人材アセスメントラボ - いちばん新しくていちばん詳しいHRマガジン

メルマガ購読はこちら
採用

コミュニケーション能力とは?高い人の特徴・鍛え方と採用時の見極め方

コミュニケーション能力は、どんな仕事においても欠かせない力です。近年では、人材の価値を最大限に引き出す「人的資本経営」が注目され、その意味でもコミュニケーション能力の重要性が高まっています。

では、コミュニケーション能力とは、具体的にどのようなスキルを指すのでしょうか。また、採用活動でコミュニケーション能力の高い人材を見極めるには、どうすればよいのでしょうか。

この記事では、コミュニケーション能力の定義や重視される理由を確認したうえで、高い能力をもつ人に共通するスキルを解説します。さらに、コミュニケーション能力の鍛え方や、能力の高い人材を見極める方法についても詳しく紹介します。

コミュニケーション能力が高い人に限らず、優秀な人材を採用したいとお考えの方は、こちらのお役立ち資料もご覧ください。無料でダウンロードいただけます。

【お役立ち資料:社風にあった定着人材の採用を成功させる方法
【お役立ち資料:活躍する営業社員の採用を成功させる方法

コミュニケーション能力とは

「コミュニケーション能力とは」を考える会社員
「コミュニケーション能力」とは、一言でいえば「相手と意思疎通をするための能力」です。注意したいのは「双方向に」という点であり、どちらか片方が一方的に働きかけるだけでは、正しいコミュニケーションは成立しません。

コミュニケーション能力は、ビジネスにおいて欠かせないものです。職種・業種を問わず、人との関わりがまったく発生しない仕事はありません。円滑に仕事を進めるために、誰もが求められる重要な能力といえます。

近年では、SNSの普及やコロナ禍による働き方の変化によって、コミュニケーションの手段も多様化しています。そのため、直接会話をする場面だけではなく、テキスト(文字)やオンライン会議でのコミュニケーションも重視されるようになっています。

したがって、採用活動や人材マネジメントでコミュニケーション能力を重視する場合、 自社におけるコミュニケーション能力の定義や基準、求める資質、スキルなどを明確にする必要があるでしょう。

コミュニケーションの手段

お互いにコミュニケーションを図るイメージ
お互いにコミュニケーションを図るためには、具体的にどんな手段があるのでしょうか。ここではコミュニケーション手段を大きく3つに分けて解説します。
・伝える
・受け取る
・読み取る

伝える

コミュニケーションといえば、まず思い浮かぶのは「伝える」という手段ではないでしょうか。対人的なやり取りでは、伝えることからコミュニケーションが始まるといっても過言ではありません。

伝えるとは、「話す」「書く」などの方法を通じて、自分の言いたいことを相手に正しく届けるための行為です。そこには、頭のなかにあるものをわかりやすく言語化し、順序よく、ときには感情に訴えながら説明する能力が求められます。

あるいは言葉を使わず、ジェスチャーやしぐさなど、非言語的な方法で伝えることも可能です。ただ、言葉を使わないと伝わりづらいため、相手の「読み取る」能力に依存するところがあるでしょう。

受け取る

「伝える」の対となるのが「受け取る」という手段です。「聴く」「読む」などを通じて、相手の言いたいことを正しく受け取って理解することで、相互のコミュニケーションが成立します。

そのためには、相手の話をきちんと最後まで聴く傾聴力や、理解を深めるための質問力などが問われます。自分勝手に解釈をしたり、態度に敬意がなかったりすると、良好なコミュニケーションは生まれません。また、文字から情報を受け取る場面では、読み手の理解力も必要です。

読み取る

「伝える」「受け取る」は、おもに言葉を通じたコミュニケーションが想定されています。しかし、人と人とのやり取りのなかでは、非言語コミュニケーションの影響も非常に大きいものです。

「読み取る」とは、言外の感情や真意をしっかりくみ取ることを指します。例えば、相手が笑っていても実は悲しい気持ちを隠していたり、怒っているように見えて自分に期待を寄せていたりと、人間のコミュニケーションは複雑です。そこをいかに読み取れるかが、コミュニケーション能力の高さにつながります。

心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した「メラビアンの法則」によると、人はコミュニケーションにおいて、情報が矛盾している場合には、以下の割合で影響を受けるといいます。
  • 言語情報(言葉で伝える内容):7%
  • 聴覚情報(声の大きさや速度、口調):38%
  • 視覚情報(表情や視線、しぐさ):55%
コミュニケーションをおこなううえで、視覚や聴覚の影響はとても大きく、非言語情報を読み取ることの重要性がわかるでしょう。

メラビアンの法則とは?職場・採用場面での第一印象アップのコツをわかりやすく解説

仕事でコミュニケーション能力が重視される理由

仕事上のコミュニケーション場面
コミュニケーション能力は、多くの企業が重視する資質です。

日本経済団体連合会の「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」では、選考にあたって特に重視した点として「コミュニケーション能力」が第1位(16年連続)となっています。

また、内閣府の「企業の採用のあり方に関する調査」(2006)でも、中途採用者の採用の際に企業が重視するものとして「上司・同僚などとのコミュニケーション能力」が2位に挙がっています(出典:内閣府「人の活躍のための職業能力の育成」)

コミュニケーション能力はどんな仕事にも必ず求められるものですが、近年ではその重要性がますます高まっています。以下に、その代表的な理由を見ていきましょう。
・VUCAの時代だから
・ダイバーシティ経営が必要になっているから
・国としても重視している能力だから

VUCAの時代だから

コミュニケーション能力がますます求められている大きな理由は、今まさに「VUCAの時代」にあるからです。

VUCAとは、以下4つの英語の頭文字を取った造語であり、環境の変化が大きく、未来の予測が難しい時代を意味します。
  • Volatility(変動性):状況がめまぐるしく変化していくこと
  • Uncertainty(不確実性):自然環境や世界情勢など将来が予測できないこと
  • Complexity(複雑性):さまざまな要素が複雑に絡み合っていること
  • Ambiguity(曖昧性):過去の実績や成功例が通用しないこと
こうした時代には、従来のビジネスの進め方は通用しません。組織で迅速な対応や課題解決をおこなうためには、同僚や上司との円滑なコミュニケーションが求められます。組織力を高め、スピード感をもって時代の波に乗っていくには、コミュニケーション能力が前提となるのです。

ダイバーシティ経営が必要になっているから

国レベルで推進されるダイバーシティ経営も、コミュニケーション能力に注目が集まる理由の一つです。

ダイバーシティ経営とは「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」のことです(出典:経済産業省「ダイバーシティ経営の推進」)。多様な人材とは、性別や年齢、障がい、性的志向などに限らず、働き方や経験の多様性も含みます。

ダイバーシティを実践している企業では、そうした多様な人材が集うことで、コミュニケーションの問題が起こりやすい傾向があります。それぞれの能力を最大限発揮してもらうには、コミュニケーション能力の高い人材の採用や、教育によるスキル向上が不可欠となるでしょう。

国としても重視している能力だから

近年、各省庁では、人生100年時代に国民が活躍するための必要スキルを、独自の概念のなかで定義するようになりました。そして、コミュニケーション能力は、各省庁における以下の概念でも注目されるスキルとなっています。
  • 人間力(内閣府)
  • 学士力(文部科学省)
  • 就職基礎力(厚生労働省)
また、経済産業省の場合、社会人基礎力という概念の「チームワークに必要な力」という項目のなかで、コミュニケーション能力と関係の深い発信力や傾聴力などを記載しています(出典:産業人材政策室「『人生100年時代』を踏まえた『社会人基礎力』の見直しについて」)。

コミュニケーション能力が高い人が持つスキル

コミュニケーション能力が高い人のイメージ
コミュニケーション能力とひと口にいっても、求めるイメージや定義は人によって異なることも事実です。具体的にどんなスキルを指すのか、「コミュニケーション能力」をもう少し分解して見てみましょう。

ここでは、コミュニケーション能力の高い人がもっている共通のスキルについて、一つずつくわしく解説します。これらをバランスよく身につけている人材は「コミュニケーション能力が高い」といえるでしょう。
・語彙力
・傾聴力
・共感力
・論理的思考力
・状況把握力
・提案力

語彙力

語彙力とは、言葉をどれだけ知っているか、また正しく言葉を使いこなせるかというスキルです。自分が伝えたいことを正しく相手に伝え、相手の伝えたいことを正しく受け取るためには、豊かな語彙力が欠かせません。

文化庁の報道発表資料「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」では、これからの時代のコミュニケーションに必要な考え方として、語彙を幅広く身につけ使いこなすことが重要としています。

使いこなせる語彙を増やすと、「聴く・読む」インプットと「話す・書く」アウトプットの両方が上達します。その結果、価値観や考え方の異なる相手ともコミュニケーションがスムーズになるでしょう。また、不要な誤解を招いたり、失礼な発言をしたりするリスクも避けられます。

傾聴力

傾聴力とは、相手の話に耳を傾け、熱心に話を聴くスキルです。話の意味を理解するだけでなく、声のトーンや身振り手振り、表情などにも気を配り、相手の気持ちに寄り添いながら話を聴くことが求められます。

傾聴力が高ければ、話す相手は「真剣に話を聴いてもらえている」「自分は受け入れられている」と感じます。コミュニケーションをおこなううえで安心感を与え、信頼関係を築くのに欠かせないのが傾聴力です。

仕事の場面においては、部下との面談で本音を引き出せたり、お客様の潜在ニーズを聞き出せたりすることにつながります。

共感力

共感力とは、自分から相手の気持ちや考えに寄り添い、「その通りだ」と考えられるスキルです。コミュニケーションを通じて相手の喜怒哀楽を理解し、同じ感情を共有できるかどうかが問われます。

例えば、営業パーソンの商談時を思い浮かべてみてください。お客様が抱えているビジネス課題に対して、同じ目線で寄り添える人は共感力が高いといえます。悩みや喜びに寄り添うことで、信頼関係も構築できるでしょう。逆に、表向きだけ同調していれば「この人は自分の悩みを他人事だと思っている」と不信感を持たれてしまいます。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の各職業におけるスキル調査(労働政策研究・研修機構「職務構造に関する研究―職業の数値解析と職業移動からの検討―」)では、以下の職種でとくに共感力が必要であることもわかっています。
【企業的職種】
  • 営業
  • 企画職
  • 販売員
  • システムエンジニア など
【社会的職種】
  • 医療従事者
  • 接客業
  • 教員 など

論理的思考力

論理的思考力は「ロジカルシンキング」とも呼ばれ、物事を感覚的にとらえず、明確な筋道を立てて考える力を指します。社会人として必須のスキルともいえるでしょう。

論理的思考力が高ければ、矛盾や破綻のないよう話を組み立てられます。主張したい論点をきちんと伝えられるため、相手に理解してもらいやすくなります。一方、論理的思考力が低い場合、主観や自分の感情で結論を出してしまいがちです。そうすると、仮によい内容でも的確に伝わらず、相手からの理解や賛同が得られません。

また、多様な価値観をもつ人たちが集う環境では、各々の感覚でコミュニケーションをおこなうのは無理があります。論理的思考力があれば、もしプロジェクトで問題が起きた場合にも、現実を直視・認識したうえで、筋道立てた考え方で解決法を見つけられるでしょう。

状況把握力

状況把握力とは、自分や周りの置かれた状況を正しく理解するスキルです。他の人から説明を受けなくても、客観的に現状を察知し、自分のすべきことを理解して行動に移せるかどうかが問われます。

状況把握力には「空気を読む」という力も含まれますが、それだけでは足りません。場に合わせたふるまいが求められるのではなく、俯瞰的に状況を見たうえで、人々や物事との関係性を論理的にとらえることが大切だからです。状況把握力が高ければ、表面には現れていない課題やリスクも事前に見抜けます。

例えば、以下のような状況では、とくに状況把握力が求められます。
  • お客様に起きたトラブル
  • お客様からのクレーム
  • 部下がお客様先で起こしたミス
  • コロナ禍での市場環境 など
状況把握力が高ければ、困難な事態に直面しても、冷静で的確に対処することが可能です。VUCAの時代には、とくに求められるスキルといえるでしょう。

提案力

提案力とは、相手の抱える課題を的確に把握したうえで、最適な解決策を提案するスキルを指します。提案力というと営業職に求められるイメージですが、どんな職種でも提案する場面はあり、コミュニケーション能力の一つとして非常に重要なスキルです。

例えば、以下のような例が挙げられます。
  • 非効率な事務作業に悩むお客様へ、効率が上がる製品を提案する
  • サービスの活用法に悩む取引先へ、個別サポートを提案する
  • チームマネジメントに悩む同僚へ、他社の成功事例を紹介する
相手にとって“ありがた迷惑”にならない提案をするには、傾聴や共感によって信頼関係を構築しておくことが大切です。提案を相手に受け入れてもらうには、現状把握から導き出された論理的な理由も必要となるでしょう。

「ミイダス」なら採用時のスキルの見極めが簡単

ミイダスのイメージ画像
これまで見てきたように、コミュニケーション能力に含まれるスキルには、複数のスキルの組み合わせや積み重ねで成り立つものが多くあります。コミュニケーション能力とひと口にいっても、実は多くのスキルに分解することができるのです。

そのため、人材採用において「コミュニケーション能力が高い人材を採用したい」と考えるときには、個々のスキルを見極めなくてはなりません。かつ、コミュニケーション能力だけでなく、幅広い観点から自社にマッチしているかどうかも判断する必要があります。

そこで活用したいのが、人材アセスメント採用サービス「ミイダス」です。ミイダスなら、独自の「コンピテンシー診断」によって、計41項目にわたる人材の行動特性(人あたり、チームワーク、問題解決力、状況適応力、統率力など)を簡単に可視化できます。

37万人以上(2022年7月現在)のコンピテンシー診断受験者から、自社にマッチする人材に直接アプローチできるため、採用活動の負担も大幅に軽減できます。まずは以下から無料でお試しください。

ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。

まずは無料トライアルをお試しください。

アカウントを登録してフィッティング人材分析機能を利用する

※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。

コンピテンシー診断についてくわしく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

コンピテンシー診断とは?導入事例や使用方法も解説
コンピテンシーテストとは?例題や無料診断ツール・導入のコツを紹介

【簡単に解説】コンピテンシーとは?意味や使い方、活用事例を紹介

履歴書・職務経歴書でコミュニケーション能力を見極めるには

職務経歴書のイメージ
採用活動を進める際、書類選考の段階でコミュニケーション能力を見極める方法はあるのでしょうか?ここでは2つのポイントから、その方法を解説します。
・具体的なエピソードがあるか
・自社の求める人物像に合っているか
なお、書類選考におけるポイントについては、以下の関連記事でくわしく解説しています。あわせてご覧ください。

書類選考の通過率は?選考時のポイントを解説

具体的なエピソードがあるか

履歴書や職務経歴書には、自己PRを記入する欄があります。書類選考だけで求職者の人物像をすべて理解することはできませんが、コミュニケーション能力の高さは自己PRの内容からもうかがえます。

まずポイントとなるのは、具体的なエピソードがあるかどうかです。学生時代や前職までの経験のなかで、その能力の高さが発揮されたエピソードがあれば、説得力や根拠性があるといえます。

例えば、以下のようなエピソードが挙げられます。
  • 大学のサークルでリーダーシップを発揮し、大会で優秀な記録を残した
  • 飲食店時代に、臨機応変な対応でお客様から感謝の手紙をいただいた
  • 事務職の仕事では、作業効率化のために新しいツールを社内に提案した
  • 営業職では、お客様の悩みに寄り添った提案でリピート率1位を獲得した
上の例はあくまで簡潔に挙げたものです。こういったエピソードが相手に伝わりやすく書かれているかどうかも、コミュニケーション能力の一つといえるでしょう。気になる内容があれば、面接でさらに深く聞いてみてください。

自社の求める人物像に合っているか

「コミュニケーション能力が高い人材」といっても、自社がどのスキルを求めているのかによって、マッチする人材のイメージは異なってきます。

上記で述べた6つの具体的スキル(語彙力・傾聴力・共感力・論理的思考力・状況把握力・提案力)を完璧に持ち合わせていれば理想的ですが、なかなかそうはいきません。採用する職種や立場に応じて、もっとも重視したいスキルをあらかじめ決めておきましょう。

面接でコミュニケーション能力の高い人材を見極めるには

面接をする人事担当者
コミュニケーション能力の高い人材を採用するには、面接でのやり取りで見極めることが重要です。面接は、基本的に面接官からの質問に対して答える形で進むため、その受け答えにおいて以下のポイントを確認しましょう。
・質問の意図を理解しているか
・わかりやすく適切に伝えようとしているか
・非言語コミュニケーションができているか
また、面接で人材を見極めるための質問や優秀な人材の見極め方については、以下の関連記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

【面接官必見】面接の質問内容は?流れ別・状況別の質問80選
採用で失敗しない!自社にマッチする優秀な人材の見極め方

質問の意図を理解しているか

まずは、面接官からの質問に対して、的外れな回答が返ってきていないかに注意しましょう。これはコミュニケーションの「受け取る力」にあたり、相手の質問の意図を正しく理解できているかを確認するものです。

例えば「なぜ○○ですか?」という質問に対しては「理由」を述べるのが正しい回答です。面接官が聞いていないことを話し続けたり、聞きたい内容からどんどん脱線したりする場合は、コミュニケーション能力が高いとはいえません。

一度投げかけた質問に対して「○○のことでよろしいですか?」と、面接官に再確認する求職者もいるでしょう。この場合は、相手と正確に意思疎通を図りたいという姿勢の表れであり、コミュニケーション能力が高い人材と考えられます。

わかりやすく適切に伝えようとしているか

「伝える力」の観点では、わかりやすく適切に伝えようとしているかを確認します。

例えば、冒頭の簡単な自己紹介では、自分の経歴やアピールポイントなどを端的にわかりやすく話せるかどうかがポイントです。過去のエピソードに関する質問では、時系列に説明できるか、独自の経験を印象深く伝えられるかどうかなどで、コミュニケーション能力の高さがわかります。

ただし、面接では求職者が緊張してしまい、本来の自分を出せないことも考えられます。できるだけ面接官が話しやすい雰囲気をつくり、普段通りのコミュニケーションを引き出せるよう心がけましょう。

非言語コミュニケーションができているか

書類選考の段階では見えないのが、非言語コミュニケーションの部分です。これは実際に話すことでしかわからないため、面接の限られた時間のなかでしっかり見極めましょう。

「正確に理解する」「上手に話す」だけがコミュニケーションではありません。相手に向き合う姿勢、真剣に話そうとする態度、場の空気をよくするあいづちなど、非言語コミュニケーションは相手に与える印象も非常に大きいものです。

面接の質問には的確に答えられたとしても、その他の印象が悪いようでは、コミュニケーション能力が高いとはいえません。仮に採用となった場合、チームメンバーやお客様との円滑なコミュニケーションが取りづらい可能性があります。

コミュニケーション能力を鍛える方法

仕事上の良好なコミュニケーション
では、すでに採用した人材のコミュニケーション能力を鍛える方法はあるのでしょうか?可能だとしたら、具体的にどうすればよいのでしょうか?

さまざまな方法が考えられますが、ここでは日頃の仕事のなかで実践しやすい方法をピックアップして紹介します。大がかりな研修を導入しなくても、これらを意識するだけでコミュニケーション能力は少しずつ鍛えられます。無理のない範囲で取り入れてみてください。
・普段の報連相(ほうれんそう)
・朝会で1分間スピーチ
・ロールプレイング練習
・チャットやオンライン会議での工夫

普段の報連相(ほうれんそう)

「報連相(ほうれんそう)」とは、報告・連絡・相談を略した言葉です。普段の仕事で報連相をおこなう機会はたくさんあります。そのなかで、より円滑なコミュニケーションを心がけるとよいでしょう。

例えば、以下のようなイメージです。
  • 報告:要点から簡潔に説明する
  • 連絡:状況を正しく理解して客観的に伝える
  • 相談:相手の話を傾聴し共感する
コミュニケーションとはお互いの意思疎通です。「どうすればスムーズに理解してもらえるか」「どうすれば相手に寄り添えるか」を意識し、行動に移すことが大切といえます。

朝会で1分間スピーチ

社内で朝会や定期的なミーティングがある場合は、そのなかで「1分間スピーチ」のような時間を設けるのも効果的です。限られた時間のなかで端的にわかりやすく伝えられるか、メンバーの反応を見ながら話せるかなど、幅広いコミュニケーション能力が磨かれます。

スピーチのテーマは自由です。例えば以下のようなものがよいでしょう。
  • 最近印象に残ったできごと
  • お客様からのご意見
  • 仕事に役立った本
  • 共有しておきたいノウハウ
  • 今週の目標
話す側だけでなく、聴く側の姿勢も重要です。スピーチの内容に対してメンバーが意見を交わすなど、活発で主体的なやり取りができれば理想的です。

ロールプレイング練習

ロールプレイング練習も非常に効果的です。ロールプレイングとは、実際の現場を想定して役割を演じることで、スキルと実践力の習得を目指す方法です。

例えば、次のような場面を想定して実践練習をおこないます。
  • 営業職:新規のお客様へのプレゼン
  • カスタマーサービス:電話でのクレーム対応
  • 上司と部下:1on1のフィードバック面談
ロールプレイング練習では、自分の課題が見えるとともに、回数を重ねることで成功体験を積むことができます。また、周りで見ているメンバーにもノウハウを共有でき、組織力の底上げにもつながります。

注意点は、しっかりと役になりきり、本当の現場だと思って真剣に臨むことです。緊張感に欠けていると、思うような効果は得られません。

チャットやオンライン会議での工夫

コロナ禍による働き方の急速な変化に伴い、さまざまな場面でオンライン化が進んでいます。

そのなかでもチャットツール(SlackやChatworkなど)やオンライン会議システム(ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなど)が広く使われるようになりました。これらの新しいツールでは、従来のコミュニケーションとはまた違うスキルが求められます。

チャットツールでは、メールとは違って、より簡潔で素早いコミュニケーションが求められます。堅苦しい挨拶や丁寧な文章よりも「何が言いたいのか」のわかりやすさが重要です。加えて、スピード感のある反応が好まれます。

オンライン会議では、画面越しに話すため、顔を合わせて会話をするよりも情報が伝わりづらくなります。そのため、ハキハキと話すことはもちろん、表情を意識する、相手の話には大きくうなずくなど、普段よりも非言語コミュニケーションを強調したほうがよいでしょう。

「ミイダス」ならコミュニケーション能力の高い人材を採用可能

ミイダスの画面イメージ
コミュニケーション能力の高い人材の採用・育成には「ミイダス」の活用がおすすめです。「ミイダス」は、活躍する人材の分析から採用までワンストップでおこなえる、アセスメントリクルーティングツールです。

登録社数35万社以上、登録ユーザー数80万人以上(2022年7月現在)と、多くの企業や求職者に活用されています。

コンピテンシー診断で人材の特徴を可視化

ミイダスでは、独自の「コンピテンシー診断」を用いて、コミュニケーション能力に関わる「人あたり」や「チームワーク」などの特性がどれだけあるかを可視化できます。また、ストレス要因や上下関係適性などを含め、計41項目にわたる行動特性を簡単に把握することが可能です。

コミュニケーション能力の高さは、なかなか客観的にはとらえづらいものですが、このようなツールを活用すれば、データとしてわかりやすく把握できます。

コンピテンシー診断の詳細については、以下の記事もぜひご覧ください。

コンピテンシー診断とは?導入事例や使用方法も解説

また、こちらの動画では、コンピテンシー活用講座について紹介しています。

自社にマッチする人材をラクラク採用

ミイダスでは、コンピテンシー診断によって抽出された、自社の基準に合う人材を採用することができます。診断受験者数は37万人以上(2022年7月現在)にものぼり、豊富な人材データベースのなかからぴったりの人材を簡単に見つけ出すことが可能です。

また、自社で定義した基準を登録しておけば、新規対象者が出てきたときに自動でアプローチすることもできます。人事担当者の負担も軽減できるでしょう。

ミイダスは定額制のため、コミュニケーション能力の高い人材を何人採用しても、追加費用は一切かかりません。まずは以下より無料でお試しください。

「ミイダス」の詳細はこちら

ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。

まずは無料トライアルをお試しください。

アカウントを登録してフィッティング人材分析機能を利用する

※アカウントの登録及びご登録後のフィッティング人材分析機能のご利用は無料です。

タグから探す

資料ダウンロード

セミナー情報

関連情報

人気記事ランキング

こちらの記事もオススメ

ミイダスなら人材領域の課題をスマートに解決できる機能が充実!

無料でミイダスの機能を
お試しいただけます

人材アセスメントお役立ち資料をダウンロード

お役立ち資料を
ダウンロードしてみる

人材アセスメントを実践したい方必見!
無料