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採用

セグメントとは?意味や採用や人材領域におけるメリットを解説

「セグメントってよく聞くけど、よくわからない」
「採用や人材領域でもセグメントって効果があるの?」

このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

セグメント(Segment)とは「分割すること」「区分」「部分」という意味で、ビジネスやマーケティング、経営戦略、ITなどで使われる専門用語の1つです。

本記事ではセグメントの意味やターゲットの違い、採用や人材領域におけるセグメント導入のメリットをご紹介します。

なお、ミイダスでは採用や人材育成に役立つ資料を無料で配布しております。こちらもあわせてご活用ください。

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セグメントとは?意味を簡単に説明

的を囲んでいるフィギュア
セグメント(Segment)とは「分割すること」「区分」という意味で、ビジネスやマーケティング、経営戦略、ITなどで幅広く使われている専門用語の1つです。

ビジネスにおいては、「ターゲットを一定の基準で区切った集団」を指します。市場においては、共通のニーズや製品・サービスへの認識の手段、購買行動において共通する顧客層の集団を指すことがあります。

セグメントとセグメンテーションの違い

セグメントとは別に「セグメンテーション」という言葉も存在します。またセグメンテーションは「セグメント化」と呼ばれることもあります。

たとえば、新しい店舗を2つ出店することが決まったと仮定しましょう。2つの店舗の出店はどちらも東京だとしても、立地や住んでいる年代などは異なってきます。「ここの場所で出店する場合、どのようなニーズを求められるのか」を分析して考えることをセグメンテーションと呼ぶのです。

セグメントとターゲットの違い

セグメントと似た言葉で「ターゲット」があります。ターゲットとは、セグメントした1つのまとまりからさらに対象を絞っていくことです。たとえば、20代女性をセグメンテーションした場合に、「既婚、甘いものが好きな人」といったように細かく設定したものをターゲットと呼びます。

セグメントの代表的な分類方法

セグメントのイメージ
セグメントの代表的な分類方法は以下のとおりです。
  • 心理的変数
  • 地理的変数
  • 人口動態的変数
  • 行動変数
上記4つの変数を理解することで、セグメントが一気に身近なものに感じるはずです。
それぞれの分類方法を見ていきましょう。

心理的変数(サイコグラフィック変数)

心理的変数(サイコグラフィック変数)とは、顧客のライフスタイルや価値観、興味・関心、パーソナリティなどに基づいてセグメンテーションを行うための変数のことです。

下記のようなものが一例です。
パーソナリティ顧客の特性や性格、行動パターンなどを示します。内向的、外向的、協調性があるなどが含まれます。
ライフスタイル顧客の生活様式や趣味趣向を表します。アクティブ派、インドア派、家族重視派などが含まれます。
価値観顧客が重視する価値観や信念を示します。環境に配慮する、安全性を重視する、ステータスを追求するなどが該当します。
趣味趣向顧客の趣味や興味を表します。旅行、スポーツ、読書などが含まれます。

地理的変数(ジオグラフィック変数)

地理的変数(ジオグラフィック変数)とは、顧客の地理的位置に基づいてセグメンテーションを行うための変数です。

たとえば、下記のようなものが地理的変数の一例です。
国・地域居住している国や地域、都市部、郊外、田舎など
住居形態一戸建て、マンション、アパートなど
気候気温、湿度、降雨量など
文化生活習慣、車社会、近所同士の付き合いなど
宗教肉や飲酒が禁止されているなど

人口動態的変数(デモグラフィック変数)

人口動態変数(デモグラフィック変数)とは、顧客の年齢や性別、教育、職業などの属性に基づいてセグメンテーションを行うための変数です。

たとえば、下記のようなものが人口動態的変数の一例です。
年齢10代、20代、30代など
性別男性、女性など
家族構成既婚、未婚、子どもの有無、子どもの年齢など
教育中学卒業、高校卒業、大学卒業など
職業会社員、自営業など
職種・業界飲食業や販売業、製造業など

行動変数(ビヘイビアル変数)

行動変数(ビヘイビアル変数)とは、顧客の行動パターンに基づいてセグメンテーションを行うためのものです。

たとえば、下記のようなものが挙げられます。
購買状況過去の購買経験の有無
使用頻度ヘビーユーザーなど
求めるベネフィットプレステージ、コストパフォーマンスなど
購買パターン購入意思決定者など
返品に対する態度すぐ返品するなど
購入するタイミング曜日や時間など

セグメントに重要な4つの条件

セグメントのイメージ
セグメントは「4R」と呼ばれる条件をもとに、セグメンテーションするかを判断します。
  • Rank(優先順位)
  • Realistic(有効規模)
  • Reach(到達可能性)
  • Response(測定可能性)
それぞれの条件を説明します。

Rank(優先順位)

Rank(優先順位)とは、セグメントしたグループにおける重要度をもとに優先順位を決める指標のことです。たとえば自社の商品を売りたい場合、利益が生まれやすいセグメントから優先的に着手していくというイメージです。

Realistic(有効規模)

 Realistic(有効規模)とは、利益や売上が十分に出るかどうかを確認する指標です。たとえば自社で開発した商品が素晴らしいクオリティだったとしても、セグメント間でニーズが少ない場合、利益につながりません。

Reach(到達可能性)

 Reach(到達可能性)とは、セグメンテーションした顧客に商品やサービスを届けられるかどうかを判断する指標です。たとえば商品にニーズを感じているユーザーが海外に多い場合、どのようなSNSやツールを使うのが効果的かなどを考える必要があります。

Response(測定可能性)

Response(測定可能性)とは、商品やサービスに対する反応や効果を測れるかを判断する指標です。商品を販売したあと購入した顧客はどれくらいいるか、セグメントの規模はどのくらいかなどを測ることで、商品の見直しや情報を提供する方法を模索できます。

セグメントに成功した企業事例

オフィスのイメージ
セグメンテーションによって成功した企業事例をご紹介します。
  • スターバックス
  • Airbnb

スターバックス

スターバックスは、顧客の年代や住んでいる国や地域、購買履歴、好みなどに基づいてセグメンテーションを行い、ロイヤルティプログラムやキャンペーンを展開しています。

朝は出勤前の会社員、昼はリモートワークの人や主婦、夕方は学生や仕事帰りの会社員をターゲットにしました。また「自宅や職場でもない、一人で落ち着いて過ごせる場所」というサードプレイスの提供もスターバックスの人気につながっているのです。

Airbnb

Airbnbとは、自宅に空いている部屋があるホストと、旅行などで宿泊したいと考えている人をつなぐサービスです。Airbnbはその人の旅行目的や予算、宿泊施設の種類に基づいて顧客をセグメンテーションしています。

このセグメンテーションによって、ユーザーは自分に適切な宿泊施設が見つけやすくなり、利用時の満足度を向上させました。 

上記の2社は、セグメンテーションを通じて顧客のニーズを理解し、それに合った製品やサービスを提供することで成功を収めています。

採用や人材領域におけるセグメントのメリット

MERITと言っている人形
セグメントと言えば、マーケティング業界の言葉の印象が強いかもしれません。しかしセグメントは採用や人材領域においても効果をもたらします。

採用や人材領域におけるセグメントのメリットは以下のとおりです。
  • 組織に必要な人材を明らかにできる
  • ターゲットとしたい求職者の特性を把握できる
  • 従業員のキャリアパス設計ができる
  • 従業員のモチベーション向上につながる
  • 社内トレーニングや研修の成果を最大化できる
それぞれのメリットを見ていきましょう。

組織に必要な人材を明らかにできる

セグメンテーションを行うことで、組織に必要な人材を明確にできます。組織に必要な人材が明確ではない場合、入社後のミスマッチが生じやすくなります。

どのような職種で働いてきて、どのようなスキルを培ってきた人に入社してほしいかをセグメンテーションすることで、組織に足りない人材を明らかにできるのです。

ターゲットとしたい求職者の特性を把握できる

ターゲットとしたい求職者の特性を把握できるのもセグメンテーションのメリットです。

心理的変数や人口動態変数を用いることで、ターゲットとしたい求職者のパーソナリティや特性を把握できます。把握することでターゲットを絞って効率よく採用活動を行うことが可能です。

ミイダスは、コンピテンシー診断結果で自社に合った人材を自動的に絞りこんでくれます。

コンピテンシー診断とは、個人の行動特性や思考性を分析し、仕事における能力の有無や程度を明らかにする診断(テスト)のことです。自社の管理者や採用担当者などがセグメンテーションを行う手間が省けます。

コンピテンシー診断についてくわしく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:コンピテンシー診断とは?ツールの使用方法や導入事例も解説

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従業員のキャリアパス設計ができる

従業員のキャリアパス設計ができるのもセグメンテーションのメリットです。

従業員のパーソナリティやライフスタイルや趣味趣向をセグメンテーションし分析することで、従業員一人ひとりに合った目標設定ができます。

従業員のモチベーション向上につながる

従業員のキャリアパス設計だけではなく、従業員のモチベーション向上につながります。

従業員のパーソナリティを把握していることで、「Aさんは外向的で誰かをサポートするのが得意だから、今度取引先の挨拶のときに同行してもらおう」といったように、従業員の特性に合った仕事の割り振りができます。

得意分野の仕事を任せることは、成果やポジティブな影響が期待できるため、従業員のモチベーション向上にもつながるでしょう。

【関連記事:モチベーションとは?やる気を引き出す動機づけ要因とモチベーションマネジメントの手法を解説

社内トレーニングや研修の効果を最大化できる

社内トレーニングや研修の効果を最大化できるのもメリットです。

従業員の特性やスキルについて把握しないまま、みんなに同じ研修を実施した場合、それぞれの知識は増えるものの実践に活かせるかどうかは人によって変わります。

一方、あらかじめ従業員の特性をセグメンテーションすることで、従業員それぞれに合ったトレーニングや研修を実施できます。結果として、研修の効果が上がることに加えて効率もアップするでしょう。

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ミイダスの活躍ラーニングを活用することで、自主的に学習する人材を育成できます。また、活躍ラーニングは従業員一人ひとりの行動特性(コンピテンシー)に合った講座を選べるという特徴があります。

コンピテンシーとは、その人の行動や思考の特徴を指す言葉です。活躍ラーニングとあわせてコンピテンシー診断を実施することで、従業員一人ひとりの特性(診断結果スコアの高低)に合わせた講座の選択が可能です。そのため、それぞれの強みを伸ばすことにもつながります。

また1講座約25分のオンライン講座のため、通勤時間や就寝前などライフスタイルにあわせて学べるのも魅力です。

従業員の特性をセグメンテーションすることで、社内研修の効率が上がります。

誰にでも同じ研修ではなく、自分に必要な知識やスキルを理解して学ぶことで研修の効果を最大限にできるでしょう。


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採用や人材領域で上手にセグメントを活用していこう

分析しているビジネスパーソン
本記事ではセグメントの意味や重要な条件、分類方法、採用や人材領域におけるメリットをご紹介しました。

セグメントは抽象的で、イメージが湧きにくい言葉です。しかし自分に置き換えたり、自分でお店を開業する状況を想定をしたりすることで理解しやすくなるでしょう。

また、セグメントは採用や人材領域においてもメリットがあり、活用することで求める人材像の明確化や従業員のモチベーション向上につながります。加えて、従業員の社内トレーニングや研修の効果を引き出してくれるため、うまくセグメントを活用していきましょう。

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