「自社でもベンチマークを置く必要はあるのだろうか」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、ベンチマークの意味や似たような言葉との違い、実際にベンチマークを取り入れるメリットなどを紹介しています。
記事の後半ではベンチマークのしくみを導入する流れや注意点も解説しています。ベンチマークについて理解を深めたい・実際に取り入れたいと考えている方はぜひ最後までお読みください。
そもそもベンチマークとはどういう意味?

2. 測量における水準点。
3. 投資商品の収益率や、特定の銘柄の騰落率を比較・評価するための指標。多く、平均株価や指標銘柄の騰落率を用いる。
4. コンピューターのハードウェアおよびソフトウェアの動作速度を調整・評価するための基準。
5. 他社の優れたところを学び、それを基準にして自らの業務や経営を改善する手法。
引用:goo辞書
ただしベンチマークは、業界によって使われ方が異なります。詳しくは後述しますが、まずはベンチマークと混同されやすい言葉について見てみましょう。
ベンチマークと目標の違い
たとえば人材採用において、ベンチマーク対象としている競合他社が、自社では取り組んでいないような新しい採用方法を実践した場合、自社でも導入できないか検討します。
一方で目標は「達成したい具体的な数字や状態」のことを表します。人材採用の場合でも、競合他社の状況を注視するばかりでなく、あくまで自社が何を達成したいのか、そのために何をすべきかを計画します。
「現状を改善する」「目標を達成する」という意味では共通していますが、ベンチマークはあくまで目標を達成するための方法の1つに過ぎません。
ベンチマークとKPIの違い
「現状を改善するための指標」という意味では、ベンチマークとKPIは共通しています。ただしベンチマークは理想とする競合他社を参考にする外部指向型であるのに対し、KPIは社内の目的を数字化・指標化したものであるという点で違うものです。
ベンチマークの言い換え・類義語
- 基準:何かを比べるときにもととなるもの
- 尺度:物事の評価を測るときに基準となるもの
- 参照:他の物事と照らし合わせて比較すること
ビジネスにおけるベンチマークの意味や使い方

IT業界の場合
ベンチマークソフトを活用すれば、ハードウェアやソフトウェアが問題なく動作するかどうか見極められます。たとえばパソコンで遊ぶオンラインゲームの場合、ユーザーが所有しているパソコンを使用するはずです。しかしオンラインゲームで遊べるほどの性能を備えたパソコンかどうか、ゲームを提供する会社側はもちろんユーザー側も正確にはわかりません。
そこでベンチマークソフトを自分のパソコンにインストールして起動させれば、快適に遊べるかどうかがわかります。このようにIT業界では「ベンチマーク」といった言葉をしばしば見聞きします。
金融業界の場合
たとえばベンチマークがなければ、「積み立て投資を行って10%の利益がでていても、そのことが良い成果なのかどうか判断できません。しかし「積み立て投資では平均5%の利益がでる」という基準(ベンチマーク)がわかっていれば、10%の利益がでている状態を「投資に成功している」と判断できます。
建築業界の場合
たとえば道路の縁石やマンホールなどをベンチマークとして設定することで、正確に工事を行えます。ベンチマークを設定していないと、施工を行う際にズレが発生してしまい、建物が傾く要因となってしまいかねません。
そのため、マンホールなど動かないものをベンチマークにしたり、場合によっては電柱や地面に打った釘をベンチマークにしたりする可能性もあります。
企業経営の場合
たとえば人材採用の場合、ベンチマークの対象となる競合他社の採用方法を分析することで「自社でも活かせる施策はないか」「自社の採用活動を改善できないか」といった行動を起こせます。
自社にベンチマークのしくみを導入するメリット

- 現状分析を客観的に行いやすい
- 他社の良いところを取り入れられる
- 自社の弱みを発見できる
現状分析を客観的に行いやすい
たとえば人材採用を行う場合、競合他社をベンチマークすることで「自社の採用方法が現状に即しているのか」「より良い採用方法がないのか」といったことを客観的に分析できるのです。
自社の状況だけを分析するのでは、現状を改善できたとしても「新しい採用方法を導入できないか」といった発想は出てきません。このように、業界内の競合他社をもとに客観的に現状分析を行いやすいのがベンチマーキングを実践するメリットです。
他社の良いところを取り入れられる
たとえば人材採用において他社をベンチマーク対象として分析することで、「他社がSNS採用で良い人材を獲得できている」「SNS採用に成功した事例紹介がWebで掲載されている」など、自社でも取り入れられそうな施策が見つかる可能性があります。
【関連記事:採用でSNSを活用するメリットは?導入・成功事例や運用ポイントを解説】
自社の弱みを発見できる
たとえば人材採用の効率改善に取り組む場合、採用に成功している競合他社をベンチマーク対象とすれば「優先的にどのような施策に取り組むべきか」を考える糸口が掴みやすいのです。
逆にベンチマークを行わず社内で検討しているのみであれば、何から着手して良いのか判断できず、改善活動の実行スピードや効率が低下してしまいかねません。
自社でベンチマーキングを始める流れ

2. ベンチマーク対象となる組織を選定する
3. 現状の業務プロセスを可視化する
4. ベンチマーク対象となる競合他社の分析を行う
5. 分析して得たデータと現状の業務プロセスを比較する
6. 変更計画を策定、実行する
ベンチマークとあわせて注意すべきポイント

- 他社の二番煎じになりかねない
- 自社の強みを疎かにしない
- 社内の事情にも目を向ける
他社の二番煎じになりかねない
ベンチマークは他社を分析して自社の業務プロセスと比較し、改善できる点を取り入れていく手法です。つまり、ベンチマークだけに頼っていると自社ならではの取り組みが出てこなくなってしまう可能性があるのです。
ベンチマークは重要ですが、並行して社内から出てくるアイデアにも耳を傾けましょう。
自社の強みを疎かにしない
たとえば「職人が手作り!限定生産の食器」が事業のコンセプトである場合、競合他社をベンチマークして機械化を行ったり量産化を行ったりすると、自社の強みがなくなってしまいかねません。
上記は極端な例ですが、これまで積み上げてきた、自社ならではの強みや特徴まで変えてしまわないよう心がけましょう。
社内の事情にも目を向ける
たとえば競合他社をベンチマークにして「毎日10件の飛び込み営業」が目標として設定されたと仮定します。このとき、自社の強みが「既存顧客からの受注拡大」であれば、目標とのミスマッチが発生して業績が伸びないだけでなく、自社の強みを支えていた社員が離職してしまいかねません。
ベンチマークは「会社の外」に目を向けて改善を行っていく手法ですが、あわせて「会社の内」の声にも耳を傾けるようにしましょう。自社の強みや社風など、社内の環境にも目を向けなければ、会社としての成長が鈍くなってしまうおそれがあります。
社内の事情にも目を向ける際に役立つ人材アセスメントツール「ミイダス」

ベンチマークは競合他社をもとに自社で活かせる施策を探す、外部環境に注目した改善手法です。一方ここまで解説したとおり、外部環境ばかりに目を向けてしまうと自社の強みを活かせなくなったり、社風に合わない目標が設定されてしまいついていけない社員が発生したりしてしまいかねません。
そこで重要になるのが、社風や自社の強み、社員の特徴などを活かすための、内部環境に注目した業務改善の取り組みです。ミイダスを導入することで、内部環境に注目した改善施策を進めやすくなります。具体的にどう役立つのか解説します。
可能性診断を活用すれば適切な人材配置を実現できる
可能性診断(コンピテンシー診断・バイアス診断ゲーム)とは、社員に簡単な質問に答えてもらうだけで、その人の特徴や行動特性などがわかる診断コンテンツのことです。オンラインで受講できるため、業務の隙間時間に進めることも容易です。
社員に可能性診断を受験してもらうことで、適材適所の人材配置の人材配置を実現しやすくなります。たとえば「Aさんには経理より営業を任せる方が活躍できる可能性が高い」「BさんはX部長との相性が良さそう」といったことがわかります。
これまで「人事の勘と経験」で決めていたことを、機械的かつ客観的に判断できるのが強みです。ミイダスを活用した適材適所の人材配置について詳しく知りたい方は、下記からダウンロードできるお役立ち資料をご確認ください。
ミイダスは社員の生産性アップにも役立つ
適度なストレスは生産性アップに貢献しますが、過度なストレスを抱えてしまうと精神的な不調に陥ったり離職してしまったりするおそれがあるため、要注意です。ミイダスの「組織サーベイ」なら、手間をかけず簡単に社員のコンディションを把握できるため、ぜひご検討ください。
ストレスが社員に与える悪影響やストレスチェックの方法などは、下記からダウンロードできる資料をご確認ください。
ミイダスなら既存社員の活用だけでなく人材採用にも活かせる
ミイダスは転職支援ツールとしての側面もあり、スマホアプリ「ミイダス」に登録している転職希望者へアプローチもできるのです。転職希望者も可能性診断を受けている人が多いため、「この人は自社にマッチしそうかどうか」を、応募前の段階である程度見極められます。
このような理由から、ミイダスを活用すれば採用の精度向上や採用にかかる工数削減といったメリットを得られます。具体的にどう自社で活躍できそうな人材を採用するのか、詳細が知りたい方は以下より資料をダウンロードしてみてください。
採用するための具体的なステップ
ベンチマークの意味を理解し、ビジネスを加速させよう

外部環境に注目するベンチマークとあわせて、社員の声や自社の強みといった内部環境にも注目することが大切です。外ばかりに目を向けず、社内の声にも耳を傾けてみましょう。
もし社内の声を拾い上げるのに苦労するようであれば、ツールを活用するのもおすすめです。人材アセスメントツール「ミイダス」なら、適材適所の人材配置や生産性アップなどに役立つ便利機能が多数搭載されています。
ミイダスなら定額で様々な機能を活用できるため、ぜひ導入をご検討ください。