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CADオペレーターを採用するには?難しい理由とおすすめの採用手法

CADソフトウェアを操作して設計図や作図を作成するCADオペレーターは、建設業界や製造業界などで不可欠な存在です。しかし、専門的な知識とスキルが求められるため、即戦力となる人材の確保が難しく、悩む企業もいるでしょう。

本記事では、CADオペレーターの現状や採用が難しい理由、採用を成功させる具体的な手順やポイントを詳しく解説します。

自社の求める人物像の明確化から、魅力的な求人票の書き方、おすすめの採用手法まで幅広く解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

また、「ミイダス」では自社にフィットし、定着人材を採用する手順やポイントをまとめた資料を提供しています。採用の課題を抱える方は、以下よりご活用ください。

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CADオペレーター採用の現状は?

CADと書かれたモチーフとキーワード
まずは、CADオペレーターの有効求人倍率と平均年収、主な雇用形態について解説します。採用の現状を理解することで、効果的な施策を検討するのに役立つでしょう。

CADオペレーターの有効求人倍率

採用の難易度を示す指標の1つに、有効求職者数に対する有効求人数の割合を示す「有効求人倍率」があります。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、令和4年のCADオペレーターの有効求人倍率は1.10です。つまり、1人の求職者に対して1.1件CADオペレーターの求人があることを示しており、やや求職者側が有利な状態と言えます。

CADオペレーターはCAF専門知識や建設業界などの知見が求められる仕事のため、即戦力となるCADオペレーターを採用したい場合は適切な採用戦略が必要です。

参考:厚生労働省|「CADオペレーター - 職業詳細」|job tag(職業情報提供サイト 日本版O-NET)

CADオペレーターの平均年収

続いて、CADオペレーターの平均年収を見ていきましょう。先述した厚生労働省の「job tag」によると、令和5年のCADオペレーターの平均年収は452万円(令和5年の賃金構造基本統計調査結果を加工して算出)です。ただし、雇用形態や仕事内容で求められるスキルは異なるため、年収は企業により幅広いと考えられます。

企業側の採用アピールとして高い年収は有利ですが、自社を選んでもらうには、福利厚生や働きやすさ、研修体制など自社の特徴や魅力を伝えることも大切です。

参考:厚生労働省|「CADオペレーター - 職業詳細」|job tag(職業情報提供サイト 日本版O-NET)

CADオペレーターの雇用形態と特徴

CADオペレーターの雇用形態はさまざまで、正社員やパート・アルバイト、派遣社員などがあります。以下にそれぞれの特徴や、採用に適した企業をまとめました。
雇用形態特徴採用に適した企業
正社員・長期的に人材を育成できる
・自社のノウハウや知識を蓄積できる
・長期的にチームワークを築ける
・長期的に人材を育成したい企業
・自社の教育体制が整っている企業
・従業員のキャリア開発に投資したい企業
パート・アルバイト・人件費の削減につながる
・即戦力の確保がしやすい
・従業員の希望に沿った勤務日時で任せられる
・正社員の業務補完やサポートをメインに任せたい企業
・低コストで雇用したい企業
・人件費を削減したい企業
派遣社員・人件費の削減につながる
・即戦力の人材を確保しやすい
・必要な期間やプロジェクトに限定して任せられる
・プロジェクトや繁忙期など期間限定で任せたい企業
・即戦力が必要な企業
・人件費を削減したい企業
このように、各雇用形態には特徴やメリットがあります。各雇用形態のメリットを理解し、自社の状況に合わせて活用することで、効果的なCADオペレーターの採用が実現できるでしょう。

正社員は長期的なCADオペレーターの育成が可能で、企業のノウハウや知識を蓄積するのに適しています。自社独自のノウハウを伝えたい企業や、自社で育成が可能な企業は向いていると言えるでしょう。

一方、パート・アルバイト、派遣社員は人件費削減や即戦力となるCADオペレーターの採用に適しています。補助的な業務を任せたい場合はパート・アルバイト、期間限定で即戦力のCADオペレーターを確保したい場合は派遣社員の採用が向いています。

CADオペレーターの採用が難しい理由

悩むCADオペレーターの女性
ここでは、CADオペレーターの採用が難しい具体的な理由を解説します。

CADや業界に関する専門知識が求められる

CADオペレーターは、CADソフトウェアを使ってあらゆる図面を作成する業務です。円滑な業務には、CADの操作スキルに加えて、関連する専門用語や業界の流れなどの理解が不可欠です。

例えば、建築設計の分野のCADオペレーターは、クライアントの要望や意図を的確に把握し、設計技術者の指示に基づいて図面を作成します。作成された図面は、工事費用の積算や資材の手配、完成後の修理などに用いられるため、正確性が求められます。

CADオペレーターがこうした一連の流れや業界特有の知識や用語を把握していることで、指示の意図を正しく反映させた図面作成や後工程への適切な情報の引き継ぎなど、スムーズな作業が可能になるのです。

近年は少子高齢化が進み、どの職種も人材確保が課題となっています。そのような中で、専門性が高く採用基準を満たしたCADオペレーターを見つけることは容易ではないと言えるでしょう。

企業により求める知識・スキルが幅広く、見極めが難しい

CADオペレーターの採用が難しい理由として、企業ごとに求める知識やスキルの幅が広いことも挙げられます。CADオペレーターの業務内容は企業により異なるため、必要なCADの知識やスキルレベルも多岐にわたります。

求職者のスキルレベルを書類選考や面接で見極めることは簡単ではありません。例えば、求職者がCADに関する資格を取得していても、実務で必要な能力と一致するとは限らないからです。

そのため、自社が求めるCADオペレーターのレベル感や具体的な業務内容をわかりやすく言語化し、求人票や募集要項に明示することが、ミスマッチ防止につながります。

具体的なCADオペレーターの求人票や募集要項の書き方のポイントは、後ほど詳しく解説します。

適性が求められる

CADオペレーターの採用では、専門知識やスキルだけでなく、適性も重要な判断基準となります。CADオペレーターの業務は長時間のデスクワークが中心で、正確な作業を長時間集中して行える忍耐力が求められます。

また、ミリ単位の誤差にも気づく注意力が必要です。図面の誤りは後工程に影響を及ぼすため、正確性が何よりも重視されます。加えて、平面図から立体図、展開図など多様な図面を作成するため、空間認識能力も必要です。

特に、CADオペレーター未経験者を採用する場合は、適性の見極めがカギとなります。採用ミスマッチを防ぐためにも、採用選考では適性検査やアセスメントツールなどを活用して、CADオペレーターの適性を確認するとよいでしょう。

【関連記事:【適性検査とは?】30種類の検査の特徴と選び方を一挙解説
【関連記事:アセスメントツールとは?5つの導入メリットと選び方・具体例を解説

CADオペレーターの採用を成功させる3ステップ

3ステップのイメージ
CADオペレーターの採用を成功させるには、事前準備が重要です。ここでは、自社にフィットしたCADオペレーターを採用するための3ステップを紹介します。

【ステップ1】自社の求めるCADオペレーターの人物像を明確にする

CADオペレーターの採用を成功させるためには、自社の求めるCADオペレーターの人物像を明確にすることが重要です。

例えば、チームワークが求められる職場の場合は、「円滑に社内外の関係者とコミュニケーションが取れる人材」や「建築業界の知識が豊富な人材」など、配属部署の特徴や社風にフィットした人物像を設定します。

また、自社で高い成果を上げて活躍している人材「ハイパフォーマー」の特徴を分析することも有効です。自社で活躍している優秀な人材に共通する資質や経験を見出すことで、求める人物像の設定がしやすくなります。ハイパフォーマーの特徴や定義の仕方はこちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

【関連記事:ハイパフォーマーとは?特徴や分析方法、離職を防ぐ方法を徹底解説

自社が採用したい人材の明確化に悩む方は、以下の記事がヒントになるかもしれません。

【関連記事:自社の採用したい人材がわからない!デメリットや解決方法を解説

【ステップ2】自社の特徴や強みを言語化し、アピールポイントを考える

続いて、自社の特徴や強みを言語化し、採用アピールポイントを考えましょう。採用に向けた魅力的な求人の作成や発信をするためにも、自社の特徴や強みを記載することが欠かせません。

まずは、自社で活躍している従業員の特徴や社風、価値観などを分析し、言語化していきます。例えば「チームワークを重視する風土」や「個人の能力を発揮できる環境」など、自社の魅力を明確にすることが大切です。また、自社の福利厚生の充実や給与、雇用形態や働き方の柔軟さなど、他社と比較して優れている点があれば、アピールポイントとしてピックアップします。

自社の特徴や強みを明確に伝えることで、自社で働く魅力やメリットをアピールでき、応募数の増加や採用ミスマッチの防止につながるでしょう。

【関連記事:採用要件・人材要件の作り方とは?定義方法からペルソナの設計例まで解説

【ステップ3】最適な採用手法・雇用形態を検討する

自社の求めるCADオペレーターの人物像や採用要件を明確にしたら、最適な採用手法と雇用形態を選びましょう。

例えば、即戦力となるCADオペレーター経験者を採用したい場合は、業界専門の求人サイトや人材紹介会社で正社員を募集するのが効果的です。一定の採用基準を満たした人材を求める場合は、企業側で対象者を絞って求職者にアプローチするダイレクトリクルーティング(スカウト型採用)が向いています。

▼採用手法の例
  • 採用サイト
  • ハローワーク
  • リファラル採用(従業員による紹介)
  • 人材紹介会社
  • ダイレクトリクルーティング
また、正社員採用にこだわるのではなく、パートタイムや派遣社員の採用も視野に入れることも重要です。多様な雇用形態を取り入れることで、幅広い人材にアプローチでき、自社の目的に沿ったCADオペレーター人材が確保できるでしょう。

それぞれの採用手法の特徴やメリットを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事:リファラル採用とは?導入のメリット・デメリットや報酬の注意点
【関連記事:人材紹介サービスとは?仕組みやメリット・デメリット、料金を解説
【関連記事:スカウト型採用とは?注目されている理由やサービスの選ぶポイントを解説

なお、ミイダスはダイレクトリクルーティングの機能を搭載した採用アセスメントツールです。人材の適性を可視化する「コンピテンシー診断」も提供していますので、CADオペレーターに適した人材の採用に役立つでしょう。採用に悩む方は、以下よりコンピテンシー診断をお試しください。

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CADオペレーターの求人票・募集要項の書き方のコツ

リクルートのイメージ
CADオペレーターの採用を成功させるには、求人票や募集要項の作成にもポイントがあります。ここでは、自社にフィットしたCADオペレーターを確保するための求人票・募集要項の書き方のコツを紹介します。

仕事内容と求めるスキルを明確に記載する

CADオペレーターの求人票や募集要項には、具体的な仕事内容と求めるスキルを明確に記載することが大切です。

特にCADオペレーター未経験者を募集する場合は、わかりやすい表現で業務内容を説明しましょう。カタカナや専門用語が多いと、応募者が仕事内容をイメージできず応募をためらう可能性があります。

例えば、「設計士と打ち合わせを行い、製品の設計意図を確認後、CADソフトを使って正確な図面を作成する仕事です」などとわかりやすく記載すれば、未経験者でもイメージしやすくなるでしょう。

一方、経験者や即戦力を求める場合は、必要な資格名や適度に専門用語を含めた業務内容を記載することで、採用ミスマッチの防止につながります。求める経験年数やスキルレベルを明示し、応募者が自身の能力と照らし合わせられるようにしましょう。

求める人物像を具体的に記載する

求人票や募集要項には、自社が求めるCADオペレーター人物像を記載しましょう。自社の社風や価値観に合う人物像を明確に伝えることで、応募者は自身と企業の適合性を判断しやすくなります。

例えば、「チームワークを大切にできる方」「自主的に学ぶ意欲がある方」など、具体的な特徴を示すことで、求める人物像や職場の雰囲気がイメージしやすくなります。

また、自社のホームページや求人サイトなどに実際に自社で働くCADオペレーターへのインタビューを掲載し、仕事内容や雰囲気、どのような人が向いているかを言語化した記事を掲載するのも効果的でしょう。自社の求める人物像に共感した応募者は、入社後も長期的に活躍してくれる可能性が高まります。

入社後の教育体制やキャリアアップについて記載する

CADオペレーターの求人票や募集要項には、入社後の教育体制やキャリアアップについて記載することも効果的です。

CADオペレーターは専門性の高い職種のため、入社後に研修や先輩社員のサポート体制などがあることを伝えることで、応募へのハードルを下げられます。

CADの操作や業界知識の習得に不安を感じる応募者も、サポート体制があることで安心して応募しやすくなるでしょう。「CAD関連の資格取得支援制度あり」など、スキルアップの支援を行っている場合も積極的に記載します。

また、入社後のキャリアアップについて明記することも効果的です。例えば「将来的にはリーダーとしての活躍を期待」と記載することで、応募者はキャリアビジョンを描きやすくなり、応募意欲の向上につながるでしょう。

【関連記事:求人票の書き方とは?効果的な作成方法や必須項目などを解説
【関連記事:【記入例あり】募集要項の書き方とは?必須項目や注意点など解説

CADオペレーターの採用を成功させるポイント

OKサインをするCADオペレーターの女性
これまで解説した内容をふまえて、CADオペレーターの採用を成功させるポイントを解説します。

外国人の雇用やリモートワーク導入も視野に入れる

CADオペレーターの採用を成功させるためには、外国人の雇用やリモートワークの導入を検討することが有効です。

国内の人材確保が難しい場合、外国人のCADオペレーターを採用することで、優秀な人材を獲得できる可能性が高まるでしょう。ただし、ビザの取得や言語面でのサポートなどに対応する必要があります。

また、在宅勤務が可能なCADの業務であれば、リモートワークを導入するのも一案です。勤務地に関係なく、全国から適切なCADオペレーターを見つけられるため、採用の可能性が広がります。

働き方の柔軟性が高まることで、優秀なCADオペレーターの獲得が期待できます。業務委託のCADオペレーターを採用するのもよいでしょう。

適性と自社との相性を見極める

CADオペレーターの採用では、スキルや実績の確認だけでなく、適性や自社との相性の見極めも重要です。

CADオペレーターの業務は、専門性に加えて一定の適性が求められます。例えば、長時間デスクに座り図面を作成する集中力や、細かく丁寧な作業を行う能力などです。こうした適性を備えていなければ、長期的な活躍は難しいでしょう。

また、自社の業務環境やチームの雰囲気に適応できるかどうかも重要なポイントです。自社にフィットする人材を採用することで、早期離職の防止につながります。

適性や自社との相性の見極めには、適性検査やコンピテンシー診断などの活用がおすすめです。人材の見極めに役立つ専用ツールを用いることで、客観的な評価が可能となり、ミスマッチの防止に役立ちます。

【関連記事:コンピテンシー診断とは?ツールの使用方法や導入事例も解説

次の章では、CADオペレーターの採用におすすめのツール「ミイダス」について詳しく解説します。

CADオペレーターの採用にはミイダスがおすすめ

ミイダスのサービス概要
CADオペレーターの採用を成功させるためには、人材の特徴を把握するツールの活用が有効です。その際は、採用アセスメントツール「ミイダス」が役立ちます。

ミイダスの「コンピテンシー診断」では、以下の5分野の項目を数値で可視化できます(全41項目)。
  • パーソナリティの特徴
  • マネジメント資質
  • 職務適性
  • ストレス要因
  • 上司または部下との相性
こうした項目が把握できるため、CADオペレーターに求められる注意力や忍耐力などの適性を客観的に評価することが可能です。自社で活躍している人材(ハイパフォーマー)の特徴も簡単に把握できます。

また、コンピテンシー診断の結果や1,733種類もの検索項目から、自社の条件に適合する人材にスカウトを自動送信できる機能も搭載されています。そのため、忙しい業務の合間でも効率的に求職者にアプローチすることが可能です。正社員やパート、業務委託など希望の雇用形態で求人募集できます。

従来の採用手法に加えてミイダスを活用することで、即戦力となる人材やCADオペレーター適性の高い人材に早く出会える可能性が高まるでしょう。

ほかにも、ミイダスには採用活動を効率化する機能が充実しています。全機能を確認したい方は以下をご覧ください。

ミイダスの機能一覧を見てみる

▼ミイダスについて、以下の動画でわかりやすく解説しています(全2分)

CADオペレーターの採用は「求める人材の明確化」と「複数の採用手法の活用」がカギ

笑顔のCADオペレーター達
本記事では、CADオペレーターの採用の現状や応募を増やすための求人の書き方、採用を成功させるポイントなどを解説しました。

CADオペレーターの採用は、専門性の高さや適性の見極めの難しさから簡単ではありません。そのため、自社の求めるCADオペレーターの人物像を明確にし、自社の採用アピールポイントを考えることが重要です。また、外国人の雇用やリモートワークの導入など、多様な採用手法を検討することも効果的です。

CADオペレーターの適性と自社との相性の見極めには、採用アセスメントツール「ミイダス」の活用がおすすめです。ミイダスの「コンピテンシー診断」を用いることで、CADオペレーターに求められる適性を客観的に評価でき、自社との相性も判断しやすくなります。

採用にお悩みの方は、ぜひミイダスを検討してみてください。

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