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育成

サードプレイスとは?社内に作るメリットと事例を解説

サードプレイスとは、自宅でも職場でもない「第三の場所」のこと。ストレスを軽減するには、ゆったりとリラックスできる第三の場所が必要なのです。

サードプレイスはオンオフの切り替えにも役立つため、生産性を高める効果も期待できるでしょう。

この記事ではサードプレイスの定義とサードプレイスを持つことで得られるメリットについて解説します。社内にサードプレイスを作る方法についても解説しますので、社員のストレス軽減策にお悩みの担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

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サードプレイスとは

サードプレイス
「サードプレイス」は、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱した概念です。著書『The Great Good Place』において「家庭や職場での役割から解放され、一個人がくつろげる場」として「サードプレイス」を位置づけています。

サードプレイスの具体例としては、下記が挙げられます。
  • イギリスではパブ
  • フランスではカフェ
  • ドイツのビアガーデン
日本では下記が該当します。
  • 横丁の赤ちょうちん
  • スナック
  • 喫煙所
気軽に立ち寄れて安心して過ごせるとびきり居心地の良い場所がサードプレイスです。

ファーストプレイスとの違い

ファーストプレイスは「家庭」を指します。もっともプライベートな場所であり、リラックスできる場がファーストプレイスです。一方で家庭は、家族に対する義務・責任も存在する場でもあります。

家族がいる場合は、自分のためだけに過ごせるとは限りません。夫や妻、父・母などの固定的役割から解放されない側面もあります。

そのため、家庭はプライベートな場所である反面、フォーマルな空間でもあると言えるでしょう。

セカンドプレイスとの違い

セカンドプレイスは労働環境(職場)や学校といった、家庭以外に長い時間を過ごす場所を指します。経済活動や学習など、生活を維持するのに欠かせない場所がセカンドプレイスです。

セカンドプレイスにはフォーマルで固定的な役割があります。仕事や役職上の目標を達成するために、本来の自分とは違う振る舞いを演じることが少なくありません。

自分の役割を全うするためにプレッシャーやストレスを感じる場でもあります。

オルデンバーグはこうしたストレスの多い現代社会を生き抜くには、立場や役割から解放され、リラックスできる第三の場所(サードプレイス)が必要と考えたのです。

社員のストレスケアについては下記の記事で詳しく解説しています。

【関連記事:ストレスマネジメントのやり方とは?効果と改善事例を解説

サードプレイスが注目されるようになった背景

レイ・オルデンバーグがサードプレイスを提唱した1980年代のアメリカは自動車依存型社会が進み、地域コミュニティの衰退が問題視されていました。

人々は家庭と職場の行き来ばかり。近所の住民を見かけることがなければ、家庭同士のふれあいもない状況でした。

それゆえ家庭や職場におけるストレスが増大。離婚件数の増加や常習的な欠勤、医療費の増加や生産性の低下といった問題が見られるようになっていたのです。

オルデンバーグはそのような自宅と職場の行き来中心の生活に警鐘を鳴らし、充実した日常生活を送るために「第三の場所(サードプレイス)」が必要だと主張しました。

ストレスの多い現代社会を生き抜くには、潤滑油の役割を果たす場所が必要だと考えたわけです。

新型コロナ流行後高まったサードプレイスの重要性

オフィス
新型コロナ流行後、日本では自宅でも職場でもない「第三の場所」を求める人が増加しています。株式会社ブイキューブの調査結果によると、サードプレイスの必要性が高まったと考える人は全体の61.6%という結果になりました。

サードプレイスの必要性が高まった理由として、下記のデータが確認できました。
・ひとりの時間がとれるから 45.5%
・サードプレイスのほうがやりたいこと、やるべきことに集中できるから 43.2%
・自宅に家族がいてやりたいこと・やるべきことがしづらいから 33.8%
・サードプレイスがあることで生活にメリハリがつくから 30.8%
・サードプレイスで息抜きや気晴らしをしたいから 24.7%
引用元:【第三の場所(サードプレイス)に関する実態調査】コロナ流行後、自宅でも職場でもない「第三の場所」を求める人が増加|PR TIMES

コロナ流行前まではファーストプレイス(=家庭)が主なリラックスの場所でした。しかし外出自粛を余儀なくされた結果、自宅で過ごす時間が増加。

テレワークの普及により、本来くつろぐ場所だった「ファーストプレイス(=家庭)」と「セカンドプレイス(=職場)」の境界が曖昧になりました。それゆえストレスを溜めやすくなっています。

こうした背景から、家庭でも職場でもないサードプレイスの重要性が再認識されるようになったのです。

サードプレイス・8つの特徴

机に並ぶスタバのカップ
レイ・オルデンバーグが提唱する「サードプレイス」には次の8つの特徴があります。
・中立の領域
・人を平等にする
・会話がおもな活動
・利用のしやすさと便宜
・常連の存在
・目立たない存在
・遊び心がある
・もうひとつのわが家
それぞれ見ていきましょう。

中立の領域

サードプレイスでは年齢や身分を問いません。一人ひとりが公平な立場で参加できる特徴があります。誰もが自由に出入りでき、好きなだけ利用できる場がサードプレイスです。

人を平等にする(レヴェラー)

サードプレイスでは誰もが同じ条件で利用します。個人の地位によって特別な扱いを受けることはありません。職場における上司や部下といった関係から解放される空間がサードプレイスです。それぞれに平等な権利が与えられている特徴があります。

会話が主な活動

サードプレイスでは地位や立場を気にすることなく、自然な会話を楽しみます。会話のゴールを定めず、目の前のコミュニケーションを楽しむのがサードプレイスにおけるコミュニケーションの特徴です。

利用のしやすさと便宜

足を運びやすい近場にあり、1日のどんな時間帯にでも利用できる高い利便性もサードプレイスの特徴です。サードプレイスには「行きたい」と思った時にふらっと立ち寄れる気軽さがあります。

常連が存在する

サードプレイスには、頻繁に訪れる人の存在が欠かせません。常連の人たちがにぎやかな雰囲気を作り、その場所に特色を与えます。とはいえ、常連者ばかりが特別扱いされるわけではありません。

居合わせる者同士の関係は平等です。常連の人たちには、積極的に新参者を受け入れる気さくさが求められます。

目立たない存在

控えめで慎ましい雰囲気もまたサードプレイスの特徴です。華やかで贅沢な雰囲気でな
く、大衆的な雰囲気である必要があります。
サードプレイスは、自宅に戻ってめかし込む必要などない場所であらねばなりません。普段着で立ち寄れる気軽さが求められます。日常的な空間に自然に佇むのがサードプレイスです。

遊び心のある雰囲気

サードプレイスには陽気な雰囲気が漂います。悪意や緊張といった感情を持ち込んではいけません。楽しくて帰りたくないからと、誰もが思いの他、長居してしまう。そんな雰囲気作りが大切です。

もう一つのわが家

サードプレイスには「第二の家」と呼べるような温もりが求められます。集まる人々がまるで家族のようなつながりを持つように感じられる場がサードプレイスです。

温かい感情を共有する空間作りが求められるでしょう。

以上8つの特徴を併せ持つのが、オルデンバーグが提唱するサードプレイスです。

日本におけるサードプレイスとは?

セミロングの女性
日本には日本特有の文脈に基づいたサードプレイス概念があります。オルデンバーグのサードプレイスには、文化的に日本では馴染まない特徴があるためです。

たとえば、オルデンバーグが提唱するサードプレイスでは「会話が主な活動」としています。見知らぬ者同士でも自然な会話を楽しめる場がサードプレイスだと主張しているわけです。

しかし、日本人は海外の人ほどコミュニケーションに積極的ではありません。客同士が友達になるのは海外では聞かれても、日本では珍しいと言えるでしょう。

海外の方と日本人では、サードプレイスに求める心地良さに違いがあります。日本人が求める心地良さの例は下記の通りです。
  • リラックスできる
  • 気軽に立ち寄れる
  • 仕事や勉強に集中できる
  • ゆっくり過ごせる
  • 人目を気にせずに済む など
こうした背景から、日本におけるサードプレイスではオルデンバーグが提唱する特徴に近い「交流型」に加え「マイプレイス型」と呼ばれるサードプレイスが存在します。

日本のサードプレイスは2種類

下記2種類の日本型サードプレイスについて、詳しく見ていきましょう。
  • マイプレイス型
  • 交流型マイプレイス型

マイプレイス型

人目を気にせず個人で居心地良く過ごす場所が「マイプレイス型」です。カフェで本や雑誌を読んだり、パソコンやスマホをいじったりと、個人でのんびりと過ごせる特徴があります。

黙々と仕事や作業に打ち込める空間もマイプレイス型に該当します。マイプレイス型では他者との交流は発生しません。他者との交流を求めない点が本来のサードプレイスとは異なる特徴です。

交流型

交流を主な目的とするのが「交流型」です。交流型はさらに「目的交流型」と「社交交流型」に分かれます。目的交流型は多様な人々が気軽に交流できるよう設計された場を指します。

なんらかの社会貢献、地域貢献といった目的が存在し、自発的に集まる場が「交流型」です。

目的交流型の具体例は下記の通りです。
  • コミュニティカフェ
  • 異業種交流会
  • 地域の非営利組織(NPO)
  • こども食堂 など
個人が自分の興味に従って、やりたいことを実現するために集まります。

一方、オルデンバーグが想定するサードプレイスに近い分類が「社交交流型」です。地元の居酒屋など、なじみの常連が社交の場として、にぎやかに楽しむ場が該当します。スナックや地域に根差した昔ながらの喫茶店などが社交交流型です。

サードプレイスの具体例

カフェテラスでコーヒーを楽しむ女性
日本におけるサードプレイスは例として下記4つの場所が挙げられます。
  • カフェ
  • スナック
  • 地域コミュニティ
  • コワーキングスペース
それぞれ見ていきましょう。

カフェ

カフェはマイプレイス型サードプレイスの典型例です。ゆっくりとリラックスする目的で訪れます。

家事育児に追われる母親が、束の間のひとときをカフェで過ごしリフレッシュしたり、学生や社会人が教科書や参考書を持ち込んで勉強に励んだりと、過ごし方はさまざまです。

店主の個性が巧みに表われたカフェでは、店主と客が交流し「なじみ」が形成される側面も。その意味では店によっては交流型サードプレイスに分類されるカフェもあります。

スナック

スナックは交流型サードプレイスの典型例です。スナックでは、ママやお店の女性だけでなく、ほかのお客さんとのコミュニケーションも発生します。

ママがファシリエーターとして会話を取り持ってくれるため、1人で行ってもリラックスして過ごせるでしょう。ひと昔前までは、家に帰りたくない中年男性が立ち寄る憩いの場がスナックでした。

しかし最近では性別を問わず、スナックが若い世代から再評価されています。若い女性が経験豊富なママに相談したり、女性客同士で盛り上がったりといったケースも少なくないようです。

地域コミュニティ

目的交流型サードプレイスの例として、地域コミュニティが挙げられます。地域コミュニティでは、例として下記を目的に参加者同士の交流が可能です。
  • 地域活性化
  • 参加者の学習
  • キャリア形成 など
地域で行っているサークル活動やボランティア活動、自治会の活動も目的型サードプレイスに分類されます。多くの人と交流できるため、視野が広がるとともに地域の一員としての安心感を得られるメリットがあります。

コワーキングスペース

自宅では集中できないと悩むテレワーカーにおすすめなのが「コワーキングスペース」です。コワーキングスペースには、仕事をするための設備・機器が整っています。料金を支払えば誰でも利用可能です。

会社員だけでなく、フリーランスや会社経営者、起業を目指す人など、さまざまな人が共同で利用するため、業種や立場、年齢を越えた交流が生まれる可能性があります。

個人がサードプレイスを持つメリット

笑顔の男性
個人がサードプレイスを持つメリットは2つあります。
  • リラックスできる
  • 多様な価値観に触れられる
それぞれ詳しく解説していきます。

リラックスできる

交流型サードプレイスでは、家庭や職場の利害関係から解放され、フラットな関係でコミュニケーションを取れます。そのため、リラックスして過ごせるのです。

リモートワークでオンオフの切り替えに苦労している方にとっても、サードプレイスはリフレッシュに役立つでしょう。同じ空間で代わり映えのない作業が続くと次第に息が詰まってしまうものです。

あえて場所を変えることで心身をリフレッシュさせられます。居心地の良いカフェで本を読んだり、趣味サークルに顔を出したりするだけで、心と体の緊張を解放できるでしょう。

多様な価値観に触れられる

サードプレイスでは、普通に生活していたら出会えない人との出会いがあるものです。世代も職業も異なる人と出会い、多様な価値観に触れられるため視野が広がります。

趣味のサークルを通じて、世代の違う人と仲良くなれたり、異業種交流会を通じて、他の職種の価値観に触れて新たなアイデアが湧いたりといったこともあるでしょう。

家庭や職場での人付き合いは、似た価値観の人が集まるため閉鎖的になりがちです。しかし交流型サードプレイスを持つと、普段接点のない業界の人と意見を交わす機会が増えます。より多くの刺激が得られるでしょう。

社内にサードプレイスを設置する企業が増えている

ビル群
一般的にサードプレイスは、自宅や職場とは異なる空間にあるものです。しかし近年では、サードプレイスと同じ機能を果たす施設をオフィス内に取り入れる企業が増えています。
・カフェスペース
・バー
・ダーツ場
・コワーキングスペース
・ビリヤード場    など
社内にサードプレイススペースを設けると、通常の業務では接する機会のない社員同士がコミュニケーションをとりやすくなります。社員がくつろげるよう、遊び心の感じられる施設を設置するケースが増えているのです。

社内にサードプレイスを設置する企業の事例

誰もいないオシャレなオフィス
社内にサードプレイスを設置する企業の事例を2社紹介します。

GMOインターネットグループ株式会社

GMOインターネットグループ株式会社では、グループ間を越えた交流の場として「シナジーカフェ GMO Yours」を提供しています。さまざまな働き方やニーズに応えるため、同社のカフェは24時間・365日オープンしているそうです。

ドリンクやパン、お菓子など、すべての食事・ドリンクを無料で提供。読書やお昼寝、電話会議など、個々に使えるスペースも充実しています

仲間とのコミュニケーションはもちろん、一人でのリフレッシュにも役立っているといいます。また、社内のコミュニケーションを活性化するイベントとして、バースデイパーティーやお花見、夏祭りなどを定期的に開催。

仕事の合間にリフレッシュできるだけでなく、社員のコミュニケーションスペースとして幅広く活用されています。

参考:オフィス環境|GMOインターネットグループ株式会社
参考:世界一のサービスを提供するために、世界一の人財が集まる場へ【GMO Yours

NTTぷらら

NTTぷららでは、オフィスリニューアルの際にカフェの導入を進めました。コロナ禍で出社率が大きく減ったため、オフィスの活用方法を模索したのがきっかけだったそうです。

同社では社内2ヶ所にカフェを設置。1ヶ所はエントランスロビーに、もう1ヶ所は別フロアに従業員専用のカフェを設置しています。

エントランスロビーには、来社した人に自由に使ってもらえるフリースペースを作り、くつろぎながら自然な会話が生まれる場を提供しているそうです。さまざまな企業とコラボしながら、アイデアを出していく「共創の場」を目指していると言います。

カフェにはバリスタが立ち、本格的で美味しいコーヒーが無料で飲めるのも社員に喜ばれているそうです。混み合う時間には並ぶこともありますが、順番を待つ間に偶然の会話が生まれ、仕事の話に発展することもあるのだとか。

ぷららでは社員が自分で働く場所を決めるスタイルを採用していますが、オフィスをリニューアルしてから出社することに意義を感じる人が増えたそうです。

参考:NTTぷらら、創業25周年で本社オフィスをリニューアル

社員や来訪者をリラックスさせる空間作りは非常に重要です。社員のストレスを緩和するとともに、自然な会話を促し職場の雰囲気を良くするでしょう。

社員のストレスを緩和する取り組みを積極的に行うと、健康経営優良法人認定を取得できる可能性が高まります。健康経営優良法人認定制度は、国からホワイト企業のお墨付きが得られる制度です。企業のイメージが向上するとともに、求職者へのアピールにもなります。

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オフィス内にサードプレイスを導入するメリット

メリット
オフィス内にサードプレイスを導入するメリットは下記の2点です。
  • 社内のコミュニケーション活性化
  • 生産性の向上
それぞれ見ていきましょう。

社内のコミュ二ケーション活性化

オフィス内にサードプレイスを設けると、社員同士のコミュニケーションが生まれやすくなります。普段の人間関係とは異なるフラットなコミュニケーションになるため、気負わず話せるでしょう。

社内の喫煙所や給湯室をイメージしてください。リラックスした状態で、何気ない会話をした経験がきっとあるはずです。

年齢や部署も立場も異なる人たちがその場に居合わせ、なんとなくする世間話。それこそサードプレイスがもたらす効果と言えます。

喫煙所や給湯室のようなゆったりとした空間を社内に作ることで、普段の立場に捉われないインフォーマルなコミュニケーションを取れるでしょう。組織の固定化した人間関係を編み直すきっかけになると言えます。

下記の記事ではビジネスにおけるコミュニケーションについて詳しく解説しています。

【関連記事:コミュニケーション能力とは?高い人の特徴・鍛え方と採用時の見極め方

生産性の向上

サードプレイスをうまく活用できれば、業務の生産性向上につなげられるでしょう。
ずっと同じ場所に勤務していると「変化を感じられない」「新たなアイデアが生まれない」など行き詰まりを感じてしまうものです。

社内のサードプレイスでリラックスするだけで、ふとアイデアがひらめいたり、スッキリした気分で業務に戻れたりといった効果を期待できます。

また、サードプレイスでたまたま会った誰かと雑談するだけでもストレス発散になります。
リラックススペースを設けることでオンオフの切り替えにも役立つでしょう。

下記の記事では、生産性を高める重要性や改善策について詳しく解説しています。

【関連記事:生産性向上とは?必要とされる背景や具体的な取り組み施策を解説!
【関連記事:ホーソン実験とは?実験内容と生産性向上のヒントを解説

企業がサードプレイスを創設する事例も

青天の下のビル群
企業自身が交流型のサードプレイスを運営するケースもあります。ビジネス環境が激変しつつあるなか、自社の知識だけで勝ち抜くことは難しいもの。多様な関係者と連携し、変化の時代を生き抜く戦略として、交流拠点を運営する事例を2社紹介します。
  • CO☆PIT
  • にっこり授乳・さく乳室 Lactation Lounge
それぞれの取り組みを見ていきましょう。

企業が共創プラットフォームを創設|CO☆PIT

自社の施設内に交流型サードプレイスを創設する例に「CO☆PIT」があります。
「CO☆PIT」は株式会社富士通ラーニングメディアが、イノベーションを起こす目的で作ったフューチャーセンターです。

フューチャーセンターとは、企業・政府・自治体・教育機関などの団体の枠に捉われず関係者を幅広く集め、それぞれの知識や経験を掛け合わせて新たなアイデアや価値を生み出す場のこと。

自社の研修施設内にサードプレイスを標榜した空間を形成し、さまざまな企業の関係者を集め、新規事業や社会課題解決のためのアイデアの創出を狙っています。

訪れた人が忌憚なく対話できるよう、「CO☆PIT」にはさまざまな仕掛けが用意されています。
童心に帰る仕掛けとして、
  • エントランスにだまし絵を描く
  • 駄菓子コーナーを設ける
  • いたるところにホワイトボードを設置する など。
人材育成に関するセミナーや高校生とのコラボレーションイベントの開催など、自由な発想で活用されているようです。

子育て中の女性社員や近隣で働くママの憩いの場を提供|ピジョン株式会社

哺乳瓶をはじめとする育児用品メーカーのピジョン株式会社では、本社1階に授乳・さく乳スペースを設置しています。乳幼児のいる母親が働きながら、安心して子育てをするために憩いの場を提供。社員だけでなく、近隣の会社にお勤めのママ社員、一般のママも利用できるようになっています。

利用するママ同士の新しい交流が生まれるようなデザインと設計で、体だけでなくココロもリフレッシュできるようにしているそうです。

参考:ピジョン 仕事と子育ての両立支援「にっこり授乳・さく乳室」を本社内にオープン|PR Wire

サードプレイスで心身の疲れを癒し生産性を高めよう

ビジネスマン4人
自宅でも職場でもないサードプレイスは、ストレスを軽減させるのに効果的です。閉鎖された空間で同じ作業を繰り返すばかりでは、精神的に行き詰まってしまいます。

場を変えてゆったりと過ごし、他愛のない会話を楽しむことで、心身ともにリフレッシュできます。適度な気分転換によって業務の生産性向上を期待できるでしょう。

自宅でのテレワークに閉塞感を覚える方は、カフェやコワーキングスペースでゆったり過ごしてみてはいかがでしょう。地域コミュニティに参加して、他業種の方と交流を深めるのも視野を広げられるため、おすすめです。

生産性向上・離職防止策に悩む企業担当者の方は、オフィスの一角にソファなどを設置してリフレッシュできるスペースを設けると、自然なコミュニケーションを生む空間になるでしょう。

第三の場所を社内に設けて、生産性向上・社内コミュニケーションの活性化につなげましょう。

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