仕事の場では「今期の目標を設定しよう」「今回の目的を達成しよう」と言われることもありますが、そもそも目標と目的の違いについて正確に理解していない人もいます。
言葉の定義があやふやだとコミュニケーションで齟齬が発生してしまい、上司や取引先からの信頼を失ってしまいかねません。この機会に目標と目的の違いについて、本記事を参考に理解を深めておきましょう。
なお組織の目標や目的を達成するには、社員のモチベーションを高めて仕事へ積極的に取り組んでもらう、いわゆるエンゲージメントの向上が欠かせません。
ミイダスの「はたらきがいサーベイ」では、定期的に簡単なアンケートを実施して社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。目標と目的の違いを理解したうえで仕事に活かしていきたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し言葉の定義があやふやだとコミュニケーションで齟齬が発生してしまい、上司や取引先からの信頼を失ってしまいかねません。この機会に目標と目的の違いについて、本記事を参考に理解を深めておきましょう。
なお組織の目標や目的を達成するには、社員のモチベーションを高めて仕事へ積極的に取り組んでもらう、いわゆるエンゲージメントの向上が欠かせません。
ミイダスの「はたらきがいサーベイ」では、定期的に簡単なアンケートを実施して社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。目標と目的の違いを理解したうえで仕事に活かしていきたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
従業員のエンゲージメントを向上させる方法
▼この記事でわかること
目標と目的の違いとは?
目標と目的は混同して使われがちな言葉ですが、意味は異なります。
目標はいわゆる「ゴール」のことで、最終的に達成したいことを指します。一方の目的は「目標を達成するために達成すべき指標」のことです。それぞれの特徴や具体例について、詳しく見ていきましょう。
目的とは
目的とは、一般的に下記のような意味を持つ言葉です。- 実現したいと思っていること
- 達成したいと目指している事柄
- 「将来こうなりたい」という理想の状態 など
企業活動においては、下記のような事柄が「目的」として設定されやすいです。- 自社の商品やサービスを通じて社会を豊かにする
- 最高のサービスを提供してお客様を笑顔にする など
具体的な事柄よりも、どちらかというと抽象的な内容が「目標」として設定されることが多いです。上記のような目標を達成するため、具体的に何を達成すべきかを定めたものが「目標」となります。目標とは
目標とは、目的を達成するために必要となる具体的な指標のことです。目的とは異なり、達成しているかどうか明確に測定できる点が特徴です。たとえば下記は、企業が設定する「目標」の例といえます。
- 売上高を前年比20%増加させる
- クレーム件数を前年比10%減少させる
- 顧客満足度90%以上を達成する
- 今年は10名の人材を採用する など
このように「達成できたかできなかったか」が明白にわかるのが目標の特徴です。
また目的の延長線上に目標があるのも特徴です。たとえば顧客満足度90%以上を達成できれば、目標である「最高のサービスを提供してお客様を笑顔にする」ことの達成にもつながるでしょう。
このように、目標と目的は似たような言葉でありつつも意味は異なります。
目標や目的と似たような言葉との違い
目標や目的と混同されやすい言葉としては、下記が挙げられます。- 手段
- 方針
- ゴール
- テーマ
どのような意味を持っており違いは何なのか、具体的に解説します。手段
手段とは、目的を達成するために実施する具体的な行動・方法のことです。たとえば「顧客満足度90%以上を達成する」という目標がある場合、手段としては下記のような行動が挙げられます。
- 商品・サービスを購入したお客様へアフターフォローを入れる
- 購入後の保証を手厚くする
- サポートセンターの人員を増加する など
このような手段を実施すれば、顧客満足度の向上という「目的」を達成しやすくなるはずです。ただし実際の現場では「人員を増加する」「保証を改善する」ことだけを意識した行動を行う「手段の目的化」がしばしば見られます。
あくまで手段は、目的を達成するための方法の1つに過ぎないことを理解しておきましょう。
方針
方針とは、目的を達成するための大まかな行動の方向性や指針となるものです。たとえば「売上高を前年比20%増加させる」ことが目標の場合、方針としては下記が挙げられます。- 新規顧客を積極的に獲得していく
- 既存顧客との取引量を拡大していく
- マーケティングに力をいれていく など
具体的な数字は盛り込まず、大まかな方向性を示したものが「方針」です。目的を決める前に方針を考えておくことで、目的を決める際の意思決定の基準となるでしょう。ゴール
ゴールとは「目標や目的など、何かを達成すること」という意味の言葉です。一般的な「ゴール」の使用例を紹介します。- マラソンでゴールに到達した
- 大学合格というゴールに向かって勉強する
- 移動時間が長かったが、ゴールとなる目的地が見えてきた など
このように、一般生活では「目的地」「達成したい地点」といった意味で使われます。ビジネスシーンでの「ゴール」の使用例もあわせて見てみましょう。- 売上高300億円というゴールを定める
- 前年比より残業時間の10%削減をゴールとする
- 10名の人材採用を行うことをゴールに設定する など
ビジネスシーンでは「目的」という意味でゴールという言葉が使用されるケースが多い印象です。テーマ
テーマとは、目標や目的を達成するために取り組むべき「主題」という意味の言葉です。たとえば目標が「最高のサービスを提供してお客様を笑顔にする」や目的が「顧客満足度90%以上を達成する」であれば、テーマは社会貢献といえます。
目標が「目指すべき姿」、目的が「目指すべき姿を達成するための指標」であれば、テーマは目標や目的を支えるための枠組みといえるでしょう。
ここまで目標と目的、似たような言葉の意味を解説しました。言葉の定義を正しく理解することで認識の齟齬を防ぎ、ビジネスシーンでも円滑にコミュニケーションしやすくなるはずです。
次は、そもそも企業はどのような目標や目的を掲げるべきか、意識すべきポイントを紹介します。
企業が意識すべき目標や目的の例
「そもそも企業としてどのようなことを目標や目的として設定すれば良いのかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。企業として目標や目的を設定するなら、一般的には下記の要素を意識するのがおすすめです。- 企業の成長
- 社会への貢献
- 社員の成長促進
企業としての成長はもちろん、近年では「企業の社会的責任(CSR)」も重視されるようになりました。そのため社会への貢献や社員のスキルアップなども企業に求められているのです。
どういうことか、1つずつ解説します。
企業の成長
一般的に多いのが、目的に「企業の成長」を掲げることです。営利企業である以上、利益を追求したり規模の拡大を狙ったりするのは当然のこととい言えます。
企業の成長が止まってしまえば、社員の解雇や会社の倒産など、多くの人に迷惑がかかってしまうでしょう。そのため「企業の成長」を目的に設定する場合が多いです。この場合、目標としては下記のような項目が設定されます。- 利益を前年比10%アップ
- 市場シェアでNo.1を獲得する
- 新規事業を開始する
- 新しい支店を開設する など
企業として成長が止まってしまうと、競合他社に負けてしまったり人材採用で母集団を形成しにくくなったりといったデメリットがあります。企業の成長を目的に掲げることは、当然のことといえるでしょう。
【関連記事:母集団形成とは?採用の質を高める8つのステップと14の形成方法を徹底解説】
社会への貢献
社会への貢献を目指すことも、企業活動の目的の1つと言えます。企業経営は、単純に売上アップ、利益アップを目指せば良いというものではありません。社会から信頼を獲得するには、社会そのものへ貢献することが求められます。
近年は「企業の社会的責任(CSR)」が求められるなど、下記のような企業の社会貢献が求められています。
- 環境保護への取り組み
- 雇用の創出
- 地域経済の活性化 など
たとえば有害物質を使用せず環境に優しい素材を活用して製品・サービスを提供したり、地域住民を採用して雇用を創出したり、地域のイベントを支援したりする、といったことが挙げられます。
社会貢献を考えず企業経営を行うと、自社への悪評が広まり不買運動につながったり採用活動で不利になったりするリスクがあります。そのため、企業経営を円滑に行うためにも、社会への貢献は重要な目標といえるのです。
【関連記事:CSRとは?SDGsとの違いや活動の例と人材採用に活かすポイントを解説】
社員の成長促進
社員の成長を促すことも企業が意識すべき目的といえます。社員のスキルアップは、企業の競争力を高めるうえで重要な要素です。社員が成長しなければ、同業他社との競争に勝てなくなったり市場環境の変化についていけなくなったりするリスクが高まります。
そのため下記のような取り組みを通じて、社員の成長を促しましょう。
- OJTの実施
- 社内教育の提供
- 社外の社員教育サービスの活用 など
ただし社員が「成長しよう」と思わないと、上記のような取り組みは上手くいきにくいです。心理的安全性のある職場環境を整備したり、従業員エンゲージメントを高めるような取り組みを行ったりすることも重要です。詳しくは関連記事をご確認ください。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】
【関連記事:従業員エンゲージメントとは?注目されている背景や取り組み方を紹介】
社員の成長を促すなら「はたらきがサーベイ」!
企業の成長や社員の成長促進を加速させるなら、目標と目的を設定するだけでなく具体的な行動を起こすことが大切です。しかし行動を起こすのはあくまで社員たちです。社員のモチベーションが低いと、いくら立派な目標や目的を設定しても行動を起こしてくれません。
社員が主体的に目標や目的を達成するために動いてくれる、いわゆる「エンゲージメントが高い状態」を保つなら、人材アセスメントツール「ミイダス」のはたらきがいサーベイを活用してみませんか?
はたらきがいサーベイでは、定期的に簡単なアンケートを通じて社員のエンゲージメントの状態を確認します。アンケートは定期的に実施するため「以前よりもエンゲージメントが低い社員がいる」と早期に気づいてフォローしやすいです。
はたらきがいサーベイは、ミイダスの有料会員であれば使い放題のサービスです。詳細は下記からダウンロードできるお役立ち資料をご確認ください。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し
従業員のエンゲージメントを向上させる方法目標と目的を決めるうえで注意したいポイント
目標と目的の設定は、企業が安定して成長するためには必要不可欠なものです。下記のポイントを意識して、適切な目標および目的を設定しましょう。
- 具体的な目標を決める
- PDCAを回す
- 簡単すぎる(難しすぎる)目標の設定は避ける
- 目標と目的を混同しない
上記のポイントを無視してしまうと、目標が達成できなかったりズレた目的を設定してしまったりしかねません。どういうことか、詳しく解説します。具体的な目標を決める
目標は、できるだけ具体的に設定しましょう。抽象的な目標や目的では、達成したかどうか判断するのが難しくなってしまうからです。
たとえば「売上を伸ばす」という漠然とした目標ではなく、「今後3ヶ月で売上高を20%増加させる」というように、具体的な数値と期限を記載することが重要です。
PDCAを回す
目標と目的を設定したら、定期的に進捗を確認し、必要に応じて軌道修正を行うことが重要です。PDCAサイクルを回すことで、効率的に改善活動を行いやすくなります。PDCAサイクルとは、下記の1〜4のサイクルを繰り返し行うことです。
1.Plan:計画
2.Do:行動
3.Check:評価
4.Action:改善
簡単すぎる(難しすぎる)目標の設定は避ける
簡単すぎたり難しすぎたりする目標・目的の設定は避けるべきです。目標や目的は「頑張れば達成できる」といった程度にしましょう。
たとえば簡単すぎる目標・目的では、特に努力しなくても今までどおりに仕事をすれば達成できてしまいます。この場合、わざわざ目標や目的を設定しなくても良いでしょう。逆に難しすぎる目標や目的を設定してしまうと、「こんなの頑張っても達成できるわけがない」と社員が最初から諦めてしまいかねません。
「少し背伸びすれば達成できる」といった程度の目標や目的を設定しましょう。
目標と目的を混同しない
目標や目的の達成に向けて行動するときに注意したいのが、目標と目的の混同です。
たとえば私生活の場合、ダイエットを目標として「1日1万歩は歩く」ことを目的に設定したと仮定しましょう。このとき「1日1万歩は歩く」ことが目標になってしまうと、歩き終わった後にたくさん甘い物を食べてしまい、かえって太ってしまう可能性もあるはずです。
ビジネスにおいても目標と目的を混同してしまうケースはあります。たとえば「従業員満足度の向上」を目的として「残業時間は月40時間から20時間に削減する」ことを目標と仮定しましょう。
このとき、目標と目的が逆転してしまうと「残業時間は月20時間まで」が目的になってしまい、仕事量の調整や業務フローの改善といったことが行われません。その結果、残業時間は減ったものの労働密度が濃くなって社員が疲弊したり、隠れて残業したりする社員が発生するリスクが高まります。
この場合、本来の目的である「従業員満足度の向上」は達成できません。
目標と目的を逆転させてしまうことの弊害
目標と目的を逆転させてしまうことの弊害を、あらためて整理してみましょう。- 目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
- 目的が抽象的になりやすくなる
上記のような弊害がなぜ発生してしまうのか、その結果どのような不利益が発生してしまうのか解説します。目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
目標と目的が逆転してしまうと「数字を達成すること」が目的となってしまい、本来達成すべき目的が軽視されてしまいます。
たとえば「顧客満足度の向上」を目的として「5分以内にお客様からいただいた問い合わせの問題を解決する」ことを目標としたと仮定しましょう。このとき目標と目的が逆転してしまうと「5分以内に問題を解決する」ことが目的となってしまい、雑な対応をしてでも問い合わせ対応時間を減らそうとしてしまいます。
その結果、本来の目的であるはずの「顧客満足度の向上」が軽視されてしまうのです。
目標が抽象的になりやすくなる
目標と目的を逆転してしまうと、言葉の意味を混同してしまい目標が抽象的なものになってしまいます。
本記事でも解説したとおり、目的は「達成すべき抽象的な事柄」のこと、目標は「目的を達成するために必要な具体的な指標」のことです。しかし目標と目的が逆転してしまうと、言葉の意味が混同してしまい、具体的であるべきはずの目標が抽象的に設定されてしまいます。
ここで紹介したような弊害を防ぐためにも、目標と目的の違いを正しく理解して使い分けましょう。
目標と目的の違いを理解して正しい指標を設定しよう
本記事では目標と目的の違いについて解説しました。目標を達成するための目的であることを忘れずに、正しい指標を設定しましょう。目標と目的の意味を理解したうえで組織が一丸となれば、きっと組織や社員の成長につながるはずです。
ミイダスでは「はたらきがいサーベイ」というサービスを通じて、社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。ミイダスの会員であれば誰でも定額で利用できるため、ぜひご活用ください。
目的と目標を正しく設定できたとしても、社員のエンゲージメントが低いと目標の達成につながらないリスクがあります。そこで「はたらきがいサーベイ」を活用し、エンゲージメントが低い社員をフォローとして目的および目標の達成を目指しましょう。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し
従業員のエンゲージメントを向上させる方法

目標はいわゆる「ゴール」のことで、最終的に達成したいことを指します。一方の目的は「目標を達成するために達成すべき指標」のことです。それぞれの特徴や具体例について、詳しく見ていきましょう。
また目的の延長線上に目標があるのも特徴です。たとえば顧客満足度90%以上を達成できれば、目標である「最高のサービスを提供してお客様を笑顔にする」ことの達成にもつながるでしょう。
このように、目標と目的は似たような言葉でありつつも意味は異なります。

目標や目的と混同されやすい言葉としては、下記が挙げられます。
- 手段
- 方針
- ゴール
- テーマ
どのような意味を持っており違いは何なのか、具体的に解説します。
手段
手段とは、目的を達成するために実施する具体的な行動・方法のことです。たとえば「顧客満足度90%以上を達成する」という目標がある場合、手段としては下記のような行動が挙げられます。
- 商品・サービスを購入したお客様へアフターフォローを入れる
- 購入後の保証を手厚くする
- サポートセンターの人員を増加する など
このような手段を実施すれば、顧客満足度の向上という「目的」を達成しやすくなるはずです。ただし実際の現場では「人員を増加する」「保証を改善する」ことだけを意識した行動を行う「手段の目的化」がしばしば見られます。
あくまで手段は、目的を達成するための方法の1つに過ぎないことを理解しておきましょう。
あくまで手段は、目的を達成するための方法の1つに過ぎないことを理解しておきましょう。
方針
方針とは、目的を達成するための大まかな行動の方向性や指針となるものです。たとえば「売上高を前年比20%増加させる」ことが目標の場合、方針としては下記が挙げられます。
- 新規顧客を積極的に獲得していく
- 既存顧客との取引量を拡大していく
- マーケティングに力をいれていく など
具体的な数字は盛り込まず、大まかな方向性を示したものが「方針」です。目的を決める前に方針を考えておくことで、目的を決める際の意思決定の基準となるでしょう。
ゴール
ゴールとは「目標や目的など、何かを達成すること」という意味の言葉です。一般的な「ゴール」の使用例を紹介します。
- マラソンでゴールに到達した
- 大学合格というゴールに向かって勉強する
- 移動時間が長かったが、ゴールとなる目的地が見えてきた など
このように、一般生活では「目的地」「達成したい地点」といった意味で使われます。ビジネスシーンでの「ゴール」の使用例もあわせて見てみましょう。
- 売上高300億円というゴールを定める
- 前年比より残業時間の10%削減をゴールとする
- 10名の人材採用を行うことをゴールに設定する など
ビジネスシーンでは「目的」という意味でゴールという言葉が使用されるケースが多い印象です。
テーマ
テーマとは、目標や目的を達成するために取り組むべき「主題」という意味の言葉です。たとえば目標が「最高のサービスを提供してお客様を笑顔にする」や目的が「顧客満足度90%以上を達成する」であれば、テーマは社会貢献といえます。
目標が「目指すべき姿」、目的が「目指すべき姿を達成するための指標」であれば、テーマは目標や目的を支えるための枠組みといえるでしょう。
ここまで目標と目的、似たような言葉の意味を解説しました。言葉の定義を正しく理解することで認識の齟齬を防ぎ、ビジネスシーンでも円滑にコミュニケーションしやすくなるはずです。
次は、そもそも企業はどのような目標や目的を掲げるべきか、意識すべきポイントを紹介します。
目標が「目指すべき姿」、目的が「目指すべき姿を達成するための指標」であれば、テーマは目標や目的を支えるための枠組みといえるでしょう。
ここまで目標と目的、似たような言葉の意味を解説しました。言葉の定義を正しく理解することで認識の齟齬を防ぎ、ビジネスシーンでも円滑にコミュニケーションしやすくなるはずです。
次は、そもそも企業はどのような目標や目的を掲げるべきか、意識すべきポイントを紹介します。
企業が意識すべき目標や目的の例
「そもそも企業としてどのようなことを目標や目的として設定すれば良いのかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。企業として目標や目的を設定するなら、一般的には下記の要素を意識するのがおすすめです。- 企業の成長
- 社会への貢献
- 社員の成長促進
企業としての成長はもちろん、近年では「企業の社会的責任(CSR)」も重視されるようになりました。そのため社会への貢献や社員のスキルアップなども企業に求められているのです。
どういうことか、1つずつ解説します。
企業の成長
一般的に多いのが、目的に「企業の成長」を掲げることです。営利企業である以上、利益を追求したり規模の拡大を狙ったりするのは当然のこととい言えます。
企業の成長が止まってしまえば、社員の解雇や会社の倒産など、多くの人に迷惑がかかってしまうでしょう。そのため「企業の成長」を目的に設定する場合が多いです。この場合、目標としては下記のような項目が設定されます。- 利益を前年比10%アップ
- 市場シェアでNo.1を獲得する
- 新規事業を開始する
- 新しい支店を開設する など
企業として成長が止まってしまうと、競合他社に負けてしまったり人材採用で母集団を形成しにくくなったりといったデメリットがあります。企業の成長を目的に掲げることは、当然のことといえるでしょう。
【関連記事:母集団形成とは?採用の質を高める8つのステップと14の形成方法を徹底解説】
社会への貢献
社会への貢献を目指すことも、企業活動の目的の1つと言えます。企業経営は、単純に売上アップ、利益アップを目指せば良いというものではありません。社会から信頼を獲得するには、社会そのものへ貢献することが求められます。
近年は「企業の社会的責任(CSR)」が求められるなど、下記のような企業の社会貢献が求められています。
- 環境保護への取り組み
- 雇用の創出
- 地域経済の活性化 など
たとえば有害物質を使用せず環境に優しい素材を活用して製品・サービスを提供したり、地域住民を採用して雇用を創出したり、地域のイベントを支援したりする、といったことが挙げられます。
社会貢献を考えず企業経営を行うと、自社への悪評が広まり不買運動につながったり採用活動で不利になったりするリスクがあります。そのため、企業経営を円滑に行うためにも、社会への貢献は重要な目標といえるのです。
【関連記事:CSRとは?SDGsとの違いや活動の例と人材採用に活かすポイントを解説】
社員の成長促進
社員の成長を促すことも企業が意識すべき目的といえます。社員のスキルアップは、企業の競争力を高めるうえで重要な要素です。社員が成長しなければ、同業他社との競争に勝てなくなったり市場環境の変化についていけなくなったりするリスクが高まります。
そのため下記のような取り組みを通じて、社員の成長を促しましょう。
- OJTの実施
- 社内教育の提供
- 社外の社員教育サービスの活用 など
ただし社員が「成長しよう」と思わないと、上記のような取り組みは上手くいきにくいです。心理的安全性のある職場環境を整備したり、従業員エンゲージメントを高めるような取り組みを行ったりすることも重要です。詳しくは関連記事をご確認ください。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】
【関連記事:従業員エンゲージメントとは?注目されている背景や取り組み方を紹介】
社員の成長を促すなら「はたらきがサーベイ」!
企業の成長や社員の成長促進を加速させるなら、目標と目的を設定するだけでなく具体的な行動を起こすことが大切です。しかし行動を起こすのはあくまで社員たちです。社員のモチベーションが低いと、いくら立派な目標や目的を設定しても行動を起こしてくれません。
社員が主体的に目標や目的を達成するために動いてくれる、いわゆる「エンゲージメントが高い状態」を保つなら、人材アセスメントツール「ミイダス」のはたらきがいサーベイを活用してみませんか?
はたらきがいサーベイでは、定期的に簡単なアンケートを通じて社員のエンゲージメントの状態を確認します。アンケートは定期的に実施するため「以前よりもエンゲージメントが低い社員がいる」と早期に気づいてフォローしやすいです。
はたらきがいサーベイは、ミイダスの有料会員であれば使い放題のサービスです。詳細は下記からダウンロードできるお役立ち資料をご確認ください。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し
従業員のエンゲージメントを向上させる方法目標と目的を決めるうえで注意したいポイント
目標と目的の設定は、企業が安定して成長するためには必要不可欠なものです。下記のポイントを意識して、適切な目標および目的を設定しましょう。
- 具体的な目標を決める
- PDCAを回す
- 簡単すぎる(難しすぎる)目標の設定は避ける
- 目標と目的を混同しない
上記のポイントを無視してしまうと、目標が達成できなかったりズレた目的を設定してしまったりしかねません。どういうことか、詳しく解説します。具体的な目標を決める
目標は、できるだけ具体的に設定しましょう。抽象的な目標や目的では、達成したかどうか判断するのが難しくなってしまうからです。
たとえば「売上を伸ばす」という漠然とした目標ではなく、「今後3ヶ月で売上高を20%増加させる」というように、具体的な数値と期限を記載することが重要です。
PDCAを回す
目標と目的を設定したら、定期的に進捗を確認し、必要に応じて軌道修正を行うことが重要です。PDCAサイクルを回すことで、効率的に改善活動を行いやすくなります。PDCAサイクルとは、下記の1〜4のサイクルを繰り返し行うことです。
1.Plan:計画
2.Do:行動
3.Check:評価
4.Action:改善
簡単すぎる(難しすぎる)目標の設定は避ける
簡単すぎたり難しすぎたりする目標・目的の設定は避けるべきです。目標や目的は「頑張れば達成できる」といった程度にしましょう。
たとえば簡単すぎる目標・目的では、特に努力しなくても今までどおりに仕事をすれば達成できてしまいます。この場合、わざわざ目標や目的を設定しなくても良いでしょう。逆に難しすぎる目標や目的を設定してしまうと、「こんなの頑張っても達成できるわけがない」と社員が最初から諦めてしまいかねません。
「少し背伸びすれば達成できる」といった程度の目標や目的を設定しましょう。
目標と目的を混同しない
目標や目的の達成に向けて行動するときに注意したいのが、目標と目的の混同です。
たとえば私生活の場合、ダイエットを目標として「1日1万歩は歩く」ことを目的に設定したと仮定しましょう。このとき「1日1万歩は歩く」ことが目標になってしまうと、歩き終わった後にたくさん甘い物を食べてしまい、かえって太ってしまう可能性もあるはずです。
ビジネスにおいても目標と目的を混同してしまうケースはあります。たとえば「従業員満足度の向上」を目的として「残業時間は月40時間から20時間に削減する」ことを目標と仮定しましょう。
このとき、目標と目的が逆転してしまうと「残業時間は月20時間まで」が目的になってしまい、仕事量の調整や業務フローの改善といったことが行われません。その結果、残業時間は減ったものの労働密度が濃くなって社員が疲弊したり、隠れて残業したりする社員が発生するリスクが高まります。
この場合、本来の目的である「従業員満足度の向上」は達成できません。
目標と目的を逆転させてしまうことの弊害
目標と目的を逆転させてしまうことの弊害を、あらためて整理してみましょう。- 目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
- 目的が抽象的になりやすくなる
上記のような弊害がなぜ発生してしまうのか、その結果どのような不利益が発生してしまうのか解説します。目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
目標と目的が逆転してしまうと「数字を達成すること」が目的となってしまい、本来達成すべき目的が軽視されてしまいます。
たとえば「顧客満足度の向上」を目的として「5分以内にお客様からいただいた問い合わせの問題を解決する」ことを目標としたと仮定しましょう。このとき目標と目的が逆転してしまうと「5分以内に問題を解決する」ことが目的となってしまい、雑な対応をしてでも問い合わせ対応時間を減らそうとしてしまいます。
その結果、本来の目的であるはずの「顧客満足度の向上」が軽視されてしまうのです。
目標が抽象的になりやすくなる
目標と目的を逆転してしまうと、言葉の意味を混同してしまい目標が抽象的なものになってしまいます。
本記事でも解説したとおり、目的は「達成すべき抽象的な事柄」のこと、目標は「目的を達成するために必要な具体的な指標」のことです。しかし目標と目的が逆転してしまうと、言葉の意味が混同してしまい、具体的であるべきはずの目標が抽象的に設定されてしまいます。
ここで紹介したような弊害を防ぐためにも、目標と目的の違いを正しく理解して使い分けましょう。
目標と目的の違いを理解して正しい指標を設定しよう
本記事では目標と目的の違いについて解説しました。目標を達成するための目的であることを忘れずに、正しい指標を設定しましょう。目標と目的の意味を理解したうえで組織が一丸となれば、きっと組織や社員の成長につながるはずです。
ミイダスでは「はたらきがいサーベイ」というサービスを通じて、社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。ミイダスの会員であれば誰でも定額で利用できるため、ぜひご活用ください。
目的と目標を正しく設定できたとしても、社員のエンゲージメントが低いと目標の達成につながらないリスクがあります。そこで「はたらきがいサーベイ」を活用し、エンゲージメントが低い社員をフォローとして目的および目標の達成を目指しましょう。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し
従業員のエンゲージメントを向上させる方法

どういうことか、1つずつ解説します。
企業の成長が止まってしまえば、社員の解雇や会社の倒産など、多くの人に迷惑がかかってしまうでしょう。そのため「企業の成長」を目的に設定する場合が多いです。この場合、目標としては下記のような項目が設定されます。
【関連記事:母集団形成とは?採用の質を高める8つのステップと14の形成方法を徹底解説】
近年は「企業の社会的責任(CSR)」が求められるなど、下記のような企業の社会貢献が求められています。
社会貢献を考えず企業経営を行うと、自社への悪評が広まり不買運動につながったり採用活動で不利になったりするリスクがあります。そのため、企業経営を円滑に行うためにも、社会への貢献は重要な目標といえるのです。
【関連記事:CSRとは?SDGsとの違いや活動の例と人材採用に活かすポイントを解説】
そのため下記のような取り組みを通じて、社員の成長を促しましょう。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】
【関連記事:従業員エンゲージメントとは?注目されている背景や取り組み方を紹介】

企業の成長や社員の成長促進を加速させるなら、目標と目的を設定するだけでなく具体的な行動を起こすことが大切です。しかし行動を起こすのはあくまで社員たちです。社員のモチベーションが低いと、いくら立派な目標や目的を設定しても行動を起こしてくれません。
社員が主体的に目標や目的を達成するために動いてくれる、いわゆる「エンゲージメントが高い状態」を保つなら、人材アセスメントツール「ミイダス」のはたらきがいサーベイを活用してみませんか?
はたらきがいサーベイでは、定期的に簡単なアンケートを通じて社員のエンゲージメントの状態を確認します。アンケートは定期的に実施するため「以前よりもエンゲージメントが低い社員がいる」と早期に気づいてフォローしやすいです。
はたらきがいサーベイは、ミイダスの有料会員であれば使い放題のサービスです。詳細は下記からダウンロードできるお役立ち資料をご確認ください。
社員が主体的に目標や目的を達成するために動いてくれる、いわゆる「エンゲージメントが高い状態」を保つなら、人材アセスメントツール「ミイダス」のはたらきがいサーベイを活用してみませんか?
はたらきがいサーベイでは、定期的に簡単なアンケートを通じて社員のエンゲージメントの状態を確認します。アンケートは定期的に実施するため「以前よりもエンゲージメントが低い社員がいる」と早期に気づいてフォローしやすいです。
はたらきがいサーベイは、ミイダスの有料会員であれば使い放題のサービスです。詳細は下記からダウンロードできるお役立ち資料をご確認ください。
従業員のエンゲージメントを向上させる方法
目標と目的を決めるうえで注意したいポイント
目標と目的の設定は、企業が安定して成長するためには必要不可欠なものです。下記のポイントを意識して、適切な目標および目的を設定しましょう。
- 具体的な目標を決める
- PDCAを回す
- 簡単すぎる(難しすぎる)目標の設定は避ける
- 目標と目的を混同しない
上記のポイントを無視してしまうと、目標が達成できなかったりズレた目的を設定してしまったりしかねません。どういうことか、詳しく解説します。具体的な目標を決める
目標は、できるだけ具体的に設定しましょう。抽象的な目標や目的では、達成したかどうか判断するのが難しくなってしまうからです。
たとえば「売上を伸ばす」という漠然とした目標ではなく、「今後3ヶ月で売上高を20%増加させる」というように、具体的な数値と期限を記載することが重要です。
PDCAを回す
目標と目的を設定したら、定期的に進捗を確認し、必要に応じて軌道修正を行うことが重要です。PDCAサイクルを回すことで、効率的に改善活動を行いやすくなります。PDCAサイクルとは、下記の1〜4のサイクルを繰り返し行うことです。
1.Plan:計画
2.Do:行動
3.Check:評価
4.Action:改善
簡単すぎる(難しすぎる)目標の設定は避ける
簡単すぎたり難しすぎたりする目標・目的の設定は避けるべきです。目標や目的は「頑張れば達成できる」といった程度にしましょう。
たとえば簡単すぎる目標・目的では、特に努力しなくても今までどおりに仕事をすれば達成できてしまいます。この場合、わざわざ目標や目的を設定しなくても良いでしょう。逆に難しすぎる目標や目的を設定してしまうと、「こんなの頑張っても達成できるわけがない」と社員が最初から諦めてしまいかねません。
「少し背伸びすれば達成できる」といった程度の目標や目的を設定しましょう。
目標と目的を混同しない
目標や目的の達成に向けて行動するときに注意したいのが、目標と目的の混同です。
たとえば私生活の場合、ダイエットを目標として「1日1万歩は歩く」ことを目的に設定したと仮定しましょう。このとき「1日1万歩は歩く」ことが目標になってしまうと、歩き終わった後にたくさん甘い物を食べてしまい、かえって太ってしまう可能性もあるはずです。
ビジネスにおいても目標と目的を混同してしまうケースはあります。たとえば「従業員満足度の向上」を目的として「残業時間は月40時間から20時間に削減する」ことを目標と仮定しましょう。
このとき、目標と目的が逆転してしまうと「残業時間は月20時間まで」が目的になってしまい、仕事量の調整や業務フローの改善といったことが行われません。その結果、残業時間は減ったものの労働密度が濃くなって社員が疲弊したり、隠れて残業したりする社員が発生するリスクが高まります。
この場合、本来の目的である「従業員満足度の向上」は達成できません。
目標と目的を逆転させてしまうことの弊害
目標と目的を逆転させてしまうことの弊害を、あらためて整理してみましょう。- 目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
- 目的が抽象的になりやすくなる
上記のような弊害がなぜ発生してしまうのか、その結果どのような不利益が発生してしまうのか解説します。目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
目標と目的が逆転してしまうと「数字を達成すること」が目的となってしまい、本来達成すべき目的が軽視されてしまいます。
たとえば「顧客満足度の向上」を目的として「5分以内にお客様からいただいた問い合わせの問題を解決する」ことを目標としたと仮定しましょう。このとき目標と目的が逆転してしまうと「5分以内に問題を解決する」ことが目的となってしまい、雑な対応をしてでも問い合わせ対応時間を減らそうとしてしまいます。
その結果、本来の目的であるはずの「顧客満足度の向上」が軽視されてしまうのです。
目標が抽象的になりやすくなる
目標と目的を逆転してしまうと、言葉の意味を混同してしまい目標が抽象的なものになってしまいます。
本記事でも解説したとおり、目的は「達成すべき抽象的な事柄」のこと、目標は「目的を達成するために必要な具体的な指標」のことです。しかし目標と目的が逆転してしまうと、言葉の意味が混同してしまい、具体的であるべきはずの目標が抽象的に設定されてしまいます。
ここで紹介したような弊害を防ぐためにも、目標と目的の違いを正しく理解して使い分けましょう。
目標と目的の違いを理解して正しい指標を設定しよう
本記事では目標と目的の違いについて解説しました。目標を達成するための目的であることを忘れずに、正しい指標を設定しましょう。目標と目的の意味を理解したうえで組織が一丸となれば、きっと組織や社員の成長につながるはずです。
ミイダスでは「はたらきがいサーベイ」というサービスを通じて、社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。ミイダスの会員であれば誰でも定額で利用できるため、ぜひご活用ください。
目的と目標を正しく設定できたとしても、社員のエンゲージメントが低いと目標の達成につながらないリスクがあります。そこで「はたらきがいサーベイ」を活用し、エンゲージメントが低い社員をフォローとして目的および目標の達成を目指しましょう。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し
従業員のエンゲージメントを向上させる方法

たとえば「売上を伸ばす」という漠然とした目標ではなく、「今後3ヶ月で売上高を20%増加させる」というように、具体的な数値と期限を記載することが重要です。
1.Plan:計画
2.Do:行動
3.Check:評価
4.Action:改善
たとえば簡単すぎる目標・目的では、特に努力しなくても今までどおりに仕事をすれば達成できてしまいます。この場合、わざわざ目標や目的を設定しなくても良いでしょう。逆に難しすぎる目標や目的を設定してしまうと、「こんなの頑張っても達成できるわけがない」と社員が最初から諦めてしまいかねません。
「少し背伸びすれば達成できる」といった程度の目標や目的を設定しましょう。
たとえば私生活の場合、ダイエットを目標として「1日1万歩は歩く」ことを目的に設定したと仮定しましょう。このとき「1日1万歩は歩く」ことが目標になってしまうと、歩き終わった後にたくさん甘い物を食べてしまい、かえって太ってしまう可能性もあるはずです。
ビジネスにおいても目標と目的を混同してしまうケースはあります。たとえば「従業員満足度の向上」を目的として「残業時間は月40時間から20時間に削減する」ことを目標と仮定しましょう。
このとき、目標と目的が逆転してしまうと「残業時間は月20時間まで」が目的になってしまい、仕事量の調整や業務フローの改善といったことが行われません。その結果、残業時間は減ったものの労働密度が濃くなって社員が疲弊したり、隠れて残業したりする社員が発生するリスクが高まります。
この場合、本来の目的である「従業員満足度の向上」は達成できません。

目標と目的を逆転させてしまうことの弊害を、あらためて整理してみましょう。
- 目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
- 目的が抽象的になりやすくなる
上記のような弊害がなぜ発生してしまうのか、その結果どのような不利益が発生してしまうのか解説します。
目的よりも目標の達成が優先されやすくなる
目標と目的が逆転してしまうと「数字を達成すること」が目的となってしまい、本来達成すべき目的が軽視されてしまいます。
たとえば「顧客満足度の向上」を目的として「5分以内にお客様からいただいた問い合わせの問題を解決する」ことを目標としたと仮定しましょう。このとき目標と目的が逆転してしまうと「5分以内に問題を解決する」ことが目的となってしまい、雑な対応をしてでも問い合わせ対応時間を減らそうとしてしまいます。
その結果、本来の目的であるはずの「顧客満足度の向上」が軽視されてしまうのです。
たとえば「顧客満足度の向上」を目的として「5分以内にお客様からいただいた問い合わせの問題を解決する」ことを目標としたと仮定しましょう。このとき目標と目的が逆転してしまうと「5分以内に問題を解決する」ことが目的となってしまい、雑な対応をしてでも問い合わせ対応時間を減らそうとしてしまいます。
その結果、本来の目的であるはずの「顧客満足度の向上」が軽視されてしまうのです。
目標が抽象的になりやすくなる
目標と目的を逆転してしまうと、言葉の意味を混同してしまい目標が抽象的なものになってしまいます。
本記事でも解説したとおり、目的は「達成すべき抽象的な事柄」のこと、目標は「目的を達成するために必要な具体的な指標」のことです。しかし目標と目的が逆転してしまうと、言葉の意味が混同してしまい、具体的であるべきはずの目標が抽象的に設定されてしまいます。
ここで紹介したような弊害を防ぐためにも、目標と目的の違いを正しく理解して使い分けましょう。
本記事でも解説したとおり、目的は「達成すべき抽象的な事柄」のこと、目標は「目的を達成するために必要な具体的な指標」のことです。しかし目標と目的が逆転してしまうと、言葉の意味が混同してしまい、具体的であるべきはずの目標が抽象的に設定されてしまいます。
ここで紹介したような弊害を防ぐためにも、目標と目的の違いを正しく理解して使い分けましょう。
目標と目的の違いを理解して正しい指標を設定しよう
本記事では目標と目的の違いについて解説しました。目標を達成するための目的であることを忘れずに、正しい指標を設定しましょう。目標と目的の意味を理解したうえで組織が一丸となれば、きっと組織や社員の成長につながるはずです。
ミイダスでは「はたらきがいサーベイ」というサービスを通じて、社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。ミイダスの会員であれば誰でも定額で利用できるため、ぜひご活用ください。
目的と目標を正しく設定できたとしても、社員のエンゲージメントが低いと目標の達成につながらないリスクがあります。そこで「はたらきがいサーベイ」を活用し、エンゲージメントが低い社員をフォローとして目的および目標の達成を目指しましょう。
【無料ダウンロード】「はたらきがいサーベイ」を活用し
従業員のエンゲージメントを向上させる方法

ミイダスでは「はたらきがいサーベイ」というサービスを通じて、社員のエンゲージメントを測定できる機能が備わっています。ミイダスの会員であれば誰でも定額で利用できるため、ぜひご活用ください。
目的と目標を正しく設定できたとしても、社員のエンゲージメントが低いと目標の達成につながらないリスクがあります。そこで「はたらきがいサーベイ」を活用し、エンゲージメントが低い社員をフォローとして目的および目標の達成を目指しましょう。