人事組織図とは、企業をはじめとする組織の構造や体制を分かりやすく可視化したものです。
主に社内向けと社外向けの人事組織図があり、社員同士のコミュニケーションやステークホルダー向けに企業の骨組みを示すために用いられます。
本記事では、企業が人事組織図を作成する役割と付随するメリットに加え、作成の方法や役立つツールについて解説していきます。
これから人事組織図の作成を担当する方は、ぜひ参考にしてください。
主に社内向けと社外向けの人事組織図があり、社員同士のコミュニケーションやステークホルダー向けに企業の骨組みを示すために用いられます。
本記事では、企業が人事組織図を作成する役割と付随するメリットに加え、作成の方法や役立つツールについて解説していきます。
これから人事組織図の作成を担当する方は、ぜひ参考にしてください。
▼この記事で分かること
・人事組織図とは
・人事組織図の役割
・組織図を戦略的に利用する3つの手法
・組織図の種類
・組織図を作る4つのステップ
・人事組織図を円滑に作成・運用するポイント
・組織図の作成に役立つツール6選
・人事組織図とは
・人事組織図の役割
・組織図を戦略的に利用する3つの手法
・組織図の種類
・組織図を作る4つのステップ
・人事組織図を円滑に作成・運用するポイント
・組織図の作成に役立つツール6選
人材配置について悩まれている方には、無料のお役立ち資料もご用意していますのであわせてご参考ください。
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記事を動画で解説
▼この記事でわかること
人事組織図とは?
人事組織図は、取締役会から部署・部門同士の相互関係に加え、指揮・命令系統がひと目で分かるように構成されています。
なかには社員の顔写真・氏名・役職といったパーソナルな情報を掲載したものも存在しますが、どこまで記載するかは人事組織図の用途によって異なります。
主な人事組織図の種類は「社内向け」と「社外向け」の2つです。- 社内向け:社員に組織内での立ち位置を認識させる
- 社外向け:ステークホルダーに向けて組織運営の健全性をアピールする
より詳しい人事組織図の役割については、次項で解説していきます。人事組織図の役割
人事組織図が持つ役割について、社内と社外に分けて解説します。社内組織図の役割
社内組織図は以下の役割を持ち、企業の健全な運営・発展に貢献します。- 組織全体の可視化
- 指揮・命令系統の明確化
- 権限の適切な配置
- 組織内コミュニケーションの円滑化
一つずつ見ていきましょう。組織全体の可視化
企業の内部構造が可視化されると、社員の組織理解度が向上します。- 社内での自身の立ち位置・役割の認識
- 部署同士の関連性の把握
自身が担っている役割を理解すると、果たすべき役割が明確となり、指示を仰ぐべき人の把握や能動的な行動に繋がります。
加えて、部署同士で「誰がどの役割を担当しているか」が把握できていると、協力体制の構築による業務効率化も期待できるでしょう。
このように内部構造の把握に努めることで、社員エンゲージメントの向上や業務効率化に役立てられるのです。
特に幅広く事業展開している企業や組織構成が変化しやすい企業は、定期的な組織図の制作・更新の実施が望ましいでしょう。
たとえば組織構造を適宜把握しておかないと、以下のような問題が発生します。- 指揮系統が不明確になる
- 業務の非効率化を招く
- 特定の部署や部門に負担がかかる
社員のパフォーマンス向上による企業の活性化を図るには、人事組織図の活用が重要なのです。指揮・命令系統の明確化
指揮・命令系統を明確にしておくと、以下の要因を防止・改善できます。- 予算などの承認を誰に依頼するのか分からない
- どの上司から判断を仰げばよいか分からない
- 複数の人から異なる指示が出され、どれに従ったらいいか分からない
重要な判断が必要な時にコミュニケーション不足でトラブルが発生すると、企業戦略の遅滞や重大なミスを引き起こす要因となります。
指揮命令系統を詳細に記した人事組織図を作成すれば、現場の混乱を最小限に抑えられるでしょう。権限の適切な配置
人事組織図の活用で、組織内での権限の分配を最適化する効果が期待できます。
作成した人事組織図で内部構造を可視化すると、「どの部署に何人の社員がいるか」「特定の社員がどこに所属しているか」がひと目で分かります。
これにより、適切な人材配置や部署の新設をする際に役立てられるのです。
また、中小企業やベンチャー企業によく見られる「経営者への権限集中」は、事業が拡大した後も継続するのは困難です。
予算や新規事業の施策承認といった重要な権限を分散することで、コア業務に集中できる環境を構築できるでしょう。社内コミュニケーションの円滑化
人事組織図は、社内コミュニケーションの円滑化にも効果を発揮します。
社員が数百〜数千人に及ぶ大企業では、他部署のメンバーがどういった人なのかを知る機会が少ないため、顔写真や氏名が記載された組織図が相互理解の一助となります。
社内コミュニケーションが活性化すると、社員満足度の向上や離職率の低下、ならびに部門間の情報共有による課題の発見などが期待できるでしょう。社外組織図の役割
社外組織図は、社内組織の状況をステークホルダーに周知する役割があります。
以下で具体的に解説します。組織の健全性を社外に周知
社外組織図は、取締役会・監査役会・各事業部の立ち位置がひと目で分かるように構成されています。
上場企業の一部では、社外組織図がコーポレートサイトに掲載され、誰でも閲覧できるようになっています。
これにより、株主や投資先などのステークホルダーに「組織の健全性」(リスク管理やコンプライアンス遵守の姿勢)の周知が可能です。
また、コーポレートサイトへの掲載で求職者の目に留まり、自社を知ってもらうきっかけにも繋がるでしょう。人事組織図の種類
一口に人事組織図と言ってもさまざまな種類があります。- 階層型組織図
- 事業部制組織図
- マトリックス組織図
- フラット型組織図
組織形態によって活用すべき人事組織図は変わってくるのです。ここからは、それぞれの人事組織図の特徴、および各組織形態のメリット・デメリットをお伝えします。
人事組織図の作成を検討している方や、組織形態の変更を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。階層型組織図

階層型組織は、大企業に最も多く取り入れられている人事組織図です。「ピラミッド型組織図」「ヒエラルキー型組織図」とも呼ばれます。
権威や責任が最も大きい経営層を階層のトップに据え、その下に組織の機能を担う本部、最後に部門・班・課といった縦割りで構成されます。
上記の構造上、強いリーダーシップを発揮できる経営者が、会社を牽引していくタイプの企業に最適な組織図です。階層型組織のメリット
- 業務の細分化により、専門性と効率性が高まる
- 指揮命令系統が1つなので、責任の所在や上下関係が分かりやすい
- 職場のルールを社員に周知しやすい
- 昇格目標が明確化され、キャリアプランを描きやすい
階層型組織は機能ごとに本部や部門が形成されており、各部署での専門性や効率性を高められる特徴があります。
企業の方針をトップダウンで伝えられるため、指揮系統の流れが分かりやすく、報連相の相手が明確なのもポイントです。加えて、管理者側も指示や職場ルールの周知が容易になるメリットもあります。
また、階層型組織は等級が明確になることから、昇格目標やキャリアプランの形成に大きく貢献する役割もあるのです。
このように役割を細分化していくことで、企業全体の管理がしやすくなるため、多くの企業や組織が階層型組織を導入しています。階層型組織のデメリット
- 意思伝達や報告が一般社員に届くまでに時間がかかる
- 市場変化に伴う変化に素早く対応しにくい
- 一般社員が指示待ちになり、新しいアイデアが生まれない
階層型組織は、情報伝達の遅さと社員のモチベーション低下が懸念されます。
特に大企業になるほど階層が多くなり、トップの指示や命令が一般社員に行き渡るには相当な時間がかかります。
トップが市場変化に伴う企業戦略の変更を決定しても、指示や命令が浸透するまでに時間を要するため、素早い舵取りが難しくなってしまうのです。
また、トップダウンの環境は社員を「指示待ち」にする原因にもなり得ます。事業部制組織図

事業部制組織図とは、事業ごとに部署を分けて本社の下に配置する体制を図にしたものです。
多種多様な事業を持つ企業の場合、各事業部に権限が与えられているケースがほとんどです。たとえば、エリアごとに事業部を設置する企業やメーカーなどが挙げられます。
このような組織に最適なのが事業部制組織図です。閉鎖的になりやすい各事業部の業務内容を把握し、滞った業務の効率化を実現できます。事業部制組織のメリット
- 現場のみで意思決定や企画の進行が可能
- 責任の所在が明確化される
- 本部は全社的な経営に専念できる
- 将来のリーダー候補を育成しやすい
事業部制組織は、事業部それぞれに権限があるため、意思決定の早さが大きな強みとなります。
本部に意志決定の確認をしなくても、事業部の判断で業務の遂行が可能です。明確な権限のもと、円滑な報連相が実現でき、結果的にスピーディーな業務の進行ができます。
また、事業部に権限を委譲することで、本部もコア業務に専念できるところもメリットです。加えて事業部ごとに専門性を備えたリーダー候補の発掘・育成が容易となります。事業部制組織のデメリット
- 各事業部の間に隔たりが生まれ、閉鎖的になる可能性が高い
- 経営資源の浪費に繋がりやすい
- 現場の意思決定と企業戦略にズレが生じやすい
事業部制組織は専門性に優れる反面、事業部間の連携が生まれにくいのが難点です。
各事業部の中で業務が完結する関係上、他の事業部との間に物理的・心理的な隔たりが生まれる原因になります。
その結果、共有すればコスト削減が可能な資材や機材が各事業部に設置され、購入費用や運用コストの浪費が発生します。
また、現場の意思決定と企業戦略に大きなズレが生じることで、全社的な業務運営に支障をきたす恐れもあるでしょう。マトリックス組織図

マトリックス組織図(マトリクス組織図)は、事業部別・職能別・プロジェクト別など2つ以上の軸を構成し、組み合わせた組織図です。
縦軸と横軸それぞれに管理者を配置し、社員1人1人を二元管理するのが大きな特徴になります。社員が複数の上司のもと業務にあたる組織は、このマトリックス組織図の作成が効果的です。マトリックス組織のメリット
- プロジェクトの全体像が見えやすく、スピーディーに目標達成できる
- 多角的な視点の見解が加わり、業務の品質が向上する
- トップマネジメントの負担が軽減される
- 情報伝達が円滑になる
マトリックス組織は部署ごとの隔たりがなく、社員が相互にコミュニケーションを図りやすくなる仕組みです。これにより、全員が同じ目標を共有できます。
さらに社員が複数の業務に携わるため、多角的な見解が共有され、課題解決と業務の品質向上が期待できるでしょう。
マトリックス組織では、ある程度の決定権をリーダーに委譲することで、トップマネジメントの負担軽減が図れます。また、社員が複数のリーダーの元に配置されることで情報伝達も円滑になります。マトリックス組織のデメリット
- 指揮系統が複雑化しやすい
- タスクの優先順位が調整しにくくなる
- 社員へのストレスがかかりやすい
指揮系統が複雑になると報連相する相手が分からなくなったり、指示内容でリーダー同士の摩擦が生じたりする可能性もあります。
社員も複数の業務に携わる関係上、業務の優先順位が付けづらくなります。加えて複数のリーダーに気を配るため、ストレスのかかりやすい環境だと言えるでしょう。フラット型組織図

フラット型組織図は、階層型組織図とは対照的に階層が少なく、経営者の直下に事業部が横並びで構成される組織図です。
中間管理職を排除した大胆な構造をしており、社員1人1人に委譲される権限が強くなるのが特徴。主にベンチャー企業や若手社員の活躍を目指す企業に採用される組織図です。フラット型組織のメリット
- 社員に権限が委譲されるため、責任感の強さを高められる
- 社員同士のコミュニケーションが活発化する
- 意思決定や情報伝達のスピードが早い
- 人件費の削減に繋がる
フラット型組織には、中間管理職が設置されていません。よって多くの権限が社員に委譲されることで、おのずと責任感が強くなる傾向にあります。
階層が少ないため、コミュニケーションの活発化と意思決定の迅速さが大きなメリットです。社員が少なくても機能しやすい構造のため、人件費削減にも効果が期待できます。フラット型組織のデメリット
- 報告系統が混乱しやすい
- 中堅社員のモチベーションが低下しやすい
- 社員が増えると人材管理の負担が増加しやすい
- 社員1人1人の状況を把握しにくい
重要な報告をすべき明確な上司がいないため、報告系統が混乱し業務が滞る恐れがあります。さらに、管理階層を省略すると、中堅社員のモチベーション低下も懸念されます。
また、フラット型組織は少人数での運用が前提なので、社員が増えるとトップの負担が増すほか、社員の状況を把握しにくくなる可能性もあるでしょう。組織図を戦略的に利用する3つの手法
作成した人事組織図を戦略的に利用するには、以下の施策を実施・運用するのが効果的です。- 人事異動
- 業務効率化
- 人材採用
それぞれ具体的に解説していきます。人事異動
企業戦略と人事組織図を照らし合わせ、組織全体の最適化を優先した大胆な人事異動も可能です。
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】業務効率化
人事組織図を社内で共有することにより、社員や部署同士での役割が明確化し、協力体制の構築が容易になります。
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。人材採用
人事異動だけでは補えない人材をピンポイントで雇用したい時も、人事組織図が役立ちます。
人事組織図を企業戦略と照らし合わせた時、本当に人材を必要としている部署やポジションを把握しやすくなるため、計画的な採用計画の立案が可能です。
人材採用については、以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。▼ミイダスのアセスメントツールとは
・バイアス診断ゲーム:認知バイアスを測定し、入社後や配属後の活躍を予測する日本初のアセスメントツール
・コンピテンシー診断:社員のパーソナリティ・職務適性・ストレス要因・上下関係適性などをデータで可視化できる診断
・活躍要因診断:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能社員が持つ適性や能力のほか、組織としての傾向や問題点を可視化することもできます。適材適所の人材配置を実現させたい方は、以下からミイダスのアセスメントツールをご活用ください。ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
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人事組織図を作る4つのステップ
人事組織図の作成には、以下4つのポイントが重要です。
1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。1.組織図を作る目的と対象の定義
まずは、人事組織図をどのような目的で作成するのかを明確にしておきましょう。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。 作成の目的
記載内容の例
社員同士のコミュニケーション活発化
社員の氏名・所属部署などの記載
指揮命令系統の明確化
部署単位・個人単位での関連性を記載
一方、社外のステークホルダー向けに作成する人事組織図であれば、各部門の名称や関連性が大まかな内容でよいでしょう。2.必要な情報の収集
作成の目的と対象が定まったら、組織図に掲載する情報を収集します。
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。3.人事組織図の作成
人事組織図に記載する情報が集まったら、先述した階層型組織図・事業部制組織図・マトリックス組織図・フラット型組織図から、自社の組織構造に即した形式を選びましょう。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、- 簡単な下書きをする
- 同等級の社員は規則性(五十音順・入社日順など)を持たせて記載する
- 部署や階層ごとに色分けする
などの工夫をすると可読性が向上します。4.人事組織図のチェック・配布
作成が終わったら複数名でチェックを行い、問題がなければ公開・配布します。
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。人事組織図の変更は業務に多大な影響を与える
人事組織図を変更することは会社業務に多大な影響を与えます。指揮命令系統が混乱したり権限がどこかの部署に偏ったりするリスクがあるからです。
しかし企業が成長するために、ときには人事組織図の変更を迫られる場面もあるでしょう。事業の拡大や市場環境の変化などに適応するためなど、さまざまな理由が考えられます。
人事組織図を変更するなら適切な人材配置を行ったり、権限を適切に配分したりすることが重要です。人事システムや労務管理システムなどの見直しや設定変更も求められるでしょう。
また、このような組織の体制変更を見越して人事組織図を作成・運用することも必要になるはずです。具体的にどういうことか、以下でポイントを紹介します。人事組織図を円滑に作成・運用するポイント
人事組織図を作成・運用する際に注意したいポイントは下記のとおりです。- なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
- 将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
- 人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
そもそもなぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか、目標を明確にしましょう。- どのような目的で人事組織図を作成するのか
- 人事組織図を作成、運用することでどのような情報を読み取れるのか
- 人事組織図を活用することでどのようなメリットがあるのか など
上記のポイントを明確にするだけでも、人事組織図を有効活用しやすくなるはずです。「人事組織図を作って終わり」とならないよう、作成後の利用用途まで明確に言語化しておきましょう。将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
「将来的に社内の体制が変わるかもしれない」ということを念頭において、事実組織図を作成しましょう。社内体制が変更される可能性を考慮した運用を行うことも重要です。
現在の社内体制が今後も永続することを前提に人事組織図を作成してしまうと、下記のような局面を迎えたときに対応が難しくなります。- 従業員を増やす、または減らす
- 部署を新設、または統廃合する など
特に民間企業であれば、市場環境の変化に合わせて柔軟な対応が求められるものです。体制が変わるたびに大幅な修正作業が発生してしまわないよう、将来を考えて人事組織図を運用しましょう。人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
社内体制が変わる時に備えて、人事組織図を更新する際のルールを決めておくことも重要です。ルールが決まっていないと「社内の体制は変わったけれど人事組織図は以前のまま」という状況が発生してしまいかねません。
「だれが」「いつまでに」「どのように」組織図を更新するのか、事前にルールを作っておきましょう。人事組織図の作成に役立つツール6選
最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」適材適所の人材配置を実現するならミイダスも活用しよう
「この機会に人事組織図をより活用していきたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。人事組織図は社内全体を可視化したり、指揮命令系統を明確化したりする際に有効です。また戦略的に活用すれば、人事異動や業務の効率化にも貢献します。
「戦略的に人事組織図を活用したい」と考えている方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」の「可能性診断」を活用して、適材適所の人材配置を実現してみてはいかがでしょうか?
可能性診断とは、「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」といった診断コンテンツを活用して、社員の行動特性やバイアスを客観的に可視化できるツールです。- コンピテンシー診断:社員がどのような行動特性や思考性を持っているか分析できる
- バイアス診断ゲーム:社員がどのような思い込みや偏見(バイアス)を持っているか可視化できるうえ、コントロールするためのアドバイスをもらえる
人事組織図を活用して人事異動や業務効率化を成功させるには、適材適所の人材配置が欠かせません。これまでは「人事の経験と勘」に基づいた人材配置を行う企業も少なくありませんでしたが、ミイダスなら客観的な分析に基づいた、戦略的な人材配置を実現できます。
ミイダスを活用して適材適所の人材配置を実現する方法は、下記からダウンロードできるお役立ち資料にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
【無料ダウンロード】適切な人事異動・配置をするための方法とはミイダスを活用して組織作りを考えるキッカケを掴めた事例
「ミイダスを活用すれば本当に戦略的な人材配置を実現できるのだろうか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、実際にミイダスを活用して組織作りについて考えるキッカケを掴んだ「株式会社エコリース」様の事例をご紹介します。
同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
同社の事例はあくまで一例ですが、このようにミイダスを活用すればより戦略的な人材配置を実現できます。ぜひ可能性診断を試してみてください。
【関連記事:ミイダスのコンピテンシー診断を自社の課題発見や組織作りにも活用、研修コンテンツも役立っている】
ミイダスについて詳しく見る

なかには社員の顔写真・氏名・役職といったパーソナルな情報を掲載したものも存在しますが、どこまで記載するかは人事組織図の用途によって異なります。
主な人事組織図の種類は「社内向け」と「社外向け」の2つです。

人事組織図が持つ役割について、社内と社外に分けて解説します。
社内組織図の役割
社内組織図は以下の役割を持ち、企業の健全な運営・発展に貢献します。
- 組織全体の可視化
- 指揮・命令系統の明確化
- 権限の適切な配置
- 組織内コミュニケーションの円滑化
一つずつ見ていきましょう。
組織全体の可視化
企業の内部構造が可視化されると、社員の組織理解度が向上します。
- 社内での自身の立ち位置・役割の認識
- 部署同士の関連性の把握
自身が担っている役割を理解すると、果たすべき役割が明確となり、指示を仰ぐべき人の把握や能動的な行動に繋がります。
加えて、部署同士で「誰がどの役割を担当しているか」が把握できていると、協力体制の構築による業務効率化も期待できるでしょう。
このように内部構造の把握に努めることで、社員エンゲージメントの向上や業務効率化に役立てられるのです。
特に幅広く事業展開している企業や組織構成が変化しやすい企業は、定期的な組織図の制作・更新の実施が望ましいでしょう。
たとえば組織構造を適宜把握しておかないと、以下のような問題が発生します。
加えて、部署同士で「誰がどの役割を担当しているか」が把握できていると、協力体制の構築による業務効率化も期待できるでしょう。
このように内部構造の把握に努めることで、社員エンゲージメントの向上や業務効率化に役立てられるのです。
特に幅広く事業展開している企業や組織構成が変化しやすい企業は、定期的な組織図の制作・更新の実施が望ましいでしょう。
たとえば組織構造を適宜把握しておかないと、以下のような問題が発生します。
- 指揮系統が不明確になる
- 業務の非効率化を招く
- 特定の部署や部門に負担がかかる
社員のパフォーマンス向上による企業の活性化を図るには、人事組織図の活用が重要なのです。
指揮・命令系統の明確化
指揮・命令系統を明確にしておくと、以下の要因を防止・改善できます。
- 予算などの承認を誰に依頼するのか分からない
- どの上司から判断を仰げばよいか分からない
- 複数の人から異なる指示が出され、どれに従ったらいいか分からない
重要な判断が必要な時にコミュニケーション不足でトラブルが発生すると、企業戦略の遅滞や重大なミスを引き起こす要因となります。
指揮命令系統を詳細に記した人事組織図を作成すれば、現場の混乱を最小限に抑えられるでしょう。
指揮命令系統を詳細に記した人事組織図を作成すれば、現場の混乱を最小限に抑えられるでしょう。
権限の適切な配置
人事組織図の活用で、組織内での権限の分配を最適化する効果が期待できます。
作成した人事組織図で内部構造を可視化すると、「どの部署に何人の社員がいるか」「特定の社員がどこに所属しているか」がひと目で分かります。
これにより、適切な人材配置や部署の新設をする際に役立てられるのです。
また、中小企業やベンチャー企業によく見られる「経営者への権限集中」は、事業が拡大した後も継続するのは困難です。
予算や新規事業の施策承認といった重要な権限を分散することで、コア業務に集中できる環境を構築できるでしょう。
作成した人事組織図で内部構造を可視化すると、「どの部署に何人の社員がいるか」「特定の社員がどこに所属しているか」がひと目で分かります。
これにより、適切な人材配置や部署の新設をする際に役立てられるのです。
また、中小企業やベンチャー企業によく見られる「経営者への権限集中」は、事業が拡大した後も継続するのは困難です。
予算や新規事業の施策承認といった重要な権限を分散することで、コア業務に集中できる環境を構築できるでしょう。
社内コミュニケーションの円滑化
人事組織図は、社内コミュニケーションの円滑化にも効果を発揮します。
社員が数百〜数千人に及ぶ大企業では、他部署のメンバーがどういった人なのかを知る機会が少ないため、顔写真や氏名が記載された組織図が相互理解の一助となります。
社内コミュニケーションが活性化すると、社員満足度の向上や離職率の低下、ならびに部門間の情報共有による課題の発見などが期待できるでしょう。
社員が数百〜数千人に及ぶ大企業では、他部署のメンバーがどういった人なのかを知る機会が少ないため、顔写真や氏名が記載された組織図が相互理解の一助となります。
社内コミュニケーションが活性化すると、社員満足度の向上や離職率の低下、ならびに部門間の情報共有による課題の発見などが期待できるでしょう。
社外組織図の役割
社外組織図は、社内組織の状況をステークホルダーに周知する役割があります。
以下で具体的に解説します。
以下で具体的に解説します。
組織の健全性を社外に周知
社外組織図は、取締役会・監査役会・各事業部の立ち位置がひと目で分かるように構成されています。
上場企業の一部では、社外組織図がコーポレートサイトに掲載され、誰でも閲覧できるようになっています。
これにより、株主や投資先などのステークホルダーに「組織の健全性」(リスク管理やコンプライアンス遵守の姿勢)の周知が可能です。
また、コーポレートサイトへの掲載で求職者の目に留まり、自社を知ってもらうきっかけにも繋がるでしょう。
上場企業の一部では、社外組織図がコーポレートサイトに掲載され、誰でも閲覧できるようになっています。
これにより、株主や投資先などのステークホルダーに「組織の健全性」(リスク管理やコンプライアンス遵守の姿勢)の周知が可能です。
また、コーポレートサイトへの掲載で求職者の目に留まり、自社を知ってもらうきっかけにも繋がるでしょう。
人事組織図の種類
一口に人事組織図と言ってもさまざまな種類があります。- 階層型組織図
- 事業部制組織図
- マトリックス組織図
- フラット型組織図
組織形態によって活用すべき人事組織図は変わってくるのです。ここからは、それぞれの人事組織図の特徴、および各組織形態のメリット・デメリットをお伝えします。
人事組織図の作成を検討している方や、組織形態の変更を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。階層型組織図

階層型組織は、大企業に最も多く取り入れられている人事組織図です。「ピラミッド型組織図」「ヒエラルキー型組織図」とも呼ばれます。
権威や責任が最も大きい経営層を階層のトップに据え、その下に組織の機能を担う本部、最後に部門・班・課といった縦割りで構成されます。
上記の構造上、強いリーダーシップを発揮できる経営者が、会社を牽引していくタイプの企業に最適な組織図です。階層型組織のメリット
- 業務の細分化により、専門性と効率性が高まる
- 指揮命令系統が1つなので、責任の所在や上下関係が分かりやすい
- 職場のルールを社員に周知しやすい
- 昇格目標が明確化され、キャリアプランを描きやすい
階層型組織は機能ごとに本部や部門が形成されており、各部署での専門性や効率性を高められる特徴があります。
企業の方針をトップダウンで伝えられるため、指揮系統の流れが分かりやすく、報連相の相手が明確なのもポイントです。加えて、管理者側も指示や職場ルールの周知が容易になるメリットもあります。
また、階層型組織は等級が明確になることから、昇格目標やキャリアプランの形成に大きく貢献する役割もあるのです。
このように役割を細分化していくことで、企業全体の管理がしやすくなるため、多くの企業や組織が階層型組織を導入しています。階層型組織のデメリット
- 意思伝達や報告が一般社員に届くまでに時間がかかる
- 市場変化に伴う変化に素早く対応しにくい
- 一般社員が指示待ちになり、新しいアイデアが生まれない
階層型組織は、情報伝達の遅さと社員のモチベーション低下が懸念されます。
特に大企業になるほど階層が多くなり、トップの指示や命令が一般社員に行き渡るには相当な時間がかかります。
トップが市場変化に伴う企業戦略の変更を決定しても、指示や命令が浸透するまでに時間を要するため、素早い舵取りが難しくなってしまうのです。
また、トップダウンの環境は社員を「指示待ち」にする原因にもなり得ます。事業部制組織図

事業部制組織図とは、事業ごとに部署を分けて本社の下に配置する体制を図にしたものです。
多種多様な事業を持つ企業の場合、各事業部に権限が与えられているケースがほとんどです。たとえば、エリアごとに事業部を設置する企業やメーカーなどが挙げられます。
このような組織に最適なのが事業部制組織図です。閉鎖的になりやすい各事業部の業務内容を把握し、滞った業務の効率化を実現できます。事業部制組織のメリット
- 現場のみで意思決定や企画の進行が可能
- 責任の所在が明確化される
- 本部は全社的な経営に専念できる
- 将来のリーダー候補を育成しやすい
事業部制組織は、事業部それぞれに権限があるため、意思決定の早さが大きな強みとなります。
本部に意志決定の確認をしなくても、事業部の判断で業務の遂行が可能です。明確な権限のもと、円滑な報連相が実現でき、結果的にスピーディーな業務の進行ができます。
また、事業部に権限を委譲することで、本部もコア業務に専念できるところもメリットです。加えて事業部ごとに専門性を備えたリーダー候補の発掘・育成が容易となります。事業部制組織のデメリット
- 各事業部の間に隔たりが生まれ、閉鎖的になる可能性が高い
- 経営資源の浪費に繋がりやすい
- 現場の意思決定と企業戦略にズレが生じやすい
事業部制組織は専門性に優れる反面、事業部間の連携が生まれにくいのが難点です。
各事業部の中で業務が完結する関係上、他の事業部との間に物理的・心理的な隔たりが生まれる原因になります。
その結果、共有すればコスト削減が可能な資材や機材が各事業部に設置され、購入費用や運用コストの浪費が発生します。
また、現場の意思決定と企業戦略に大きなズレが生じることで、全社的な業務運営に支障をきたす恐れもあるでしょう。マトリックス組織図

マトリックス組織図(マトリクス組織図)は、事業部別・職能別・プロジェクト別など2つ以上の軸を構成し、組み合わせた組織図です。
縦軸と横軸それぞれに管理者を配置し、社員1人1人を二元管理するのが大きな特徴になります。社員が複数の上司のもと業務にあたる組織は、このマトリックス組織図の作成が効果的です。マトリックス組織のメリット
- プロジェクトの全体像が見えやすく、スピーディーに目標達成できる
- 多角的な視点の見解が加わり、業務の品質が向上する
- トップマネジメントの負担が軽減される
- 情報伝達が円滑になる
マトリックス組織は部署ごとの隔たりがなく、社員が相互にコミュニケーションを図りやすくなる仕組みです。これにより、全員が同じ目標を共有できます。
さらに社員が複数の業務に携わるため、多角的な見解が共有され、課題解決と業務の品質向上が期待できるでしょう。
マトリックス組織では、ある程度の決定権をリーダーに委譲することで、トップマネジメントの負担軽減が図れます。また、社員が複数のリーダーの元に配置されることで情報伝達も円滑になります。マトリックス組織のデメリット
- 指揮系統が複雑化しやすい
- タスクの優先順位が調整しにくくなる
- 社員へのストレスがかかりやすい
指揮系統が複雑になると報連相する相手が分からなくなったり、指示内容でリーダー同士の摩擦が生じたりする可能性もあります。
社員も複数の業務に携わる関係上、業務の優先順位が付けづらくなります。加えて複数のリーダーに気を配るため、ストレスのかかりやすい環境だと言えるでしょう。フラット型組織図

フラット型組織図は、階層型組織図とは対照的に階層が少なく、経営者の直下に事業部が横並びで構成される組織図です。
中間管理職を排除した大胆な構造をしており、社員1人1人に委譲される権限が強くなるのが特徴。主にベンチャー企業や若手社員の活躍を目指す企業に採用される組織図です。フラット型組織のメリット
- 社員に権限が委譲されるため、責任感の強さを高められる
- 社員同士のコミュニケーションが活発化する
- 意思決定や情報伝達のスピードが早い
- 人件費の削減に繋がる
フラット型組織には、中間管理職が設置されていません。よって多くの権限が社員に委譲されることで、おのずと責任感が強くなる傾向にあります。
階層が少ないため、コミュニケーションの活発化と意思決定の迅速さが大きなメリットです。社員が少なくても機能しやすい構造のため、人件費削減にも効果が期待できます。フラット型組織のデメリット
- 報告系統が混乱しやすい
- 中堅社員のモチベーションが低下しやすい
- 社員が増えると人材管理の負担が増加しやすい
- 社員1人1人の状況を把握しにくい
重要な報告をすべき明確な上司がいないため、報告系統が混乱し業務が滞る恐れがあります。さらに、管理階層を省略すると、中堅社員のモチベーション低下も懸念されます。
また、フラット型組織は少人数での運用が前提なので、社員が増えるとトップの負担が増すほか、社員の状況を把握しにくくなる可能性もあるでしょう。組織図を戦略的に利用する3つの手法
作成した人事組織図を戦略的に利用するには、以下の施策を実施・運用するのが効果的です。- 人事異動
- 業務効率化
- 人材採用
それぞれ具体的に解説していきます。人事異動
企業戦略と人事組織図を照らし合わせ、組織全体の最適化を優先した大胆な人事異動も可能です。
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】業務効率化
人事組織図を社内で共有することにより、社員や部署同士での役割が明確化し、協力体制の構築が容易になります。
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。人材採用
人事異動だけでは補えない人材をピンポイントで雇用したい時も、人事組織図が役立ちます。
人事組織図を企業戦略と照らし合わせた時、本当に人材を必要としている部署やポジションを把握しやすくなるため、計画的な採用計画の立案が可能です。
人材採用については、以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。▼ミイダスのアセスメントツールとは
・バイアス診断ゲーム:認知バイアスを測定し、入社後や配属後の活躍を予測する日本初のアセスメントツール
・コンピテンシー診断:社員のパーソナリティ・職務適性・ストレス要因・上下関係適性などをデータで可視化できる診断
・活躍要因診断:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能社員が持つ適性や能力のほか、組織としての傾向や問題点を可視化することもできます。適材適所の人材配置を実現させたい方は、以下からミイダスのアセスメントツールをご活用ください。ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
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人事組織図を作る4つのステップ
人事組織図の作成には、以下4つのポイントが重要です。
1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。1.組織図を作る目的と対象の定義
まずは、人事組織図をどのような目的で作成するのかを明確にしておきましょう。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。 作成の目的
記載内容の例
社員同士のコミュニケーション活発化
社員の氏名・所属部署などの記載
指揮命令系統の明確化
部署単位・個人単位での関連性を記載
一方、社外のステークホルダー向けに作成する人事組織図であれば、各部門の名称や関連性が大まかな内容でよいでしょう。2.必要な情報の収集
作成の目的と対象が定まったら、組織図に掲載する情報を収集します。
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。3.人事組織図の作成
人事組織図に記載する情報が集まったら、先述した階層型組織図・事業部制組織図・マトリックス組織図・フラット型組織図から、自社の組織構造に即した形式を選びましょう。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、- 簡単な下書きをする
- 同等級の社員は規則性(五十音順・入社日順など)を持たせて記載する
- 部署や階層ごとに色分けする
などの工夫をすると可読性が向上します。4.人事組織図のチェック・配布
作成が終わったら複数名でチェックを行い、問題がなければ公開・配布します。
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。人事組織図の変更は業務に多大な影響を与える
人事組織図を変更することは会社業務に多大な影響を与えます。指揮命令系統が混乱したり権限がどこかの部署に偏ったりするリスクがあるからです。
しかし企業が成長するために、ときには人事組織図の変更を迫られる場面もあるでしょう。事業の拡大や市場環境の変化などに適応するためなど、さまざまな理由が考えられます。
人事組織図を変更するなら適切な人材配置を行ったり、権限を適切に配分したりすることが重要です。人事システムや労務管理システムなどの見直しや設定変更も求められるでしょう。
また、このような組織の体制変更を見越して人事組織図を作成・運用することも必要になるはずです。具体的にどういうことか、以下でポイントを紹介します。人事組織図を円滑に作成・運用するポイント
人事組織図を作成・運用する際に注意したいポイントは下記のとおりです。- なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
- 将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
- 人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
そもそもなぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか、目標を明確にしましょう。- どのような目的で人事組織図を作成するのか
- 人事組織図を作成、運用することでどのような情報を読み取れるのか
- 人事組織図を活用することでどのようなメリットがあるのか など
上記のポイントを明確にするだけでも、人事組織図を有効活用しやすくなるはずです。「人事組織図を作って終わり」とならないよう、作成後の利用用途まで明確に言語化しておきましょう。将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
「将来的に社内の体制が変わるかもしれない」ということを念頭において、事実組織図を作成しましょう。社内体制が変更される可能性を考慮した運用を行うことも重要です。
現在の社内体制が今後も永続することを前提に人事組織図を作成してしまうと、下記のような局面を迎えたときに対応が難しくなります。- 従業員を増やす、または減らす
- 部署を新設、または統廃合する など
特に民間企業であれば、市場環境の変化に合わせて柔軟な対応が求められるものです。体制が変わるたびに大幅な修正作業が発生してしまわないよう、将来を考えて人事組織図を運用しましょう。人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
社内体制が変わる時に備えて、人事組織図を更新する際のルールを決めておくことも重要です。ルールが決まっていないと「社内の体制は変わったけれど人事組織図は以前のまま」という状況が発生してしまいかねません。
「だれが」「いつまでに」「どのように」組織図を更新するのか、事前にルールを作っておきましょう。人事組織図の作成に役立つツール6選
最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」適材適所の人材配置を実現するならミイダスも活用しよう
「この機会に人事組織図をより活用していきたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。人事組織図は社内全体を可視化したり、指揮命令系統を明確化したりする際に有効です。また戦略的に活用すれば、人事異動や業務の効率化にも貢献します。
「戦略的に人事組織図を活用したい」と考えている方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」の「可能性診断」を活用して、適材適所の人材配置を実現してみてはいかがでしょうか?
可能性診断とは、「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」といった診断コンテンツを活用して、社員の行動特性やバイアスを客観的に可視化できるツールです。- コンピテンシー診断:社員がどのような行動特性や思考性を持っているか分析できる
- バイアス診断ゲーム:社員がどのような思い込みや偏見(バイアス)を持っているか可視化できるうえ、コントロールするためのアドバイスをもらえる
人事組織図を活用して人事異動や業務効率化を成功させるには、適材適所の人材配置が欠かせません。これまでは「人事の経験と勘」に基づいた人材配置を行う企業も少なくありませんでしたが、ミイダスなら客観的な分析に基づいた、戦略的な人材配置を実現できます。
ミイダスを活用して適材適所の人材配置を実現する方法は、下記からダウンロードできるお役立ち資料にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
【無料ダウンロード】適切な人事異動・配置をするための方法とはミイダスを活用して組織作りを考えるキッカケを掴めた事例
「ミイダスを活用すれば本当に戦略的な人材配置を実現できるのだろうか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、実際にミイダスを活用して組織作りについて考えるキッカケを掴んだ「株式会社エコリース」様の事例をご紹介します。
同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
同社の事例はあくまで一例ですが、このようにミイダスを活用すればより戦略的な人材配置を実現できます。ぜひ可能性診断を試してみてください。
【関連記事:ミイダスのコンピテンシー診断を自社の課題発見や組織作りにも活用、研修コンテンツも役立っている】
ミイダスについて詳しく見る

人事組織図の作成を検討している方や、組織形態の変更を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

権威や責任が最も大きい経営層を階層のトップに据え、その下に組織の機能を担う本部、最後に部門・班・課といった縦割りで構成されます。
上記の構造上、強いリーダーシップを発揮できる経営者が、会社を牽引していくタイプの企業に最適な組織図です。
企業の方針をトップダウンで伝えられるため、指揮系統の流れが分かりやすく、報連相の相手が明確なのもポイントです。加えて、管理者側も指示や職場ルールの周知が容易になるメリットもあります。
また、階層型組織は等級が明確になることから、昇格目標やキャリアプランの形成に大きく貢献する役割もあるのです。
このように役割を細分化していくことで、企業全体の管理がしやすくなるため、多くの企業や組織が階層型組織を導入しています。
特に大企業になるほど階層が多くなり、トップの指示や命令が一般社員に行き渡るには相当な時間がかかります。
トップが市場変化に伴う企業戦略の変更を決定しても、指示や命令が浸透するまでに時間を要するため、素早い舵取りが難しくなってしまうのです。
また、トップダウンの環境は社員を「指示待ち」にする原因にもなり得ます。

多種多様な事業を持つ企業の場合、各事業部に権限が与えられているケースがほとんどです。たとえば、エリアごとに事業部を設置する企業やメーカーなどが挙げられます。
このような組織に最適なのが事業部制組織図です。閉鎖的になりやすい各事業部の業務内容を把握し、滞った業務の効率化を実現できます。
本部に意志決定の確認をしなくても、事業部の判断で業務の遂行が可能です。明確な権限のもと、円滑な報連相が実現でき、結果的にスピーディーな業務の進行ができます。
また、事業部に権限を委譲することで、本部もコア業務に専念できるところもメリットです。加えて事業部ごとに専門性を備えたリーダー候補の発掘・育成が容易となります。
各事業部の中で業務が完結する関係上、他の事業部との間に物理的・心理的な隔たりが生まれる原因になります。
その結果、共有すればコスト削減が可能な資材や機材が各事業部に設置され、購入費用や運用コストの浪費が発生します。
また、現場の意思決定と企業戦略に大きなズレが生じることで、全社的な業務運営に支障をきたす恐れもあるでしょう。

縦軸と横軸それぞれに管理者を配置し、社員1人1人を二元管理するのが大きな特徴になります。社員が複数の上司のもと業務にあたる組織は、このマトリックス組織図の作成が効果的です。
さらに社員が複数の業務に携わるため、多角的な見解が共有され、課題解決と業務の品質向上が期待できるでしょう。
マトリックス組織では、ある程度の決定権をリーダーに委譲することで、トップマネジメントの負担軽減が図れます。また、社員が複数のリーダーの元に配置されることで情報伝達も円滑になります。
社員も複数の業務に携わる関係上、業務の優先順位が付けづらくなります。加えて複数のリーダーに気を配るため、ストレスのかかりやすい環境だと言えるでしょう。

中間管理職を排除した大胆な構造をしており、社員1人1人に委譲される権限が強くなるのが特徴。主にベンチャー企業や若手社員の活躍を目指す企業に採用される組織図です。
階層が少ないため、コミュニケーションの活発化と意思決定の迅速さが大きなメリットです。社員が少なくても機能しやすい構造のため、人件費削減にも効果が期待できます。
また、フラット型組織は少人数での運用が前提なので、社員が増えるとトップの負担が増すほか、社員の状況を把握しにくくなる可能性もあるでしょう。

作成した人事組織図を戦略的に利用するには、以下の施策を実施・運用するのが効果的です。
- 人事異動
- 業務効率化
- 人材採用
それぞれ具体的に解説していきます。
人事異動
企業戦略と人事組織図を照らし合わせ、組織全体の最適化を優先した大胆な人事異動も可能です。
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】
人事組織図で企業全体を俯瞰すると、権限の偏りが浮き彫りとなります。業務の属人化や過度な負担を軽減するには、大胆な人事異動が効果的です。
優秀な社員を異動させると、一時的に業務効率が下がる可能性もあります。しかし、中長期的な視点で見れば社員全体のスキル向上や成長が見込めるでしょう。
人事異動における人選の仕方や適切な時期については、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事:人事異動の決め方は?適材適所の解決方法】
【関連記事:人事異動の適切な時期と期待できる効果とは?】
業務効率化
人事組織図を社内で共有することにより、社員や部署同士での役割が明確化し、協力体制の構築が容易になります。
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。
また、業務上の関わりが少ない部署同士の連携が実現すると、これまで発見できなかった問題点の把握にも繋がり、さらなる業務効率化を目指すことも可能です。
ほかにもノンコア業務の負担が大きい場合は、アウトソーシングや単純作業の一部を自動化する「ソフトウェアロボット」の導入が検討できるでしょう。
人事組織図をあらゆる視点で観察することで、さまざまな課題発掘に繋がり、日々の業務効率化に役立てられるのです。
人材採用
人事異動だけでは補えない人材をピンポイントで雇用したい時も、人事組織図が役立ちます。
人事組織図を企業戦略と照らし合わせた時、本当に人材を必要としている部署やポジションを把握しやすくなるため、計画的な採用計画の立案が可能です。
人材採用については、以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。
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【関連記事:採用ミスマッチはなぜ起こる?理由と対策について】
【関連記事:海外と日本の採用方法の違いとは?日本企業も真似できる?】
人事異動や業務効率の向上、人材採用をする際に人事組織図が役立ちます。しかし、適材適所の人材配置を前提にしないと、人事組織図を作成する効果が半減する可能性も。
なぜなら、人材配置をするときに社員の適性や能力を考慮しないまま実施すると、ミスマッチを起こしてモチベーションの低下や離職に繋がることがあるからです。
とはいえ、「社員一人一人の適性や能力を適切に把握するのは難しい」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「ミイダス」のアセスメントツールです。
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・活躍要因診断:組織や部署・チームの特徴を可視化できる診断。採用のほか、人材配置にも活用できる。分析した結果をもとに、自社にフィットする人材を探すことも可能
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人事組織図を作る4つのステップ
人事組織図の作成には、以下4つのポイントが重要です。
1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。1.組織図を作る目的と対象の定義
まずは、人事組織図をどのような目的で作成するのかを明確にしておきましょう。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。 作成の目的
記載内容の例
社員同士のコミュニケーション活発化
社員の氏名・所属部署などの記載
指揮命令系統の明確化
部署単位・個人単位での関連性を記載
一方、社外のステークホルダー向けに作成する人事組織図であれば、各部門の名称や関連性が大まかな内容でよいでしょう。2.必要な情報の収集
作成の目的と対象が定まったら、組織図に掲載する情報を収集します。
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。3.人事組織図の作成
人事組織図に記載する情報が集まったら、先述した階層型組織図・事業部制組織図・マトリックス組織図・フラット型組織図から、自社の組織構造に即した形式を選びましょう。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、- 簡単な下書きをする
- 同等級の社員は規則性(五十音順・入社日順など)を持たせて記載する
- 部署や階層ごとに色分けする
などの工夫をすると可読性が向上します。4.人事組織図のチェック・配布
作成が終わったら複数名でチェックを行い、問題がなければ公開・配布します。
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。人事組織図の変更は業務に多大な影響を与える
人事組織図を変更することは会社業務に多大な影響を与えます。指揮命令系統が混乱したり権限がどこかの部署に偏ったりするリスクがあるからです。
しかし企業が成長するために、ときには人事組織図の変更を迫られる場面もあるでしょう。事業の拡大や市場環境の変化などに適応するためなど、さまざまな理由が考えられます。
人事組織図を変更するなら適切な人材配置を行ったり、権限を適切に配分したりすることが重要です。人事システムや労務管理システムなどの見直しや設定変更も求められるでしょう。
また、このような組織の体制変更を見越して人事組織図を作成・運用することも必要になるはずです。具体的にどういうことか、以下でポイントを紹介します。人事組織図を円滑に作成・運用するポイント
人事組織図を作成・運用する際に注意したいポイントは下記のとおりです。- なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
- 将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
- 人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
そもそもなぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか、目標を明確にしましょう。- どのような目的で人事組織図を作成するのか
- 人事組織図を作成、運用することでどのような情報を読み取れるのか
- 人事組織図を活用することでどのようなメリットがあるのか など
上記のポイントを明確にするだけでも、人事組織図を有効活用しやすくなるはずです。「人事組織図を作って終わり」とならないよう、作成後の利用用途まで明確に言語化しておきましょう。将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
「将来的に社内の体制が変わるかもしれない」ということを念頭において、事実組織図を作成しましょう。社内体制が変更される可能性を考慮した運用を行うことも重要です。
現在の社内体制が今後も永続することを前提に人事組織図を作成してしまうと、下記のような局面を迎えたときに対応が難しくなります。- 従業員を増やす、または減らす
- 部署を新設、または統廃合する など
特に民間企業であれば、市場環境の変化に合わせて柔軟な対応が求められるものです。体制が変わるたびに大幅な修正作業が発生してしまわないよう、将来を考えて人事組織図を運用しましょう。人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
社内体制が変わる時に備えて、人事組織図を更新する際のルールを決めておくことも重要です。ルールが決まっていないと「社内の体制は変わったけれど人事組織図は以前のまま」という状況が発生してしまいかねません。
「だれが」「いつまでに」「どのように」組織図を更新するのか、事前にルールを作っておきましょう。人事組織図の作成に役立つツール6選
最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」適材適所の人材配置を実現するならミイダスも活用しよう
「この機会に人事組織図をより活用していきたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。人事組織図は社内全体を可視化したり、指揮命令系統を明確化したりする際に有効です。また戦略的に活用すれば、人事異動や業務の効率化にも貢献します。
「戦略的に人事組織図を活用したい」と考えている方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」の「可能性診断」を活用して、適材適所の人材配置を実現してみてはいかがでしょうか?
可能性診断とは、「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」といった診断コンテンツを活用して、社員の行動特性やバイアスを客観的に可視化できるツールです。- コンピテンシー診断:社員がどのような行動特性や思考性を持っているか分析できる
- バイアス診断ゲーム:社員がどのような思い込みや偏見(バイアス)を持っているか可視化できるうえ、コントロールするためのアドバイスをもらえる
人事組織図を活用して人事異動や業務効率化を成功させるには、適材適所の人材配置が欠かせません。これまでは「人事の経験と勘」に基づいた人材配置を行う企業も少なくありませんでしたが、ミイダスなら客観的な分析に基づいた、戦略的な人材配置を実現できます。
ミイダスを活用して適材適所の人材配置を実現する方法は、下記からダウンロードできるお役立ち資料にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
【無料ダウンロード】適切な人事異動・配置をするための方法とはミイダスを活用して組織作りを考えるキッカケを掴めた事例
「ミイダスを活用すれば本当に戦略的な人材配置を実現できるのだろうか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、実際にミイダスを活用して組織作りについて考えるキッカケを掴んだ「株式会社エコリース」様の事例をご紹介します。
同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
同社の事例はあくまで一例ですが、このようにミイダスを活用すればより戦略的な人材配置を実現できます。ぜひ可能性診断を試してみてください。
【関連記事:ミイダスのコンピテンシー診断を自社の課題発見や組織作りにも活用、研修コンテンツも役立っている】
ミイダスについて詳しく見る

1.組織図を作る目的と対象の定義
2.必要な情報の収集
3.組織図の作成
4.組織図の配布
それぞれ詳しく解説します。
既に解説した通り、社内・社外のどちらに向けて作成するかによって用途が異なるのです。
特に社内向けの場合、人事組織図作成の目的によって記載内容が大きく変わります。
作成の目的 | 記載内容の例 |
社員同士のコミュニケーション活発化 | 社員の氏名・所属部署などの記載 |
指揮命令系統の明確化 | 部署単位・個人単位での関連性を記載 |
社員の個人情報も掲載する場合は、用途を事前に周知したうえで記載しましょう。社員リストがあれば便利ですが、ない時は個別のメール等で情報収集します。対象人数が多ければ、部門別に担当者を決めて収集すると効率的です。
指揮系統の可視化が目的の場合は、総務・人事・経営者と意見交換しながら情報を整理したほうがよいケースもあります。
もし組織の拡大や改造が目的の場合は、変更後の組織に適した人事組織図を選ぶのがポイントです。
人事組織図に情報を落とし込む時は、
更新担当者が限定されている場合は、PDF形式で社内共有したり、ファイルの閲覧権限を表示のみに設定したりするなどの対策が有効です。安易に人事組織図が書き換えられないようにしましょう。
人事組織図を公開した後も、人事異動や退職などで社内環境は刻一刻と変化するため、継続的に更新できるシステムの導入がおすすめです。

人事組織図を変更することは会社業務に多大な影響を与えます。指揮命令系統が混乱したり権限がどこかの部署に偏ったりするリスクがあるからです。
しかし企業が成長するために、ときには人事組織図の変更を迫られる場面もあるでしょう。事業の拡大や市場環境の変化などに適応するためなど、さまざまな理由が考えられます。
人事組織図を変更するなら適切な人材配置を行ったり、権限を適切に配分したりすることが重要です。人事システムや労務管理システムなどの見直しや設定変更も求められるでしょう。
また、このような組織の体制変更を見越して人事組織図を作成・運用することも必要になるはずです。具体的にどういうことか、以下でポイントを紹介します。
しかし企業が成長するために、ときには人事組織図の変更を迫られる場面もあるでしょう。事業の拡大や市場環境の変化などに適応するためなど、さまざまな理由が考えられます。
人事組織図を変更するなら適切な人材配置を行ったり、権限を適切に配分したりすることが重要です。人事システムや労務管理システムなどの見直しや設定変更も求められるでしょう。
また、このような組織の体制変更を見越して人事組織図を作成・運用することも必要になるはずです。具体的にどういうことか、以下でポイントを紹介します。
人事組織図を円滑に作成・運用するポイント
人事組織図を作成・運用する際に注意したいポイントは下記のとおりです。- なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
- 将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
- 人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
なぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか明確にする
そもそもなぜ人事組織図を作成・運用する必要があるのか、目標を明確にしましょう。- どのような目的で人事組織図を作成するのか
- 人事組織図を作成、運用することでどのような情報を読み取れるのか
- 人事組織図を活用することでどのようなメリットがあるのか など
上記のポイントを明確にするだけでも、人事組織図を有効活用しやすくなるはずです。「人事組織図を作って終わり」とならないよう、作成後の利用用途まで明確に言語化しておきましょう。将来的な組織体制の変更も考慮して作成・運用する
「将来的に社内の体制が変わるかもしれない」ということを念頭において、事実組織図を作成しましょう。社内体制が変更される可能性を考慮した運用を行うことも重要です。
現在の社内体制が今後も永続することを前提に人事組織図を作成してしまうと、下記のような局面を迎えたときに対応が難しくなります。- 従業員を増やす、または減らす
- 部署を新設、または統廃合する など
特に民間企業であれば、市場環境の変化に合わせて柔軟な対応が求められるものです。体制が変わるたびに大幅な修正作業が発生してしまわないよう、将来を考えて人事組織図を運用しましょう。人事組織図を更新する場合のルールを定めておく
社内体制が変わる時に備えて、人事組織図を更新する際のルールを決めておくことも重要です。ルールが決まっていないと「社内の体制は変わったけれど人事組織図は以前のまま」という状況が発生してしまいかねません。
「だれが」「いつまでに」「どのように」組織図を更新するのか、事前にルールを作っておきましょう。人事組織図の作成に役立つツール6選
最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」適材適所の人材配置を実現するならミイダスも活用しよう
「この機会に人事組織図をより活用していきたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。人事組織図は社内全体を可視化したり、指揮命令系統を明確化したりする際に有効です。また戦略的に活用すれば、人事異動や業務の効率化にも貢献します。
「戦略的に人事組織図を活用したい」と考えている方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」の「可能性診断」を活用して、適材適所の人材配置を実現してみてはいかがでしょうか?
可能性診断とは、「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」といった診断コンテンツを活用して、社員の行動特性やバイアスを客観的に可視化できるツールです。- コンピテンシー診断:社員がどのような行動特性や思考性を持っているか分析できる
- バイアス診断ゲーム:社員がどのような思い込みや偏見(バイアス)を持っているか可視化できるうえ、コントロールするためのアドバイスをもらえる
人事組織図を活用して人事異動や業務効率化を成功させるには、適材適所の人材配置が欠かせません。これまでは「人事の経験と勘」に基づいた人材配置を行う企業も少なくありませんでしたが、ミイダスなら客観的な分析に基づいた、戦略的な人材配置を実現できます。
ミイダスを活用して適材適所の人材配置を実現する方法は、下記からダウンロードできるお役立ち資料にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
【無料ダウンロード】適切な人事異動・配置をするための方法とはミイダスを活用して組織作りを考えるキッカケを掴めた事例
「ミイダスを活用すれば本当に戦略的な人材配置を実現できるのだろうか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、実際にミイダスを活用して組織作りについて考えるキッカケを掴んだ「株式会社エコリース」様の事例をご紹介します。
同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
同社の事例はあくまで一例ですが、このようにミイダスを活用すればより戦略的な人材配置を実現できます。ぜひ可能性診断を試してみてください。
【関連記事:ミイダスのコンピテンシー診断を自社の課題発見や組織作りにも活用、研修コンテンツも役立っている】
ミイダスについて詳しく見る

現在の社内体制が今後も永続することを前提に人事組織図を作成してしまうと、下記のような局面を迎えたときに対応が難しくなります。
「だれが」「いつまでに」「どのように」組織図を更新するのか、事前にルールを作っておきましょう。

最後に、人事組織図の作成に役立つ各種ツールを紹介します。
- タレントマネジメントシステム
- Googleスプレッドシート
- SmartArt
- Canva
- GitMind
- Edraw
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
タレントマネジメントシステム
一部のタレントマネジメントシステムには、組織図作成機能を搭載しています。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。
収集した社員の情報を一元管理し、人材配置シミュレーションで実際に配置した時の部署の状況を想定しながら人事組織図の作成が可能です。
人材の流動化が著しい企業では、社内環境の変化が頻繁に発生します。システムで情報を一元管理できれば、人事組織図作成に割く時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
ただし、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きく、各種機能を使いこなせないと宝の持ち腐れになります。
費用対効果を高めるには、システムを提供する会社と入念な打ち合わせを行い、自社に適したタレントマネジメントシステムを導入しましょう。
Googleスプレッドシート
Googleスプレッドシートは、オンライン上で閲覧や編集が可能な表計算ソフトです。MicrosoftのExcelと操作性が似ていて、使いやすい特徴があります。
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」
人事組織図を作成するには「挿入」→「グラフ」の順にクリックし、グラフエディタで「組織図」を選択すると編集画面が表示されます。
より詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Googleドキュメント エディタ ヘルプ「組織図」
SmartArt
SmartArtは、組織図やフローチャートなどの図表を簡単に作成できる機能で、Microsoft Officeに搭載されています。
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」
Word・Excelで作成する時は「挿入」→「図」→「SmartArt」の順にクリックしていきましょう。PowerPointでは図表を作成したいスライドを表示し、「挿入」→「Smart Artグラフィックスの挿入」の順にクリックします。
Microsoftの公式サイトでも、詳しい使い方を解説しています。
Microsoftサポート「SmartArt を使用して Office で組織図を作成する」
Canva
Canvaはパソコンのほか、スマートフォンでも人事組織図が作成できるデザイン作成ツールです。
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」
組織図のテンプレートが豊富でデザイン性も高く、コンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで簡単に作業できる操作性が魅力。ソフトの扱いが苦手な方でも直感的な操作が可能です。
Canva「組織図」
GitMind
GitMindは、主にブレインストーミングやアイデアを出す時に使われるマインドマップツールです。
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」
フローチャートのテンプレートや実用記号などの素材が充実しており、非常に簡単な操作方法で組織図の作成ができます。
まずはGitMind公式サイトにアクセスし、無料使用ボタンをクリックするか、デスクトップ版をダウンロードします。
その後は組織図テンプレートを選択、または「フローチャート」→「新しいフローチャート」の順にクリックして作成していきます。
GitMind公式サイトでも、詳しい使い方が掲載されていますので、あわせて確認してみてください。
GitMind「組織図とは?種類、効果、そして組織図ツールと書き方について」
Edraw
多機能搭載型の作図ツールであるEdrawは、直感的に操作可能なスマート描画機能が搭載されています。
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」
出力形式はPDFに限られますが、テンプレートから組織図の基本形を選択・編集するだけで作成可能。組織形態が変化しても即座に修正できる点が魅力です。
Edraw「わかりやすい組織図を簡単に作成する方法」
適材適所の人材配置を実現するならミイダスも活用しよう
「この機会に人事組織図をより活用していきたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。人事組織図は社内全体を可視化したり、指揮命令系統を明確化したりする際に有効です。また戦略的に活用すれば、人事異動や業務の効率化にも貢献します。
「戦略的に人事組織図を活用したい」と考えている方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」の「可能性診断」を活用して、適材適所の人材配置を実現してみてはいかがでしょうか?
可能性診断とは、「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」といった診断コンテンツを活用して、社員の行動特性やバイアスを客観的に可視化できるツールです。- コンピテンシー診断:社員がどのような行動特性や思考性を持っているか分析できる
- バイアス診断ゲーム:社員がどのような思い込みや偏見(バイアス)を持っているか可視化できるうえ、コントロールするためのアドバイスをもらえる
人事組織図を活用して人事異動や業務効率化を成功させるには、適材適所の人材配置が欠かせません。これまでは「人事の経験と勘」に基づいた人材配置を行う企業も少なくありませんでしたが、ミイダスなら客観的な分析に基づいた、戦略的な人材配置を実現できます。
ミイダスを活用して適材適所の人材配置を実現する方法は、下記からダウンロードできるお役立ち資料にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
【無料ダウンロード】適切な人事異動・配置をするための方法とはミイダスを活用して組織作りを考えるキッカケを掴めた事例
「ミイダスを活用すれば本当に戦略的な人材配置を実現できるのだろうか?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、実際にミイダスを活用して組織作りについて考えるキッカケを掴んだ「株式会社エコリース」様の事例をご紹介します。
同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
同社の事例はあくまで一例ですが、このようにミイダスを活用すればより戦略的な人材配置を実現できます。ぜひ可能性診断を試してみてください。
【関連記事:ミイダスのコンピテンシー診断を自社の課題発見や組織作りにも活用、研修コンテンツも役立っている】
ミイダスについて詳しく見る

「戦略的に人事組織図を活用したい」と考えている方は、この機会に人材アセスメントツール「ミイダス」の「可能性診断」を活用して、適材適所の人材配置を実現してみてはいかがでしょうか?
可能性診断とは、「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」といった診断コンテンツを活用して、社員の行動特性やバイアスを客観的に可視化できるツールです。
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同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
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ミイダスについて詳しく見る 同社は徳島県でリース事業を行っている会社です。もともとは人材採用に課題を感じていたところご縁をいただき「ミイダス」を導入していただきました。
その過程で可能性診断を社員に受けていただいたところ「突発への対応」「孤独な業務」といった要因でストレスを感じている社員が一定数いることが判明しました。
これをきっかけに「弊社では仕事の性質上、現場へ突発的に一人でいかなければならないことがある。今後社員のストレスを軽減できるような組織作りを進めなければならないと感じた」と、社内体制を見直すきっかけをつかんでいただけました。
同社の事例はあくまで一例ですが、このようにミイダスを活用すればより戦略的な人材配置を実現できます。ぜひ可能性診断を試してみてください。
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