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人材アセスメント

帰属意識とは?メリット・デメリットや高める方法などを解説

帰属意識とは、特定の集団や組織に属しているという意識のことです。近年は転職のハードルが下がり、「終身雇用は崩壊した」といった言説がメディアをはじめとした各所で流れています。そのため「会社への帰属意識が低下している」「もっと帰属意識を高めよう」との主張も散見されます。

そこで本記事では、帰属意識の意味やメリット、帰属意識が低い状態であるデメリットなどを紹介します。「社員の帰属意識を高めてエンゲージメントを向上させたり離職率を低減させたりしたい」と考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

「そもそも社員の帰属意識が高いか低いか分からない」とお悩みの方は、この機会にミイダスが提供する「組織サーベイ」という機能を活用してみませんか?定期的に社員のエンゲージメントを測定できるため、エンゲージメントが低下している社員を早期に発見してフォローできます。サービスの詳細は下記からご確認ください。

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帰属意識とは?

悩むビジネスパーソン
帰属意識とは、個人が「特定の組織や集団の一員である」という感覚のことです。ビジネスの場合、「この会社の一員である」という感覚が帰属意識といえます。

会社への帰属意識が高いと、働きがいや愛社精神が向上し、従業員満足度の向上や社員のエンゲージメント向上といったメリットが期待できます。

かつて多くの日本企業は「終身雇用」「年功序列」といった色合いの強い組織でした。しかし、近年は転職支援サービスの登場やキャリア形成に対する意識の向上など、1社で定年まで働くことを前提としていない人も多く存在します。

企業側としては、社員に帰属意識を持ってもらい、定年まで長く活躍してもらいたいはずです。そのため「帰属意識」が再び注目されつつあります。

社員が帰属意識を持つメリット

和気あいあいとした職場
社員が帰属意識を強く持ってもらうことのメリットを見てみましょう。
  • 仕事へのモチベーションが向上する
  • 離職率が改善する
  • 組織力が高くなる
  • 社員のスキルが向上しやすくなる
それぞれ詳しく解説します。

仕事へのモチベーションが向上する

社員が強い帰属意識を持つことで、仕事へのモチベーションが向上し、生産性アップが期待できます。帰属意識が強まることで「この会社の一員として恥ずかしくない仕事をしよう」と仕事へ前向きに取り組みやすくなり、結果として生産性の向上につながるのです。

対して、帰属意識が低い状態だと「指示されたことだけ対応しよう」と考えてしまいがちです。帰属意識が高くなれば「会社に貢献するため、言われたことに加えて自分なりに考えて仕事に取り組んでみよう」といった考えが生まれやすくなるでしょう。

帰属意識の高い社員が増えることで会社全体の生産性がアップし、企業の業績向上につながります。

離職率が改善する

社員が帰属意識を持つことで、離職率が改善する可能性もあります。社員が自社に対して愛着や思い入れを持つようになり、転職を考えにくくなるからです。

社員の帰属意識が高い状態なら、会社の経営が一時的に不調になっても「もう少しこの会社で頑張ってみよう」といった気持ちになってくれるはずです。

このように、会社に対する愛着や思い入れが強い状態なら「すぐに転職しよう」と考えず、自社のために頑張ってくれる社員が増えるでしょう。

組織力が高くなる

社員の帰属意識が高くなると、ある種の一体感や団結感のようなものが社内で生まれやすくなります。「この会社が好きだ」「この会社のために頑張りたい」と思う人同士が集まっているからこそ、社員が団結しやすくなり組織力が高くなるのです。

「より良いサービスを提供するために残業してでも働きたい」
「今が会社の成長期だから、仕事にフルコミットしたい」

帰属意識が高まればこのように考えてくれる社員も増えるため、自然と団結感が生まれ、結果的に組織力が高くなります。

社員のスキルが向上しやすくなる

「会社にもっと貢献したい」という気持ちから、帰属意識の高い社員は仕事に対して前向きに取り組んでくれます。周囲からの指摘やアドバイスを前向きに受け止め、自発的にスキルアップしようと努力するはずです。その結果、帰属意識の高い社員はスキルが向上しやすくなります。

たとえば「もっとこうした方が良い」と指摘された時に、帰属意識が低いと「この会社はあわない」とモチベーションを下げてしまうでしょう。しかし帰属意識が強い人なら「もっと良い仕事をするために指摘を活かしていこう」と、前向きに捉えてくれるはずです。

このように帰属意識が高い社員が多いことは、企業にとってポジティブな影響を与えてくれます。

帰属意識が低い社員が多いことのデメリット

うなだれるビジネスパーソン
帰属意識が低い社員が多いと、下記のデメリットが発生するリスクが高まります。
  • 生産性が低下して会社の業績が悪化する
  • 離職者が増えるため現場の負担が増す
  • 社内の雰囲気が暗くなり居心地が悪くなる
詳しく解説します。

生産性が低下して会社の業績が悪化する

帰属意識の低い社員が増えると、生産性が低下する恐れがあります。自社への愛着があまりないため「ほどほどに仕事をすれば良いか」という意識になり、前向きに業務へ向き合わないからです。

このような社員が増えると、仕事に対して前向きな会社と比較して生産性が低くなり、市場での競争に負けるリスクが高まります。

離職者が増えるため現場の負担が増す

帰属意識が低いと「これ以上の昇進やスキルアップが難しいなら、さっさと転職しよう」と考えやすくなり、離職する人が増加してしまいます。

帰属意識のない人は、労働環境やスキルアップ、キャリア形成などの理由から現職に留まっているだけです。そのため、上記の理由がなくなればすぐに転職活動をはじめて職場を去ってしまうでしょう。

離職者が増えると、会社としては新規人材を採用する必要性に迫られてしまい、採用・育成にかかるコストが高くなってしまいます。抜けた人の穴を埋めるため現場に負荷もかかり、さらに離職者が増えてしまうリスクも高まるでしょう。

社内の雰囲気が暗くなり居心地が悪くなる

社員の帰属意識が低下すると「仕方なく出社して仕事をしている人」が増え、職場の雰囲気が暗くなります。

「いずれ転職するから、今の仕事はほどほどに頑張ろう」
「生活のために仕方なく仕事をしているだけ」

仕事に対して消極的な社員も増えれば、職場の雰囲気だけでなく社内全体の居心地も悪くなってしまいます。その結果、転職を考える人が増え、さらに職場の雰囲気が悪くなるという悪循環に陥ってしまいかねません。

帰属意識が低下している社員の特徴

ぼんやりとした社員
上述したようなデメリットを避けるため、会社としては帰属意識が低下している人を早期に発見してフォローすることが大切です。では、帰属意識が低下している社員を見分けるにはどうすれば良いか、主な特徴を紹介します。
  • 職場でほとんど会話をしない
  • 仕事を頼んでも断られることが増えた
  • 仕事が遅れがちになっている

職場でほとんど会話をしない

帰属意識が低下していると、社内の人と積極的に関わらなくなるなど、コミュニケーションが減少しやすくなります。
  • 会議や上司との面談でも積極的に発言しなくなる
  • 同僚と雑談しなくなった
  • 以前は参加していたのに、最近は飲み会に参加しなくなった など
上記のように、以前と比較して明らかにコミュニケーションを控えているようであれば、帰属意識が低下しているサインです。また仕事の連絡でも、最低限のことしか伝えなくなる場合があります。

仕事を頼んでも断られることが増えた

会社への愛着が薄くなると「会社のために頑張ろう」という意識が低くなり、上司や同僚から仕事を頼まれても断るようになります。

理不尽な要求をされていたり、残業続きで本人のキャパシティを超えて仕事を抱えていたりする場合は、仕事を断る場合もあるでしょう。しかし、明らかに余裕があるのに仕事を頼んでも断られる場合は、帰属意識が低下している可能性があります。

仕事が遅れがちになっている

帰属意識が低下している社員は、仕事を自分事にせず「どんなときも定時で帰ることが大切」「いずれ誰かが解決してくれる」という意識が強くなります。その結果、その人に任せていた仕事が遅れがちになったり、誰かがフォローに入ったりすることが多くなります。

他にも、仕事のクオリティが低下したりミスや遅延を連発したりするようになると、帰属意識が著しく低下しているサインといえるでしょう。

このように、帰属意識が低下している社員には様々な兆候が見られますが、正確に従業員の帰属意識の低下を調べるならツールの活用がおすすめです。

たとえば人材アセスメントツール「ミイダス」が提供する「組織サーベイ」では、定期的に簡単なアンケートを実施して、社員のエンゲージメントを可視化できます。帰属意識が低下している社員はエンゲージメントも低いため、早期に該当社員を把握してフォローしやすくなります。サービスの詳細は下記をご確認ください。

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社員の帰属意識を低下させる会社側の行動

怒った表情の上司
社員が帰属意識を低下させてしまう理由にはどのようなものがあるのか紹介します。
  • 労働環境が悪い
  • 適切な人事評価が行われていない
  • 社内でコミュニケーションを取る機会がほとんどない
  • 新しい働き方への対応が十分にできていない
詳しく解説します。

労働環境が悪い

給与が低い、有給を取得しにくい、福利厚生が悪いなど、労働環境が良くないことは社員の帰属意識を下げる要因となります。

仕事のやりがいも大切ですが、やはり家族を養う給与を得たり余暇を家族で楽しく過ごしたりするには、ある程度のお金と休日が必要です。労働環境が悪いと「家族を養っていけない」と考えて帰属意識が低下し、転職率が上がってしまうでしょう。

適切な人事評価が行われていない

不公平感のある人事評価も、社員の帰属意識を低下させてしまう要因の1つです。
  • 自分より営業成績が悪い社員がなぜか出世している
  • 仕事ぶりではなく上司に気に入られている人が評価されている
  • 一度ミスをしただけで二度と出世できなくなる など
このように不透明かつ理不尽な人事制度は、社員のモチベーションを大きく下げてしまいます。その結果「この会社では評価されない」「自分の能力を正しく評価してくれる会社で頑張ろう」と考え、帰属意識の低下や離職者の増加を招きます。

社内でコミュニケーションを取る機会がほとんどない

「社員同士が交流する機会のない職場」というのも社員の帰属意識を低下させます。

たとえば客先で一人作業することが多い職場だと、会社に所属している感覚が薄くなるでしょう。また近年はリモートワークを行う企業も増えていますが、社員間のコミュニケーションが希薄になり帰属意識が低下しやすくなっています。

このような事情から会社に対する愛着が薄れてしまい「良い会社があれば転職しよう」という意識が芽生えやすくなります。

新しい働き方への対応が十分にできていない

新型コロナウイルスの蔓延や労働人口減少への対策といった理由から、テレワークをはじめとした「新しい働き方」に注目が集まっています。しかし、うまく導入しないと、同僚とコミュニケーションを取る機会が減ってしまい、帰属意識が低下しやすくなります。

特にリモートワークでは、上司や同僚が異なる場所で働いているため、気軽に声をかけられません。加えてフレックスタイム制を導入していると、社員がバラバラの時間帯に働いているため、円滑なコミュニケーションが取りにくくなります。

このような理由から、新しい働き方にうまく対応していないと社員の帰属意識が低下するリスクが高まります。

社員の帰属意識を高める方法

前を向いて歩く社員たち
社員の帰属意識を高める方法としては、下記の3点が挙げられます。
  • 給与を上げたり福利厚生を改善したりする
  • 社内交流を行う機会を提供する
  • 人事制度や労務管理のプロセスを見直す

給与を上げたり福利厚生を改善したりする

労働環境の改善は社員の帰属意識の向上に効果的です。

たとえば給料アップは仕事を頑張るモチベーションに直結しますし、福利厚生の増加も社員満足度の向上に貢献します。また、子育て中や介護をしている社員には時短勤務などの柔軟な働き方を認めるのも、帰属意識を高めるうえで有効です。

社内交流を行う機会を提供する

社員同士の交流がないと、帰属意識が低下するのはもちろん、社内の雰囲気も暗くなってしまいます。仕事柄どうしても社員同士で交流する機会が少ない職場は、社内イベントの開催など交流の場を提供しましょう。

オンラインで懇親会を開催するなど、場所にとらわれず参加しやすいイベントを開催するのもおすすめです。自宅から参加できるため、子育てや介護で忙しい人も交流しやすいはずです。

人事制度や労務管理のプロセスを見直す

不透明な人事制度やずさんな労務管理は、社員の帰属意識を大幅に低下させかねません。明確かつ達成すべき目標が分かりやすい人事制度を整備する、労務管理を適切に行うなど、社内の業務改善を行いましょう。

近年は人事や労務管理の仕事を支援するITサービスも多くあります。ツールをうまく活用してすれば、あまり人手がなくても人事・労務管理の改善が可能です。

たとえば人材アセスメントツール「ミイダス」なら、社員のエンゲージメントを測定したり適材適所の人材配置を支援したり、自社にマッチする人材へ効率的にアプローチしたりするのを支援する機能が備わっています。

帰属意識が低下している社員へのアプローチなら「組織サーベイ」

ミイダス活用マップ
帰属意識が低下している社員を早期に発見してアプローチを行うなら、人材アセスメントツール「ミイダス」が提供する「組織サーベイ」を活用してみてはいかがでしょうか。簡単なアンケートが定期的に社員に対して実施されるため、エンゲージメントの推移を確認できます。これによりエンゲージメントが低下している社員を効率的に洗い出せます。

組織サーベイは人材アセスメントツール「ミイダス」に登録しているユーザーであれば、誰でも定額で使い放題です。詳しくは下記からダウンロードできるお役立ち資料をご確認ください。

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またミイダスは「組織サーベイ」の他にも、下記のサービスがあります。
  • 可能性診断:コンピテンシー診断バイアス診断ゲームを通じて、社員一人ひとりの行動特性を洗い出せる
  • 中途採用の支援:可能性診断の結果をもとに、自社で活躍している人に共通する行動特性を持っている人材へ効率的にアプローチできる
  • 適材適所の人材配置:可能性診断の結果をもとに、社員の特徴に合う可能性が高い部署や上司が分かる
このようにミイダスには、人事や採用の業務効率化に役立つサービスを備えています。帰属意識を高めるには、社風に馴染む可能性が高い人材を採用したり本人の特徴に合った部署や上司の下へ配属したりすることも重要です。

帰属意識を高めるためにも役立つため、ぜひミイダスを活用してみてください。サービスの詳細は下記からダウンロードできる資料を、ぜひご確認ください。

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帰属意識とは何かを理解して正しい対応を行おう

本記事では「帰属意識」をテーマに、意味やメリットなどを紹介しました。帰属意識が低下すると、ビジネスの場合は離職率や生産性が低下したり社内の雰囲気が悪くなったりする恐れがあります。

本記事を参考に帰属意識を向上させて、明るく生産的な職場を目指しましょう。「社員のモチベーションが下がっているのかどうか見極めにくい」とお悩みの方は、この機会にミイダスの「組織サーベイ」をご活用ください。

組織サーベイは、ミイダスの会員であれば誰でも定額で使い放題です。簡単なアンケートを通じて定期的に社員のエンゲージメントを測定するため、エンゲージメントが低下している社員を早期に発見してフォローできます。サービスの詳細は下記からご確認ください。

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