられるでしょう。すると、不本意な評価を受けた部下は会社に不満を抱く可能性があります。

そのため、ES(従業員満足度)の向上には客観的に人事評価できる仕組みや手段を検討する必要があります。

ES調査の結果、マネジメントや人事評価に課題がある企業は、評価のフローやマネジメント方法を見直すとよいでしょう。

なお、中小企業における人事評価のポイントや、客観的に従業員を評価する一助となる「コンピテンシー診断」について解説した記事があります。ESを向上させるための人事評価のヒントとして、ぜひご覧ください。

関連記事【【事例あり】中小企業のための人事評価制度とは?作り方やシステムを紹介】
関連記事【コンピテンシー診断とは?導入事例や使用方法も解説】

3.快適に仕事ができる勤務条件・待遇を提供する

3つ目は「快適に仕事ができる勤務条件・待遇を提供する」です。

給与や福利厚生、労働時間や残業代などの勤務条件や待遇も、ESには欠かせません。先述したように、これらの要素は「一定の水準が保たれないと、不満につながる」衛生要因です。

そのため勤務条件や待遇などについて「最低限の水準が保てているか」の確認が必要でしょう。衛生要因が不足していると、離職やモチベーション低下などのリスクが高まってしまいます。

ES調査を実施した結果、勤務条件や待遇に課題があると感じた企業は早急に見直しましょう。

ただし、一定の水準を満たしているからといって、ES(従業員満足度)の向上に直結するわけではありません。動機づけ要因に含まれるほかの要素で、ES向上につなげる必要があります。

4.良好な人間関係のため、相互理解の機会を提供する

4つ目は「良好な人間関係のため、相互理解の機会を提供する」です。

職場の人間関係は、従業員満足度を大きく左右する要素です。職場の人は、毎日顔を合わせたりコミュニケーションを取ったりして関わる必要があります。そのため、人間関係が悪い場合は業務のたびにストレスを抱えてしまい、会社への不満につながってしまうのです。

良好な人間関係を築き、スムーズなコミュニケーションを取るためには、企業側がコミュニケーションを円滑にする機会を提供すると良いでしょう。

たとえば、従業員同士が交流できる社内イベントの実施や、従業員の人柄や活動がお互いに理解できる社内報の作成などが挙げられます。上司と部下のコミュニケーションならば、1on1(1対1のミーティング)の実施も良いでしょう。

また、お互いの性格や資質、適性をあらかじめ共有するのも有効です。「あの人は○○な資質だから、このように判断するのだな」「○○の業務に適性があるから、得意そうなあの業務について相談しよう」など相互理解につながります。

結果として、業務におけるコミュニケーションのズレを防ぎ、生産性向上も見込めるでしょう。

なお、従業員の適性や資質を可視化し、把握する手段として「ミイダス」「コンピテンシー診断」がおすすめです。
上記の5分野の適性や特徴が、数値で客観的に把握できます。

たとえば、診断結果を業務でよく関わる従業員と共有することで、円滑なコミュニケーションに役立つでしょう。また、より良い人材配置や部下のマネジメントにも活用でき、ESの向上も見込めます。

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5.適材適所で活躍・貢献できる環境づくり

5つ目は「適材適所で活躍・貢献できる環境づくり」です。

自分の適性や資質を活かして働き、企業や顧客に貢献できることは満足感や達成感につながります。また、自分の適性や資質に沿った業務は、得意なことと言えるため、業務の成果が見込めます。

従業員も「自分は会社や組織に貢献できている」と感じるとESや自信が高まり、やりがいを感じて働けるでしょう。

よって企業は、従業員の適性や資質などを考慮した人事配置を実施すると良いでしょう。従業員の適性や資質の把握は「適性診断」や「コンピテンシー診断」などのツールを導入すると便利です。

人材配置のポイントや具体的な適材適所の実現方法は、以下の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
関連記事【適材適所の採用・人材配置とは?メリットとデメリット、実現方法を解説】
関連記事【人材配置とは?目的や課題、最適化する方法もまとめて紹介】


また、従業員のやる気を損なわない、人事異動や配置のポイントは以下の資料にまとめています。今後の施策のヒントにぜひお役立てください。
お役立ち資料【適切な人事異動・配置をするための方法とは】

ES(従業員満足度)を向上させた企業事例を紹介

ミーティングを行う従業員たち
実際にES(従業員満足度)を向上させた企業は、どのような取り組みを実施したのでしょうか。具体的な事例を知ることで、ESを効果的に向上させる施策を検討する際に役立つでしょう。

ここでは、ESを向上させた2社の成功事例を紹介します。

株式会社富士通ラーニングメディア

法人向けの人材育成・研修サービスやコンサルティング、eラーニング講座などを提供する株式会社富士通ラーニングメディアでは、社内のコミュニケーション活性化として「サンクスカード」を導入しています。

サンクスカードとは、業務中に感じた感謝を小さなカードに書き、感謝を伝えたい従業員にカードを渡す取り組みを指します。同社では、社内コミュニケーションの活性化はもちろん、相手の立場に立って考える力を向上させる目的などで実施しました。

すると「他部門の人と交流しやすくなった」「チームの一体感が増した」など、社内のコミュニケーションが良好になったなどの変化があったとのことです。

また、社内から出た一部の否定的な意見もふまえて、カードに書く手間を削減するために「電子版のサンクスカード」を導入したり、カードの受領・発行枚数の上位者を定期的に社内で表彰したりする取り組みなども実施。

「一部の者だけが参画する仕組みにしない」ことを目指して改善し、サンクスカードの浸透や定着を図り、ESの向上を実現しています。
参考:株式会社富士通ラーニングメディア「個人と組織の成長のツール~当社サンクスカード活動のご紹介」

サイボウズ株式会社

グループウェアやアプリの開発・販売をおこなうサイボウズ株式会社では「100人いたら100通りの働き方」をモットーに、ワークライフバランスに配慮した多様な働き方ができるよう実現しました。

具体的な施策の一部は、以下の通りです。
すると、かつては離職率28%(過去最高記録)だったのが、現在は離職率3~5%程度と減少しました。

多様な価値観や働き方を受け入れた施策の結果、ESは向上し離職率は大きく低下したことがうかがえます。
参考:サイボウズ株式会社「多様な働き方へのチャレンジ」

ES(従業員満足度)の明確な把握は「ミイダス組織サーベイ」がおすすめ!

ミイダスの組織サーベイの資料
本記事では、ES(従業員満足度)の概要やESの調査方法、ESを向上させる方法などを解説しました。ESを向上させるには、まず従業員の現状を知ることが重要です。

ESを知る方法としてはアンケートやインタビュー、職場や行動の観察などがあります。自社に合った調査を実施し、ESを向上させて事業を発展させましょう。

なお、より的確かつ効率的に調査を行うには「サーベイツールの活用」がおすすめです。サーベイツールとは、従業員が業務や会社に対しての認識やモチベーションの状態などを可視化するツールのことを指します。

「ミイダスの組織サーベイ」は、毎月簡単なアンケートを実施するだけで従業員のコンディションを6つのカテゴリ別に可視化できます。

ミイダスの組織サーベイでチェックできる6つのカテゴリは、以下の通りです。
従業員のパフォーマンス向上や離職率改善に役立つ 「ミイダス組織サーベイ」
上記のように、モチベーションに関する要素の変化が数値でグラフ化されるため、従業員のコンディションが一目瞭然です。定期的にアンケートを実施することで、従業員のささいな変化に気付けます。

すると、適切なタイミングでフォローできるため、ESの低下防止につながるでしょう。

また、ミイダス「コンピテンシー診断」は、組織の特徴や自社で活躍する従業員の資質や特徴などがデータで可視化されます。

そのため、自社にフィットした人材採用や適材適所の人材配置も実現可能です。適材適所の人材配置は従業員一人ひとりの満足度につながり、ESの向上が期待できるでしょう。
活躍する人材の分析から採用までワンストップで提供 「ミイダス」
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