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メラビアンの法則とは?職場・採用場面での第一印象アップのコツをわかりやすく解説

コミュニケーションの場面での印象形成について有名なのが「メラビアンの法則」。
ビジネスの場ではとくに、相手に対して良い印象を与え、円滑に意思疎通を図ることが大切です。

本記事ではメラビアンの法則やビジネスにおける印象アップ、さらにより効果的にコミュニケーションを行うポイントを解説します。

仕事上のコミュニケーションをよりよくしたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

メラビアンの法則は間違い?本来の意味と実験

虫眼鏡とノート
メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの研究結果の一般的理解の総称を指します。

メラビアン自身が行った学術研究や実験結果よりも誇張された解釈が広まっているため、実際の実験そのものに立ち返って解説します。

心理学者アルバート・メラビアンとは

アルバート・メラビアンは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) の名誉教授で、感情心理学を専門とする心理学者です。人間の感情やコミュニケーションに関する研究を多数手がけています。

子どもの名づけ方や投資における心理状態など、学術的研究に基づきつつも人々の日常生活に根ざした事柄に関する書物を多く著しています。

1971年に発表した著書 "Silent messages"(和文では『非言語コミュニケーション』)が彼の名前を全世界に知らしめることとなりました。この研究の結果が「メラビアンの法則」として有名になっていきます。

メラビアンの法則の一般的な理解

メラビアンの法則は「よりよい印象を相手に与えるためのコツ」として紹介され、世間に知られていきました。

一般的には以下のような解釈をされています。
  • 人の印象は見た目に大きく左右される
  • 語られた言葉や文章(言語情報)よりも非言語情報のほうが印象に大きな影響を与える
しかし、メラビアンは自身のWebサイトで以下のように述べています。
Please note that this and other equations regarding relative importance of verbal and nonverbal messages were derived from experiments dealing with communications of feelings and attitudes (i.e., like-dislike). Unless a communicator is talking about their feelings or attitudes, these equations are not applicable.

引用:"Silent Messages" -- A Wealth of Information About Nonverbal Communication (Body Language)|アルバート・メラビアン公式Webサイト

以下筆者意訳:私の実験は、感情と態度(好き嫌い)のコミュニケーションに関するものです。この実験から、発信者が自分の感情や態度について表現した場合には言語によるメッセージと非言語情報に相関があることが見出されました。発信者が自らの感情や態度をなんらかの形で表現していない場合にはこの限りではありません。
メラビアン自身は「人の見た目や非言語情報が相手に与える印象を左右するという論説ではない」と考えています。

メラビアンの実験

ここで、メラビアンの実験を見てみましょう。メラビアンは以下2つの実験をしています。
  • 実験1:"maybe" をさまざまな口調・表情で伝える
  • 実験2:「好き」「嫌い」「普通」のイメージを言葉・見た目・声色で表現する
【実験1:"maybe" をさまざまな口調・表情で伝える】

1つ目の実験では「もしかすると〜かもしれない」の意味を持つ "maybe" という語を、表情を変えたり口調を変えたりして発言しました。

すると、「強い口調で伝える」場合に最も説得力を強く感じられるという結果が得られました。

【実験2:「好き」「嫌い」「普通」のイメージを言葉・見た目・声色で表現する】

実験2はより工程を複雑にし、「言語情報」「視覚情報」「聴覚情報」の3つと感情との関係を調べたものです。

まず、被験者は「好き」「嫌い」「普通」それぞれの単語から連想される言葉を3つずつ選びます。そして、被験者の選んだ言葉それぞれを「好き」「嫌い」「普通」の3通りのイメージの声色で読み上げて録音します。

別途、「好き」「嫌い」「普通」をあらわす表情の写真を用意しました。

その後、見せる写真の表情と聞かせる声色を変えながらすべてのパターンで被験者に言葉を聞いてもらい、各パターンの印象を尋ねます。

実験2の結果、言語情報・視覚情報・聴覚情報から受ける印象が一致しない場合、視覚情報が最も強いインパクトを与えることがわかりました。

前述のとおり、単に「見た目や非言語情報が重要である」という実験結果ではありません。言語・外観・音声いずれかで「感情が表現されている」状況において「言語・視覚・聴覚情報の印象が一致しない」ときに、どの情報が影響力を持つかという実験なのです。

7-38-55ルール・3Vの法則

メラビアンは実験により、次のことを見出しました。
・「言語情報」「視覚情報」「聴覚情報」から読み取れる感情・態度のうち、いずれか1つでも一致しない場合には、視覚情報が最優先される。次いで聴覚情報、言語情報が影響を与える。

・情報を受け取る相手の印象形成に与える割合は、言語情報 (Verbal) が7%、聴覚情報 (Vocal) が38%、視覚情報 (Visual) が55%である。
これらの結果から、メラビアンの見出した感情・態度と印象形成の法則を「7-38-55ルール」と呼ぶことがあります。また、言語情報 (Verbal) 、視覚情報 (Visual) 、聴覚情報 (Vocal) の頭文字を取って「3Vの法則」と呼ばれることもあります。

メラビアンの法則とビジネスコミュニケーション

さまざまなビジネスパーソン
メラビアンの実験の前提になっているのは「言語情報」「視覚情報」「聴覚情報」の3つが、コミュニケーションにおける印象形成に影響を及ぼすということです。とくにビジネスの場においては言語情報・視覚情報・聴覚情報の3つを使ってコミュニケーションをとることが多く、仕事上で一定の示唆が得られるでしょう。

そのほかにもコミュニケーションで影響を及ぼす因子は存在します。
ここではコミュニケーションの要素と、ビジネスコミュニケーションの特徴や目的を確認しましょう。

言語(的)コミュニケーション

ビジネスの場では言語によるコミュニケーションが欠かせません。言語によるコミュニケーションは「バーバルコミュニケーション」とも呼ばれます。

メラビアンの実験では感情や態度をあらわす言葉を用いて表現しましたが、ビジネスの場での言語の特徴は以下の2点です。
  • 客観的な事実を示せること
  • 物事や状態を特定・限定できること
これらの特徴があるため、ビジネスにおいては以下のような場面で不可欠です。
  • ルールを定め、周知する
  • 契約を結ぶ
  • 手続きを行う
  • データを集計・分析する
  • AIを用いる
たとえば、ルールや契約・各種手続きは法令の定めもあり、言語を用いて行わなければなりません。言語を用いて定義を設けられるため、客観的な状態・事実を示し、共通認識を持ちやすい点は非常に便利です。

言語の「データ化できる」という点は、お金の管理に代表される「数値」が言語として表現される特徴とも言い換えられます。どのような部門でもデータを取り扱う際には言語でのコミュニケーションを行います。

また、近年仕事でも活用されているAIも、言語を介して指示を出したり、情報を受け取ったりする存在です。言語でプロンプトを作成・提示することでさまざまなアウトプット情報が得られます。

言語によるコミュニケーションは、「書き言葉」と「話し言葉」にわかれます。
  • 書き言葉:「見える」文字そのものは視覚情報
  • 話し言葉:「聞こえる」音声そのものは聴覚情報。意味のある言葉や文章、発言は言語情報
話し言葉には、音声言語だけでなく手話もあります。手の動きそのものは視覚情報ですが、意味が理解できる人にとっては言語情報と言えます。

言語自体が意味のある情報となるには、このように視覚や聴覚を介して意味を理解するというプロセスを踏むことが必要です。

見聞きした情報がなんとなく「言葉かもしれない」と感じられても、知らない言語や方言が理解できなかったり、日頃手話を用いなかったりする場合もあります。その場合は言語の意味が伝わらないため、言語情報としては成立していないと考えられます。

非言語(的)コミュニケーション

言語以外のもので情報を伝えるコミュニケーションを「非言語(的)コミュニケーション」、あるいは「ノンバーバルコミュニケーション」と呼びます。

ノンバーバルコミュニケーションの例は以下のとおりです。
  • 動作:身体やモノの動き、ジェスチャー
  • 接触:手触り、痛み、触感
  • 音声:音量、リズム、話すテンポ、音階
  • 外観:身体の特徴、見た目
  • 空間:高さ、位置、奥行き、広さ
  • アイテム:衣服や身につける小物
  • 環境:温度、照度、湿度
  • スピード:操作や物事が動くスピード
  • オブジェクト:画像、映像、アイコン
  • におい:体臭、香り
これらの情報は非言語(的)コミュニケーションです。言語の意味が理解できなくても成立し、五感と呼ばれる感覚で直接伝わってくる点が特徴です。

ビジネスの場でのコミュニケーションの目的・特徴

ビジネスコミュニケーションの目的は、各々の役割を全うして仕事を完成させ、最大の成果をあげることです。

自己表現や芸術の要素が強い表現においては、情報を受け取った相手によって解釈が異なっても問題はありません。そのため、発信者が表現しやすい方法を採り、自由でダイナミックに発信することを優先します。

一方でビジネスコミュニケーションの場合は、共通認識を持つことが重要であり、情報を受け取る相手に対して伝えたい内容が正しく伝わる方法をその都度考えなければなりません。

「人は見た目が9割」「ノンバーバルコミュニケーションのほうが重要」と考える人やメラビアンの実験結果を意識する人もいるかもしれませんが、一概にどの要素が重要であると決めつけることはできません。

数値で正しく伝達する必要がある場合やリモートでのやりとりが多い職場もあり、所属する環境・相手次第で適切なコミュニケーション方法が異なる可能性もあります。

ビジネスの場におけるコミュニケーションには、以下の要素が求められます。
  • 客観性
  • 規則性
  • 効率
  • ムードとチームワークの推進
正確に情報をやりとりするだけでなく、ミスなく行うための共通認識を持ったり、バラつきを避けるためにルール化したり、効率を考えたりします。生産性を高めるためにチームワークを高めることも必要です。そのため、ビジネスコミュニケーションにおいては、「誤りなく伝える」ことと「相互に心地よい方法を工夫し、伝わりやすい方法を選ぶ」ことが重要だと考えられます。

ビジネスの場でのコミュニケーションについてさらに知識を深めたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:コミュニケーション能力とは?高い人の特徴・鍛え方と採用時の見極め方
【関連記事:社内のコミュニケーションストレスの原因は?軽減方法を解説

コミュニケーションスタイルと個人の特性

ミーティング
コミュニケーションには、チームの業務内容や環境以外にも個人の特性が大きく関与しています。

以下の2つにわけて解説します。
  • コミュニケーションスタイル
  • 認知特性

コミュニケーションスタイル

コミュニケーションスタイルとは、心理学的な側面から見た一人ひとりのコミュニケーションのパターンを指します。

今回は以下2つの有名な理論・分類を紹介します。
  • ソーシャルスタイル理論
  • 4タイプ分類
【ソーシャルスタイル理論】

ソーシャルスタイルとは、人の情報発信のスタイルを4つにわけ、相手が受け止めやすい対応を自ら選び実践できる方法です。

4つのスタイルは、感情表現と意見を主張する強さによって以下のようにわかれます。
<ドライビング (Driving) >感情表現:弱い 意見の主張:強い
・プロセスよりも結果、感情よりも事実を重視する
・リスクがあっても高い成果や前進を求める

<エクスプレッシブ (Expressive) >感情表現:強い 意見の主張:強い
・チャレンジすることや高揚感を重視する
・楽しさや好奇心が刺激されることを求める

<エミアブル (Amiable) >感情表現:強い 意見の主張:弱い
・全体の調和や安定を重んじる
・自らの満足や成功よりも全体最適を求めサポートする

<アナリティカル (Analytical) >感情表現:弱い 意見の主張:弱い
・じっくりと見極める慎重さを重んじる
・観察・分析を好み堅実さを求める
自らや相手が上記のどのタイプの傾向を強く持っているかを見極め、相手に合わせて情報発信の方法を変えることで、より伝わりやすくなると考えられます。

【4タイプ分類】

4タイプ分類は、コミュニケーションスタイルを態度で分類する方法です。この分類では言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの違いも意識されています。

4タイプ分類は以下の4つにわけられます。
  • 消極的
  • 攻撃的
  • 受動的攻撃
  • アサーティブ
消極的なコミュニケーションスタイルの人は、周囲の意見に従うことで安心感を得る点が特徴的です。多くを語らないか、同調するような言葉を頻繁に用いることがあります。非言語コミュニケーションでは視線をそらしたり、肯定的なアイコンで意志を示したりするケースもあります。

攻撃的なコミュニケーションスタイルの人は、自己主張を強く行うタイプです。真っ向から意見を発言できる点は強みである一方、同僚の意見を受け入れなかったり、会話に割り込んだりすることもあります。言語で強く意思表示をするほかに、相手を強い視線で見つめるような非言語コミュニケーションが見られることもあります。

受動的攻撃のコミュニケーションスタイルの人の特徴は、攻撃的なコミュニケーションスタイルの人に比べて非言語コミュニケーションで意思表示を行う傾向が強いことです。肯定的な言葉を口にしつつ浮かない表情をしたり、肩をすくめたりすることもあります。

アサーティブなコミュニケーションスタイルの人は、積極的に自らの意見を主張します。非言語コミュニケーションでポジティブな思いを伝え、「◯◯してくれると嬉しい」など感情を伴う言葉で発信し、自らの意見への共感や支持を集めようとする点が特徴です。

認知特性

認知特性とは、感覚器官で受け取った情報を脳内で処理し、記憶したりアウトプットしたりする際の特徴のことです。視覚・聴覚・言語など、どの部分が強く影響するのか一人ひとり異なります。

認知特性には生まれ持った特徴と現在過ごしている環境のいずれも影響を与えるため、一生のうちに変化することもあります。

認知特性は以下の3つのタイプです。
  • 視覚優位型
  • 聴覚優位型
  • 言語優位型
誰もがすべての要素を持っており、そのバランスが一人ひとり異なると考えられています。さらに3つのタイプを細分化する考え方もあります。

視覚優位型とは、見えるものが情報の処理に大きく関係するタイプです。言葉で細かく描写するよりも画像や動画を見せられたほうが理解しやすい特徴があります。
  • 図解で伝える
  • メモを書き残すよりも写真を撮って覚える
  • スクリーンショットや画面録画を活用する
聴覚優位型とは、聞いたものや話すことが情報の処理に大きく関係するタイプです。
  • 書類や画面で示されるよりも電話や会話で説明されたほうが理解できる
  • 短時間であっても電話や打ち合わせを希望する
  • 人との会話や録音したものを聞き流す
  • 音読で覚える
自らも会話や音声で伝えることが得意な傾向にあります。

言語優位型とは、文字や文章で情報をやりとりしたいと考えるタイプです。テキストで学習したり、レポートにまとめて提出したりするアウトプットを好む人もいます。
  • 書類や板書での説明を好む
  • 詳細な文書マニュアルを整える
  • 議事録を作る
このほかにも、体感覚や内臓感覚などが優位にある人もいます。業務内容によっては「習うより慣れよ」と言われるように、実務を通じて体感を伴って学習したり、手を添えて身体の使い方に慣れたりするようなコミュニケーションを組み合わせて教育することが好ましい場合もあるでしょう。

また「行動特性」と言い、思考や判断のクセがコミュニケーションに影響を及ぼすこともあります。行動特性についてはこちらの記事でくわしく解説しています。

【関連記事:行動特性とは?意味や活用メリット、コンピテンシー診断導入例を解説

このように、一人ひとりがコミュニケーションスタイルや認知特性、行動特性など、さまざまな違いを持っています。ビジネスの場ではこれらの差異があることを理解しながら、一人ひとりが理解しやすく、伝えやすい方法を採り、共通認識を形成することが重要です。

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円滑なコミュニケーションのメリット

チームワーク
組織内のコミュニケーションが円滑に進むことは、なんとなく「好ましい」と感じているかもしれません。

具体的には以下5つのメリットがあります。
  • ミスやエラーが減る
  • 仕事が滞らない
  • パフォーマンスが上がる
  • 従業員エンゲージメントが高まる
  • 生産性が向上する
一つひとつ解説します。

ミスやエラーが減る

前述のとおり、仕事上のコミュニケーションでは客観性を保ち、共通認識を持つことが重要です。ともに働く仲間同士が認識を共有していることで、単純に理解の食い違いから起こる誤りを回避できるでしょう。

情報そのものの最新性や正しさも重要です。最新の情報を正しく、過不足なく伝えて防げることもあります。

たとえば、予定や作業手順が変更されたときに事実が周知されていなければ、変更前の情報をもとに仕事を行う人が出てくるでしょう。その場合、なんらかの不都合やミスが生じてしまうかもしれません。

正しく確実な情報共有によって、単純なミス・エラーを防ぐことができます。

仕事が滞らない

コミュニケーションが円滑化し、必要な情報が共有できていることで、前述のように不要なミスが減ります。その結果、仕事の停滞や遅延を減らす効果が見込めます。

また、チーム内のコミュニケーションがうまくいっている場合、お互いに配慮するムードが生まれやすくなる点もメリットです。忙しそうにしている人を手伝ったり、声をかけあってお互いの進捗を確認したりできると、チーム全体の仕事がスムーズに回るようになるでしょう。

パフォーマンスが上がる

不要なミスや停滞が減り、予定どおりに仕事が進むようになると、それぞれに余裕が生まれ、仕事そのもののパフォーマンス向上が期待できます。

生まれた余裕によって前もって準備を進められるため、さらなるミスの回避につなげることが可能です。また、ステークホルダーに配慮しやすくなり、評判が高まる可能性もあります。

評判と仕事のパフォーマンスについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:レピュテーションリスクとは?意味や具体例、人事・採用への影響を解説

従業員エンゲージメントが高まる

コミュニケーションが円滑化し、パフォーマンスも高まってくると、社員はそれぞれに居心地の良さを感じたり、会社に対して愛着が高まったりするため、従業員エンゲージメントが向上します。

従業員エンゲージメントは組織全体の成果を押し上げる効果もあり、さらにパフォーマンスが高まることにもなるでしょう。

【関連記事:従業員エンゲージメントとは?注目されている背景や取り組み方を紹介

生産性が向上する

従業員エンゲージメントが高まると、組織全体の生産性が高まる好循環が生まれます。
このように、コミュニケーションの円滑化は会社経営に直結する重要なポイントなのです。

組織のコミュニケーションをレベルアップさせるコツ

人材配置
コミュニケーションがうまくいかない組織では、以下のようなことが起きています。
  • 上司と部下、チームメンバーなど深くかかわる人の相性が悪い
  • チームや会社の風土に合わない人を採用・配置している
  • 一人ひとりの特性にフィットした伝え方ができていない
コミュニケーションは「人」が行うものである以上、一人ひとりの特性に大きく関係します。採用や配置の際には、人材が持つスキル・経歴に意識が傾いてしまうことが多いものです。スキルや経験だけでなく、どのような特性・業務適性を持った人物であるかを見極めて採用・配置・マネジメントを行うことでコミュニケーションが円滑化します。

また、その人物ひとりを分析するだけでなく、部署内やチーム内など組織単位で見極め、相性をおもんぱかる必要もあります。組織のコミュニケーションを向上させるコツは、以下の3つです。
  • フィットする人物を採用する
  • 最適な人材配置を行う
  • 一人ひとりの特性に応じたマネジメントを行う

フィットする人物を採用する

なによりも、採用の時点で自社にフィットした人物を迎え入れることが重要です。

求めるスキルや経験だけでなく、「社風に合っているか」「価値観がマッチしているか」「既にいる社員との相性はどうか」という視点で候補者をアセスメントしましょう。

アセスメントする際には自社で活躍している人物をモデルにして選考する「コンピテンシー」の考え方を取り入れると、選考担当者の主観や勘に頼ることなく、自社統一の基準で選考できるようになります。

コンピテンシーについては、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事:【簡単に解説】コンピテンシーとは?意味や使い方、活用事例を紹介

最適な人材配置を行う

迎え入れた新人の人材配置や、必要時の人事異動も重要なポイントです。

その時点での組織の状況を見直し、チーム内のメンバーに偏りがあればバランスをとったり、重点的に取り組む分野に必要な人物をアサインしたりできるよう、配置を慎重に考えましょう。

スキルや経験年数だけでなく、「コミュニケーションの円滑化」のために必要な人物を配置することも大切な点です。メンバー間の相性に配慮することで、パフォーマンスが最大化されるでしょう。

一人ひとりの特性に応じたマネジメントを行う

配置したあとのマネジメントでも一人ひとりの特性に配慮することで、さらなる能力開花につながります。

部下のタイプを理解して上司がかかわりを持ち、タイミングを逃さない声かけやフォローアップを行うことで、早めのトラブルシューティングもできるようになります。

マネジメントのコツについては、以下の記事でくわしく解説しているので、あわせてご覧ください。

【関連記事:アクティブリスニング(積極的傾聴)とは?すぐ実践できるやり方も紹介
【関連記事:マネジメントができない・下手な上司の特徴とは?弊害や対処法を紹介


組織の最終的なゴールに向かううえでの最短距離は、一人ひとりの特性や特性に鑑みた相性を大切にし、コミュニケーションを最適化することなのです。

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