主に社内向けと社外向けの人事組織図があり、社員同士のコミュニケーションやステークホルダー向けに企業の骨組みを示すために用いられます。
本記事では、企業が人事組織図を作成する役割と付随するメリットに加え、作成の方法や役立つツールについて解説していきます。
これから人事組織図の作成を担当する方は、ぜひ参考にしてください。
・人事組織図とは
・人事組織図の役割
・組織図を戦略的に利用する3つの手法
・組織図の種類
・組織図を作る4つのステップ
・組織図の作成に役立つツール6選
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記事を動画で解説
人事組織図とは?人事組織図は、取締役会から部署・部門同士の相互関係に加え、指揮・命令系統がひと目で分かるように構成されています。
なかには社員の顔写真・氏名・役職といったパーソナルな情報を掲載したものも存在しますが、どこまで記載するかは人事組織図の用途によって異なります。
主な人事組織図の種類は「社内向け」と「社外向け」の2つです。- 社内向け:社員に組織内での立ち位置を認識させる
- 社外向け:ステークホルダーに向けて組織運営の健全性をアピールする
より詳しい人事組織図の役割については、次項で解説していきます。人事組織図の役割人事組織図が持つ役割について、社内と社外に分けて解説します。社内組織図の役割
社内組織図は以下の役割を持ち、企業の健全な運営・発展に貢献します。- 組織全体の可視化
- 指揮・命令系統の明確化
- 権限の適切な配置
- 組織内コミュニケーションの円滑化
一つずつ見ていきましょう。組織全体の可視化
企業の内部構造が可視化されると、社員の組織理解度が向上します。- 社内での自身の立ち位置・役割の認識
- 部署同士の関連性の把握
自身が担っている役割を理解すると、果たすべき役割が明確となり、指示を仰ぐべき人の把握や能動的な行動に繋がります。
加えて、部署同士で「誰がどの役割を担当しているか」が把握できていると、協力体制の構築による業務効率化も期待できるでしょう。
このように内部構造の把握に努めることで、社員エンゲージメントの向上や業務効率化に役立てられるのです。
特に幅広く事業展開している企業や組織構成が変化しやすい企業は、定期的な組織図の制作・更新の実施が望ましいでしょう。
たとえば組織構造を適宜把握しておかないと、以下のような問題が発生します。- 指揮系統が不明確になる
- 業務の非効率化を招く
- 特定の部署や部門に負担がかかる
社員のパフォーマンス向上による企業の活性化を図るには、人事組織図の活用が重要なのです。指揮・命令系統の明確化
指揮・命令系統を明確にしておくと、以下の要因を防止・改善できます。- 予算などの承認を誰に依頼するのか分からない
- どの上司から判断を仰げばよいか分からない
- 複数の人から異なる指示が出され、どれに従ったらいいか分からない
重要な判断が必要な時にコミュニケーション不足でトラブルが発生すると、企業戦略の遅滞や重大なミスを引き起こす要因となります。
指揮命令系統を詳細に記した人事組織図を作成すれば、現場の混乱を最小限に抑えられるでしょう。権限の適切な配置
人事組織図の活用で、組織内での権限の分配を最適化する効果が期待できます。
作成した人事組織図で内部構造を可視化すると、「どの部署に何人の社員がいるか」「特定の社員がどこに所属しているか」がひと目で分かります。
これにより、適切な人材配置や部署の新設をする際に役立てられるのです。
また、中小企業やベンチャー企業によく見られる「経営者への権限集中」は、事業が拡大した後も継続するのは困難です。
予算や新規事業の施策承認といった重要な権限を分散することで、コア業務に集中できる環境を構築できるでしょう。社内コミュニケーションの円滑化
人事組織図は、社内コミュニケーションの円滑化にも効果を発揮します。
社員が数百〜数千人に及ぶ大企業では、他部署のメンバーがどういった人なのかを知る機会が少ないため、顔写真や氏名が記載された組織図が相互理解の一助となります。
社内コミュニケーションが活性化すると、社員満足度の向上や離職率の低下、ならびに部門間の情報共有による課題の発見などが期待できるでしょう。社外組織図の役割
社外組織図は、社内組織の状況をステークホルダーに周知する役割があります。
以下で具体的に解説します。組織の健全性を社外に周知
社外組織図は、取締役会・監査役会・各事業部の立ち位置がひと目で分かるように構成されています。
上場企業の一部では、社外組織図がコーポレートサイトに掲載され、誰でも閲覧できるようになっています。
これにより、株主や投資先などのステークホルダーに「組織の健全性」(リスク管理やコンプライアンス遵守の姿勢)の周知が可能です。
また、コーポレートサイトへの掲載で求職者の目に留まり、自社を知ってもらうきっかけにも繋がるでしょう。人事組織図の種類一口に人事組織図と言ってもさまざまな種類があります。- 階層型組織図
- 事業部制組織図
- マトリックス組織図
- フラット型組織図
組織形態によって活用すべき人事組織図は変わってくるのです。ここからは、それぞれの人事組織図の特徴、および各組織形態のメリット・デメリットをお伝えします。
人事組織図の作成を検討している方や、組織形態の変更を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。階層型組織図
階層型組織は、大企業に最も多く取り入れられている人事組織図です。「ピラミッド型組織図」「ヒエラルキー型組織図」とも呼ばれます。
権威や責任が最も大きい経営層を階層のトップに据え、その下に組織の機能を担う本部、最後に部門・班・課といった縦割りで構成されます。
上記の構造上、強いリーダーシップを発揮できる経営者が、会社を牽引していくタイプの企業に最適な組織図です。階層型組織のメリット
- 業務の細分化により、専門性と効率性が高まる
- 指揮命令系統が1つなので、責任の所在や上下関係が分かりやすい
- 職場のルールを社員に周知しやすい
- 昇格目標が明確化され、キャリアプランを描きやすい
階層型組織は機能ごとに本部や部門が形成されており、各部署での専門性や効率性を高められる特徴があります。
企業の方針をトップダウンで伝えられるため、指揮系統の流れが分かりやすく、報連相の相手が明確なのもポイントです。加えて、管理者側も指示や職場ルールの周知が容易になるメリットもあります。
また、階層型組織は等級が明確になることから、昇格目標やキャリアプランの形成に大きく貢献する役割もあるのです。
このように役割を細分化していくことで、企業全体の管理がしやすくなるため、多くの企業や組織が階層型組織を導入しています。階層型組織のデメリット
- 意思伝達や報告が一般社員に届くまでに時間がかかる
- 市場変化に伴う変化に素早く対応しにくい
- 一般社員が指示待ちになり、新しいアイデアが生まれない
階層型組織は、情報伝達の遅さと社員のモチベーション低下が懸念されます。
特に大企業になるほど階層が多くなり、トップの指示や命令が一般社員に行き渡るには相当な時間がかかります。
トップが市場変化に伴う企業戦略の変更を決定しても、指示や命令が浸透するまでに時間を要するため、素早い舵取りが難しくなってしまうのです。
また、トップダウンの環境は社員を「指示待ち」にする原因にもなり得ます。事業部制組織図
事業部制組織図とは、事業ごとに部署を分けて本社の下に配置する体制を図にしたものです。
多種多様な事業を持つ企業の場合、各事業部に権限が与えられているケースがほとんどです。たとえば、エリアごとに事業部を設置する企業やメーカーなどが挙げられます。
このような組織に最適なのが事業部制組織図です。閉鎖的になりやすい各事業部の業務内容を把握し、滞った業務の効率化を実現できます。事業部制組織のメリット
- 現場のみで意思決定や企画の進行が可能
- 責任の所在が明確化される
- 本部は全社的な経営に専念できる
- 将来のリーダー候補を育成しやすい
事業部制組織は、事業部それぞれに権限があるため、意思決定の早さが大きな強みとなります。
本部に意志決定の確認をしなくても、事業部の判断で業務の遂行が可能です。明確な権限のもと、円滑な報連相が実現でき、結果的にスピーディーな業務の進行ができます。
また、事業部に権限を委譲することで、本部もコア業務に専念できるところもメリットです。加えて事業部ごとに専門性を備えたリーダー候補の発掘・育成が容易となります。事業部制組織のデメリット
- 各事業部の間に隔たりが生まれ、閉鎖的になる可能性が高い
- 経営資源の浪費に繋がりやすい
- 現場の意思決定と企業戦略にズレが生じやすい
事業部制組織は専門性に優れる反面、事業部間の連携が生まれにくいのが難点です。
各事業部の中で業務が完結する関係上、他の事業部との間に物理的・心理的な隔たりが生まれる原因になります。
その結果、共有すればコスト削減が可能な資材や機材が各事業部に設置され、購入費用や運用コストの浪費が発生します。
また、現場の意思決定と企業戦略に大きなズレが生じることで、全社的な業務運営に支障をきたす恐れもあるでしょう。マトリックス組織図
マトリックス組織図(マトリクス組織図)は、事業部別・職能別・プロジェクト別など2つ以上の軸を構成し、組み合わせた組織図です。
縦軸と横軸それぞれに管理者を配置し、社員1人1人を二元管理するのが大きな特徴になります。社員が複数の上司のもと業務にあたる組織は、このマトリックス組織図の作成が効果的です。マトリックス組織のメリット
- プロジェクトの全体像が見えやすく、スピーディーに目標達成できる
- 多角的な視点の見解が加わり、業務の品質が向上する
- トップマネジメントの負担が軽減される
- 情報伝達が円滑になる
マトリックス組織は部署ごとの隔たりがなく、社員が相互にコミュニケーションを図りやすくなる仕組みです。これにより、全員が同じ目標を共有できます。
さらに社員が複数の業務に携わるため、多角的な見解が共有され、課題解決と業務の品質向上が期待できるでしょう。
マトリックス組織では、ある程度の決定権をリーダーに委譲することで、トップマネジメントの負担軽減が図れます。また、社員が複数のリーダーの元に配置されることで情報伝達も円滑になります。マトリックス組織のデメリット
- 指揮系統が複雑化しやすい
- タスクの優先順位が調整しにくくなる
- 社員へのストレスがかかりやすい
指揮系統が複雑になると報連相する相手が分からなくなったり、指示内容でリーダー同士の摩擦が生じたりする可能性もあります。
社員も複数の業務に携わる関係上、業務の優先順位が付けづらくなります。加えて複数のリーダーに気を配るため、ストレスのかかりやすい環境だと言えるでしょう。フラット型組織図
フラット型組織図は、階層型組織図とは対照的に階層が少なく、経営者の直下に事業部が横並びで構成される組織図です。
中間管理職を排除した大胆な構造をしており、社員1人1人に委譲される権限が強くなるのが特徴。主にベンチャー企業や若手社員の活躍を目指す企業に採用される組織図です。フラット型組織のメリット
- 社員に権限が委譲されるため、責任感の強さを高められる
- 社員同士のコミュニケーションが活発化する
- 意思決定や情報伝達のスピードが早い
- 人件費の削減に繋がる
フラット型組織には、中間管理職が設置されていません。よって多くの権限が社員に委譲されることで、おのずと責任感が強くなる傾向にあります。
階層が少ないため、コミュニケーションの活発化と意思決定の迅速さが大きなメリットです。社員が少なくても機能しやすい構造のため、人件費削減にも効果が期待できます。フラット型組織のデメリット
- 報告系統が混乱しやすい
- 中堅社員のモチベーションが低下しやすい
- 社員が増えると人材管理の負担が増加しやすい
- 社員1人1人の状況を把握しにくい
重要な報告をすべき明確な上司がいないため、報告系統が混乱し業務が滞る恐れがあります。さらに、管理階層を省略すると、中堅社員のモチベーション低下も懸念されます。
また、フラット型組織は少人数での運用が前提なので、社員が増えるとトップの負担が増すほか、社員の状況を把握しにくくなる可能性もあるでしょう。組織図を戦略的に利用する3つの手法作成した人事組織図を戦略的に利用するには、以下の施策を実施・運用するのが効果的です。- 人事異動
- 業務効率化
- 人材採用
それぞれ具体的に解説していきます。人事異動
企業戦略と人事組織図を照らし合わせ、組織全体の最適化を優先した大胆な人事異動も可能です。
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】業務効率化
人事組織図を社内で共有することにより、社員や部署同士での役割が明確化し、協力体制の構築が容易になります。
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。人材採用
人事異動だけでは補えない人材をピンポイントで雇用したい時も、人事組織図が役立ちます。
人事組織図を企業戦略と照らし合わせた時、本当に人材を必要としている部署やポジションを把握しやすくなるため、計画的な採用計画の立案が可能です。
人材採用については、以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。▼ミイダスのアセスメントツールとは
・バイアス診断ゲーム:認知バイアスを測定し、入社後や配属後の活躍を予測する日本初のアセスメントツール
・コンピテンシー診断:社員のパーソナリティ・職務適性・ストレス要因・上下関係適性などをデータで可視化できる診断
・活躍要因診断:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能社員が持つ適性や能力のほか、組織としての傾向や問題点を可視化することもできます。適材適所の人材配置を実現させたい方は、以下からミイダスのアセスメントツールをご活用ください。ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
まずは無料トライアルをお試しください。
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人事組織図を作る4つのステップ人事組織図の作成には、以下4つのポイントが重要です。
1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。1.組織図を作る目的と対象の定義
まずは、人事組織図をどのような目的で作成するのかを明確にしておきましょう。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。 作成の目的
記載内容の例
社員同士のコミュニケーション活発化
社員の氏名・所属部署などの記載
指揮命令系統の明確化
部署単位・個人単位での関連性を記載
一方、社外のステークホルダー向けに作成する人事組織図であれば、各部門の名称や関連性が大まかな内容でよいでしょう。2.必要な情報の収集
作成の目的と対象が定まったら、組織図に掲載する情報を収集します。
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。3.人事組織図の作成
人事組織図に記載する情報が集まったら、先述した階層型組織図・事業部制組織図・マトリックス組織図・フラット型組織図から、自社の組織構造に即した形式を選びましょう。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、- 簡単な下書きをする
- 同等級の社員は規則性(五十音順・入社日順など)を持たせて記載する
- 部署や階層ごとに色分けする
などの工夫をすると可読性が向上します。4.人事組織図のチェック・配布
作成が終わったら複数名でチェックを行い、問題がなければ公開・配布します。
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。人事組織図の作成に役立つツール6選最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」組織の課題を可視化するなら「ミイダス」の導入がおすすめ「ミイダス」は、累計登録者数78万人、32万7,000社(2022年2月時点)が導入しているアセスメントリクルーティングサービスです。
ミイダスの「活躍要因診断」は、組織・部署・チームの特徴を可視化するツールで、企業が抱える問題点の洗い出しにご活用いただけます。
さらに「バイアス診断ゲーム」と「コンピテンシー診断」も併用すれば、活躍できる人材像を割り出し、採用活動や人材配置に役立てることが可能です。
バイアス診断ゲームで出される問題に回答すると、思考のクセ、つまり認知バイアスの強さを測定し、各人材の思考を見抜くことで人材配置や応募者の選定に活用できます。
「コンピテンシー診断」では、社員の職務適性・ストレス要因・パーソナリティ・マネジメント適性など41項目ものコンピテンシーを分析し、各部署で活躍できる人材を割り出せます。
より具体的なコンピテンシー項目と定義は以下の通りです。 コンピテンシー項目
コンピテンシー定義
ヴァイタリティ
・活動的
行動することで生き生きとする。常に忙しくしていたい。
やるべきことが沢山ある状態を楽しいと思う。
・競争性
勝ちたいと思う。競争を楽しみ、負けることを嫌う。
人あたり
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・面倒み
他人に共感でき、思いやりがある。世話好きで他人の個人的な問題にも支援を惜しまない。
チームワーク
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
創造的思考力
・創造的
新しいアイデアを生み出す。新しいものを作り上げることを好む。独創的な解決法を考える
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う
問題解決力
・データへの関心
数字を扱うことが好きで統計データを分析することを楽しむ。事実や数字に基づいて判断する。
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。
状況適応力
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・人間への関心
人の行動や動機を理解しようとする。人を分析することを楽しむ。
プレッシャーへの耐力
・余裕
リラックスできる。あまり緊張しない。概ね冷静で落ち着いている
・タフ
あまり他人の言動で傷ついたりしない。侮辱を聞き流せる。自分への批判に対して鈍感である
オーガナイズ能力
・先見性
長期的な味方をする。将来の目標を設定し、戦略的に考える。
・緻密
物事の細部に目がいく。物事を順序立てて系統的に処理することを好む。細部にとらわれすぎることがある。
統率力
・指導性
リーダーとなって指揮を取り、何をすべきか人に指示する。主導権を取ることを好む。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
上記の項目は診断結果内で可視化され、組織の特徴、および部署で活躍している人材の傾向が把握可能です。
【関連記事:コンピテンシーとは? 目標設定の方法や例文を紹介】
また、コンピテンシー診断はミイダスに登録する求職者にも適用できます。コンピテンシー診断(アセスメントテスト)を求職者に受けてもらうことで、自社が求める人材の特徴と一致するか確認が可能です。
ミイダスを活用する企業は、1,733項目もの検索項目から求めるスキルや経験などの条件で人材を絞り込み、一致する人に直接アプローチもできます。自社が求める人材の特徴を細かく指定して検索できるため、定着が期待できる人材の採用や配置に役立てられるのです。
ミイダスの各種診断は無料のアカウント登録後、すぐに開始できます。適切な人材配置を実施し、人事組織図作成の効果を高めていきたい方は、ぜひご活用ください。
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なかには社員の顔写真・氏名・役職といったパーソナルな情報を掲載したものも存在しますが、どこまで記載するかは人事組織図の用途によって異なります。
主な人事組織図の種類は「社内向け」と「社外向け」の2つです。
社内組織図の役割
- 組織全体の可視化
- 指揮・命令系統の明確化
- 権限の適切な配置
- 組織内コミュニケーションの円滑化
組織全体の可視化
- 社内での自身の立ち位置・役割の認識
- 部署同士の関連性の把握
加えて、部署同士で「誰がどの役割を担当しているか」が把握できていると、協力体制の構築による業務効率化も期待できるでしょう。
このように内部構造の把握に努めることで、社員エンゲージメントの向上や業務効率化に役立てられるのです。
特に幅広く事業展開している企業や組織構成が変化しやすい企業は、定期的な組織図の制作・更新の実施が望ましいでしょう。
たとえば組織構造を適宜把握しておかないと、以下のような問題が発生します。
- 指揮系統が不明確になる
- 業務の非効率化を招く
- 特定の部署や部門に負担がかかる
指揮・命令系統の明確化
- 予算などの承認を誰に依頼するのか分からない
- どの上司から判断を仰げばよいか分からない
- 複数の人から異なる指示が出され、どれに従ったらいいか分からない
指揮命令系統を詳細に記した人事組織図を作成すれば、現場の混乱を最小限に抑えられるでしょう。
権限の適切な配置
作成した人事組織図で内部構造を可視化すると、「どの部署に何人の社員がいるか」「特定の社員がどこに所属しているか」がひと目で分かります。
これにより、適切な人材配置や部署の新設をする際に役立てられるのです。
また、中小企業やベンチャー企業によく見られる「経営者への権限集中」は、事業が拡大した後も継続するのは困難です。
予算や新規事業の施策承認といった重要な権限を分散することで、コア業務に集中できる環境を構築できるでしょう。
社内コミュニケーションの円滑化
社員が数百〜数千人に及ぶ大企業では、他部署のメンバーがどういった人なのかを知る機会が少ないため、顔写真や氏名が記載された組織図が相互理解の一助となります。
社内コミュニケーションが活性化すると、社員満足度の向上や離職率の低下、ならびに部門間の情報共有による課題の発見などが期待できるでしょう。
社外組織図の役割
以下で具体的に解説します。
組織の健全性を社外に周知
上場企業の一部では、社外組織図がコーポレートサイトに掲載され、誰でも閲覧できるようになっています。
これにより、株主や投資先などのステークホルダーに「組織の健全性」(リスク管理やコンプライアンス遵守の姿勢)の周知が可能です。
また、コーポレートサイトへの掲載で求職者の目に留まり、自社を知ってもらうきっかけにも繋がるでしょう。
人事組織図の種類一口に人事組織図と言ってもさまざまな種類があります。- 階層型組織図
- 事業部制組織図
- マトリックス組織図
- フラット型組織図
組織形態によって活用すべき人事組織図は変わってくるのです。ここからは、それぞれの人事組織図の特徴、および各組織形態のメリット・デメリットをお伝えします。
人事組織図の作成を検討している方や、組織形態の変更を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。階層型組織図
階層型組織は、大企業に最も多く取り入れられている人事組織図です。「ピラミッド型組織図」「ヒエラルキー型組織図」とも呼ばれます。
権威や責任が最も大きい経営層を階層のトップに据え、その下に組織の機能を担う本部、最後に部門・班・課といった縦割りで構成されます。
上記の構造上、強いリーダーシップを発揮できる経営者が、会社を牽引していくタイプの企業に最適な組織図です。階層型組織のメリット
- 業務の細分化により、専門性と効率性が高まる
- 指揮命令系統が1つなので、責任の所在や上下関係が分かりやすい
- 職場のルールを社員に周知しやすい
- 昇格目標が明確化され、キャリアプランを描きやすい
階層型組織は機能ごとに本部や部門が形成されており、各部署での専門性や効率性を高められる特徴があります。
企業の方針をトップダウンで伝えられるため、指揮系統の流れが分かりやすく、報連相の相手が明確なのもポイントです。加えて、管理者側も指示や職場ルールの周知が容易になるメリットもあります。
また、階層型組織は等級が明確になることから、昇格目標やキャリアプランの形成に大きく貢献する役割もあるのです。
このように役割を細分化していくことで、企業全体の管理がしやすくなるため、多くの企業や組織が階層型組織を導入しています。階層型組織のデメリット
- 意思伝達や報告が一般社員に届くまでに時間がかかる
- 市場変化に伴う変化に素早く対応しにくい
- 一般社員が指示待ちになり、新しいアイデアが生まれない
階層型組織は、情報伝達の遅さと社員のモチベーション低下が懸念されます。
特に大企業になるほど階層が多くなり、トップの指示や命令が一般社員に行き渡るには相当な時間がかかります。
トップが市場変化に伴う企業戦略の変更を決定しても、指示や命令が浸透するまでに時間を要するため、素早い舵取りが難しくなってしまうのです。
また、トップダウンの環境は社員を「指示待ち」にする原因にもなり得ます。事業部制組織図
事業部制組織図とは、事業ごとに部署を分けて本社の下に配置する体制を図にしたものです。
多種多様な事業を持つ企業の場合、各事業部に権限が与えられているケースがほとんどです。たとえば、エリアごとに事業部を設置する企業やメーカーなどが挙げられます。
このような組織に最適なのが事業部制組織図です。閉鎖的になりやすい各事業部の業務内容を把握し、滞った業務の効率化を実現できます。事業部制組織のメリット
- 現場のみで意思決定や企画の進行が可能
- 責任の所在が明確化される
- 本部は全社的な経営に専念できる
- 将来のリーダー候補を育成しやすい
事業部制組織は、事業部それぞれに権限があるため、意思決定の早さが大きな強みとなります。
本部に意志決定の確認をしなくても、事業部の判断で業務の遂行が可能です。明確な権限のもと、円滑な報連相が実現でき、結果的にスピーディーな業務の進行ができます。
また、事業部に権限を委譲することで、本部もコア業務に専念できるところもメリットです。加えて事業部ごとに専門性を備えたリーダー候補の発掘・育成が容易となります。事業部制組織のデメリット
- 各事業部の間に隔たりが生まれ、閉鎖的になる可能性が高い
- 経営資源の浪費に繋がりやすい
- 現場の意思決定と企業戦略にズレが生じやすい
事業部制組織は専門性に優れる反面、事業部間の連携が生まれにくいのが難点です。
各事業部の中で業務が完結する関係上、他の事業部との間に物理的・心理的な隔たりが生まれる原因になります。
その結果、共有すればコスト削減が可能な資材や機材が各事業部に設置され、購入費用や運用コストの浪費が発生します。
また、現場の意思決定と企業戦略に大きなズレが生じることで、全社的な業務運営に支障をきたす恐れもあるでしょう。マトリックス組織図
マトリックス組織図(マトリクス組織図)は、事業部別・職能別・プロジェクト別など2つ以上の軸を構成し、組み合わせた組織図です。
縦軸と横軸それぞれに管理者を配置し、社員1人1人を二元管理するのが大きな特徴になります。社員が複数の上司のもと業務にあたる組織は、このマトリックス組織図の作成が効果的です。マトリックス組織のメリット
- プロジェクトの全体像が見えやすく、スピーディーに目標達成できる
- 多角的な視点の見解が加わり、業務の品質が向上する
- トップマネジメントの負担が軽減される
- 情報伝達が円滑になる
マトリックス組織は部署ごとの隔たりがなく、社員が相互にコミュニケーションを図りやすくなる仕組みです。これにより、全員が同じ目標を共有できます。
さらに社員が複数の業務に携わるため、多角的な見解が共有され、課題解決と業務の品質向上が期待できるでしょう。
マトリックス組織では、ある程度の決定権をリーダーに委譲することで、トップマネジメントの負担軽減が図れます。また、社員が複数のリーダーの元に配置されることで情報伝達も円滑になります。マトリックス組織のデメリット
- 指揮系統が複雑化しやすい
- タスクの優先順位が調整しにくくなる
- 社員へのストレスがかかりやすい
指揮系統が複雑になると報連相する相手が分からなくなったり、指示内容でリーダー同士の摩擦が生じたりする可能性もあります。
社員も複数の業務に携わる関係上、業務の優先順位が付けづらくなります。加えて複数のリーダーに気を配るため、ストレスのかかりやすい環境だと言えるでしょう。フラット型組織図
フラット型組織図は、階層型組織図とは対照的に階層が少なく、経営者の直下に事業部が横並びで構成される組織図です。
中間管理職を排除した大胆な構造をしており、社員1人1人に委譲される権限が強くなるのが特徴。主にベンチャー企業や若手社員の活躍を目指す企業に採用される組織図です。フラット型組織のメリット
- 社員に権限が委譲されるため、責任感の強さを高められる
- 社員同士のコミュニケーションが活発化する
- 意思決定や情報伝達のスピードが早い
- 人件費の削減に繋がる
フラット型組織には、中間管理職が設置されていません。よって多くの権限が社員に委譲されることで、おのずと責任感が強くなる傾向にあります。
階層が少ないため、コミュニケーションの活発化と意思決定の迅速さが大きなメリットです。社員が少なくても機能しやすい構造のため、人件費削減にも効果が期待できます。フラット型組織のデメリット
- 報告系統が混乱しやすい
- 中堅社員のモチベーションが低下しやすい
- 社員が増えると人材管理の負担が増加しやすい
- 社員1人1人の状況を把握しにくい
重要な報告をすべき明確な上司がいないため、報告系統が混乱し業務が滞る恐れがあります。さらに、管理階層を省略すると、中堅社員のモチベーション低下も懸念されます。
また、フラット型組織は少人数での運用が前提なので、社員が増えるとトップの負担が増すほか、社員の状況を把握しにくくなる可能性もあるでしょう。組織図を戦略的に利用する3つの手法作成した人事組織図を戦略的に利用するには、以下の施策を実施・運用するのが効果的です。- 人事異動
- 業務効率化
- 人材採用
それぞれ具体的に解説していきます。人事異動
企業戦略と人事組織図を照らし合わせ、組織全体の最適化を優先した大胆な人事異動も可能です。
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】業務効率化
人事組織図を社内で共有することにより、社員や部署同士での役割が明確化し、協力体制の構築が容易になります。
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。人材採用
人事異動だけでは補えない人材をピンポイントで雇用したい時も、人事組織図が役立ちます。
人事組織図を企業戦略と照らし合わせた時、本当に人材を必要としている部署やポジションを把握しやすくなるため、計画的な採用計画の立案が可能です。
人材採用については、以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。▼ミイダスのアセスメントツールとは
・バイアス診断ゲーム:認知バイアスを測定し、入社後や配属後の活躍を予測する日本初のアセスメントツール
・コンピテンシー診断:社員のパーソナリティ・職務適性・ストレス要因・上下関係適性などをデータで可視化できる診断
・活躍要因診断:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能社員が持つ適性や能力のほか、組織としての傾向や問題点を可視化することもできます。適材適所の人材配置を実現させたい方は、以下からミイダスのアセスメントツールをご活用ください。ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
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人事組織図を作る4つのステップ人事組織図の作成には、以下4つのポイントが重要です。
1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。1.組織図を作る目的と対象の定義
まずは、人事組織図をどのような目的で作成するのかを明確にしておきましょう。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。 作成の目的
記載内容の例
社員同士のコミュニケーション活発化
社員の氏名・所属部署などの記載
指揮命令系統の明確化
部署単位・個人単位での関連性を記載
一方、社外のステークホルダー向けに作成する人事組織図であれば、各部門の名称や関連性が大まかな内容でよいでしょう。2.必要な情報の収集
作成の目的と対象が定まったら、組織図に掲載する情報を収集します。
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。3.人事組織図の作成
人事組織図に記載する情報が集まったら、先述した階層型組織図・事業部制組織図・マトリックス組織図・フラット型組織図から、自社の組織構造に即した形式を選びましょう。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、- 簡単な下書きをする
- 同等級の社員は規則性(五十音順・入社日順など)を持たせて記載する
- 部署や階層ごとに色分けする
などの工夫をすると可読性が向上します。4.人事組織図のチェック・配布
作成が終わったら複数名でチェックを行い、問題がなければ公開・配布します。
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。人事組織図の作成に役立つツール6選最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」組織の課題を可視化するなら「ミイダス」の導入がおすすめ「ミイダス」は、累計登録者数78万人、32万7,000社(2022年2月時点)が導入しているアセスメントリクルーティングサービスです。
ミイダスの「活躍要因診断」は、組織・部署・チームの特徴を可視化するツールで、企業が抱える問題点の洗い出しにご活用いただけます。
さらに「バイアス診断ゲーム」と「コンピテンシー診断」も併用すれば、活躍できる人材像を割り出し、採用活動や人材配置に役立てることが可能です。
バイアス診断ゲームで出される問題に回答すると、思考のクセ、つまり認知バイアスの強さを測定し、各人材の思考を見抜くことで人材配置や応募者の選定に活用できます。
「コンピテンシー診断」では、社員の職務適性・ストレス要因・パーソナリティ・マネジメント適性など41項目ものコンピテンシーを分析し、各部署で活躍できる人材を割り出せます。
より具体的なコンピテンシー項目と定義は以下の通りです。 コンピテンシー項目
コンピテンシー定義
ヴァイタリティ
・活動的
行動することで生き生きとする。常に忙しくしていたい。
やるべきことが沢山ある状態を楽しいと思う。
・競争性
勝ちたいと思う。競争を楽しみ、負けることを嫌う。
人あたり
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・面倒み
他人に共感でき、思いやりがある。世話好きで他人の個人的な問題にも支援を惜しまない。
チームワーク
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
創造的思考力
・創造的
新しいアイデアを生み出す。新しいものを作り上げることを好む。独創的な解決法を考える
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う
問題解決力
・データへの関心
数字を扱うことが好きで統計データを分析することを楽しむ。事実や数字に基づいて判断する。
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。
状況適応力
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・人間への関心
人の行動や動機を理解しようとする。人を分析することを楽しむ。
プレッシャーへの耐力
・余裕
リラックスできる。あまり緊張しない。概ね冷静で落ち着いている
・タフ
あまり他人の言動で傷ついたりしない。侮辱を聞き流せる。自分への批判に対して鈍感である
オーガナイズ能力
・先見性
長期的な味方をする。将来の目標を設定し、戦略的に考える。
・緻密
物事の細部に目がいく。物事を順序立てて系統的に処理することを好む。細部にとらわれすぎることがある。
統率力
・指導性
リーダーとなって指揮を取り、何をすべきか人に指示する。主導権を取ることを好む。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
上記の項目は診断結果内で可視化され、組織の特徴、および部署で活躍している人材の傾向が把握可能です。
【関連記事:コンピテンシーとは? 目標設定の方法や例文を紹介】
また、コンピテンシー診断はミイダスに登録する求職者にも適用できます。コンピテンシー診断(アセスメントテスト)を求職者に受けてもらうことで、自社が求める人材の特徴と一致するか確認が可能です。
ミイダスを活用する企業は、1,733項目もの検索項目から求めるスキルや経験などの条件で人材を絞り込み、一致する人に直接アプローチもできます。自社が求める人材の特徴を細かく指定して検索できるため、定着が期待できる人材の採用や配置に役立てられるのです。
ミイダスの各種診断は無料のアカウント登録後、すぐに開始できます。適切な人材配置を実施し、人事組織図作成の効果を高めていきたい方は、ぜひご活用ください。
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人事組織図の作成を検討している方や、組織形態の変更を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
権威や責任が最も大きい経営層を階層のトップに据え、その下に組織の機能を担う本部、最後に部門・班・課といった縦割りで構成されます。
上記の構造上、強いリーダーシップを発揮できる経営者が、会社を牽引していくタイプの企業に最適な組織図です。
企業の方針をトップダウンで伝えられるため、指揮系統の流れが分かりやすく、報連相の相手が明確なのもポイントです。加えて、管理者側も指示や職場ルールの周知が容易になるメリットもあります。
また、階層型組織は等級が明確になることから、昇格目標やキャリアプランの形成に大きく貢献する役割もあるのです。
このように役割を細分化していくことで、企業全体の管理がしやすくなるため、多くの企業や組織が階層型組織を導入しています。
特に大企業になるほど階層が多くなり、トップの指示や命令が一般社員に行き渡るには相当な時間がかかります。
トップが市場変化に伴う企業戦略の変更を決定しても、指示や命令が浸透するまでに時間を要するため、素早い舵取りが難しくなってしまうのです。
また、トップダウンの環境は社員を「指示待ち」にする原因にもなり得ます。
多種多様な事業を持つ企業の場合、各事業部に権限が与えられているケースがほとんどです。たとえば、エリアごとに事業部を設置する企業やメーカーなどが挙げられます。
このような組織に最適なのが事業部制組織図です。閉鎖的になりやすい各事業部の業務内容を把握し、滞った業務の効率化を実現できます。
本部に意志決定の確認をしなくても、事業部の判断で業務の遂行が可能です。明確な権限のもと、円滑な報連相が実現でき、結果的にスピーディーな業務の進行ができます。
また、事業部に権限を委譲することで、本部もコア業務に専念できるところもメリットです。加えて事業部ごとに専門性を備えたリーダー候補の発掘・育成が容易となります。
各事業部の中で業務が完結する関係上、他の事業部との間に物理的・心理的な隔たりが生まれる原因になります。
その結果、共有すればコスト削減が可能な資材や機材が各事業部に設置され、購入費用や運用コストの浪費が発生します。
また、現場の意思決定と企業戦略に大きなズレが生じることで、全社的な業務運営に支障をきたす恐れもあるでしょう。
縦軸と横軸それぞれに管理者を配置し、社員1人1人を二元管理するのが大きな特徴になります。社員が複数の上司のもと業務にあたる組織は、このマトリックス組織図の作成が効果的です。
さらに社員が複数の業務に携わるため、多角的な見解が共有され、課題解決と業務の品質向上が期待できるでしょう。
マトリックス組織では、ある程度の決定権をリーダーに委譲することで、トップマネジメントの負担軽減が図れます。また、社員が複数のリーダーの元に配置されることで情報伝達も円滑になります。
社員も複数の業務に携わる関係上、業務の優先順位が付けづらくなります。加えて複数のリーダーに気を配るため、ストレスのかかりやすい環境だと言えるでしょう。
中間管理職を排除した大胆な構造をしており、社員1人1人に委譲される権限が強くなるのが特徴。主にベンチャー企業や若手社員の活躍を目指す企業に採用される組織図です。
階層が少ないため、コミュニケーションの活発化と意思決定の迅速さが大きなメリットです。社員が少なくても機能しやすい構造のため、人件費削減にも効果が期待できます。
また、フラット型組織は少人数での運用が前提なので、社員が増えるとトップの負担が増すほか、社員の状況を把握しにくくなる可能性もあるでしょう。
- 人事異動
- 業務効率化
- 人材採用
人事異動
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】
業務効率化
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。
人材採用
人事組織図を企業戦略と照らし合わせた時、本当に人材を必要としている部署やポジションを把握しやすくなるため、計画的な採用計画の立案が可能です。
人材採用については、以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。
・バイアス診断ゲーム:認知バイアスを測定し、入社後や配属後の活躍を予測する日本初のアセスメントツール
・コンピテンシー診断:社員のパーソナリティ・職務適性・ストレス要因・上下関係適性などをデータで可視化できる診断
・活躍要因診断:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能
ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
まずは無料トライアルをお試しください。
アカウントを登録してアセスメントツールを利用する※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。
人事組織図を作る4つのステップ人事組織図の作成には、以下4つのポイントが重要です。
1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。1.組織図を作る目的と対象の定義
まずは、人事組織図をどのような目的で作成するのかを明確にしておきましょう。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。 作成の目的
記載内容の例
社員同士のコミュニケーション活発化
社員の氏名・所属部署などの記載
指揮命令系統の明確化
部署単位・個人単位での関連性を記載
一方、社外のステークホルダー向けに作成する人事組織図であれば、各部門の名称や関連性が大まかな内容でよいでしょう。2.必要な情報の収集
作成の目的と対象が定まったら、組織図に掲載する情報を収集します。
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。3.人事組織図の作成
人事組織図に記載する情報が集まったら、先述した階層型組織図・事業部制組織図・マトリックス組織図・フラット型組織図から、自社の組織構造に即した形式を選びましょう。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、- 簡単な下書きをする
- 同等級の社員は規則性(五十音順・入社日順など)を持たせて記載する
- 部署や階層ごとに色分けする
などの工夫をすると可読性が向上します。4.人事組織図のチェック・配布
作成が終わったら複数名でチェックを行い、問題がなければ公開・配布します。
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。人事組織図の作成に役立つツール6選最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」組織の課題を可視化するなら「ミイダス」の導入がおすすめ「ミイダス」は、累計登録者数78万人、32万7,000社(2022年2月時点)が導入しているアセスメントリクルーティングサービスです。
ミイダスの「活躍要因診断」は、組織・部署・チームの特徴を可視化するツールで、企業が抱える問題点の洗い出しにご活用いただけます。
さらに「バイアス診断ゲーム」と「コンピテンシー診断」も併用すれば、活躍できる人材像を割り出し、採用活動や人材配置に役立てることが可能です。
バイアス診断ゲームで出される問題に回答すると、思考のクセ、つまり認知バイアスの強さを測定し、各人材の思考を見抜くことで人材配置や応募者の選定に活用できます。
「コンピテンシー診断」では、社員の職務適性・ストレス要因・パーソナリティ・マネジメント適性など41項目ものコンピテンシーを分析し、各部署で活躍できる人材を割り出せます。
より具体的なコンピテンシー項目と定義は以下の通りです。 コンピテンシー項目
コンピテンシー定義
ヴァイタリティ
・活動的
行動することで生き生きとする。常に忙しくしていたい。
やるべきことが沢山ある状態を楽しいと思う。
・競争性
勝ちたいと思う。競争を楽しみ、負けることを嫌う。
人あたり
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・面倒み
他人に共感でき、思いやりがある。世話好きで他人の個人的な問題にも支援を惜しまない。
チームワーク
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
創造的思考力
・創造的
新しいアイデアを生み出す。新しいものを作り上げることを好む。独創的な解決法を考える
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う
問題解決力
・データへの関心
数字を扱うことが好きで統計データを分析することを楽しむ。事実や数字に基づいて判断する。
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。
状況適応力
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・人間への関心
人の行動や動機を理解しようとする。人を分析することを楽しむ。
プレッシャーへの耐力
・余裕
リラックスできる。あまり緊張しない。概ね冷静で落ち着いている
・タフ
あまり他人の言動で傷ついたりしない。侮辱を聞き流せる。自分への批判に対して鈍感である
オーガナイズ能力
・先見性
長期的な味方をする。将来の目標を設定し、戦略的に考える。
・緻密
物事の細部に目がいく。物事を順序立てて系統的に処理することを好む。細部にとらわれすぎることがある。
統率力
・指導性
リーダーとなって指揮を取り、何をすべきか人に指示する。主導権を取ることを好む。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
上記の項目は診断結果内で可視化され、組織の特徴、および部署で活躍している人材の傾向が把握可能です。
【関連記事:コンピテンシーとは? 目標設定の方法や例文を紹介】
また、コンピテンシー診断はミイダスに登録する求職者にも適用できます。コンピテンシー診断(アセスメントテスト)を求職者に受けてもらうことで、自社が求める人材の特徴と一致するか確認が可能です。
ミイダスを活用する企業は、1,733項目もの検索項目から求めるスキルや経験などの条件で人材を絞り込み、一致する人に直接アプローチもできます。自社が求める人材の特徴を細かく指定して検索できるため、定着が期待できる人材の採用や配置に役立てられるのです。
ミイダスの各種診断は無料のアカウント登録後、すぐに開始できます。適切な人材配置を実施し、人事組織図作成の効果を高めていきたい方は、ぜひご活用ください。
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1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。
作成の目的 | 記載内容の例 |
社員同士のコミュニケーション活発化 | 社員の氏名・所属部署などの記載 |
指揮命令系統の明確化 | 部署単位・個人単位での関連性を記載 |
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。
- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
タレントマネジメントシステム
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。
Googleスプレッドシート
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」
SmartArt
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」
Canva
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」
GitMind
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」
Edraw
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」
組織の課題を可視化するなら「ミイダス」の導入がおすすめ「ミイダス」は、累計登録者数78万人、32万7,000社(2022年2月時点)が導入しているアセスメントリクルーティングサービスです。
ミイダスの「活躍要因診断」は、組織・部署・チームの特徴を可視化するツールで、企業が抱える問題点の洗い出しにご活用いただけます。
さらに「バイアス診断ゲーム」と「コンピテンシー診断」も併用すれば、活躍できる人材像を割り出し、採用活動や人材配置に役立てることが可能です。
バイアス診断ゲームで出される問題に回答すると、思考のクセ、つまり認知バイアスの強さを測定し、各人材の思考を見抜くことで人材配置や応募者の選定に活用できます。
「コンピテンシー診断」では、社員の職務適性・ストレス要因・パーソナリティ・マネジメント適性など41項目ものコンピテンシーを分析し、各部署で活躍できる人材を割り出せます。
より具体的なコンピテンシー項目と定義は以下の通りです。 コンピテンシー項目
コンピテンシー定義
ヴァイタリティ
・活動的
行動することで生き生きとする。常に忙しくしていたい。
やるべきことが沢山ある状態を楽しいと思う。
・競争性
勝ちたいと思う。競争を楽しみ、負けることを嫌う。
人あたり
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・面倒み
他人に共感でき、思いやりがある。世話好きで他人の個人的な問題にも支援を惜しまない。
チームワーク
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
創造的思考力
・創造的
新しいアイデアを生み出す。新しいものを作り上げることを好む。独創的な解決法を考える
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う
問題解決力
・データへの関心
数字を扱うことが好きで統計データを分析することを楽しむ。事実や数字に基づいて判断する。
・概念性
理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。
状況適応力
・社会性
初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。
・人間への関心
人の行動や動機を理解しようとする。人を分析することを楽しむ。
プレッシャーへの耐力
・余裕
リラックスできる。あまり緊張しない。概ね冷静で落ち着いている
・タフ
あまり他人の言動で傷ついたりしない。侮辱を聞き流せる。自分への批判に対して鈍感である
オーガナイズ能力
・先見性
長期的な味方をする。将来の目標を設定し、戦略的に考える。
・緻密
物事の細部に目がいく。物事を順序立てて系統的に処理することを好む。細部にとらわれすぎることがある。
統率力
・指導性
リーダーとなって指揮を取り、何をすべきか人に指示する。主導権を取ることを好む。
・協議性
広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。
上記の項目は診断結果内で可視化され、組織の特徴、および部署で活躍している人材の傾向が把握可能です。
【関連記事:コンピテンシーとは? 目標設定の方法や例文を紹介】
また、コンピテンシー診断はミイダスに登録する求職者にも適用できます。コンピテンシー診断(アセスメントテスト)を求職者に受けてもらうことで、自社が求める人材の特徴と一致するか確認が可能です。
ミイダスを活用する企業は、1,733項目もの検索項目から求めるスキルや経験などの条件で人材を絞り込み、一致する人に直接アプローチもできます。自社が求める人材の特徴を細かく指定して検索できるため、定着が期待できる人材の採用や配置に役立てられるのです。
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ミイダスの「活躍要因診断」は、組織・部署・チームの特徴を可視化するツールで、企業が抱える問題点の洗い出しにご活用いただけます。
さらに「バイアス診断ゲーム」と「コンピテンシー診断」も併用すれば、活躍できる人材像を割り出し、採用活動や人材配置に役立てることが可能です。
バイアス診断ゲームで出される問題に回答すると、思考のクセ、つまり認知バイアスの強さを測定し、各人材の思考を見抜くことで人材配置や応募者の選定に活用できます。
「コンピテンシー診断」では、社員の職務適性・ストレス要因・パーソナリティ・マネジメント適性など41項目ものコンピテンシーを分析し、各部署で活躍できる人材を割り出せます。
より具体的なコンピテンシー項目と定義は以下の通りです。
コンピテンシー項目 | コンピテンシー定義 |
ヴァイタリティ | ・活動的 行動することで生き生きとする。常に忙しくしていたい。 やるべきことが沢山ある状態を楽しいと思う。 ・競争性 勝ちたいと思う。競争を楽しみ、負けることを嫌う。 |
人あたり | ・社会性 初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。 ・面倒み 他人に共感でき、思いやりがある。世話好きで他人の個人的な問題にも支援を惜しまない。 |
チームワーク | ・社会性 初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。 ・協議性 広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。 |
創造的思考力 | ・創造的 新しいアイデアを生み出す。新しいものを作り上げることを好む。独創的な解決法を考える ・概念性 理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う |
問題解決力 | ・データへの関心 数字を扱うことが好きで統計データを分析することを楽しむ。事実や数字に基づいて判断する。 ・概念性 理論に関心を持つ。抽象的な概念について話し合うことを楽しいと思う。 |
状況適応力 | ・社会性 初対面の人と会うのも気楽である。公式の場でもくつろげる。 ・人間への関心 人の行動や動機を理解しようとする。人を分析することを楽しむ。 |
プレッシャーへの耐力 | ・余裕 リラックスできる。あまり緊張しない。概ね冷静で落ち着いている ・タフ あまり他人の言動で傷ついたりしない。侮辱を聞き流せる。自分への批判に対して鈍感である |
オーガナイズ能力 | ・先見性 長期的な味方をする。将来の目標を設定し、戦略的に考える。 ・緻密 物事の細部に目がいく。物事を順序立てて系統的に処理することを好む。細部にとらわれすぎることがある。 |
統率力 | ・指導性 リーダーとなって指揮を取り、何をすべきか人に指示する。主導権を取ることを好む。 ・協議性 広く相談し、他の人に意思決定への参加を求める。自分一人で決定を下すことは少ない。 |
【関連記事:コンピテンシーとは? 目標設定の方法や例文を紹介】
また、コンピテンシー診断はミイダスに登録する求職者にも適用できます。コンピテンシー診断(アセスメントテスト)を求職者に受けてもらうことで、自社が求める人材の特徴と一致するか確認が可能です。
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