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タレントマネジメントシステムのデメリットとは?解決策や導入方法も合わせて解説

タレントマネジメントシステムとは、社員情報を一元管理することで人事業務の効率化やエンゲージメント向上に役立つシステムです。しかし、メリットだけでなくデメリットもあることをご存知でしょうか。

本記事では、タレントマネジメントシステムのデメリットとその解決策について詳しく解説します。デメリットを把握し、自社で許容できるかを検討することが、システム導入の判断材料となるでしょう。
実際の事例も交えて解説します。ぜひ最後までお読みください。

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タレントマネジメントシステム導入のデメリット

タレントマネジメントシステムのデメリット
タレントマネジメントシステムを導入するデメリットは、大きく分けて以下3つ挙げられます。
  • 導入コストが大きい
  • 得た情報を持て余してしまう
  • 社員に理解を得る努力が求められる
それぞれ見ていきましょう。

導入コストが大きい

タレントマネジメントシステムの導入には、多額の初期費用がかかります。初期費用相場は数十万円程度です。

専任スタッフによるサポートやシステムメンテナンスにかかるコストなど、多くの場合、運用を開始してからも継続的に料金が発生します。

予算が限られている中小企業や、人材管理にあまりコストをかけられない企業にとって、タレントマネジメントシステムの導入コストは大きな負担となるかもしれません。

得た情報を持て余してしまう

タレントマネジメントシステムを導入すると、膨大な人材データが収集できるようになります。社員のスキルや経験、評価履歴、キャリアプランなど、多岐にわたる情報を一元管理できるのは大きなメリットです。

しかし、せっかく収集したデータを十分に活用できないケースは実は少なくありません。収集したデータを活かして次の一手が打てなければ、システム導入の意味がないと言えます。

社員に理解を得る努力が求められる

従業員がタレントマネジメントシステムの重要性を理解していない場合、データ収集やシステム運用に協力的にならないことがあります。収集する従業員データには個人情報も多く含まれるため、情報収集の理由をあらかじめ周知しないと、従業員の不満につながる可能性もあるでしょう。

また、タレントマネジメントシステムの運営は人事部門だけでなく、経営陣から従業員までが一貫して取り組む大掛かりな人事戦略です。

いくら人事部門や従業員が受け入れに積極的でも、経営陣の間にタレントマネジメントシステムの理解や知識が不足していると、形骸化したシステム運営になりかねません。

タレントマネジメントシステムのデメリットを見てきましたが、これらの課題を乗り越える方法があります。次章では、デメリットを克服し、タレントマネジメントシステムを効果的に活用するための具体的な対策について解説します。

タレントマネジメントのデメリットを克服する5つの方法

ハイタッチする男女
タレントマネジメントシステムにおけるデメリットを克服し、システムの利点を最大限に引き出す対策を以下5つ解説します。
デメリット1「導入コストが大きい」
・解決策①自社に必要な機能を明確にしよう
・解決策②クラウド型サービスの導入も視野に入れる

デメリット2「得た情報を持て余してしまう」
・解決策③システム導入前に活用の目的を明確化する

デメリット3「社員の理解を得る努力が必要」
・解決策④経営陣の理解と協力を得る
・解決策⑤勉強会やセミナーへの参加で理解を深める

解決策①自社に必要な機能を明確にしよう

導入コストの大きさに不安を感じている企業は、自社の課題を明確化し、求める機能を絞り込むことから始めましょう。機能を絞って導入するシステムを選ベば、余計なコストを抑えられます。

評価システムだけが欲しいのか、社内の人事情報を一元化できるシステムが必要なのか、現在の状況と解決したい問題を明らかにしましょう。

機能が豊富なシステムはそれだけ料金が高額になる傾向があるため、このような事前準備が必要です。

解決策②クラウド型サービスの導入も視野に入れる

タレントマネジメントシステムの導入コストが気になる場合、クラウド型サービスの利用を検討すると良いでしょう。クラウド型サービスとは、インターネット経由でシステムを利用するサービスのことです。

ソフトウェアを自社サーバーにインストールする「オンプレミス型」のシステムでは、企業規模やサービス内容にもよりますが、数百万〜数千万円の費用がかかることがあります。

一方、クラウド型の製品であれば、初期費用を抑えつつ、必要な機能から始められるものもあります。人材データの整備状況や現場の意見を踏まえて、段階的にシステムを導入していくのも一つの方法です。

まずは基本的な機能から始め、徐々に拡張していくことで、現場の負担を減らしながら、効果的にタレントマネジメントを実践できるでしょう。

ただし、コストばかりを気にするのではなく、生産性の向上や優秀な人材の定着など、中長期的なメリットを意識することも大切です。経営層と現場が一丸となって、タレントマネジメントに取り組む体制を作ることが、導入を成功させるカギとなるでしょう。

解決策③システム導入前に活用の目的を明確化する

タレントマネジメントシステムで収集したデータを効果的に活用するには、事前の準備が欠かせません。まず、システム導入の目的を明確に定義することが重要です。

目的を明確にすると、どのような情報を収集すべきかが見えてきます。たとえば、組織の課題を洗い出すために使用するのであれば、社員の能力や実績に関するデータが必要でしょう。

一方、最適な人材配置を検討するためであれば、社員のスキルや適性に関する情報が重要になります。

また、システム導入の目的を社員に伝えることで、情報収集への協力を得やすくなります。社員が、自分の情報がどのように活用されるのかを理解していれば、データ提供にも前向きになるはずです。
目的の共有は、スムーズなシステム運用の第一歩となるでしょう。

解決策④経営陣の理解と協力を得る

タレントマネジメントシステムの導入を成功させるには、経営陣の理解と協力が不可欠です。まず、経営陣に対してシステム導入の必要性と期待される効果を丁寧に説明し、プロジェクトを推進するための協力を要請します。

単に形式的な稟議(社内の意思決定手続き)を通すだけでなく、以下のような取り組みを通じて、経営陣の実質的な協力を得ることが重要です。
  • 業者を招いて、経営陣向けの説明会を開催する
  • プロジェクトのコアメンバーに経営陣を巻き込む など
これらの取り組みにより、タレントマネジメントシステムの導入と利活用において経営陣の支援を得られる体制を整えましょう。経営陣の理解と協力があれば、システム導入がスムーズに進み、その効果も最大限に発揮できるはずです。

解決策⑤勉強会やセミナーへの参加で理解を深める

従業員に情報収集の重要性を理解してもらうには、定期的な勉強会やセミナーの開催が効果的です。たとえば、四半期ごとに全社的な勉強会を開催し、タレントマネジメントシステムの目的や個人情報の取り扱いについて説明することが考えられます。

また、タレントマネジメントシステムは長期的な運営が必要であるため、継続的な周知活動が重要となります。とくに、新入社員や転職者に対しては、入社時のオリエンテーションで必ずシステムについて説明し、理解を徹底させることが求められるでしょう。

タレントマネジメントの必要性・注目される理由

ボードに貼られた電球マーク
近年、多くの企業がタレントマネジメントに注目しています。その背景には、グローバル化や技術革新による経営環境の変化があります。

激しい競争を勝ち抜くためには、優秀な人材の確保と育成が不可欠です。しかし、少子高齢化による労働力人口の減少や価値観の多様化により、人材の獲得と定着が困難になっています。

また、AIやIoT などの技術進歩によって業務の自動化が進み、必要とされるスキルも大きく変化しています。従来の画一的な人事管理では、変化に対応できる人材を育成することが難しくなっているのです。

このような状況下で企業が持続的に成長するには、戦略的な人材マネジメントが欠かせません。タレントマネジメントは、個々の社員の能力や適性を把握し、その強みを最大限に活かすことで、組織全体のパフォーマンスを向上させる取り組みです。

データに基づく客観的な人材評価や配置により、適材適所の人員配置が可能になります。変化の激しい時代に対応できる柔軟な組織づくりにも貢献するでしょう。

このように、タレントマネジメントは、企業の競争力強化と持続的成長に不可欠な取り組みとして、重要性が高まっているのです。

タレントマネジメントシステムを導入するメリット

手を重ねる人たち
タレントマネジメントを導入し、的確に運営することで得られるメリットは次のとおりです。
  • 適材適所の人材配置を実現できる
  • 社員一人ひとりに合わせた人材育成ができる
  • 社員のモチベーション管理に役立つ
それぞれ見ていきましょう。

適材適所の人材配置を実現できる

タレントマネジメントシステムは、社員一人ひとりのスキルや適性、経験、将来のキャリアプランなどを可視化します。可視化したデータを活用することで、各ポジションに最適な人材を割り当てられるのです。

たとえば、新規事業を立ち上げる場合、システムを活用すれば、関連する知識や経験を持つ社員を選出できます。適材適所の配置により、社員のパフォーマンスが最大限に発揮され、組織全体の生産性向上にもつながるでしょう。

社員一人ひとりに合わせて人材育成ができる

タレントマネジメントシステムを活用すれば、社員一人ひとりに合わせた人材育成をしやすくなります。現在のスキルレベルや今後伸ばしたいスキル、キャリアプランなどを把握できるためです。

そのデータをもとに、個々人に適したトレーニングプログラムや教育機会の提供も可能です。システム活用を通じて、社員のスキルアップやキャリア形成を効果的にサポートできれば、組織の競争力強化につなげられるでしょう。

また、社員の成長意欲を高め、エンゲージメント向上にも役立ちます。

社員のモチベーション管理に役立つ 

タレントマネジメントシステムには、エンゲージメントサーベイ機能が搭載されており、社員のモチベーション管理に役立ちます。定期的なアンケート調査を通じて、社員の満足度やモチベーション、職場環境に対する評価などを把握できるでしょう。

サーベイ結果を分析すれば、モチベーションに影響する要因を特定でき、改善策を講じやすくなります。また、経年での比較により施策の効果検証も行えるでしょう。

さらに、部署別や職種別の分析により、組織の強みや課題も明らかになります。これによりコンディションが良くない社員を早期に発見し、ヒアリングや配置換えなどの対応を取ることで、離職防止にもつながるでしょう。

【4ステップ】タレントマネジメントシステム導入・活用の手順

デスクの上に置かれた書類と時計
タレントマネジメントシステムの導入・活用は以下4ステップで進めます。
1. 導入目的を明確化する
2. 人材データの分析・整備
3. マネジメント計画の立案・実行
4. 定期的な効果測定とマネジメントの見直し
それぞれ見ていきましょう。

①導入目的を明確化する

「なぜタレントマネジメントシステムを導入するのか」

導入の目的を具体的に定義しましょう。たとえば以下のように課題を洗い出していきます。
  • リーダー候補を選出したい
  • 従業員の適性を把握したい
  • 離職率の低下を図りたい など
目的を明確にすると必要なデータの種類や活用方法がはっきりとします。

②人材データの分析・整備

次に、従業員の情報を収集し、データベース化します。スキル、適性、実績など、人材に関する情報を可視化すると、現状の人材状況を把握しやすくなるでしょう。

事業計画の遂行に必要なスキルと照らし合わせ、不足している人材を特定するといった活用も可能です。

たとえば、営業部門の強化を目的としてタレントマネジメントシステムを導入したとしましょう。まず、営業部門の全従業員について、以下のような情報を収集します。
  • 基本情報(年齢、性別、勤続年数など)
  • 職歴(過去の担当業務、役職など)
  • スキル(商談力、プレゼンテーション能力、語学力など)
  • 実績(売上高、新規開拓数など)
  • 適性(コミュニケーション能力、リーダーシップ、問題解決力など)
これらの情報を一元管理すると、営業部門の人材状況が可視化されます。データ分析の結果、以下のようなことがわかるかもしれません。
  • ベテラン営業職が多く、若手が少ない
  • 商談力に長けた人材が不足している
  • 語学力のある人材が少ない
  • 新規開拓の実績がある人材が限られている
このように、人材データを整備すると、現状の課題や不足しているスキルが明確になります。そして、その情報をもとに、必要な人材の育成や採用、適材適所の配置などの施策を立案できるのです。

③マネジメント計画の立案・実行

収集したデータをもとに、人材戦略を立案します。育成すべき人材、採用すべき人材、適材適所の配置など、具体的なアクションプランを策定しましょう。

具体的な行動計画を立てると、着実に施策を実行に移せます。また、定期的にモニタリングを行えば、計画の進捗状況を把握できるとともに、必要に応じて軌道修正を行えるでしょう。

人材戦略の立案・実行には、人事部門だけでなく、現場のマネージャーとの連携が欠かせません。実際に人材を活用するのは現場の責任者であるため、その意見を取り入れながら、実効性のある施策を打ち出していく姿勢が求められるでしょう。

④定期的な効果測定とマネジメントの見直し

タレントマネジメントは短期的に成果が見込める施策ではありません。そのため定期的に効果測定を行い、必要に応じてマネジメント計画を見直します。

導入前に想定した施策を実行できているか、経営戦略を達成できているかを確認し、十分な成果が得られていない場合は改善が必要です。

効果測定については、個人成績の分析・メンターによる評価・プロジェクトの成果を元に行われます。こうしたモニタリングは定期的な実施が望まれます。

数年、数十年単位で実践するタレントマネジメントを効果的に循環させるには、この効果測定とマネジメントの見直しが重要です。

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タレントマネジメントシステムの基本機能

握手する人間の手とバーチャルの手
メリット・デメリットや導入手順を理解したうえで、タレントマネジメントシステムでは、具体的に何ができるのかを確認しましょう。代表的な基本機能を6つ解説します。
  • 従業員のプロフィール検索機能
  • コンピテンシー管理機能
  • 後継者管理・分析機能
  • 育成計画管理機能
  • 目標管理機能
  • アンケート・サーベイ機能

従業員のプロフィール検索機能

従業員のプロフィール検索機能は、従業員のキャリア、スキル、資格などを集約し、検索できる機能です。適切な人材配置の検討に役立つでしょう。

具体的には、以下のようなデータを集約・分析します。
・キャリア
・実績
・勤怠状況
・特技
・スキル
・適性
・知識・経験
・資格
・職歴
・異動履歴
・コミュニケーション能力
詳細な登録内容から従業員1人1人のスキルを的確にマッチングし、より最適な人材配置に活かせます。他にも、自社や従業員に不足しているスキルの発見にもつながり、計画的な人材育成や採用活動がしやすくなるでしょう。

コンピテンシー管理機能

コンピテンシーとは、高い業績をあげている社員の行動特性です。コンピテンシー管理機能では、優秀な従業員の行動特性をデータベースに登録することで、スキルアップの基準となる「コンピテンシーモデル」を作成できます。

コンピテンシーモデルを作成すると企業が期待する人物像と社員のギャップが明確になるため、より具体的な目標を見出しやすくなるでしょう。

さらに、コンピテンシー管理機能は「コンピテンシー評価」にも適用できます。コンピテンシー評価とは、コンピテンシーに優れた従業員の特性を割り出した人事評価基準のこと。

高い成果をあげる行動特性を評価基準としているため、従業員自身も自身に足りないスキルを把握しやすい点がコンピテンシー評価のメリットです。

このように、タレントマネジメントシステムは、企業の人材育成への貢献と従業員のスキルアップに伴う意欲の向上に役立つシステムとなっています。

コンピテンシーについては、こちらの記事もぜひご覧ください。

【関連記事:コンピテンシー診断とは?導入事例や使用方法も解説

また、今すぐ使えるコンピテンシー分析ツールが必要な方は、ぜひ「ミイダス」をご検討ください。詳しい資料を用意しております。

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後継者管理・分析機能

後継者管理・分析機能とは、後継者に必要な能力やスキルを設定し、それに見合う人材を分析し抽出する機能です。後継者やリーダー候補の過不足や育成状況を分析し、最適な人材配置や専門の育成計画の立案をサポートします。

また、既存の従業員から後継者を選出するだけでなく、適性を持つ人材のヘッドハンティングにも活用できるでしょう。

育成計画管理機能

育成計画管理機能は、一元管理した従業員データから個々の育成状況を管理し、企業全体の人員配置や運用を支援する機能です。後継者管理・分析機能は後継者候補となる人材を重点的に管理する機能であるのに対し、育成計画管理機能では企業全体の従業員を管理します。

従業員の人数が多い企業でも1人1人の情報を細かく可視化できるため、育成計画に必要なPDCAサイクルを回しやすくなるでしょう。

不足するスキルを補うための研修やセミナーの開催、指導員の配置、個人やチームの課題発掘など、さまざまな人材戦略に役立てられます。

目標管理機能

メンバーそれぞれの職務やキャリアステップに合わせた目標を設定し、進捗管理を行うのが目標管理機能の役割です。

従来の人材育成では、個々の目標は上司に口頭で伝える、またはExcelで作成した資料に保存するだけで、育成に活かせないケースが多々見受けられました。しかし目標管理機能を導入すると、従業員の目標や進捗管理が容易になるだけでなく、年次・四半期などの期間単位で目標を管理できます。

さらに、進捗や達成度もすべてデータベースで可視化できるため、人事評価が分かりやすくなるメリットも。

他部署や経営陣もデータベースを閲覧できるため、目標達成意識の向上や経営戦略への反映にも大いに役立ちます。

アンケート・サーベイ機能

タレントマネジメントシステムには従業員の本音や、会社に対する思いを把握する機能があります。アンケートやサーベイ機能を活用してスムーズに従業員の意見を収集し、従業員満足度の調査や人事施策に活用可能です。

アンケートはさまざまな種類のテンプレートが用意されており、ストレスチェックや満足度調査、研修後のアンケートなどのデータを一括管理できます。

ちなみにサーベイとは調査や測定といった意味があり、会社全体の状況を把握するために広く計測を行う行為のことを指します。サーベイの実施により、会社の人間関係やモチベーションといった定量化が難しいデータの収集を行い、離職しやすい傾向にある従業員のフォローが可能です。

タレントマネジメントシステム導入の成功例

見上げるビジネスパーソン
ここからは、タレントマネジメントシステムの導入により、人材育成で成果を挙げた2社をご紹介します。

いずれもきめ細かいマネジメント施策によって、従業員満足度の向上や職場環境の改善に成功しています。ぜひ参考にしてください。

サントリーグループ

サントリーグループは、すべての社員を対象とした「全社員型タレントマネジメント」を実践しています。社員一人ひとりの成長とキャリアビジョンの実現を目標に、社員本人・上司・人事部が三位一体となって成長施策に取り組んでいるそうです。

以前は、社員の情報を表計算ソフトで管理していたサントリー。情報更新や分析に時間がかかる点が課題だったと言います。そこで、社員の情報を一つのシステムで管理できる人事システムを導入を決断。
このシステムでは、人事部門だけでなく、他の部門の人も権限に応じて社員の情報を入力したり、見たりすることができます。会社全体で社員の育成状況を把握しやすくなったため、優秀な人材の発掘と育成がスムーズに進むようになりました。

同時に社員一人ひとりの能力や適性に合った配置(適材適所の配置)を行いやすくなったそうです。

参考:EDUCATION HR PROGRAM 教育研修・人事制度|サントリーホールディングス株式会社

GEヘルスケア・ジャパン

GEヘルスケア・ジャパンは、リーダーシップの高い人材の育成に力を注ぐほか、自社で働くこと自体を楽しめるように工夫しています。

他にも、すべての従業員がフレキシブルに働けるよう、育児・介護・性別にとらわれずにスキルアップできる環境づくりを行っています。

それでは、GEヘルスケア・ジャパンのタレントマネジメントの内容を詳しく見ていきましょう。

【タレントマネジメントの内容】
  • IT・コマーシャル分野のリーダーを育成する「リーダーシップ・プログラム」
  • 年齢・性別・国籍・障害に関係なくチャレンジができる「社内公募制度」
  • 「インクルージョン&ダイバーシティ」の取り組み
3つめの「インクルージョン&ダイバーシティ」とは、多様性(人種・性別・宗教・障害など)を尊重し受容することで、企業文化を形成していく取り組みです。

一般的には、女性活躍推進・外国人雇用・障害者の活躍推進・LGBTへの理解といったものが挙げられます。GEヘルスケア・ジャパンの場合、この「インクルージョン&ダイバーシティ」を従業員と顧客の双方に対して実施し、共に成長できる環境づくりに取り組んでいます。

他にも障害を持つ従業員や、育児との両立を図る従業員の環境改善にも取り組んでいます。

1人1人の多様性を受け入れ、経営戦略に組み込むことにより、優秀な人材の流出防止や従業員の満足度向上につなげているのです。

GEヘルスケア・ジャパンについて、より詳しく知りたい方は以下のサイトをご覧ください。

GEヘルスケア・ジャパン:Why GE?
GEヘルスケア・ジャパン:障害のある社員の座談会
GEヘルスケア・ジャパン:GEヘルスケア・ジャパンで働く育児パパママの座談会

導入のデメリットは対処次第でメリットになる

男性の後ろ姿
昨今の企業において不可欠となりつつあるタレントマネジメントシステム。活用次第では優秀な人材の育成・発掘に役立ちますが、長期間に渡って計画的に運用しなければ効果は期待できません。

「システムを使いこなせない」「人材育成計画が頓挫した」となれば、莫大なシステム導入費用が水の泡になるだけでなく、経営戦略に多大な影響を及ぼします。

今回ご紹介したシステム導入前後に行う施策を徹底し、自社に適した人材の定着を図りましょう。

シンプルで使いやすいタレントマネジメントシステムなら「ミイダス」

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「人事情報を一元管理したい」
「誰がどのようなスキルを持っているのか把握したい」
「社員のエンゲージメントを向上させるにはどうしたら良い?」
このようにお悩みではありませんか?

ミイダスのタレントマネジメントシステムなら、人事にまつわるお悩みをすべて解決します。数あるタレントマネジメントシステムの中でも、ミイダスが提供するサービスはシンプルで使いやすく、低コストで提供できるのが特徴的です。

ここでは、人事課題の解決に最適なミイダスのサービスをお悩み別にご紹介します。

課題①「社員の人事情報を一元管理したい」

氏名や住所といった従業員の基本情報や人事評価、研修の受講状況など、人事が管理する人事情報は多岐にわたるもの。人事情報を適切に管理できず、さまざまなデータが点在しているケースも少なくないはず。

ミイダスが提供する「従業員名簿」なら、点在する人事情報を一元管理できます。「従業員名簿」では、例として以下のデータの管理が可能です。
  • 従業員の基本情報(氏名、住所、役職、雇用形態など)
  • 各種診断結果
  • 人事評価
  • 研修の受講状況
  • 各種サーベイの結果 など
人事業務に必要な情報が名簿に集約されるため、必要な情報をすぐに引き出せるようになります。業務効率化を図りたいとお悩みの方におすすめの機能です。

課題②「適材適所の人材配置を実現したい」

適材適所の人材配置を実現するには、組織やチームの特徴の見える化が不可欠です。社員が保有する資格やスキルがどれほど優秀でも、異動先の部署で活躍するとは限りません。

組織やチームそれぞれに活躍できる人材の要件が異なるためです。

コミュニケーション能力が求められたり、バイタリティの高さが求められたり、活躍できる特徴的な要素はもっと複雑です。

ミイダスの活躍要因診断を活用すれば、組織やチームで求められる行動や思考の特徴を可視化できます。可視化した情報を要件に異動対象者を検討すれば、適材適所の実現につながるでしょう。

課題③「社員それぞれの持ち味を伸ばす人材育成がしたい」

階層別、組織別の研修実施により、スキルの底上げができても、その習得度は社員の特性に応じてバラつきが出るものです。社員一人ひとりに合わせた研修を用意したくても、そんなにコストも手間もかけられないでしょう。

ミイダスの「活躍ラーニング」は、社員が持つスキルや特性に合った講座選択が可能です。従業員名簿と連携させることで、登録情報から従業員や所属組織の特徴に合わせた講座を自動で提案します。
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