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ブラックボックス化とは?属人化との関係性やリスク、解消方法を解説

ブラックボックス化とは、ある業務プロセスを限られた人しか把握しておらず、それ以外の社内の人が業務内容についてわからなくなる状態のことです。ブラックボックス化を放置しておくと、業務自体に支障をきたしたり、不正を引き起こしたりするおそれがあります。

本記事ではブラックボックス化の意味や引き起こすリスク、解消方法などを解説します。なおミイダスでは、採用や育成で役立つ資料を無料で配布していますので、こちらもあわせてご活用ください。

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ブラックボックス化とは?意味を簡単に説明

ブラックボックス化のイメージ
ブラックボックス化とは、業務の手順や内容がブラックボックスに入ってしまったような状態のこと。つまり、特定の人にしか業務プロセス・内容がわからなくなっていることをいいます。企業が成長するに従い、従業員数や業務の複雑さが増すことで、ブラックボックス化が発生しやすくなるとされています。

ブラックボックス化と属人化の関係性

ブラックボックス化と関連性の深い言葉として「属人化」があります。属人化とは、特定の業務のオペレーションについて、一部の従業員しか把握していない状態を指します。

たとえば、ある従業員が「この業務について教えてください」と問い合わせた際「その業務を担当しているAさんが不在なので対応できません」と返答される状況は属人化の典型例です。このように特定の従業員に業務が依存している状態では、業務がブラックボックス化しやすくなります。また、担当従業員が休職や退職をすることで、業務の知識やプロセスが失われるリスクも高まる可能性があります。

属人化について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【関連記事:属人化とは?引き起こす原因や解消する方法を紹介

ブラックボックス化を引き起こす7つの原因

悩むビジネスパーソンたち
ブラックボックス化を引き起こす原因は、以下のとおりです。
  • 専門性の高いスキルが必要な業務がある
  • リモートワークの業務管理が徹底されていない
  • 人手が足らず教育が行き渡っていない
  • 優秀な人材に頼りすぎている
  • 現状維持を望む従業員がいる
  • 業務範囲が曖昧である
  • 情報共有の仕組みが整っていない
それぞれの原因を見ていきましょう。

専門性の高いスキルが必要な業務がある

専門性が高いスキルを必要とする業務は、ブラックボックス化を引き起こす要因になり得ます。管理者がその業務を把握するには一定の知識を習得する必要がありますが、多忙さを理由に「この人に任せておけば大丈夫だろう」「後で対応しよう」と問題を先送りにしてしまうことがあります。

こうした状況が続くと、結果として業務がブラックボックス化または属人化し、会社全体として業務知識が蓄積されない状態になってしまいます。

リモートワークの業務管理が徹底されていない

ブラックボックス化は、リモートワークにおいて業務管理が十分に行われていない場合にも起こりやすいでしょう。オフィスでは従業員の業務状況を直接確認できますが、リモート環境では従業員がどのような業務を行っているのかについての把握が難しくなります。

さらに従業員側にとってもオフィス勤務時より質問や相談がしづらい環境となり、ブラックボックス化を助長する要因となります。このように業務管理が不十分な状況でリモートワークを導入すると、業務の効率化や信頼性の向上を妨げ、結果的に失敗につながるおそれがあるでしょう。

人手が足らず教育が行き渡っていない

人手が不足していることも、ブラックボックス化の要因の一つです。人手が足りない場合、従業員は自身の業務をこなすことに追われ、周囲とのコミュニケーションが減少してしまいます。

さらに、新しい従業員が入社しても、十分な時間を割いて教育を行うことが難しく、簡易な指導に留まるケースが多くなります。その結果、統一されたマニュアルや手順がないまま、それぞれが独自の方法で業務を進めることとなり、ブラックボックス化と属人化が進行してしまうのです。

人手不足への具体的な対策については、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事:人手不足が深刻化する日本|現状と原因、企業が実施したい7つの対策

優秀な人材に頼りすぎている

優秀な人材に過度に頼りすぎることも、ブラックボックス化が進む要因の一つです。「この人に任せておけば安心」という考えが、ブラックボックス化や属人化を招いてしまうでしょう。

優秀な人材に依存しすぎると、その人が退職した際に社内に業務知識やノウハウが蓄積されず、結果として新たな人材に依存する状況が繰り返されてしまいます。このような状態では根本的な問題解決にはならず、組織全体の成長も阻害されてしまうのです。

現状維持を望む従業員がいる

社内で長期間にわたり同じ業務を担当している従業員は、新しい業務に取り組む際に変化を避けようとする「現状維持バイアス」が生じることがあります。これは、職場環境の中で業務が属人化し、それが当たり前の状態となっていることが原因の一つと考えられます。

現状維持バイアスについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事:現状維持バイアスとは?起こる原因や外し方を解説

業務範囲が曖昧である

業務範囲の曖昧さもブラックボックス化の要因です。「顧客対応はAさん、資料作成はBさん、その他雑務はCさん」のように、Cさんの担当が「その他雑務」と曖昧な場合、具体的な業務内容が不明瞭になり、ブラックボックス化を招きます。

たとえば顧客対応でクレームが発生した場合「その他雑務」に含まれるのか曖昧なため、報告先がわからず対応が遅れる可能性があります。また、Cさん退職時の引き継ぎも困難になり、業務が滞ることも考えられるでしょう。

「その他雑務」を「電話対応」「備品管理」「ファイリング」など具体的なタスクに分割し、担当者を明確にすることで、業務の透明性を高め、ブラックボックス化を防ぎましょう。

情報共有の仕組みが整っていない

情報共有が不足すると、ブラックボックス化が進みやすくなります。担当者が情報を抱え込んでしまうと、他の人が業務内容を把握しづらくなるのがおもな原因です。

たとえば、口頭での伝達やメール、チャットといった方法が混在している場合、情報の整理がつかなくなり現場が混乱することがあります。また、情報共有ツールを活用していない、あるいは導入していても十分に使いこなせていない場合、必要な情報を探すのに手間がかかることもあるでしょう。さらに議事録を作成しなかったり、情報共有の範囲を限定したりするなどの非効率な会議運営も問題として挙げられます。

担当者だけが知識を持つ、いわゆる「暗黙知」に頼る状況も、情報共有の障害になります。その結果、業務の効率が悪化し、ミスやトラブルのリスクが高まるほか、新しい従業員を育てる際にも非効率な状態が続いてしまうのです。

ブラックボックス化するとどうなる?リスクを説明

ブラックボックス化によって業務に支障をきたしているビジネスパーソン
ブラックボックス化すると、次のようなリスクを生じさせるおそれがあります。
  • 業務がストップしてしまう
  • モチベーションが低下する
  • 新しいアイデアが生まれにくくなる
  • 社内全体のスキルが停滞する
  • 不正を引き起こしやすくなる
  • 連携が取りづらくなる
  • 責任の所在がわからなくなる
  • 新たな業務やプロジェクトに対して柔軟に対応できなくなる
それぞれのリスクについて説明します。

業務がストップしてしまう

業務がブラックボックス化すると、対応が滞る事態が発生します。たとえば、迅速な対応が求められる案件があった場合でも、必要な作業を把握しているのが特定の従業員のみだと問題が生じます。

その従業員が休暇中や連絡が取れない状況にあると、業務が進められずに支障をきたし、クライアントからの信頼を損なう結果になりかねません。また、その従業員自身も大きなストレスを抱えることになるでしょう。

モチベーションが低下する

ブラックボックス化された業務は、従業員のモチベーション低下に直結します。なぜなら、業務内容が不明瞭だと、自身の貢献や成長を実感しにくいからです。

「何のためにこの業務を行うのか」がわからないと、仕事への意義を見出せなくなってしまい、モチベーションは低下します。新しい知識やスキルの習得機会が制限されれば、成長を実感できず、仕事への意欲も低下します。責任範囲が曖昧であれば、責任感も薄れ、モチベーション低下につながります。

特に成長意欲の高い若手は、学ぶ機会の少ないブラックボックス化された環境ではモチベーションが低下しやすく、離職リスクも高まるでしょう。

【関連記事:モチベーションとは?低下する要因やマネジメントを成功させる方法を解説

新しいアイデアが生まれにくくなる

ブラックボックス化されている職場では新しいアイデアが生まれにくいでしょう。業務プロセスが特定の担当者に閉ざされると、ほかの従業員は業務内容を理解できず、改善点や新しい発想を生み出す機会を失います。結果として、新しい視点やアイデアが生まれにくくなり、組織の成長を妨げてしまうのです。

また問題点の発見や改善策の提案も遅れ、業務効率が低下します。常に同じ担当者が業務を行うことで、マンネリ化に陥り、新しいアイデアが生まれにくい環境が生まれるでしょう。

社内全体のスキルが停滞する

ブラックボックス化は社内全体のスキル停滞を招きます。業務が特定担当者に集中すると、負担増加により新しいスキルを学ぶ余裕がなくなり、ほかの従業員も学習機会を失います。その結果、組織全体のスキルレベルが向上せず、新規事業への対応も遅れます。

新しい技術や知識の習得の遅れは、市場の変化への対応を困難にし、競争力低下につながります。従業員の成長が止まり、組織全体の活力が失われる可能性もあるでしょう。

不正を引き起こしやすくなる

ブラックボックス化は不正リスクを高めます。業務プロセスが不透明では、不正が行われていても発覚しにくいためです。担当者以外が業務内容を理解していないため、不正が行われていても気づきにくく、チェック体制が整っていない場合、不正を抑制する力が弱まります。

また、誰が何の責任を負うかが不明確であれば、不正が発生しても責任追及が難しくなるでしょう。たとえば、特定の担当者しか請求処理の方法を理解していない場合、その担当者が不正な請求を行っても、ほかの人は気づきません。さらに発覚した場合でも、責任の所在が曖昧になり、適切な対応が取れない可能性があります。業務の透明性を高め、チェック体制を強化することで、不正リスクを抑制することが重要です。

連携が取りづらくなる

ブラックボックス化は社内の連携を取りづらくする原因となります。それぞれの業務が属人化している場合、自分の業務をこなしていればよいのでコミュニケーションを取る必要はありません。そのため、イレギュラーな動きが必要な際にうまく連携が取れない可能性があります。

責任の所在がわからなくなる

ブラックボックス化は、部署内や部署間の連携を困難にします。業務内容が不明瞭だと、ほかの担当者に質問や相談がしづらくなり、必要な情報がどこにあるのか、誰に聞けばよいのかがわからない状況に陥りやすくなります。部署内では情報共有が不足することで、認識のズレやミスコミュニケーションが発生しやすくなるでしょう。

また部署間では担当部署が不明確な場合、たらい回しが起こりやすく、顧客や取引先への対応が遅れることで信用問題に発展する可能性もあります。特に複数部署が関わるプロジェクトにおいては、ブラックボックス化によって進捗状況の共有が滞り、問題が発生した際の対応が遅れるだけでなく、責任の所在が曖昧になるリスクが高まります。その結果、プロジェクト全体の効率性や生産性が低下してしまうのです。

新たな業務やプロジェクトに柔軟に対応できなくなる

ブラックボックス化は、組織の柔軟性を著しく低下させ、新たな業務やプロジェクトへの対応を困難にします。既存のやり方に固執するあまり、新しい手法や技術の導入に抵抗が生じやすいうえ、担当者以外が情報を得にくいことで迅速な意思決定や対応が遅れます。

また新しい業務に必要なスキルが特定の担当者に集中し、組織全体で対応できない、業務内容が不明瞭なため適切な人員配置やタスク分担が難しいといった問題も発生します。これらの要因が重なり、市場の変化や顧客ニーズへの対応が遅れ、競争力の低下につながります。変化の激しい現代社会においては、迅速かつ柔軟な対応が不可欠です。ブラックボックス化は組織の成長を阻害する大きな要因となるでしょう。

ブラックボックス化を解消すると得られるメリット

メリットと書かれた積み木
ブラックボックス化を解消することで、以下のようなメリットが得られます。
  • 社内の透明性が向上する
  • リスク管理がしやすくなる
  • 人材育成がスムーズになる
  • 業務知識を蓄積できる
  • 業務のクオリティを保てる
  • 業務効率が向上する
  • リモートワークにも対応できる
それぞれのメリットを説明します。

社内の透明性が向上する

ブラックボックス化を解消すると、社内の透明性が向上するでしょう。一部の人に集中していた業務プロセスは誰もが把握・共有できるようになり、属人的で非効率だった情報伝達は組織的に効率化されます。問題発生時の原因究明も容易になり、迅速な対応が可能になります。

透明性の向上は、情報共有の促進や迅速な意思決定、問題解決を後押しします。さらに各担当者の業務内容や進捗状況が可視化されることで責任の所在も明確になり、不正リスクの軽減にも貢献するでしょう。

リスク管理がしやすくなる

ブラックボックス化の解消は、リスク管理の効率化に直結するでしょう。業務プロセスが可視化されることで、潜在的なリスクの早期発見と対応が可能になります。担当業務が明確になるため、問題発生時の迅速な対応も実現します。

たとえば、特定担当者しか理解していない業務があるとしましょう。その担当者が休んだ場合、業務が滞るリスクがありますが、業務が可視化されていれば、ほかの人が対応できます。また、不透明な業務は不正リスクを高めますが、透明化によって不正を抑制できます。ブラックボックス化の解消は企業のリスク管理体制強化の鍵となるでしょう。

人材育成がスムーズになる

ブラックボックス化の解消は、人材育成の効率化につながるでしょう。業務プロセスが可視化され、誰もが理解できる状態になるため、新人教育にかかる時間と労力が削減されます。

ブラックボックス化の状態では、教育は個人のメモや口頭伝達に頼りがちで、特定の担当者に依存していました。しかし解消後は、マニュアルやフローチャートなどの教育資料が整備され、複数人で教育にあたれるようになります。新人は必要な知識やスキルを早く確実に習得でき、教育期間も短縮されます。体系化された知識・スキルを学ぶことで、応用力が身につき、さまざまな状況に対応できる人材へと成長も期待できるでしょう。

誰もが業務内容を理解しているため、新人は安心して質問や相談ができます。このような環境は育成効果を高め、離職率の低下にもつながります。

業務知識を蓄積できる

業務知識を蓄積できるのは、ブラックボックス化解消の大きなメリットです。属人化が進むと特定の従業員が退職するたびに業務の知識や方法を一から考え直す必要が生じ、業務の停滞やトラブルのリスクが高まります。しかし業務内容やフローをマニュアル化し共有しておくことで、ほかの従業員が業務を円滑に引き継げます。また、新人の教育や引き継ぎも効率化され、組織全体の生産性向上につながるでしょう。

業務のクオリティを保てる

ブラックボックス化を解消すると、業務のクオリティを一定に保てます。そのため優秀な人材が突然休んだり、退職したりしてもほかの人が対応する体制が整っていることで、業務の質が落ちることはありません。また、突然休みを取ってしまった従業員の負担を減らすことも可能です。

さらに業務が効率化されることで、各プロセスでのミスや抜け漏れが減少し、組織全体の信頼性が向上する効果も期待できます。これにより、顧客や取引先からの信頼を損なうリスクを回避し、安定したサービスや製品の提供が可能になるでしょう。加えて、業務の透明性が高まることで、従業員間の連携が強化され、チーム全体での問題解決や改善がスムーズに進む環境を築けます。

業務効率が向上する

ブラックボックス化が解消されれば、業務知識が蓄積されることで業務効率が大幅に向上します。たとえば、効率の悪いやり方で作業を進めていた場合でも、周囲が業務プロセスを把握していれば、すぐに改善策を提案し、実行に移すことが可能です。

また、特定の従業員に業務が集中している場合でも、組織全体で仕事を分担できる環境が整うため、個々の負担が軽減されます。さらに、業務の透明性が向上すると、連携がスムーズになり、チーム全体の生産性を底上げできるでしょう。このようにブラックボックス化の解消は業務全体の見直しや最適化の機会となり、結果として組織の成長にも大きく寄与します。

リモートワークにも対応できる

ブラックボックス化を解消することで、リモートワークにも対応できます。リモートワークは従業員がどのような作業をしているのか把握できないため、ブラックボックス化しやすい環境です。またオフィスで仕事をするよりもコミュニケーションを取るのが難しく、社内での連携も自ずと減ってしまうでしょう。

一方、社内で業務管理の徹底しブラックボックス化が解消されれば、リモートワークの推進を図ることができ業務の効率にもつながります。

ブラックボックス化を解消するための対処法

豆電球が描かれたイラスト
ブラックボックス化を解消するための対処法は以下のとおりです。
  • マニュアルを作成する
  • フローチャートで業務を可視化する
  • チームの人数を調整しコミュニケーションを増やす
  • 業務可視化ツールを導入する
それぞれ説明します。

マニュアルを作成する

誰でも業務が遂行できるようにマニュアルを作成しましょう。

まず業務フローをすべて洗い出し、業務の全体像を明確にすることから始めます。そのうえで、以下のポイントを押さえてマニュアルを作成します。
  • 細かい業務内容
  • 業務を行う順番
  • システムの使い方
  • わからない場合のQ&A
作成したマニュアルは、一度業務に対応したことがない従業員に実際に使用してもらい、作業を進めてもらうのがおすすめです。その際、マニュアルを基に作業が円滑に進むか、どの部分が分かりにくいかをフィードバックしてもらいましょう。

さらにフィードバックをもとに、わかりにくかった箇所や説明が不十分だった部分を修正・補足し、マニュアルをブラッシュアップします。また、業務内容が変化した際にも、定期的にマニュアルを見直して更新を行い、常に最新情報が反映された状態を保つことが重要です。

このようなプロセスを経ることで、すべての従業員が業務をスムーズに遂行できる環境を整えることが可能になります。

フローチャートで業務を可視化する

フローチャートを活用して業務を可視化しましょう。フローチャートとは、業務プロセスや手順を図式化して分かりやすく表現したものです。これを使用することで、各作業の流れや進行の順序が一目で理解できるようになります。

特に、初めてその業務に携わる人にとって、フローチャートは全体像を把握するうえで非常に有用です。また、業務の中でどの部分がボトルネックになっているか、改善が必要な箇所を見つける際にも役立ちます。

フローチャートを作成する際には、各工程や判断ポイントを具体的に記載し、必要に応じて分岐を明確に示すことで、より実用的なツールとなるでしょう。さらに、業務の複雑さに応じて詳細度を調整し、全体の視認性を損なわないよう工夫することも重要です。

チームの人数を調整しコミュニケーションを増やす

チームの人数を調整し、コミュニケーションを増やすことは、ブラックボックス化解消に効果的な方法の一つです。チームが大規模になるほど、従業員一人ひとりとのコミュニケーションが減り、業務の透明性が低下しやすくなります。また、管理者が少人数で多くの従業員を管理する場合、全員の業務内容を把握するのは現実的に困難です。

チームを細分化し適切な人数に調整すれば、管理者は従業員の状況を把握しやすくなり、メンバー間の情報共有や問題解決もスムーズになります。さらに、定期的なミーティングや1on1の面談を取り入れることで、業務の進捗確認や課題の共有が促進され、従業員のモチベーション向上や離職防止にもつながります。

業務可視化ツールを導入する

上記の対応をしてもブラックボックス化が解消されない場合は、業務可視化ツールの導入を検討するのも有効です。業務可視化ツールとは、勤務時間中の業務プロセスやフローを可視化するシステムで、以下のような点を把握できます。
  • 業務内容:従業員がどのような業務を抱えているか
  • 作業時間:各タスクにかけた時間
  • 業務フロー:作業の進行手順や流れ
これにより普段の会話では見えない進捗や課題を可視化し、効率的なタスク管理が可能です。たとえば、業務が進んでいなくとも「順調」と答えるケースでも、実際の状況を正確に把握できます。

さらに、ボトルネックの特定やリソースの最適化、透明性の向上などの効果があり、特にリモートワーク環境下で効果を発揮します。業務可視化ツールを活用し、ブラックボックス化を防ぎましょう。

ブラックボックス化の防止にはミイダス組織サーベイがおすすめ

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ブラックボックス化を防ぐには、日々の従業員のコンディションを確認することが大切です。ミイダス組織サーベイは以下6つの要素を取り入れた簡単なアンケートに答えてもらうだけで「仕事量は適切か」「やりがいを感じているのか」などを把握できます。
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また回答してもらったアンケート結果は自動でレポート化されるため、業務に対してストレスを感じているかもわかります。そのため、ブラックボックス化によるコミュニケーション不足解消にもなるでしょう。毎月や隔週など定期的に実施することもできるので、こまめなフォローも可能です。

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ミイダス組織サーベイについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:ミイダス組織サーベイとは?使い方の流れや導入事例を紹介

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こまめなコミュニケーションでブラックボックス化を防ごう

笑顔でコミュニケーションを取るビジネスパーソン達
本記事では、業務で発生しやすいブラックボックス化の意味やリスク、解消するメリットをご紹介しました。ブラックボックス化とは、ある業務プロセスを限られた人しか把握していないことで、ほかの従業員が業務内容についてわからなくなる状態です。

また、業務が属人化することで社内の連携が取りづらくなったり、場合によっては不正につながってしまったりするでしょう。それは普段のコミュニケーション不足によって、ますます悪化するおそれがあります。定期的に従業員のコンディションを確認し、社内のコミュニケーションを増やしてブラックボックス化を防ぎましょう。

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