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リベラルアーツとは何か?注目される背景やビジネスでどう活きるのか解説

ニュースやSNSで「リベラルアーツ」という単語を見聞きするようになり、どのような意味なのか気になっている、という人もいるのではないでしょうか。

リベラルアーツとは「一般教養」と訳されることも多い言葉ですが、他にも「自由に生きるための学問」「人間を束縛から解放するための知識」といった意味もあります。なぜ今リベラルアーツが注目されているのか、ビジネスシーンでどのように活かせるのか、本記事で詳しく解説します。

単語の意味が気になった方はもちろんのこと、社員教育の一環としてリベラルアーツについても触れた方が良いのか迷っている企業担当者の方も、ぜひ最後までお読みください。なお社員教育を推進するなら、人材アセスメントツール「ミイダス」が提供する「活躍ラーニング」という教育サービスもおすすめです。詳細は下記よりご確認ください。

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リベラルアーツとは

本を読むビジネスパーソン
リベラルアーツとは、自然科学や哲学、文学など幅広い学問を横断的に学ぶことで「自由人にふさわしい学芸」を意味する言葉です。古代ギリシャや古代ローマでは、専門分野にとらわれず幅広い学問を学ぶことが、自由人たちには求められていました。それが現代のリベラルアーツのルーツとなっています。

リベラルアーツは、専門知識やスキルの取得ではなく、複雑な実社会を柔軟に生きる知恵を学ぶことに注目している領域です。たとえば、リベラルアーツの学習を通して「批判的思考」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」といったスキルの向上が期待できます。

リベラルアーツが注目されている背景

ノートとペンとキーボード
そもそもなぜリベラルアーツが注目されているのでしょうか。背景として、下記の3つが挙げられます。
  • 「問いを立てる力」が求められているから
  • 海外で活躍するために求められやすい能力だから
  • イノベーションを起こしていくことが求められるから

「問いを立てる力」が求められているから

現代は「VUCAの時代」と呼ばれるほど先行きが見通せない時代です。前例がほとんど役に立たない、そもそも前例がない状況において可能な限り良い方向に向かうためには、物事の本質を見極めて「正しく問いを立てる力」が求められます。

たとえば、「この問題をどう解決するのか」といった場当たり的な対応ではなく「そもそもなぜこのような問題が発生するのか」「本当に解決すべき課題が別にあるのではないか」といった、根本的な問いを立てる思考力を、リベラルアーツを学ぶことによって養えます。

現代は多様性の尊重や環境問題、人権など、地球規模の様々な問題が深刻化している状況です。このような問題は明確な答えがいまだないため、問題の本質を見極めて新しい視点から問いを立てることが求められています。

海外で活躍するために求められやすい能力だから

少子化が続いている現代では、国内だけでなく海外マーケットにも進出できないかと考えている企業も多いでしょう。しかし海外進出にあたって、言語の他にも異文化に対する理解や現地の生活に適応する能力、コミュニケーション能力なども参入障壁となっています。

そこでリベラルアーツを学ぶことで、歴史や哲学をはじめとした幅広い教養に対する理解を深めることができ、異なる文化のなかでも人との信頼関係を構築しやすくなります。リベラルアーツで学ぶことは、異文化への理解と適応力の向上に貢献し、海外進出を円滑に進めるうえでも役立つはずです。

イノベーションを起こしていくことが求められるから

現代のビジネス環境は、多くの市場が既に成熟しているため、爆発的な成長は期待できません。そこで、イノベーションを起こして新しい価値を創出することが求められているのです。

たとえば既存の携帯電話(いわゆるガラケー)という領域を超えて、新しくiPhoneを発表しスマートフォンという市場を創出するような、大きなイノベーションが求められています。

スマートフォン以前の携帯電話市場の延長線で物事を考えていたままでは、iPhoneは生まれなかったでしょう。しかしリベラルアーツで学べるような、多角的な視点や想像力を養うことで、固定観念にとらわれない柔軟な発想を行いやすくなるのです。

【関連記事:イノベーションとは?種類や成功事例をもとにわかりやすく解説

【関連記事:イノベーション人材とは?意味や採用・育成方法を解説

リベラルアーツを学ぶことで鍛えられるビジネススキル

考え事をするビジネスパーソン
リベラルアーツを学ぶことで得られるビジネススキルとしては、下記の3つが挙げられます。
  • 柔軟な発想力
  • 多角的な視点
  • ヒューマンスキル
なぜリベラルアーツを学ぶことで上記スキルを鍛えられるのか解説します。

柔軟な発想力

リベラルアーツを学ぶことで、固定観念にとらわれない柔軟な発想力を養えます。

哲学や海外の歴史を学ぶことで、これまでにないアイデアを生み出すきっかけになるかもしれません。たとえばイスラム教徒は豚肉を食すことが禁じられています。そこで来日したイスラム教徒にも、安心して美味しく食べられる「ハラルフード」という料理が生まれました。これはイスラム教に対する理解がないと生まれなかった商品といえるでしょう。

このように、専門分野とそれ以外の知識を結びつけることで、従来にはないような新しい解決策を発見できる可能性が高まります。

多角的な視点

リベラルアーツを学ぶことで、複雑な問題の解決に必要な、多角的な視点を身につけられます。文学や哲学、歴史といった各分野の知識を学ぶことで、同じ物事でも多角的に捉えることが可能です。

たとえば人手不足に直面した際、単純に「新規採用を増やせば良いだけだ」と捉えるのか、「社会的な背景から構造的な問題を抱えているはずだ」と別の観点から問題を見ることができるか、といったケースが考えられます。

多角的な視点をもつことで「この問題はこれが原因で、それ以外は考えられない」といった思い込み(バイアス)に陥るリスクを低減できるはずです。

【関連記事:バイアスとは?ビジネスでの意味や種類・企業に与える影響について解説【図解あり】

ヒューマンスキル

リベラルアーツを学ぶことはヒューマンスキルの向上にも役立ちます。ヒューマンスキルとは、リーダーシップやコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力など、仕事だけでなく私生活でも必要となるスキルのことです。

特に幅広い人と良い関係を築くことができる「コミュニケーション能力」は、ビジネスシーンでも強く求められます。たとえば海外企業と取引を行う場合、異文化に対する理解や適応力がある方が、相手と良い関係を築きやすいはずです。

リベラルアーツを学ぶことは、ビジネススキルの向上にもつながります。

【関連記事:ビジネススキルとは?一覧や具体例・身につける方法を解説

リベラルアーツをビジネスで活かせる場面

打ち合わせの様子
リベラルアーツはビジネスの現場でどう活かせるのか解説します。

経営企画

リベラルアーツで学んだことは、経営企画にも活かせます。歴史をもとに成功・失敗の事例を学ぶことで、自社のビジネスで精度の高い意思決定を行いやすくなるでしょう。

また多角的な視点をもって現在の経営環境を分析し、将来の不確実性に備えるアイデアを出したり新規ビジネスを起こしたりすることも期待できます。

人事・採用

多様な人材を採用して活かすためにも、リベラルアーツを学ぶことは必要不可欠です。

文化的な背景や価値観の違い、ジェンダー、障害の有無などを問わず、多様な人材が活躍できる職場環境を構築するには、リベラルアーツを学ぶことで養える多角的な視点が必要になります。

多角的な視点は採用でも役立ちます。応募者の能力を画一的に評価せず、応募者の育った背景から潜在的な能力を見極めるうえで、リベラルアーツで養う多角的な視点が役立つはずです。

マネジメント

リベラルアーツを学ぶことで養えるヒューマンスキルや柔軟な発想力は、マネジメントでも役立ちます。たとえば哲学や心理的な知見があれば、部下のモチベーションを上げたり組織を活性化させたりするうえで役立つはずです。

チームワークやリーダーシップをうまく発揮するには、リベラルアーツで得た学びが役立つでしょう。

海外進出

海外進出を行う際にも、リベラルアーツを学んだ人材は活躍できる可能性が高まります。海外の政治や経済、歴史、宗教など現地の状況を理解することで、ビジネスを円滑に行いやすくなるでしょう。

たとえばアメリカやヨーロッパでビジネスを展開するならキリスト教を、中東でビジネスを展開するならイスラム教の価値観を理解したほうが、現地の人と円滑にコミュニケーションを行えるはずです。

また海外企業のトップ層には、幅広い教養を備えた人が多数います。このような人と交渉・協業するうえでも、リベラルアーツは役立ちます。

リベラルアーツをはじめとした社会人の必須スキルを学ぶ方法

メガネとノート
社会人がリベラルアーツを学ぶ主な方法についてご紹介します。

興味があることを調べてみる

まずは、自分が興味をもっている分野について調べてみるのがおすすめです。なぜなら、自分の興味がない分野について学んでもモチベーションが湧かず、学んだ内容が身につかない可能性が高いからです。

最初はできるだけ手間をかけずに学びましょう。たとえばスマートフォンで気になった単語やトピックについて調べてみる、休日に図書館で興味のある分野の本を読んでみる、といったイメージです。できるだけ手間やお金をかけないことが、リベラルアーツを継続的に学び続けるうえで重要なポイントとなります。

ただし、自分の興味があるところだけ学んでいると知識に偏りがうまれてしまいます。リベラルアーツの学習がある程度進んだら、あまり興味がないことも調べてみることが重要です。

興味がないことにも触れてみる

専門外の分野やあまり関心がなかった分野にも目を向けてみることで、リベラルアーツで学べる「多角的な視点」を養えます。たとえば即効性のあるノウハウに興味がある人は、哲学や歴史などさほど関心が高くない分野にも目を向けてみることが、例として挙げられます。

ただし興味のないことを学び続けるのはモチベーションの維持が難しいものです。まずは自分の興味関心があるところから学びはじめて、その過程で気になったことを深掘りしてみることで、無理なく他の分野についても知見を深めやすいでしょう。

本やサービスを活用して学び直してみる

スマホのネット検索や図書館の本などでひと通り学んだら、次は図書館にはない書籍を購入したり、リベラルアーツを学べる有料のWebサービスを活用してみたりすることをおすすめします。

お金はかかりますが、リベラルアーツに関する専門的な知識を体系的に学べます。また身銭を切ることで「真剣に学ばなければ」と、学習に対する本気度を上げることもできるはずです。

ビジネススキルを学ぶなら「活躍ラーニング」もおすすめ

ミイダスのサービス紹介画像
従業員の教育・スキルアップを支援するためにリベラルアーツの導入を検討している方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」が提供している活躍ラーニングの導入も検討してみませんか。

活躍ラーニングとは、個人の行動特性にあった講座をおすすめしてくれるサービスです。一般的なビジネス講座では汎用的なスキルを学べますが、それをどう個人の行動に活かすかまではアプローチできていないサービスがたくさんあります。活躍ラーニングでは「個人の特性」までアプローチできるので、より個人にあった質の高い教育を提供できます。

業務で活かせるノウハウを学べるのはもちろん、ビジネスに役立つコンテンツを学べる「NewsPicks Learning」、ビジネス本の名著「7つの習慣」をもとにしたビジネス講座など、ビジネス関係の基礎教養から即効性のあるスキルまで幅広く学べます。

リベラルアーツとも呼べる基礎的な教養の学び直しもできるうえ、採用や人事にも役立つため、従業員の教育に悩んでいる企業担当者の方はぜひチェックしてください。

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活躍ラーニングを導入して満足していただいた企業様の導入事例

ノートパソコンの前に立つビジネスパーソン
最後に、ミイダスの活躍ラーニングを導入した企業様の事例をご紹介します。「社員のスキルアップを支援する一環として活躍ラーニングを自社でも活かせないだろうか」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

使い勝手が良いと感じた

工事関係の仕事を請け負う「株式会社シンニチ」様では、「大企業でも取り入れているような研修を弊社でも導入し、人材教育を通じて社員の成長を促したい。従業員のモチベーション向上や事業の拡大にもつなげたい」という思いがありました。

ミイダスを導入したきっかけは、採用に限らずコンピテンシー診断や活躍ラーニングなど、中小企業が求めている機能が多く備わっているからとのことです。今まである程度研修は行ってきたものの「時間と予算の都合がつかない」「部署によっては研修の機会が少ない」といった課題がありました。

そこでミイダスの活躍ラーニングを活用したところ、定額で利用できるため教育・研修に予算を追加する必要もなく、オンラインなので業務の合間に手軽に受講できて助かっている、とのことです。

事例記事:大切にしたい人材教育、活躍ラーニングが後押しに!

従業員が自発的に学ぶきっかけになってほしい

環境分析サービスを提供している「株式会社湘南分析センター」様は、採用に課題を抱えていたためミイダスの導入を決めました。その後に採用以外でも様々な機能があることを知り、現在は試行錯誤している状況です。

「『従業員に多くの引き出しを作って上げたい』という思いから活躍ラーニングを活用しました。もともとコミュニケーション講座を実施したところ、社員のコミュニケーションに良い変化が見られたため嬉しかったです。ミイダスの活躍ラーニングは、こちらから指定した講座以外も受講できるため、主体的な学びのきっかけになることを期待しています」

ミイダスは追加費用がかからず研修やサーベイ、採用など様々な機能を使えるのも魅力、と語ってくださいました。

事例記事:採用はもちろん、可能性診断から研修までミイダスをフル活用

基礎的なところから網羅されていると感じる

システムの開発・導入支援を行っている「株式会社マネージ」様は、拠点ごとにバラバラであった採用ツールを一本化したいという意図からミイダスを導入していただきました。研修サービスも別のサブスクを契約していましたが、現在はミイダスに一本化されたそうです。

「活躍ラーニングには200以上の講座が用意されており、社会人として基礎的なところから網羅されていると感じました。サポートセンターもあるので、分からない点が発生しても質問できるという安心感があります。毎月2本更新されるNewsPicks Learningでは、特定の業界に特化した講座も提供されるため、専門的なスキルを学べると期待しています」

【関連記事:エンゲージメントサーベイがあることがミイダス導入のきっかけに

リベラルアーツなどのビジネススキルを鍛える社員教育を行おう

オフィスで会議をする様子
本記事ではリベラルアーツについて、意味やビジネスでの活用方法などを紹介しました。リベラルアーツは、パソコンの操作方法や営業ノウハウといった専門スキルのように「学べばすぐ成果につながる」という性質のものではありません。しかし地道にリベラルアーツを学び続けることで、ビジネスに必要な基礎スキルが向上するはずです。

社員教育について考えている企業担当者の方は、リベラルアーツを学べる研修を盛り込めないか、検討してみてはいかがでしょうか。人材アセスメントツール「ミイダス」が提供する「活躍ラーニング」では、Excelなどの専門スキルだけでなく、ビジネスマナーなど基礎教養的なビジネススキルを網羅的に学べます。

活躍ラーニングは、ミイダスの有料会員であれば追加費用なしで利用できるため、ぜひ下記から詳細をご確認ください。

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