人材アセスメントラボ - いちばん新しくていちばん詳しいHRマガジン

メルマガ購読はこちら
採用

プライオリティ(priority)の意味とは?例文や使い方を解説

「プライオリティ」とは、優先度や優先権の意味を持つ英単語「priority」をカタカナ読みした外来語です。最近ではビジネスシーン以外でも広く使用されているため、耳にしたことがある方も多いでしょう。

本記事では、「プライオリティ」のビジネスシーンでの意味や例文、使い方について詳しく解説します。プライオリティを決める際の基準やチームでプライオリティを共有する方法についても紹介しますので、ぜひご一読ください。

また、アセスメント採用ツール「ミイダス」では、スタートアップ企業向けの採用面接に関する資料をご用意しております。以下より無料でダウンロードいただけますので、こちらもぜひご活用ください。

【無料ダウンロード】令和版:採用面接の質問内容とは

プライオリティ(priority)の意味

「Priority」と書かれたメモ
日本語の「プライオリティ」は、英単語「priority」をカタカナ読みした外来語で、英単語の意味と同様に「物事の優先度合い(優先度)」や「優先権」を意味します。ビジネスシーンでは「優先度」や「優先順位」の意味で広く使われており、とくにチームで仕事をする職場では使用する機会が多いビジネス用語のひとつです。

なお、英語におけるプライオリティの反対語は「ポステリオリティ (posteriority)」ですが、こちらは日本のビジネス用語としてほぼ定着していません。「後回し」「優先度が低い」といった言い方が一般的です。「ポステリオリティ」と言っても意味が通じない可能性が高いため、使用は避けることをおすすめします。

プライオリティの例文

ビジネスシーンにおけるプライオリティの例文と意味を紹介します。
  • 「Aにプライオリティがある(Aには他よりも優先的に扱われる権利がある)」
  • 「Aがプライオリティを獲得した(交渉や契約において、Aが他よりも優先される権利を得た)」
  • 「Aにプライオリティを置く(Aをとくに重要視している)」
  • 「プライオリティが高い(他のタスクやプロジェクトよりもAを優先的に処理すべきだ)」
例文のニュアンスからもわかる通り、日本語の「優先度」や「優先権」の言い換えとして「プライオリティ」が使用できると捉えてください。具体的な使い方は後述します。

「重要度」「緊急性」との違い

プライオリティと似たニュアンスの日本語として「重要度」と「緊急度」が挙げられます。ほぼ同じニュアンスで使用されることもありますが、厳密にはこの2つとプライオリティは次のように異なります。
  • 重要度:仕事の成果や成否にどれほど影響するかの度合い
  • 緊急性:期限や納期の近さ、即時対応の必要性
  • プライオリティ:重要度や緊急性などを総合的に判断して決定される優先度
つまり、重要度と緊急性はプライオリティを決める際の評価基準のひとつと言えるのです。

プライオリティが使用されはじめた背景

日本のビジネスシーンでプライオリティが使用されはじめた背景として、以下のような事情が挙げられます。
  • ビジネスのグローバル化が進んだため
  • 日本の直接的な言い回しを避ける文化と相性が良かったため
ビジネスのグローバル化により、外資系企業以外でも仕事で英語に接する機会が増えました。その結果、ミーティングなどでプロジェクトやタスクの優先度を語る際に、英語と日本語で同じ意味を持つ「プライオリティ」を使用したほうが都合が良いケースが増え、次第に常用されるようになったと考えられます。

また、日本人が直接的な表現より婉曲表現を好むことも、プライオリティが日本のビジネスシーンに浸透した理由だと言われています。例えば部下へ指示を出す際、「その案件は後回しでお願いします」よりも「その案件はプライオリティ低めでお願いします」と言ったほうが、表現が口語的でやや柔らかく聞こえるでしょう。日本人の感覚に外来語の印象がうまく合致したため、広く使われるようになったと考えられます。

ビジネスシーンでのプライオリティの使い方

パソコンを見る二人の男性
ビジネスシーンにおけるプライオリティの具体的な使い方を、以下の場面別に紹介します。
  • タスクの優先度を整理するとき
  • 複数の業務を依頼するとき
  • 発注先を決めるとき

タスクの優先度を整理するとき

チームで複数のタスクを並行して進める際、チームメンバー間で各タスクの優先度を整理・共有する必要があります。そのような場面では、プライオリティを以下のように使用できます。
「今のところ、このタスクのプライオリティは低めで大丈夫です」
「プライオリティが高いものから順に着手しよう」
「現時点でプライオリティの高いタスクをリストにまとめています」
ただし業界によっては、上記はカジュアルな言い方として受け止められる可能性があります。社外や上司へ報告する際は「プライオリティ」を「優先度」や「優先順位」に言い換えるほうがフォーマルな印象になるでしょう。

複数の業務を依頼するとき

部下や同僚に複数の業務を依頼する場合において、他の業務との兼ね合いを伝えたいときに、以下のようにプライオリティを使用します。
「さっきメールで伝えた仕事はプライオリティ低めなので、今の業務が終わってからの着手で大丈夫です」
「急なお願いで申し訳ないのだけれど、このクライアントの対応はプライオリティ高めでお願いします」
プライオリティが高い・低いといった表現で、業務の優先順位を指定できます。

とはいえ、プライオリティには日本語における緊急対応や最優先事項といった強い印象はないため、もし急いで処理してほしいときは「最優先でお願いします」のような言い方のほうが意図が伝わりやすいでしょう。

発注先を決めるとき

複数の候補のなかから発注先を決めるとき、または自社が取引先から選ばれる際にもプライオリティが使用できます。
「アフターサービスの質を見ると、A社にプライオリティを置くべきでしょう」
「見積額と納期を重視するなら、プライオリティが高いのはB社ですね」
「今回の商談では、弊社がプライオリティを獲得しました」
いずれの使い方においても、特定の企業が他社よりも優先されること、発注先として第一候補となっていることを表現しています。

ビジネス以外でのプライオリティの使用例

プライオリティシートの表示
ビジネスシーンのほか、日常生活シーンにおいても「プライオリティ」はよく使用されています。使用例をいくつか紹介します。
  • テーマパークでの使用例
  • 空港のラウンジや保安検査場などでの使用例
  • 公共交通機関での使用例

テーマパークなどでの使用例

テーマパークやアミューズメント施設では「プライオリティ・パス」や「プライオリティ・チケット」を配布しているところがあります。意味は言葉の通り「優先パス」や「優先チケット」のことで、そのパスやチケットを所有している人は優先的に(並ばずに)サービスを受けられます。

空港のラウンジや保安検査場などでの使用例

空港では、プライオリティ・パス会員限定のラウンジが設けられています。特定のクレジットカード会員などが利用できる空間で、飲み物や軽食が用意されており、出発までの待ち時間を心地よく過ごせます。

また、保安検査場ではセキュリティチェックを優先的に通過できるプライオリティ・レーンが設けられています。対象者はファーストクラスやビジネスクラスの乗客、または特定のクレジットカード会員などです。

公共交通機関での使用例

電車やバスなどの公共交通機関にある優先座席は、プライオリティシートとも呼ばれます。

妊婦や乳幼児連れ、けが人、高齢者など安全や健康の観点から配慮が必要な人が優先的に座れるよう設けられた座席です。

ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。

まずは無料トライアルをお試しください。

アカウントを登録してミイダス人材・カルチャー分析を利用する

※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。

プライオリティを決める2つの基準

アイゼンハワーマトリクス
プライオリティの決め方としてよく利用されるのが、アイゼンハワーマトリクスです。アイゼンハワーマトリクスとは、上図のようにタスクを重要度と緊急度の2軸で評価し、プライオリティを決定する方法です。
優先順位領域タスクの例
1位①緊急かつ重要・大口顧客との緊急会議
・サービスの不具合対応
2位③緊急ではないが重要・人材育成
・業務プロセスの改善
3位②緊急だが重要ではない・メール対応
・社内資料の作成
4位④緊急でも重要でもない・出張先への移動時間
・無駄な会議
プライオリティが最も高いのは「①緊急かつ重要」の領域に入るタスクです。また、最もプライオリティが低いのは、当然ながら「④緊急でも重要でもない」の領域に入るタスクです。

ここで注意したいのが、「②緊急だが重要ではない」よりも「③緊急ではないが重要」に入るタスクのほうが優先度が高い点です。

例えば組織全体のプライオリティを考えたとき、③の領域には組織が長期的な視点で取り組むべき課題が入る傾向があります。しかし、それらの課題は期限が不明確なものが多いため、どうしても②の領域を優先してしまいがちです。

「②緊急だが重要ではない」のタスクをいかに自動化し、「③緊急ではないが重要」のタスクに注力できるかが企業成長のカギと言えるでしょう。

【関連記事:スケジュール管理とは?重要性や管理する際のポイントを紹介

チームでプライオリティを共有するポイント

パソコンを見て話し合う二人の男性
プライオリティの概念をビジネスに取り入れると、業務効率化や生産性向上につながります。しかし、個人のタスク整理にのみ活用していては効果が限定されてしまいます。

チーム全体の効率化につなげるには、チームメンバーとのプライオリティの共有が重要です。組織において、一人で完結できる仕事は多くありません。各メンバーが何を最優先として取り組んでいるか把握し、足並みを揃える必要があるのです。

ここでは、複数人でタスクのプライオリティを共有するポイントを紹介します。
  • プロジェクトやタスクを見える化する
  • プライオリティの基準を統一する
  • プライオリティが高い理由を言語化する
  • 進捗状況をミーティングで確認する
  • プライオリティの変更に対応できるようにする
【関連記事:チームビルディングとは?目的・メリット、目的別の実施方法を紹介

プロジェクトやタスクを見える化する

プライオリティを共有するにあたって、まずはチーム全体のタスクやプロジェクトを見える化する必要があります。チームメンバーが自由に閲覧・編集できるタスク管理ツールを導入したり、簡易的には表計算ツールでタスクをリストアップしたりといった方法が考えられるでしょう。

視覚的にタスクを並べ、誰が何をどの順番で取り組もうとしているのか、一覧で確認できるようにします。

プライオリティの基準を統一する

「どの業務を優先すべきか」は人によって判断基準が異なります。上司が最優先だと判断するタスクを、部下が「期日までに完了すればよい」と判断していることも珍しくありません。

よって、プライオリティを決定するためのチーム共通のルール作りが重要です。前項で紹介したアイゼンハワーマトリクスを使用したり、他タスクとの依存関係やクライアントの要望を点数付けしたりする方法が考えられます。

プライオリティが高い理由を言語化する

プライオリティを共有する際は、「このタスクはなぜ優先度が高いのか?」を以下のように言語化して記載しておくと、メンバー間の認識のズレを小さくできます。
  • 「納期が◯月◯日のため」
  • 「このタスクが完了しないと、他の重要タスクがスタートできないため」
  • 「クライアントの重要度が高いため」
ただ「プライオリティが高い」と伝えるより「明日が納品予定日のため、プライオリティが高い」と説明したほうが、メンバーの納得感を得られます。「明日納品なら、今日のうちにこのタスクも完了しないとまずい」など主体的な行動の促進にもつながります。さらに「自分が重要だと思うから」といった個人の感覚的な判断を抑制できるでしょう。

進捗状況をミーティングで確認する

プライオリティを伝える際、口頭やチャット、メールだけでは誤解や抜け漏れが発生しやすくなります。定例ミーティングでタスクの進捗状況を確認し、優先順位の通りに進んでいるか、状況をメンバーで共有することが大切です。
  • メンバー全体で最優先すべきタスクはあるか?
  • タスクの遅延や変更はあるか?
  • 他メンバーと順番のすり合わせが必要なものはあるか?
上記のような項目を定例ミーティングで確認することで、情報の透明性が高まり、メンバー間の信頼関係の構築につながります。「ツール上の優先順位と実際の順番が異なる」といったタスク管理ツールの形骸化も回避できるでしょう。

プライオリティの変更に対応できるようにする

プロジェクト進行中にタスクのプライオリティが変更になることは珍しくありません。よって、変更が必要になった際は、即時に共有するルールを決めておきましょう。
  • チャットツールで「#優先変更」などのタグをつけてメンバー全員に通知する
  • タスク管理ツールのコメント欄で変更内容と変更理由を記録する
  • メールやミーティングで直接伝える
変化に柔軟に対応できる「共有文化」の醸成が求められます。

プライオリティを決めて業務を効率化しよう

笑顔のビジネスパーソンたち
ビジネスシーンにおける「プライオリティ」は、優先度や優先権とほぼ同じ意味として扱えます。

仕事において複数の業務を担うことは珍しくありませんが、各タスクのプライオリティを考慮せずに処理しようとすると、非効率的な働き方になってしまうおそれがあります。プライオリティの概念を取り入れ、限られたリソースを適切に配分できる体制を整えましょう。

ミイダスは自社にフィットする人材を
特定して
アプローチ
できる
「アセスメントリクルーティング」
採用ツールです。

まずは無料トライアルをお試しください。

アカウントを登録して「ミイダス 人材・カルチャー分析」機能を利用する

※アカウントの登録及びご登録後の「ミイダス 人材・カルチャー分析」機能のご利用は無料です。

タグから探す

資料ダウンロード

セミナー情報

関連情報

人気記事ランキング

こちらの記事もオススメ

ミイダスなら人材領域の課題をスマートに解決できる機能が充実!

無料でミイダスの機能を
お試しいただけます

人材アセスメントお役立ち資料をダウンロード

お役立ち資料を
ダウンロードしてみる

人材アセスメントを実践したい方必見!
無料