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採用

飲食店で人材を採用するには?人手不足の原因や採用を成功させる方法を紹介

「求人を出しても応募が来ない」
「ほしい人材が入ってこない」

このようにお悩みの飲食店も多いのではないでしょうか。飲食業は勤務時間が長い、平均月収が安いなどが原因で常に人手が足りていない業種でもあります。

本記事では、飲食店に人手が足りなくなる原因や採用手法、採用を成功させるポイントなどをご紹介します。

なおミイダスでは、採用に役立つホワイトペーパーを無料で提供しています。ぜひご活用ください。

データでわかる定着人材とは

飲食店での人材採用は難しい?

結論から言うと、飲食店での人材採用は難しいでしょう。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年3月分及び令和5年度分)について」によると、「飲食物調理従事者」の有効求人倍率は2.80%、「接客・給仕職業従事者」は3.06%でした。ハローワークに登録されている求人数に対して、求職者数がかなり少ない状況です。これを見ても、飲食店での人材採用は難航していることがわかります。

飲食店に人手が足りなくなる原因

人手が足りなくて困っている従業員
飲食店に人手が足りなくなる原因は以下のとおりです。
  • 休みが取りにくい
  • 勤務時間が長い
  • 賃金が安い
  • 人の出入りが激しい
  • コロナによって働き方の価値観が変わった
それぞれの原因を見ていきましょう。

休みが取りにくい

飲食店で人手不足が発生する原因として、休みが取りにくい点が挙げられるでしょう。土日祝やGWやお盆、年末年始などの大型連休は原則的に出勤しなければなりません。

「友人と土日に旅行に行きたい……」と思っても、職場の人に迷惑をかけると思うと、従業員側から休暇取得を申し出るのは、なかなかハードルが高いことだと考えられます。

勤務時間が長い

勤務時間が長いことも、人手が集まらない原因と考えられます。飲食店は人手が不足している場合でも営業をしないという選択はほぼ不可能です。そのため、働いている従業員の勤務時間を延長しなければなりません。

とくにバイトが足りない場合、店長や副店長などの責任者は、いくら休みであっても代わりに出勤する必要があります。このように勤務時間が長く、またイレギュラーな対応を迫られることは人手不足の原因につながっているでしょう。

給与が安い

求められる仕事内容に比べて、給与が安いことも人手不足が生じる原因です。飲食店の平均月収が約28万円に対し、IT系は約39万円。それぞれを比べると飲食店の月収は低いことがわかります。

飲食店で働く人は、レジや接客、片付け、皿洗いなどあらゆるサービスを並行して行う必要があります。とくに店長や副店長などの責任者はシフト調整や従業員の育成、売上のことも考えなければなりません。仕事量や責任のある仕事が多いのにもかかわらず、給与が安いのは人が集まらない大きな原因となるのです。

スタッフの出入りが激しい

スタッフの出入りが激しいことも、飲食店に人手が足りない原因でしょう。飲食店は多くの人を集めるために、学生を雇うことが多い傾向にあります。学生は就職前まで働く人が多いため、大学の卒業月である3月はまとまって人が辞めてしまい、一気にスタッフが足りなくなってしまいます。

コロナで働き方の価値観が変わった

新型コロナウイルスの流行により、飲食店は一時期休業を強いられました。2024年時点でコロナはおさまりつつありますが、また別の感染症が流行る可能性はゼロとは言い切れません。そのため、飲食店で働くことに対し懸念を抱く方が増えているのも原因として挙げられるでしょう。

飲食店の採用手法

従業員
飲食店の採用手法は、以下のとおりです。
  • 張り紙
  • 求人広告
  • SNS
  • リファラル
  • 人材紹介
  • スキマバイトアプリ
それぞれの手法を見ていきましょう。

張り紙

お金がかからずにできる採用手法として、店内の壁やトイレ、入口などに張り紙を貼る方法があります。飲食店は人が行き交う場所なので、多くの人から見てもらえるチャンスです。また、お店の雰囲気がよいと思ってもらえたら、「働きたい」と思う人も増えるでしょう。

求人広告

飲食店の採用手法の代表として、Webサイトやフリーペーパーなどの求人広告が挙げられます。駅やコンビニ、スーパーなどに無料で置かれているため、多くの人が手に取ります。「まだ転職する気はないけれど、ちょっと見てみるか」といった潜在層にもアプローチできるのが特徴です。ただ掲載する枠が決まっており、掲載料もかかるデメリットがあります。

SNS

近年は、XやInstagram、TikTokなどのSNSを利用した採用手法も注目を浴びています。
無料で利用できる点や、会社ごとの特徴や雰囲気を伝えやすい点がメリットとして挙げられます。ただしSNSを適切に運用して集客をするにはノウハウが必要であったり、見てもらえるまで時間がかかったりするというデメリットがあります。店舗で動画編集の時間が捻出できない場合は、外部に依頼する必要もあるでしょう。

リファラル

従業員から知人を紹介してもらうリファラル採用も1つの手法です。従業員はこの職場が良いと思ったうえで知人に勧めてくれたはずです。リファラルからの採用は定着率が高い傾向にあるため、長く働いてくれる人材を探している場合は効果的な手法でしょう。紹介してくれた従業員には紹介料を渡すことも検討しましょう。

リファラル採用についてくわしく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:リファラル採用とは?導入のメリット・デメリットや報酬の注意点 

人材紹介会社

人材紹介会社から人材を紹介してもらうのも採用手法として挙げられます。近年は飲食店に特化した人材紹介会社もあります。そのような会社に依頼すれば、飲食店経験が豊富な人材に出会いやすいでしょう。ただし、こちらも採用した場合は紹介料を払う必要があります。

スキマバイトアプリ

スキマバイトアプリで募集し、働きに来てくれた人材を正社員として誘う方法もあります。
スキマバイトアプリとは、突然従業員が休んだ場合や退職した場合に、面接や履歴書なしで人材を募集できるアプリのことです。実際に働いている様子を見たうえで誘えるのは大きなメリットです。ただし、副業で働いている人も多くいるので、本業で働いてもらう人を探すのには適していない可能性が高いでしょう。

飲食店の採用を成功させる方法

飲食店の従業員
飲食店の採用を成功させる方法として、以下のようなものが挙げられます。
  • 求める人材像を明確にする
  • 人柄や人間関係がわかるような記事や動画を配信する
  • 外国人人材の採用も検討する
それぞれの方法を見ていきましょう。

求める人材像を明確にする

まずはお店側が求める人材像を明らかにすることが大切です。「元気な方」「週4日以上シフトに入れる方」など、あいまいなまま募集してしまうと、応募は来るとしても働いていくうちに双方でミスマッチが生じる可能性があります。

「人の指示をもとに動ける従業員は多いから、状況に応じて柔軟な動きや周りに指示をしてくれる従業員がほしい」「周りの従業員とうまくコミュニケーションを取れる人」など、なるべく具体的な人材像を明確にするとよいでしょう。

採用したい人材を明確にする方法がわからない方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事:自社の採用したい人材がわからない!デメリットや解決方法を解説 

人柄がわかる記事や動画を載せる

求職者は働き先を探すうえで、職場の雰囲気を知りたいと考えるはずです。求人広告やSNS、自社サイトなどに店で働く従業員の人柄がわかるインタビュー記事や動画を載せるのもよいでしょう。

「このお店の人たち、みんな仲よさそうだから応募してみよう」「インタビュー記事の内容が素敵だったから、一緒に働いてみたい」など、求職者の心を動かすきっかけになるかもしれません。

外国人人材の採用を検討する

外国人人材の採用を検討するのも1つの方法です。外国人労働者は年々増加しており、厚生労働省の「外国人雇用状況」の届出状況まとめによると、2023年10月には200万人を超えています。人手不足が慢性化している飲食店は外国人人材の採用で緩和できるでしょう。

【関連記事:ダイバーシティとは?企業が取り組むメリットや注意点、推進ポイントを解説

飲食店で働く人材に必要な能力

2人の従業員
多くの人材を確保する前に、飲食店で働く人材に必要な能力を把握しておくと、今後採用する際に役に立つでしょう。
  • 状況適応力
  • コミュニケーション力
  • 観察力
  • 体力・精神力

状況適応力

飲食店で働くためには、状況適応力が必要です。

状況適応力が高い人は、以下のような特徴が挙げられます。
  • 職場にすぐなじめる
  • ハプニングが起きても焦らず柔軟に対応できる
  • さまざまな人の意見を取り入れられる
飲食業は予想できないような事態が起こることが多い業種です。そのため、状況適応力が高い人が職場に多くいると、心理的安全性も生まれるでしょう。

コミュニケーション力

飲食業はコミュニケーション力も重要です。飲食店では多くの人が働き、また多くのお客様が訪れます。

必然的にコミュニケーションが増える場なので、コミュニケーション力があるに越したことはないでしょう。コミュニケーション力がある人が多いと、職場の人間関係も良好になりやすいです。

観察力

飲食店では観察力も欠かせません。従業員はお客様がオーダーしようとしていないか、何か困っていないか、など常に周りを見て行動する必要があります。

また、営業中に自分以外の従業員が仕事でトラブルが起きていないか、最近入った従業員が業務についてわからないことはないかなども観察できる能力が必要です。

体力・精神力

飲食店で働くためには、体力や精神面でタフである必要があるでしょう。飲食店は基本立ち仕事です。

また、混雑時間は食事提供のスピードを考えたり、待っているお客様のために片付けをテキパキ行ったりしなければなりません。このような対応は精神力がない場合、慣れる前に辞めてしまうケースがあります。時間や対応に追われても、焦らないタフさは飲食店で働く人にとって大切な能力です。

飲食店の求人原稿を出す際のポイント

ポイントと書かれたメモ
飲食店の求人原稿を出す際のポイントは、以下のとおりです。
  • 応募のハードルを下げる
  • 仕事内容は詳細に書く
  • メリットばかりを書かない
  • フリー素材はあまり使用しないようにする
それぞれのポイントを説明します。

応募のハードルを下げる

まずは求職者側に「応募してみようかな」と思ってもらえる求人原稿にする必要があります。「1人立ちできるまで、先輩がしっかりサポートします」「マニュアルを用意しているので、未経験でも大丈夫です」など、お店のサポート体制が整っていることをアピールするとよいでしょう。

仕事内容は詳細に書く

仕事内容はなるべく詳細に書きましょう。「飲食業ならだいたいの仕事内容はイメージできるのでは」と思う方も多いかもしれませんが、未経験の方には伝わっていない可能性があります。仕事風景が分かる写真を載せるのもよいでしょう。

メリットばかりを書かない

「風通しの良い職場環境」「明るい方であればOK」「簡単な業務」など、メリットばかり書くのも逆効果になる可能性があります。

メリットを書くことは大切ですが、「風通しの良い職場環境って書いてあったのに、従業員同士の仲がよくないな…」「全然簡単な業務じゃないじゃん」など、入社したあとのミスマッチを発生させてしまう原因にもつながります。

フリー素材はあまり使用しないようにする

ネット上で自由にダウンロードできるフリー素材は、あまり使用しないほうがよいでしょう。使用してはいけないわけではないのですが、職場の雰囲気が伝わりにくいというデメリットがあります。

また、ほかのお店との差別化も図りにくいでしょう。なるべく職場で実際に撮影した写真を使用するのをおすすめします。

飲食店採用の応募や面接時の注意点

応募者とのやりとりや面接結果は早めに対応しましょう。応募者はほかの求人と比べながら応募している可能性が高いので、連絡が遅い場合、ほかの求人に応募してしまうかもしれません。連絡が来ていないかどうかはこまめにチェックしましょう。

さまざまな採用手法を取り入れて飲食店の採用を成功させよう

ガッツポーズする従業員
本記事では、飲食業の人手が足りなくなる原因や採用手法、求人原稿を書く際のポイントなどをご紹介しました。飲食業の人材採用は難しい状況です。そのため、店舗ごとに合った採用手法や求人原稿に工夫を加える必要があるでしょう。

採用手法の選択肢は増えており、複数の手法を同時並行するのも1つの方法です。ミイダスは、自社に合いそうな優秀な人材に直接スカウトができます。ぜひ一度無料でお試しください。

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