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育成

キャッチアップとは?意味や場面別の使用例、スキルの高め方は?

「キャッチアップとは、どのような意味があるの?」
「これからキャッチアップ力は高められる?」

このように思うことはありませんか。

ビジネスをはじめ、さまざまな場面で活用される「キャッチアップ」という言葉。基本的な意味は同じでも、場面によって使い方が異なります。

本記事では、キャッチアップの用語の意味やシーン別の使い方を解説します。ビジネスシーンにおいて、これからキャッチアップ力を高める方法も紹介するので、ぜひご一読ください。

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キャッチアップとは?用語の意味・語源・言い換えた類語を解説

キャッチアップのイメージ
キャッチアップという言葉には、追いつく・遅れを取り戻す・追い上げるという意味があります。

自分より先にいる対象に追いつくまでの過程を指し、個人・組織・国の取り組みなど幅広い範囲で使われています。

キャッチアップの語源

キャッチアップは、英語の "catch up" が語源です。

英語の "catch up" にも「追いつく」の意味があるため、日本でも同様の使い方がされるようになったと考えられます。

キャッチアップの言い換え

キャッチアップを言い換えると、追尾・追走などの言葉があります。

キャッチアップには「遅れを取り戻す」という意味もありますから、英語で表現するときには "make up for lost time" "keep up with" などと言い換えることもできるでしょう。

【シーン別】キャッチアップの使い方と例文

手のひらに電球を乗せたビジネスパーソン
キャッチアップの意味は「追いつく・遅れを取り戻す・追い上げる」が基本です。しかし、さまざまなところで使われている言葉のため、場面によって使い方が異なる場合があります。

ここでは7つの場面を例に挙げて、使い方と例文を見ていきましょう。

ビジネス

ビジネスの場では、基本的な「追いつく・遅れを取り戻す・追い上げる」のほか、「状況を把握する」という意味でも使われます。

まだ身につけていないスキルや知識、情報などを、あとから把握・理解することを一言でまとめたのがキャッチアップです。

【使い方の例文】
  • 最新の業界動向をキャッチアップし、競合の動きを把握する
  • プロジェクトの進行状況をキャッチアップして足りないリソースを確保する
  • 社員のAさんは、最新技術に関するキャッチアップを積極的に実行している
  • 商談の都合で参加できなかったミーティング内容をキャッチアップする

経済

特定の製品やサービスで遅れを取っている企業が、先を行く他社に追いつくための手法・戦略にもキャッチアップが使われます。キャッチアップ戦略という使い方も有効です。

また、発展途上国が先進国の経済水準に追いつくこととしてキャッチアップが用いられており、キャッチアップ型経済とも呼ばれています。

このように企業の成長や市場拡大、国の発展など、さまざまな側面でキャッチアップの言葉が使われているのです。

【使い方の例文】
  • 業界でのシェアを拡大させるために、キャッチアップ戦略を採用している
  • 発展途上国が経済成長を加速させ、先進国へのキャッチアップを果たした

医療

医療の場面では、予防接種や子どもの発育などにキャッチアップが使われます。代表的な用語は次の2つです。
・キャッチアップ接種:機会を逃した人を対象として予防接種を実施すること
・キャッチアップ現象:病気など阻害要因の改善によって、子どもの発育・発達が本来のレベルに追いつくこと
【使い方の例文】
  • 自治体では、キャッチアップ接種を推奨している
  • 子どもの発達スピードが加速したのは、キャッチアップ現象によるものだ

放送

放送業界では「キャッチアップ配信」「キャッチアップ放送」という用語があります。これは、いわゆるテレビ番組の見逃し配信のことです。テレビ放送の直後から一定期間、インターネット上で同じ番組を視聴できます。

【使い方の例文】
  • テレビ番組を見られるスマホアプリでは、キャッチアップ配信をしている

IT

ITの分野では、下記のような意味でキャッチアップが使われています。
・最新・未確認情報をチェックする
・インターネット上にある画像を一括ダウンロードする
アプリやソフトに搭載されている機能名、ゲーム用語などでもキャッチアップの言葉を見かけることがあります。

【使い方の例文】
  • ニュースリーダーのキャッチアップ機能で読み込んだ記事を既読にする

スポーツ

水泳で「キャッチアップクロール」という泳ぎ方があります。片腕で水をかき終わるのを待ち、それからもう片腕で水をかく泳法です。

キャッチアップクロールができることで、片腕ずつ安定したストロークを身につけられたり、ひとかきで長く進めるようになったりするメリットがあり、基礎的な練習のひとつになっています。

【使い方の例文】
  • クロールで長く泳ぐには、キャッチアップクロールを練習しよう

教育

教育現場では、学習の遅れを取り戻す、足りない知識を補うという意味でキャッチアップが使われます。学習する人に用いるほか、教育機関を対象とした場合でも活用できるでしょう。

【使い方の例文】
  • 学習の遅れを解消するために、生徒に合わせたキャッチアッププログラムを組む
  • 成績不振の生徒を対象に補講を実施し、キャッチアップを図る
  • 教育機関が、学力の底上げを図るために効果的な施策でキャッチアップする

キャッチアップが早い人の特徴

スマホで情報収集する人
キャッチアップが早い人には、どのような特徴があるのでしょうか。ここではビジネスシーンにおいて、キャッチアップが早い人を紹介します。
  • 要領よく、物事のポイントを把握できる
  • 効率を考えて時間配分や行動ができる
  • 本質的な課題を見極められる
  • 学び方を知っていて、学んだことを吸収できる
  • 上司などからもらったフィードバックを素直に受け入れられる
  • 学びや気づきを実践に活かせる
  • 定期的に現時点の振り返りができる
洞察力や問題解決能力、素直さ、計画を実行できる行動力などがキャッチアップを進めていくうえで求められると言えます。

キャッチアップ力を高める方法

キャッチアップ力を高めてレベルアップしているイメージ
「キャッチアップするスキルは、これから高められるのだろうか」と思う人もいるのではないでしょうか。これまで意識的に取り組んでいない人でも、キャッチアップする力は身につけることが可能です。

キャッチアップ力を高める方法としてポイントとなるのは、下記の7つです。
  • 客観的に自分自身や物事を見て現状を見つめ直す
  • 最新情報やトレンドに触れる
  • キャッチアップしたことを業務で実践・定着させる
  • キャッチアップミーティングを実施する
  • 思考のクセを把握する
  • 不明点は抱え込まず、まわりに相談する
  • 継続して取り組む
それぞれ見ていきましょう。

客観的に自分自身や物事を見て現状を見つめ直す

まわりに追いつくために自分に足りない知識やスキルは何なのか、仕事を進めるうえで何が不足しているのか客観的な視点で見てみましょう。自分の現状をさまざまな角度から見つめ直すことで、今取り組むべき課題が見えてきます。

たとえば、追いつきたいと思う同僚と自分を比較して、何が足りていないのかを分析すると良いでしょう。

現状を見つめ直すのは、早い段階でおこなうのがポイントです。現状分析をせずに進めるとキャッチアップが計画性のないものになってしまい、結果として非効率なやり方になることがあります。

最新情報やトレンドに触れる

業界での先進的な取り組みや最新技術などを知らなければ、キャッチアップの必要性に気づけません。新聞や雑誌などで新しい情報・トレンドに触れるようにしましょう。

インターネットを活用したインプットも可能ですが、間違った情報が含まれている場合もあるため、信頼できる情報源を頼るのがポイントです。

キャッチアップしたことを業務で実践・定着させる

キャッチアップした新しい知識やスキルを身につけるには、業務で実践するのがおすすめです。

実際にやってみると定着も早くなり、内容によっては効率的に業務を進めることにもつながります。

キャッチアップミーティングを実施する

キャッチアップミーティングは、複数人で集まるミーティングではなく、上司と部下の間で時間を取り、意見交換や業務進捗の確認をすることです。1 on 1形式での実施が基本ですが、よりフランクな雰囲気でおこなうランチミーティングの方法を取り入れる企業もあります。

部下の考え方や意見などを知るため、通常の固い雰囲気でおこなわれるミーティングより、話しやすい場にすることがポイントです。

1 on 1形式でキャッチアップミーティングをする際には、下記の記事も役立ちます。ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事:1on1ミーティングは意味ない?失敗する理由と成功させる方法】

また、キャッチアップミーティングを成功させるには、上司と部下のタイプを知ることも大切です。部下のタイプを知らないままキャッチアップについてアドバイスすると「自分のことをわかってくれていない」と受け取られる可能性があります。

上司・部下のタイプを把握するには、ミイダスが提供する「コンピテンシー診断」がおすすめです。コンピテンシー診断の上下関係適性では、上司・部下としてどのような特徴を持っているか可視化します。

表示された結果をもとにキャッチアップミーティングを実施すれば、スムーズなコミュニケーションや育成につながります。

コンピテンシー診断では上下関係適性のほか、社員の職務適性やストレス耐性なども知ることが可能です。業務進捗のかんばしくない社員の状況をどのようにキャッチアップさせるのか、個別のマネジメントをおこなう際のヒントになるでしょう。

コンピテンシー診断は下記からお試しいただけますので、ぜひご活用ください。

ミイダスはコンピテンシー診断を通じて
キャッチアップにも役立つツールです。

まずは無料トライアルをお試しください。

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思考のクセを把握する

キャッチアップを進めるにあたって「こうあるべきだ」という固定観念に邪魔されることがあります。これまでの習慣・価値観によって考えが凝り固まり、こだわりが強くなっていると、新しいことを吸収できずにキャッチアップのスピードが落ちてしまうかもしれません。

キャッチアップ力を高めるには、これまでの考えにとらわれない柔軟さが大切です。

しかし、思考のしかたや考え方は、自分を客観的に見ようとしても言語化しづらいものです。自分自身の思考のクセを把握するには、ミイダスの「バイアス診断ゲーム」をご活用ください。

バイアス診断ゲームは、無意識のうちに入り込んでいる思考のクセを可視化できるツールです。診断結果で思考のクセを知り、意識してコントロールできるようになると、仕事の質向上につなげることもできます。

バイアス診断ゲームの詳細は下記からご確認ください。

バイアス診断ゲームでできることを詳しく見てみる

不明点は抱え込まず、まわりに相談する

キャッチアップでスキルの習得などを始めたあと、なかなか効果を感じられない場合があります。そのようなときは、一人で抱え込まずにまわりに相談しましょう。

不明点や不安点について悩んでいた場合でも、まわりに相談することで解決策や新しいアイデアが出てきます。社内でキャッチアップに取り組むときには、気軽に相談しあえる環境づくりも大切です。

継続して取り組む

キャッチアップは一朝一夕では達成しません。長期的な視点で継続して取り組むことがポイントです。

継続させるには、何のためにキャッチアップに取り組むのか目標やゴールを定めてから行動に移します。いきなり大きな目標を設定すると挫折する可能性が高まるため、スモールステップに分割してひとつずつクリアさせるようにしましょう。

社員の人材育成をキャッチアップするにはツールの活用も有効

パソコンを持って微笑む男性
「社員の育成が計画より遅れている」「人手が足りず、効率的な社員育成をおこないたい」など、人材育成の場面でもキャッチアップが必要になることがあるのではないでしょうか。

そのようなときには各種診断ツールを使い、結果を人材育成のキャッチアップに活かすのも方法のひとつです。

ミイダスでは、下記のツールを用意しています。
コンピテンシー診断:社員の職務適性、ストレス耐性、パーソナリティの特徴などを可視化。上司と部下をタイプ別に分けた上下関係適性もわかる。
バイアス診断ゲーム:思考のクセ(認知バイアス)の強さを可視化。
組織サーベイ:社員やチームのコンディションを簡単なアンケートで把握。
たとえばコンピテンシー診断では、上司・部下としてのタイプを把握し、コミュニケーションや育成に活かすことが可能です。職務適性やストレス耐性の可視化もできるため、個別の育成計画の立案や適材適所の人材配置にも役立てられます。

これらのツールも有効活用して人材育成を進めたい方は、下記からミイダスをお試しください。無料アカウントの登録だけで使えるツールもございます。

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また、ミイダスに有料登録した法人様は追加費用なしで「活躍ラーニング」をご利用いただけます。活躍ラーニングとは、隙間時間で学べる動画コンテンツです。主体的に学ぶ人材を育て、社内での活躍につなげます。

新入社員研修やコンプライアンス研修など、150以上のビジネススキルを底上げする講座が視聴可能です。さらに、最新のビジネストレンドを解説したNewsPicksのコンテンツも閲覧できます。

また、先述のコンピテンシー診断やバイアス診断ゲームを、仕事にどう活かしていくか解説した動画もご視聴いただけます。

活躍ラーニングの詳細は下記をご覧ください。


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積極的にキャッチアップに取り組み、スキルの底上げをしよう

社内でキャッチアップに取り組むイメージ
キャッチアップの用語の意味やシーン別の使い方、ビジネスにおけるキャッチアップ力の高め方を解説しました。

キャッチアップという言葉は、さまざまな場面で使われており、「追いつく・遅れを取り戻す・追い上げる」が基本の意味です。ビジネスの場では「状況を把握する」という意味でも使われています。

キャッチアップ力は、これからでも高めることが可能です。キャッチアップ力の向上で、スキルや知識レベルの底上げや業務効率を高めることにもつながります。自分自身の現状を見つめ直したり、最新情報やビジネストレンドに触れたりするなど、積極的にキャッチアップしていきましょう。

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