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育成

ファーストペンギンとは?ビジネスシーンでの意味や育成する方法を解説

群れのなかで一番に海に飛び込むファーストペンギンですが、ビジネスシーンにおいては新しい市場や未開拓の分野に最初に参入する企業や革新的な製品・サービスを最初に世に送り出す企業や人を意味します。VUCA時代において、ファーストペンギンのような存在は、ますます求められるようになるでしょう。

本記事では、ビジネスにおけるファーストペンギンの意味やメリット・デメリット、育成する方法について解説します。

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ファーストペンギンとは?意味を簡単に説明

ミニチュア
ファーストペンギンとは、群れの中で最初に海に飛び込むペンギンのことです。海には美味しい魚がいる一方で、天敵のアザラシも潜んでいます。

ほかのペンギンはアザラシがいるかどうかを確認するために、最初の1羽が飛び込むのを待っています。最初に飛び込むペンギンはリスクを負いますが、多くの魚を食べるチャンスを得られるというメリットがあるのです。

ビジネスにおけるファーストペンギンとは

ビジネスシーンにおけるファーストペンギンとは、新しい市場や未開拓の分野に最初に参入する企業や革新的な製品・サービスを最初に世に送り出す企業や人のことです。

彼らは競合他社がいない、または少ないブルーオーシャン市場を開拓することで、大きな収益と市場シェアの獲得を目指します。ファーストペンギン戦略は、レッドオーシャン市場での価格競争やシェア争いから脱却し、新たな価値を創造することで成長を目指す企業にとって有効な手段となります。

しかし先行者利益を得られる可能性がある一方で、市場の反応が未知数であることや競合他社に模倣されるリスクも抱えています。そのため、ファーストペンギン戦略の成功には綿密な市場調査と分析、迅速な意思決定と実行力、リスクを許容する企業文化が不可欠です。

パイオニアとの違い

ファーストペンギンとパイオニアは「どちらも新しい領域に挑戦する」という意味では共通していますが、両者には微妙な違いがあります。

パイオニアは「誰も足を踏み入れたことのない荒野を切り拓く人」を指し、その行為自体に価値が置かれます。一方、ファーストペンギンは「群れの中で最初に海に飛び込むペンギン」のという比喩のとおり、明確な目的(=魚を獲る)を持ってリスクを負う人です。

パイオニアの場合、成功するかどうかにかかわらず、その挑戦自体に意義があります。たとえば宇宙探査や深海探査などは、人類の知識を広げるという点でパイオニア的と言えるでしょう。

一方ファーストペンギンは、市場で成功を収めることに重きが置かれます。新しいビジネスモデルを開発したり、革新的な製品を市場に投入したりするなど利益獲得を目指します。

パイオニアとファーストペンギンのいずれも、新規性や革新性が重要視されますが、ファーストペンギンは、パイオニアよりも経済的な成功を重視する傾向にあるのです。

ファーストペンギンと呼ばれる代表的な人物

ネットワーク
理解を深めるためにも、ファーストペンギンと呼ばれる代表的な人物を3人紹介します。
  • スティーブ・ジョブズ
  • マーク・ザッカーバーグ
  • 柳井正

スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズは、Appleの共同設立者であり、ファーストペンギンの代表例としてよく挙げられる人物です。彼はパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末、デジタル音楽プレーヤーなど、革新的な製品を次々と世に送り出し、人々の生活を一変させました。

これらの製品は当時では非常に斬新なものであり、開発には大きなリスクを伴っていました。しかし、ジョブズはリスクを恐れず、常に新しいことに挑戦し続けました。その結果、Appleは世界で最も革新的な企業の1つとなり、ジョブズ自身も、ビジネス界の伝説的な人物として語り継がれています。

マーク・ザッカーバーグ

ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグは、ファーストペンギンの代表例と言えるでしょう。

大学生が世界的な巨大企業を築き上げた背景には、既存の概念にとらわれない柔軟な思考と、リスクを恐れずに実行する行動力がありました。

当初Facebookはハーバード大学の学生限定のサービスでした。しかし、またたく間に人気を博し、ほかの大学にも展開。やがて世界中に広がり、人々のコミュニケーションを大きく変えました。また既存のSNSの枠にとらわれず、実名登録制という新たな仕組みを取り入れました。

ザッカーバーグはFacebookの成長に合わせて、常に変化に対応してきました。モバイルシフトへの対応、InstagramやWhatsAppの買収など大胆な意思決定を繰り返しながら、現在も変化の激しいIT業界を牽引しています。

柳井正

ユニクロの創業者である柳井正氏は、日本のアパレル業界におけるファーストペンギンと言えるでしょう。1984年、広島市にカジュアル衣料店「ユニクロ」1号店をオープン。それまで紳士服中心だった家業をカジュアル衣料に転換し、低価格帯でありながら高品質な商品を提供するという革新的なビジネスモデルを確立しました。

SPA(製造小売業)と呼ばれるこのモデルは、企画・生産・販売までを一貫して自社で行うことで、コスト削減と効率的な在庫管理を実現するものです。GAPなどの海外ブランドに学び、いち早く日本に導入したことで、ユニクロは急成長を遂げました。

またフリースやヒートテックなどの高機能衣料を低価格で提供することで、新たな市場を創造したことなども、ファーストペンギンと呼ばれる理由です。常に変化を恐れず、新しい事業に挑戦し続ける柳井氏の姿勢は、多くのビジネスパーソンにとって模範となるでしょう。

ファーストペンギンになるメリット

腕を組む3人のビジネスパーソン
ファーストペンギンになるメリットは以下のとおりです。
  • 先行者利益を獲得できる
  • 新たな市場を創造できる
  • 経験値を積める
  • 市場の注目度が高まる
  • ブランドイメージの向上につながる
  • 従業員のモチベーション向上を期待できる
それぞれのメリットを見ていきましょう。

先行者利益を獲得できる

ファーストペンギンになることで、先行者利益を獲得できる可能性が高まるでしょう。先行者利益とは、新しい市場にいち早く参入することで得られるさまざまな優位性のことです。

具体的に得られる利益は以下のとおりです。
  • 高い市場シェアを獲得できる
  • ブランドロイヤリティを築きやすい
  • 価格設定を自由にコントロールできる
  • 有利な取引条件を獲得できる
  • 競争優位性を維持できる
これらの先行者利益は、企業の成長と成功に大きく貢献する可能性があります。ただし先行者利益は必ずしも保証されたものではなく、市場の状況や企業の戦略によって左右されます。

新たな市場を創造できる

ファーストペンギンは既存の市場にとらわれず、新しい製品やサービスを開発することで、新たな市場を創造できます。たとえばスティーブ・ジョブズは、iPhoneを開発することで、スマートフォン市場という新たな市場を創造しました。

またマーク・ザッカーバーグは、Facebookを開発することで、実名登録制のソーシャルネットワーキングサービス市場という新たな市場を創り出しました。このようにファーストペンギンは、イノベーションを起こすことで新たな市場を創造し、社会に大きな影響を与えることができるのです。

経験値を積める

ファーストペンギンとして新しい領域に踏み出すことは、ほかに類を見ない貴重な経験を積む絶好の機会となります。成功体験はもちろんのこと、失敗からも多くの学びを得られます。

経験と一口に言っても市場のニーズや競合の動向、顧客の心理、自社の強みと弱みなど多岐にわたります。また困難な状況を乗り越えるための問題解決能力や意思決定能力、リーダーシップなども身につけることができます。

蓄積した経験値は、今後のキャリア形成において大きな強みとなるでしょう。新規事業の立ち上げや組織の変革、新技術の開発など、さまざま場面で活かせます。またこれらの経験は他者と共有することで、組織全体の能力向上にも貢献します。ファーストペンギンは自らの成長だけではなく、組織全体の成長も牽引する存在と言えるでしょう。

市場の注目度が高まる

ファーストペンギンは新しい市場に挑戦するため、珍しさからメディアに取り上げられる機会が増え、市場の注目度が高まります。

市場の注目度が高まると、以下のようなメリットがあります。
  • 多くの顧客を獲得できる
  • 優秀な人材を採用できる
  • 資金調達がしやすくなる
  • ブランドイメージが向上する など
ファーストペンギンになることは多くのメリットがある一方で、リスクも伴います。しかしリスクを克服して成功すれば、大きなリターンを得られるでしょう。

ブランドイメージの向上につながる

ファーストペンギンとして新しい市場を切り開ければ、革新的、挑戦的、創造的といったポジティブなブランドイメージの構築につながります。顧客は常に新しいものを探し求めており、ファーストペンギンはその期待に応える存在です。

たとえば電気自動車市場において、テスラはファーストペンギンと言える存在です。ガソリン車が主流の時代にいち早く電気自動車の開発・販売を行い、環境問題に関心の高い顧客層から支持を集めました。その結果、テスラは「革新的で環境に配慮したブランド」というイメージを確立することに成功しました。

またファーストペンギンは、単に新製品やサービスを提供するだけではなく、新しい価値観やライフスタイルを提案する存在でもあります。顧客はファーストペンギンが提供する新しい価値観に共感することで、そのブランドに特別な愛着を持つようになるのです。
企業提供価値ブランドイメージ
テスラ環境に配慮した持続可能な社会革新的、環境配慮
Appleシンプルで洗練されたデザイン、ユーザーフレンドリーな操作性革新的、洗練
Airbnb現地の人との交流、ユニークな宿泊体験革新的、冒険的
このようにファーストペンギンは、革新的な製品・サービスを通じてブランドイメージを向上させ、顧客ロイヤリティを高めることができます。

従業員のモチベーション向上を期待できる

ファーストペンギンとなることは、企業全体のモチベーション向上に寄与します。特に以下のような効果が期待できます。
効果内容
挑戦意欲の向上新しいことに挑戦する風土が醸成されることで、従業員の挑戦意欲が高まる
仕事へのやりがい自分の仕事が会社の成長につながっていると実感することで、やりがいを感じやすくなる
企業への愛着革新的な企業文化に誇りを持ち、企業への愛着が強まる
一体感の醸成困難を乗り越える過程で、チームワークが強化され、一体感が醸成される
ファーストペンギンは周囲の従業員に刺激を与え、新たな挑戦へのモチベーションを高めます。また成功体験は企業全体の自信となり、さらなる成長へとつながる好循環を生み出すでしょう。

ファーストペンギンのデメリット

考えるビジネスパーソン
ファーストペンギンにはデメリットも存在します。ファーストペンギンは未開拓の領域に挑むため、必然的に失敗のリスクが高まります。そのリスクは、以下のとおり多岐にわたります。
  • 市場リスク:市場ニーズを読み間違えてしまい、製品やサービスが受け入れられない
  • 技術リスク:技術的な課題を克服できず、開発が頓挫する
  • 資金リスク:資金調達がうまくいかず、事業継続が困難になる
  • 競合リスク:後発の競合に市場シェアを奪われる
  • 法規制リスク:法規制の変更により、事業展開が制限される
これらのリスクを最小限に抑えるためには、綿密な市場調査や技術開発、資金調達計画、競合分析、法規制の確認が不可欠です。しかし未知の領域であるがゆえに、すべてを予測することは難しいでしょう。ファーストペンギンは失敗を恐れず、リスクを許容する覚悟を持つ必要があります。

ファーストペンギンと呼ばれる人に共通する特徴

腕を組むビジネスパーソン
ファーストペンギンと呼ばれる人には共通する特徴があります。
  • 柔軟性がある
  • 行動力がある
  • 適応力がある
  • 失敗を恐れない
  • 分析力がある
それぞれの特徴を説明します。

柔軟性がある

ファーストペンギンは、常に変化の最前線にいます。前例のない状況に直面することも多く、そのたびに最適な判断と行動が求められます。市場や競合、技術革新など、あらゆる変化の兆候を敏感に察知し、迅速かつ柔軟に対応できる能力はファーストペンギンにとって必須と言えるでしょう。

たとえば当初想定していた顧客層と異なる層から需要が生まれた場合、ファーストペンギンは臨機応変に戦略を転換し、新たなニーズに応える必要があります。既存のビジネスモデルに固執していては、変化の波に乗り遅れ、市場での競争力を失う可能性もあるからです。
対応内容
変化の兆候を察知市場動向、競合分析、顧客の声など常にアンテナを高く掲げ変化の兆候をいち早く察知する
状況分析情報を集め、現状を冷静に分析することで、取るべき最善策を導き出す
迅速な意思決定状況の変化に応じて、迅速な意思決定を行い、対応する
柔軟な行動一度決めた戦略でも、状況に応じて軌道修正を行い、柔軟に対応する
このようにファーストペンギンは変化への対応能力こそが成功の鍵と言えるでしょう。

行動力がある

ファーストペンギンには、行動力が不可欠です。綿密な計画も重要ですが、迅速に行動に移すことで市場のニーズをいち早く捉え、競合他社に優位に立つことができます。

行動力がある人は、以下のような特徴を持っています。
  • スピード感:物事を迅速に進められる
  • 決断力:必要な情報をすばやく集め、適切な判断を下せる
  • 実行力:計画を実行に移し、最後までやり抜く力がある
  • リスクテイク:リスクを恐れず、挑戦できる など
ファーストペンギンを目指すなら、まず小さなことから行動を起こす必要があります。たとえば新しいツールを使ってみたり、部署をまたいでのプロジェクトに立候補してみたりするなど、日常の中で積極的に行動することで、行動力を高められます。

完璧を目指して行動できない、という人もいるかもしれません。しかしファーストペンギンには、失敗を恐れずに行動を起こす勇気が必要です。行動することで得られる経験や学びは、将来の成功につながる貴重な財産となるでしょう。

適応力がある

ファーストペンギンは、常に変化の激しい環境に身を置いています。そのため、新しい状況や予期せぬ事態に柔軟に対応できる適応力が不可欠です。

たとえば競合他社の参入や市場の急激な変化など、想定外の出来事が起こる可能性も少なくありません。そのような状況下でも、冷静に状況を分析し、対応策を練ることが求められます。

また一度成功した方法に固執せず、常に改善を繰り返していくことも重要です。市場のニーズや顧客の嗜好は常に変化していくため、それに合わせて自社の製品やサービスも進化させていかなければなりません。

リスクを恐れない

ファーストペンギンは、未知の領域に挑むことから、失敗のリスクが常に付きまといます。 しかし彼らは失敗を恐れません。むしろ失敗を成長の糧と捉え、そこから学びを得て、次に活かすことを重要視しています。
失敗に対する考え方内容
挑戦しないことこそ最大の失敗行動を起こさなければ、成功も失敗もない。彼現状維持に甘んじることなく、常に挑戦を続ける
失敗から学ぶ失敗は貴重な学びの機会である。なぜ失敗したのかを分析し、次の挑戦に活かす
迅速な軌道修正一度の失敗で諦めない。市場の反応を見ながら、柔軟に戦略を修正していく
この「失敗を恐れず、そこから学ぶ」というマインドセットこそ、ファーストペンギンが成功を収める秘訣と言えるでしょう。

分析力がある

ファーストペンギンは未開拓の領域に挑む存在であるため、常に変化する状況を的確に分析する能力が求められます。具体的には市場や顧客のニーズ、競合の動向、技術の進歩などを分析し、現状を正しく認識することで、成功の可能性を高められるでしょう。

たとえば市場の成長性や競合の状況を分析することで、参入する市場や提供する製品・サービスを決定できます。また顧客のニーズを分析することで、顧客にとって本当に価値のあるものを提供できます。

ファーストペンギンとして成功するためには、さまざまな情報を分析し、現状を正しく認識することが重要です。

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ファーストペンギンを育成する方法

考えるビジネスパーソン
ファーストペンギンの存在は、企業にとってさまざまなメリットをもたらします。ファーストペンギンを育成する方法として、以下のようなものが挙げられます。
  • ベンチマークを設定する
  • アートシンキングを身につける
  • STEAM教育を取り入れる
  • 新規事業の提案できる機会を設ける
  • プロセスを評価する制度を導入する
  • 従業員の行動特性を把握する
それぞれの方法を解説します。

ベンチマークを設定する

ファーストペンギンを目指すには、ベンチマークを設定することが有効です。ビジネスにおけるベンチマークとは、他社のベストプラクティスや戦略を指します。優れた事例をベンチマークとして自社との差異を認識することで、成功への近道を見つけられます。

ファーストペンギン育成のベンチマーク対象として以下が挙げられます。
  • 競合他社:同業他社の成功事例を分析し、自社の戦略に取り入れる
  • 異業種:業界の垣根を越えて、革新的なアイデアやビジネスモデルを参考にする
  • 先駆者:パイオニアの成功と失敗から学び、リスクを最小化する
  • 海外企業:グローバルな視点を取り入れ、新たな市場機会を発見する
ベンチマークは単に模倣するのではなく、自社に適した形で応用することが重要です。創造性と革新性を損なわず、成功事例のエッセンスを取り入れることで、ファーストペンギンとしての成長を促進できます。

アートシンキングを身につける

ファーストペンギンに必要な資質として、アートシンキングを身につけることが挙げられます。

アートシンキングとは、アーティストのように直感的に物事を捉え、新しい発想を生み出す思考法のことです。論理的思考では思いつかない斬新なアイデアを創出できることから、近年ビジネスの分野でも注目されています。

アートシンキングは、凸版印刷株式会社と国立大学法人京都大学が開発した「アートイノベーションフレームワーク」をもとに行うとよいでしょう。
ステップ内容
1.発見主観と好奇心で自分が面白い、美しい、価値があると信じられるものを発見、特定。顧客の課題発見ではなく自身の主観、興味、感性に基づくところが特徴。
2.調査第1段階で特定した「対象」について、類似のものや考え方の有無、独自性、ユニークさなどを検証。歴史的に見ても類似のものがないことを確認することが重要であり必要条件となる。
3.開発特定された対象に対して自分オリジナルのものにするための手法などを検討、検証し、新規性を検討
4.創出アウトプットを創出。これまでに見た事がないもの、誰も表現したことのないものであることが必要条件となる。
5.意味づけ他者にも理解できるように、最後に、理由や意味を言語化し、評価を世に問う。
引用:PR TIMES|凸版印刷と京都大学、アート思考による新手法開発で人財育成を支援

従業員にアートシンキングを身につけてもらうには、絵画や音楽などの芸術に触れたり、ワークショップを開催したりするのが効果的です。また従業員には日常的にアイデアをメモする習慣を身につけてもらい、思考力を鍛えることも重要です。

STEAM教育を取り入れる

ファーストペンギンを育成するには、STEAM教育を取り入れるのも有効です。STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの分野を統合的に学ぶ教育のことです。

STEAM教育では、各分野の知識を学ぶだけではなく、各分野を横断した思考力や問題解決能力を養うことを目指します。

具体的には、以下のような学習内容がSTEAM教育に含まれます。
  • Science:生物学、化学、物理学など
  • Technology:プログラミング、ロボット工学など
  • Engineering:機械工学、電気工学など
  • Art:美術、音楽、演劇など
  • Mathematics:数学、統計学など
STEAM教育を受けることで、多様な視点から物事を考え、新しい発想を生み出す力を身につけられます。これらの能力は、ファーストペンギンとして活躍するために必要不可欠な要素です。

またSTEAM教育では、実際に手を動かしてものづくりに取り組む機会が多く設けられています。ものづくりを通して、試行錯誤しながら問題を解決していく力を養えます。

STEAM教育はファーストペンギンに必要な資質を育むための教育として、今後ますます重要性を増していくでしょう。

新規事業の提案できる機会を設ける

ファーストペンギンを育成するには、新規事業を提案できる機会を設けることが重要です。具体的には、以下のような施策が有効です。
  • 新規事業提案制度:従業員が新規事業のアイデアを提案できる制度を設ける
  • アイデアソン(アイデアとマラソンを掛け合わせた造語):新規事業のアイデアを出し合うイベントを開催する
  • 社内ベンチャー制度:従業員が新規事業を立ち上げることができる制度を設ける
  • ビジネスコンテスト:新規事業のアイデアを競うコンテストを開催する
これらの施策を通して、社員に新規事業を考える機会を提供することで、ファーストペンギンを育成できます。

さらに、これらの施策を実施する際には、以下の点に注意しましょう。
  • 社員が自由にアイデアを提案できる環境をつくる
  • 提案されたアイデアを適切に評価する
  • 提案されたアイデアを実現するためのサポート体制を整える
これらの点に注意することで、より効果的にファーストペンギンを育成できるでしょう。

プロセスを評価する制度を導入する

ファーストペンギンを育成するには、結果だけでなくプロセスを評価する制度を導入することも重要です。新しいことに挑戦する際には、失敗のリスクが伴います。

結果が伴わなくても、そのプロセスに価値があれば評価することで、従業員のモチベーションを維持し、さらなる挑戦を促せます。

評価項目の例としては、以下のとおりです。
  • 目標設定:挑戦する目標が明確に設定されているか
  • 計画性:目標達成のための計画が具体的かつ実現可能か
  • 実行力:計画に基づき、着実に実行されているか
  • 臨機応変さ:状況変化に応じて柔軟に対応できているか
  • 継続性:困難に直面しても諦めずに継続して取り組んでいるか
  • 学習意欲:失敗から学び、次の挑戦に活かそうとしているか
プロセスを評価することで、従業員は挑戦することへの心理的なハードルを下げ、新たな試みに積極的に取り組むことができるようになります。

従業員の行動特性を把握する

ファーストペンギンを育成するには、従業員の行動特性を把握することが重要です。行動特性を把握する方法としては、質問紙法や面接法、観察法などがあります。これらの方法を用いて、従業員の思考や行動の傾向を分析することで、どのような人材がファーストペンギンに適しているかを判断することができます。

たとえば以下のような行動特性を持つ従業員は、ファーストペンギンに適している可能性が高いでしょう。
  • 好奇心が旺盛
  • 挑戦意欲が高い
  • 柔軟性が高い
  • 責任感がある
  • コミュニケーション能力が高い など
従業員の行動特性を把握し、適切な育成を行うことで、企業はより多くのファーストペンギンを輩出することができるでしょう。

ファーストペンギンを育てるなら、ミイダスのコンピテンシー診断

ミイダス活用マップ
ファーストペンギン育成の鍵は、従業員の行動特性を深く理解することです。従業員の特性を見極めるための効果的なツールとして、ミイダスのコンピテンシー診断が挙げられます。

ミイダスのコンピテンシー診断では、多角的な視点から従業員を分析できます。
  • パーソナリティの特徴(ヴァイタリティ、人あたり、チームワーク、創造的思考力、問題解決力、状況適応力、プレッシャー耐性、組織力、統率力など)
  • マネジメント資質
  • 行動特性
  • ストレス要因
  • 職務適性 など
これらの項目を分析することで、潜在的なファーストペンギン候補者を特定し、育成につなげられます。またあらかじめ設定された質問に答えるだけで診断が完了するため、従業員の負担も最小限です。

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