変化の激しい現代、企業が生き残るためには「アジリティ」が不可欠です。アジリティとはビジネスシーンにおいて、変化の激しい時代や予測不可能な事態に柔軟かつ迅速に対応できる能力を指します。
市場や顧客のニーズ、競合他社の状況は常に変化しており、従来のビジネスモデルに固執していては、変化の波に乗り遅れてしまうでしょう。本記事では、アジリティの意味や重要性、高めるための具体的な方法を解説します。
なおミイダスでは業務の生産性に関する資料を無料で提供していますので、ぜひこちらもあわせてご活用ください。
チームの相互理解を深め業務の生産性を高める方法市場や顧客のニーズ、競合他社の状況は常に変化しており、従来のビジネスモデルに固執していては、変化の波に乗り遅れてしまうでしょう。本記事では、アジリティの意味や重要性、高めるための具体的な方法を解説します。
なおミイダスでは業務の生産性に関する資料を無料で提供していますので、ぜひこちらもあわせてご活用ください。
▼この記事でわかること
アジリティとは?アジリティとは、本来「機敏さ」や「敏捷(びんしょう)性」を意味する言葉です。ビジネスシーンにおいては、変化の激しい時代や予測不可能な事態に柔軟かつ迅速に対応できる能力を指します。
具体的には、以下のような能力が挙げられます。- 市場の変化をいち早く察知する
- 迅速に意思決定する
- 柔軟に事業戦略や組織体制を転換する
また個人においてのアジリティとしては、以下のようなものが挙げられます。- 新しい情報や技術を素早く学習する
- 変化する状況に合わせて柔軟に思考する
- 迅速に行動に移せる
対象 アジリティの意味 企業・組織 変化への対応力、環境適応力、迅速な意思決定と実行力 個人 学習力、適応力、柔軟な思考力、問題解決能力、迅速な行動力、コミュニケーション能力
近年、ビジネス環境の複雑化・変化のスピードが加速するなかで、アジリティは企業の持続的な成長に不可欠な要素として注目されています。アジリティと似ている言葉アジリティと似ている言葉として、以下のようなものが挙げられます。- スピード
- クイックネス
- アジャイル
それぞれの意味を確認しておきましょう。スピード
アジリティと混同しやすい言葉に「スピード」があります。スピードは、単純な動作や処理の速さを指します。 アジリティもスピードが求められる場面はありますが、アジリティの本質は変化への対応力です。
たとえば、短距離走のようにゴールが決まっていて、いかに速く到達するかが重要なのが「スピード」。一方、ラグビーのように刻々と状況が変わり、臨機応変な対応が必要な場面で求められるのが「アジリティ」です。
このようにスピードは、アジリティを構成する要素の一つではありますが、アジリティそのものではありません。アジリティを高めるにはスピードだけではなく、状況判断力や柔軟性なども必要です。クイックネス
クイックネスとは「動作の素早さ」「速さ」を意味します。アジリティとクイックネスはどちらも「速さ」に関連する概念ですが、その意味合いには違いがあります。スピードは「持続的な速さ」、クイックネスは「瞬間的な速さ」というニュアンスの違いがあります。
たとえば複雑なタスクを効率的にこなし、迅速に問題を解決できる能力はアジリティと言えるでしょう。一方、顧客の問い合わせに即座に対応する能力はクイックネスです。
アジリティの高い人は、クイックネスも高い場合が多いですが、クイックネスが高いからといってアジリティが高いとは限りません。なぜならアジリティには、クイックネスに加えて状況判断力や問題解決能力、変化への対応力など、さまざまな要素が求められるからです。
このように、アジリティとクイックネスはそれぞれ異なる概念です。両者の違いを理解することで、それぞれの能力を適切に伸ばし活用していくことができるでしょう。アジャイル
アジリティと混同しやすい言葉に「アジャイル」があります。アジャイルは、ソフトウェア開発の分野で生まれた言葉です。近年では、ソフトウェア開発以外の分野でも「アジャイル」という言葉が使われています。「アジャイル組織」や「アジャイル人事」などがその例です。
アジリティとアジャイルはどちらも「俊敏性」という意味を持つため混同しやすいですが、アジャイルはあくまでソフトウェア開発から派生した概念であり、アジリティという言葉の方がより包括的な概念です。アジリティが注目されている理由VUCA(※)の時代と呼ばれる現代において企業が生き残るためには、変化への対応スピードが不可欠です。従来の年単位での事業計画に基づいたビジネスモデルでは、変化の激しい現代社会において勝ち続けることは困難と考えられます。
なぜなら社会情勢や市場動向、顧客ニーズ、競合他社の状況などは常に変化しており、計画通りにいかない場合も往々にしてあるからです。
変化の激しい現代社会を勝ち抜くには、市場や顧客、競合などの「外部環境」と企業理念や戦略、組織体制、従業員などの「内部環境」の変化を素早く察知し、迅速かつ柔軟に対応していく必要があります。
このような背景から、変化に機敏に対応できる「アジリティ」が注目されているのです。
※VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった造語です。
VUCAについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:VUCAとは?求められる能力や生き抜くための組織づくりのポイントを紹介】アジリティが高いと得られるメリットアジリティが高いと得られるメリットは以下のとおりです。- 作業効率向上につながる
- 環境が変わっても柔軟に対応できる
- リーダーシップ育成につながる
- ノウハウの蓄積につながる
それぞれのメリットを見ていきましょう。作業効率向上につながる
アジリティが高いと、作業効率の向上につながります。
例えば、以下のような業務を想定してみましょう。作業 内容 想定時間 資料作成 営業資料の作成 1時間 資料確認 上司の確認 30分 資料修正 修正対応 30分 資料提出 顧客へ提出 5分
アジリティが低い場合、上司への確認や修正対応に時間がかかり、顧客に資料を提出するまでに想定以上の時間がかかってしまう可能性があります。
アジリティが高い場合は、以下のように効率的に作業を進められます。1. 資料作成時に顧客のニーズや上司の意向を想定しながら作成することで、修正回数を減らす
2. 上司への確認依頼と同時に修正案を複数提示することで、意思決定を早める
3. 修正が発生した場合も、柔軟かつ迅速に対応することで、全体の時間を短縮するこのようにアジリティを高めることで、限られた時間のなかでより多くの業務をこなすことができ、生産性の向上につながるのです。環境が変わっても柔軟に対応できる
アジリティの高い組織や人材は、変化への対応力が高いことも大きな特徴です。昨今はテクノロジーの進化や社会情勢の変化などが激しく、企業が将来を予測することが難しくなっています。そのため、変化に柔軟に対応できる組織づくりが重要視されています。
たとえば新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がリモートワークへの移行を余儀なくされました。このとき、アジリティの高い組織は速やかに対応し、事業を継続することができました。
また市場環境の変化に応じて、迅速に新しい製品やサービスを開発することも、アジリティの高い組織の特徴です。変化の激しい現代において、アジリティの高さは企業の成長に不可欠な要素と言えるでしょう。リーダーシップ育成につながる
アジリティの高い組織では、リーダーシップを持つ人材を育成しやすいと考えられます。
なぜならアジリティの高い組織は、以下の表のようにリーダーシップを育むための重要な要素を兼ね備えているからです。要素 説明 権限委譲 意思決定のスピードを速めるため、現場に権限が委譲されている 環境変化への対応 変化への対応を迫られるため、状況判断能力や問題解決能力が身につく 経験学習 試行錯誤を繰り返すことで、経験学習の機会が増え、成長を促進できる
これらの要素はリーダーシップを発揮するために必要な要素と一致しています。アジリティの高い組織では、メンバーは常に変化する状況に対応しながら、自律的に判断し行動することが求められます。
その過程でメンバーは状況判断能力や問題解決能力、そして周囲を巻き込みながら目標達成を推進する能力など、リーダーシップに必要なスキルを自然と身につけられるのです。
また権限委譲によってメンバーのモチベーションが向上し、主体的に行動するようになるため、リーダーシップを発揮する機会も増えます。このようにアジリティの高い組織は、リーダーシップを育むための絶好の環境と言えるでしょう。ノウハウの蓄積につながる
アジリティの高い組織は、変化への対応能力に優れています。変化への対応を繰り返すなかで組織は多くの経験を積み、それはナレッジとして蓄積されていきます。蓄積されたナレッジは組織の財産となり、将来の意思決定に役立つでしょう。
アジリティの高い組織は以下のようなサイクルを回し、継続的にナレッジを蓄積していきます。経験の蓄積 ナレッジの蓄積 活用 変化への対応 経験の形式知化 意思決定の効率化、精度向上 問題解決 解決策の記録 類似問題発生時の迅速な対応 新規事業の立ち上げ 成功・失敗要因の分析 次の挑戦
このようにアジリティの高い組織は、ナレッジを蓄積し活用することで、さらなる成長を遂げられるのです。アジリティが高い組織・人材の特徴アジリティが高い組織・人材の特徴は以下のとおりです。- 問題を解決するスピードが速い
- 状況判断力が高い
- リーダーシップを持つ人材が多い
- 心理的安全性が高い
- 目指すビジョンが明確である
- 柔軟性がある
- 発想力がある
それぞれの特徴を説明します。問題を解決するスピードが速い
アジリティの高い組織は、問題解決のスピードが速いという特徴があります。問題が発生してから解決するまでの時間が短いほど、組織は効率的に目標を達成できます。
たとえば、以下のようにA社とB社で顧客からのクレームが発生した場合を考えてみましょう。A社 B社 問題発生 顧客からのシステム障害のクレーム 顧客からのシステム障害のクレーム 問題分析 1週間 3時間 解決策の実施 2週間 1日 解決 3週間 1日と3時間
A社は問題解決に3週間かかっていますが、B社はわずか1日と3時間で問題を解決できている状態です。このようにアジリティの高い組織は、問題を迅速に解決することで顧客満足度を向上させ、ビジネスの成功につなげられます。状況判断力が高い
アジリティが高い組織・人材は、状況判断力に優れています。状況判断力とは、置かれている状況を正しく認識し、適切な判断を行う能力のことです。
状況判断力の高い組織・人材は常に変化する状況のなかで、最善の行動をとることができます。状況判断力を高めるためには、以下3つの要素が重要です。要素 具体的な内容 情報収集力 さまざまな情報を迅速かつ正確に集めることができる 分析力 集めた情報を分析し、本質を見抜くことができる 決断力 分析結果に基づき、最適な判断を迅速に行うことができる
これらの要素をバランスよく高めることで、状況判断力を向上できます。たとえば、市場の動向や顧客のニーズを的確に捉え、迅速に新製品を開発する、競合他社の動きを分析し、先手を打って対策を講じるなどがあります。
アジリティの高い組織・人材は、これらの能力を活かして、変化の激しい時代を生き抜いていけるのです。リーダーシップを持つ人材が多い
アジリティの高い組織には、リーダーシップを持つ人材が多く存在します。リーダーシップとは、組織目標の達成に向けてメンバーをまとめていく力のことです。
状況に応じて適切なリーダーシップを発揮することで、組織は変化に柔軟に対応できるようになります。メンバー育成にもつながり、組織全体の能力向上に寄与します。指示待ちではなく、自ら考え行動する人材を育成することはアジリティを高めるうえで重要です。
【関連記事:リーダーシップとは?マネジメントとの違いや求められる資質、見極めに使えるツールも紹介】心理的安全性が高い
アジリティの高い組織は、心理的安全性が高い傾向にあります。「心理的安全性」とは、組織において「発言しても大丈夫」という安心感。つまり、リスクを取って発言しても拒絶されたり、罰を受けたりしないと信じられる状態のことです。
心理的安全性が低いとミスを隠したり、問題を指摘できなかったりするようになります。その結果リスクへの対応が遅れたり、組織全体の学習機会が失われたりするなど、アジリティの低下につながります。一方、心理的安全性を高めると、メンバーは安心して発言や行動ができるようになるのです。
心理的安全性について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】目指すビジョンが明確である
アジリティの高い組織は、明確なビジョンを掲げています。なぜアジリティとビジョンが関係するのでしょうか。それは、ビジョンが組織の進むべき方向を示す羅針盤の役割を果たすからです。
羅針盤のない船は、海上でどこへ向かうべきか分からず漂流してしまいます。組織も同じです。進むべき方向が明確でなければ、迅速な意思決定はできません。組織のメンバーが同じ方向を向いて進むことで、初めてアジリティが発揮されるのです。
たとえば、ある企業が3年後に売上高を2倍にするというビジョンを掲げたとします。このビジョンは、従業員一人ひとりの日々の行動目標、各部署の具体的な行動計画へと落とし込まれます。
もしビジョンがあいまいであったり、浸透していなかったりすれば、各部署がそれぞれの方向へ進んでしまい、迅速な意思決定は難しくなります。しかし目指すべき方向が明確であれば、市場環境の変化にも柔軟に対応でき、組織全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。柔軟性がある
アジリティの高い組織は、変化に柔軟に対応できる組織です。
具体的には以下のとおりです。- 従来のやり方に固執せず、新しい変化に対応できる
- 新しいツールやテクノロジーを積極的に活用できる
- 失敗を恐れずに、新しいことに挑戦できる
変化の激しい現代社会において、これらの要素は組織の成長に不可欠です。発想力がある
アジリティの高い組織・人材は、発想力も豊かです。既存の考え方にとらわれず、新しいアイデアを生み出すことで、変化への対応や問題解決をよりスムーズに進められます。
発想力は複数の物事を関連付けて考える「連想思考」や、既存の知識を組み合わせて新しいものをつくり出す「統合思考」など、さまざまな思考法によって培われます。思考法 説明 具体的な行動例 連想思考 複数の物事を関連付けて考える ある事象から着想を得て、別の分野に応用する 統合思考 既存の知識を組み合わせて新しいものを作り出す 複数の情報を分析し、新しい解決策を考案する 論理思考 物事を筋道立てて整理し、結論を導き出す 問題の原因を分析し、改善策を立案する 批判的思考 情報の信憑性や妥当性を評価する 複数の情報源を比較し、偏りなく判断する デザイン思考 顧客視点で課題を見つけ、解決策を生み出す ユーザーインタビューを実施し、ニーズを把握する
これらの思考法を積極的に活用することで、発想力を高め、アジリティの向上につなげられます。変化の激しい現代において、発想力は組織や個人が生き残るために不可欠な要素と言えるでしょう。
組織全体のアジリティを高めるには、まず従業員一人ひとりの行動特性を把握しておく必要があります。ミイダスのコンピテンシー診断では、経験やスキルではわからない従業員の行動特性を診断できます。あらかじめ決められた質問に回答していくだけでいいので、従業員にも負担はかかりません。現在30名まで無料で診断可能なので、一度お試しください。
ミイダスのコンピテンシー診断を試してみるミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
まずは無料トライアルをお試しください。
アカウントを登録してフィッティング人材分析機能を利用する※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。
組織のアジリティを高める方法では組織のアジリティを高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
方法としては、以下のようなものが挙げられます。- 現場に判断を委ねる
- 現在の業務プロセスを見直す
- 経営理念を浸透させる
- ITツールを導入する
- 従業員がステップアップできる環境を整える
- 従業員同士の相互理解を深める
現場に判断を委ねる
組織のアジリティを高めるためには、現場に判断を委ねることが重要です。なぜなら、現場の状況は刻一刻と変化するため、本社や上層部で全ての状況を把握し、的確な指示を出すことは不可能に近いからです。
現場に判断を委ねることで、状況に合わせて迅速かつ柔軟な対応が可能になります。その結果、変化への対応スピードが上がり、組織全体の効率性も向上するでしょう。メリット 具体的な内容 スピード感の向上 変化に即した対応で機会損失を防ぐ 従業員の成長促進 自律性・責任感を向上させる 組織全体の活性化 新たなアイデアを創出する
現場に判断を委ねるためには権限委譲だけではなく、従業員の育成も必要です。判断基準やノウハウを共有し、トレーニングを行うことで、従業員は自信を持って判断できるようになります。
また失敗を許容する文化を醸成することも大切です。失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくることで、従業員は積極的に行動し、新たな発想やアイデアを生み出せるようになるでしょう。現在の業務プロセスを見直す
組織にアジリティを求めるなら、既存の業務プロセスを見直す必要があります。業務プロセスを可視化し、非効率な工程を洗い出し、改善することで、組織全体のスピードと柔軟性を高めることができます。
たとえば承認プロセスに時間がかかりすぎている場合は、権限移譲を進めることで迅速な意思決定を可能にします。また、部署間で情報共有がスムーズに行われていない場合は、情報共有ツールを導入し、連携を強化することで、業務の効率化を図りましょう。
手順を可視化してチェックリスト化し、誰でも業務を遂行できるようにすることも効果的です。属人化していた業務を標準化することで、担当者が不在の場合でもスムーズに業務を進めることができます。課題 改善策 承認に時間がかかる 権限を委譲する 部署間の連携不足 情報共有ツールを導入する 業務の属人化 手順を可視化し標準化する
経営理念を浸透させる
組織にアジリティをもたらすには、経営理念を浸透させることが重要です。なぜなら、理念が浸透している組織では、従業員一人ひとりが同じ価値観を共有し、判断基準を統一できるからです。判断基準が統一されていれば、意思決定のスピードが向上し、組織全体の動きが速くなります。
経営理念を浸透させるには、以下の方法が有効です。方法 内容 朝礼などで毎日唱和する 毎日唱和することで、理念を意識しやすくする 行動指針を作成する 理念に基づいた具体的な行動指針を作成することで、従業員が日々の業務で理念を意識しやすくする 研修を実施する 研修を通して、理念の理解を深め、浸透を促進する ポスターなどで掲示する オフィス内にポスターなどで掲示することで、理念を常に目にする機会を増やし、意識を高める 社内報などで紹介する 社内報などで理念に沿った行動事例を紹介することで、従業員のモチベーションを高め、理念の実践を促進する 従業員同士で共有する機会を設ける 従業員同士で理念について話し合う機会を設けることで、理解を深め、組織全体への浸透を促進する
ITツールを導入する
アジリティを高めるには、ITツールを導入することも有効です。ITツールによって、情報共有のスピードアップや業務プロセスの自動化を図ることができ、結果としてアジリティの向上につながります。
たとえば社内SNSツールを導入すれば、部署やチームを超えた情報共有をスムーズに行えます。またクラウド型の業務管理ツールを導入すれば、場所を選ばずに業務を進めることができ、柔軟な働き方が可能になるでしょう。
以下はアジリティを高めるために導入が推奨されるITツールと、それぞれのメリットをまとめた表です。ツール メリット 社内SNS 情報共有のスピードアップ、部署横断的なコミュニケーション活性化 クラウド型業務管理ツール 場所を選ばない働き方の実現、業務プロセスの可視化 プロジェクト管理ツール プロジェクト進捗の共有、タスク管理の効率化 ビデオ会議システム 会議の効率化、移動時間の削減
これらのツールは組織の規模や業種、課題に合わせて適切に選択・導入することで、アジリティ向上に大きく貢献します。ツール導入にあたっては、従業員のITリテラシー向上のための研修なども並行して行うことが重要です。従業員がスキルアップできる環境を整える
従業員のスキルアップを促進する環境づくりも、組織のアジリティを高めるうえで重要です。具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。取り組み 内容 研修制度の充実 ビジネススキルや専門スキルに関する研修を定期的に実施する 資格取得支援 業務に関連する資格の取得を奨励し、費用補助や学習時間の確保を行う OJT制度の導入 先輩社員が新入社員や若手社員を指導するOJT制度を導入し、実践的なスキルを習得させる 自己啓発支援 書籍購入やセミナー参加など、従業員の自己啓発を支援する制度を設ける 社内勉強会の開催 従業員同士が知識やスキルを共有できる場を設ける eラーニングシステムの導入 場所や時間を選ばずに学習できるeラーニングシステムを導入する
これらの取り組みを通じて従業員のスキルアップを図ることで、組織全体の能力向上につながり、変化への対応力も高まります。また、従業員のモチベーション向上にもなり、離職率の低下も期待できます。
【関連記事:OJTとは?意味をわかりやすく解説!OFF-JTとの違いや研修の進め方など】従業員同士の相互理解を深める
組織にアジリティを求めるなら、従業員同士の相互理解を深める取り組みも有効です。
従業員同士がお互いの強みや弱みを理解し、それぞれの個性や価値観を尊重し合うことで、チームワークが向上します。チームワークの向上は組織全体の連携強化にもつながり、変化への対応スピードや柔軟性を高めることに役立つでしょう。
従業員同士の相互理解を深めるための具体的な方法として、以下のようなものがあります。方法 説明 社内イベントの実施 懇親会や社員旅行などを開催し、従業員同士が交流する機会を増やす 部署交流の促進 部署を越えたプロジェクトチームを結成したり、合同研修を実施したりするなどして、他部署の社員と交流する機会を設ける 1on1ミーティング 上司と部下が定期的に面談を行うことで、仕事上の課題や悩みを共有する コミュニケーションツールの活用 社内SNSやチャットツールなどを活用して、気軽に情報共有や意見交換ができる環境をつくる
組織のアジリティを高めるなら、ミイダスここまで、アジリティの高い組織・人材の特徴や高める方法を紹介しました。組織のアジリティを高めるには、管理者が従業員一人ひとりの行動特性を把握し、それに沿って業務を任せる必要があります。そこでおすすめなのがミイダスのコンピテンシー診断です。従業員に受検してもらうことで、以下のような特徴を分析できます。- パーソナリティの特徴
- マネジメント資質
- 行動特性
- ストレス要因
- 職務適性
- 上下関係適性 など
たとえばパーソナリティの特徴に関しては、以下のコンピテンシー項目に沿って分析します。・ヴァイタリティ
・人あたり
・チームワーク
・創造的思考力
・問題的解決力
・状況適応力
・プレッシャーへの耐力
・オーガナイズ能力
・統率力アジリティが高い組織をつくるならば、チームワークや状況適応力などの数値が高い従業員を集める必要があるでしょう。事前にコンピテンシー診断を実施し、管理者が従業員の行動特性を把握しておくことでスムーズに対応できます。また従業員のリーダー育成にも役立つでしょう。
ミイダスは活躍する人材の分析から育成までワンストップで提供しているアセスメントリクルーティングプラットフォームです。2024年1月現在、43,7342社の企業に導入いただいております。簡単な会員登録を行うことで、現在30名まで無料で受検が可能です。組織の強化や育成にお悩みの企業はぜひ一度お試しください。
ミイダスを試してみる
具体的には、以下のような能力が挙げられます。
対象 | アジリティの意味 |
企業・組織 | 変化への対応力、環境適応力、迅速な意思決定と実行力 |
個人 | 学習力、適応力、柔軟な思考力、問題解決能力、迅速な行動力、コミュニケーション能力 |
アジリティと似ている言葉として、以下のようなものが挙げられます。
- スピード
- クイックネス
- アジャイル
それぞれの意味を確認しておきましょう。
スピード
アジリティと混同しやすい言葉に「スピード」があります。スピードは、単純な動作や処理の速さを指します。 アジリティもスピードが求められる場面はありますが、アジリティの本質は変化への対応力です。
たとえば、短距離走のようにゴールが決まっていて、いかに速く到達するかが重要なのが「スピード」。一方、ラグビーのように刻々と状況が変わり、臨機応変な対応が必要な場面で求められるのが「アジリティ」です。
このようにスピードは、アジリティを構成する要素の一つではありますが、アジリティそのものではありません。アジリティを高めるにはスピードだけではなく、状況判断力や柔軟性なども必要です。
たとえば、短距離走のようにゴールが決まっていて、いかに速く到達するかが重要なのが「スピード」。一方、ラグビーのように刻々と状況が変わり、臨機応変な対応が必要な場面で求められるのが「アジリティ」です。
このようにスピードは、アジリティを構成する要素の一つではありますが、アジリティそのものではありません。アジリティを高めるにはスピードだけではなく、状況判断力や柔軟性なども必要です。
クイックネス
クイックネスとは「動作の素早さ」「速さ」を意味します。アジリティとクイックネスはどちらも「速さ」に関連する概念ですが、その意味合いには違いがあります。スピードは「持続的な速さ」、クイックネスは「瞬間的な速さ」というニュアンスの違いがあります。
たとえば複雑なタスクを効率的にこなし、迅速に問題を解決できる能力はアジリティと言えるでしょう。一方、顧客の問い合わせに即座に対応する能力はクイックネスです。
アジリティの高い人は、クイックネスも高い場合が多いですが、クイックネスが高いからといってアジリティが高いとは限りません。なぜならアジリティには、クイックネスに加えて状況判断力や問題解決能力、変化への対応力など、さまざまな要素が求められるからです。
このように、アジリティとクイックネスはそれぞれ異なる概念です。両者の違いを理解することで、それぞれの能力を適切に伸ばし活用していくことができるでしょう。
たとえば複雑なタスクを効率的にこなし、迅速に問題を解決できる能力はアジリティと言えるでしょう。一方、顧客の問い合わせに即座に対応する能力はクイックネスです。
アジリティの高い人は、クイックネスも高い場合が多いですが、クイックネスが高いからといってアジリティが高いとは限りません。なぜならアジリティには、クイックネスに加えて状況判断力や問題解決能力、変化への対応力など、さまざまな要素が求められるからです。
このように、アジリティとクイックネスはそれぞれ異なる概念です。両者の違いを理解することで、それぞれの能力を適切に伸ばし活用していくことができるでしょう。
アジャイル
アジリティと混同しやすい言葉に「アジャイル」があります。アジャイルは、ソフトウェア開発の分野で生まれた言葉です。近年では、ソフトウェア開発以外の分野でも「アジャイル」という言葉が使われています。「アジャイル組織」や「アジャイル人事」などがその例です。
アジリティとアジャイルはどちらも「俊敏性」という意味を持つため混同しやすいですが、アジャイルはあくまでソフトウェア開発から派生した概念であり、アジリティという言葉の方がより包括的な概念です。
アジリティとアジャイルはどちらも「俊敏性」という意味を持つため混同しやすいですが、アジャイルはあくまでソフトウェア開発から派生した概念であり、アジリティという言葉の方がより包括的な概念です。
アジリティが注目されている理由VUCA(※)の時代と呼ばれる現代において企業が生き残るためには、変化への対応スピードが不可欠です。従来の年単位での事業計画に基づいたビジネスモデルでは、変化の激しい現代社会において勝ち続けることは困難と考えられます。
なぜなら社会情勢や市場動向、顧客ニーズ、競合他社の状況などは常に変化しており、計画通りにいかない場合も往々にしてあるからです。
変化の激しい現代社会を勝ち抜くには、市場や顧客、競合などの「外部環境」と企業理念や戦略、組織体制、従業員などの「内部環境」の変化を素早く察知し、迅速かつ柔軟に対応していく必要があります。
このような背景から、変化に機敏に対応できる「アジリティ」が注目されているのです。
※VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった造語です。
VUCAについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:VUCAとは?求められる能力や生き抜くための組織づくりのポイントを紹介】アジリティが高いと得られるメリットアジリティが高いと得られるメリットは以下のとおりです。- 作業効率向上につながる
- 環境が変わっても柔軟に対応できる
- リーダーシップ育成につながる
- ノウハウの蓄積につながる
それぞれのメリットを見ていきましょう。作業効率向上につながる
アジリティが高いと、作業効率の向上につながります。
例えば、以下のような業務を想定してみましょう。作業 内容 想定時間 資料作成 営業資料の作成 1時間 資料確認 上司の確認 30分 資料修正 修正対応 30分 資料提出 顧客へ提出 5分
アジリティが低い場合、上司への確認や修正対応に時間がかかり、顧客に資料を提出するまでに想定以上の時間がかかってしまう可能性があります。
アジリティが高い場合は、以下のように効率的に作業を進められます。1. 資料作成時に顧客のニーズや上司の意向を想定しながら作成することで、修正回数を減らす
2. 上司への確認依頼と同時に修正案を複数提示することで、意思決定を早める
3. 修正が発生した場合も、柔軟かつ迅速に対応することで、全体の時間を短縮するこのようにアジリティを高めることで、限られた時間のなかでより多くの業務をこなすことができ、生産性の向上につながるのです。環境が変わっても柔軟に対応できる
アジリティの高い組織や人材は、変化への対応力が高いことも大きな特徴です。昨今はテクノロジーの進化や社会情勢の変化などが激しく、企業が将来を予測することが難しくなっています。そのため、変化に柔軟に対応できる組織づくりが重要視されています。
たとえば新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がリモートワークへの移行を余儀なくされました。このとき、アジリティの高い組織は速やかに対応し、事業を継続することができました。
また市場環境の変化に応じて、迅速に新しい製品やサービスを開発することも、アジリティの高い組織の特徴です。変化の激しい現代において、アジリティの高さは企業の成長に不可欠な要素と言えるでしょう。リーダーシップ育成につながる
アジリティの高い組織では、リーダーシップを持つ人材を育成しやすいと考えられます。
なぜならアジリティの高い組織は、以下の表のようにリーダーシップを育むための重要な要素を兼ね備えているからです。要素 説明 権限委譲 意思決定のスピードを速めるため、現場に権限が委譲されている 環境変化への対応 変化への対応を迫られるため、状況判断能力や問題解決能力が身につく 経験学習 試行錯誤を繰り返すことで、経験学習の機会が増え、成長を促進できる
これらの要素はリーダーシップを発揮するために必要な要素と一致しています。アジリティの高い組織では、メンバーは常に変化する状況に対応しながら、自律的に判断し行動することが求められます。
その過程でメンバーは状況判断能力や問題解決能力、そして周囲を巻き込みながら目標達成を推進する能力など、リーダーシップに必要なスキルを自然と身につけられるのです。
また権限委譲によってメンバーのモチベーションが向上し、主体的に行動するようになるため、リーダーシップを発揮する機会も増えます。このようにアジリティの高い組織は、リーダーシップを育むための絶好の環境と言えるでしょう。ノウハウの蓄積につながる
アジリティの高い組織は、変化への対応能力に優れています。変化への対応を繰り返すなかで組織は多くの経験を積み、それはナレッジとして蓄積されていきます。蓄積されたナレッジは組織の財産となり、将来の意思決定に役立つでしょう。
アジリティの高い組織は以下のようなサイクルを回し、継続的にナレッジを蓄積していきます。経験の蓄積 ナレッジの蓄積 活用 変化への対応 経験の形式知化 意思決定の効率化、精度向上 問題解決 解決策の記録 類似問題発生時の迅速な対応 新規事業の立ち上げ 成功・失敗要因の分析 次の挑戦
このようにアジリティの高い組織は、ナレッジを蓄積し活用することで、さらなる成長を遂げられるのです。アジリティが高い組織・人材の特徴アジリティが高い組織・人材の特徴は以下のとおりです。- 問題を解決するスピードが速い
- 状況判断力が高い
- リーダーシップを持つ人材が多い
- 心理的安全性が高い
- 目指すビジョンが明確である
- 柔軟性がある
- 発想力がある
それぞれの特徴を説明します。問題を解決するスピードが速い
アジリティの高い組織は、問題解決のスピードが速いという特徴があります。問題が発生してから解決するまでの時間が短いほど、組織は効率的に目標を達成できます。
たとえば、以下のようにA社とB社で顧客からのクレームが発生した場合を考えてみましょう。A社 B社 問題発生 顧客からのシステム障害のクレーム 顧客からのシステム障害のクレーム 問題分析 1週間 3時間 解決策の実施 2週間 1日 解決 3週間 1日と3時間
A社は問題解決に3週間かかっていますが、B社はわずか1日と3時間で問題を解決できている状態です。このようにアジリティの高い組織は、問題を迅速に解決することで顧客満足度を向上させ、ビジネスの成功につなげられます。状況判断力が高い
アジリティが高い組織・人材は、状況判断力に優れています。状況判断力とは、置かれている状況を正しく認識し、適切な判断を行う能力のことです。
状況判断力の高い組織・人材は常に変化する状況のなかで、最善の行動をとることができます。状況判断力を高めるためには、以下3つの要素が重要です。要素 具体的な内容 情報収集力 さまざまな情報を迅速かつ正確に集めることができる 分析力 集めた情報を分析し、本質を見抜くことができる 決断力 分析結果に基づき、最適な判断を迅速に行うことができる
これらの要素をバランスよく高めることで、状況判断力を向上できます。たとえば、市場の動向や顧客のニーズを的確に捉え、迅速に新製品を開発する、競合他社の動きを分析し、先手を打って対策を講じるなどがあります。
アジリティの高い組織・人材は、これらの能力を活かして、変化の激しい時代を生き抜いていけるのです。リーダーシップを持つ人材が多い
アジリティの高い組織には、リーダーシップを持つ人材が多く存在します。リーダーシップとは、組織目標の達成に向けてメンバーをまとめていく力のことです。
状況に応じて適切なリーダーシップを発揮することで、組織は変化に柔軟に対応できるようになります。メンバー育成にもつながり、組織全体の能力向上に寄与します。指示待ちではなく、自ら考え行動する人材を育成することはアジリティを高めるうえで重要です。
【関連記事:リーダーシップとは?マネジメントとの違いや求められる資質、見極めに使えるツールも紹介】心理的安全性が高い
アジリティの高い組織は、心理的安全性が高い傾向にあります。「心理的安全性」とは、組織において「発言しても大丈夫」という安心感。つまり、リスクを取って発言しても拒絶されたり、罰を受けたりしないと信じられる状態のことです。
心理的安全性が低いとミスを隠したり、問題を指摘できなかったりするようになります。その結果リスクへの対応が遅れたり、組織全体の学習機会が失われたりするなど、アジリティの低下につながります。一方、心理的安全性を高めると、メンバーは安心して発言や行動ができるようになるのです。
心理的安全性について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】目指すビジョンが明確である
アジリティの高い組織は、明確なビジョンを掲げています。なぜアジリティとビジョンが関係するのでしょうか。それは、ビジョンが組織の進むべき方向を示す羅針盤の役割を果たすからです。
羅針盤のない船は、海上でどこへ向かうべきか分からず漂流してしまいます。組織も同じです。進むべき方向が明確でなければ、迅速な意思決定はできません。組織のメンバーが同じ方向を向いて進むことで、初めてアジリティが発揮されるのです。
たとえば、ある企業が3年後に売上高を2倍にするというビジョンを掲げたとします。このビジョンは、従業員一人ひとりの日々の行動目標、各部署の具体的な行動計画へと落とし込まれます。
もしビジョンがあいまいであったり、浸透していなかったりすれば、各部署がそれぞれの方向へ進んでしまい、迅速な意思決定は難しくなります。しかし目指すべき方向が明確であれば、市場環境の変化にも柔軟に対応でき、組織全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。柔軟性がある
アジリティの高い組織は、変化に柔軟に対応できる組織です。
具体的には以下のとおりです。- 従来のやり方に固執せず、新しい変化に対応できる
- 新しいツールやテクノロジーを積極的に活用できる
- 失敗を恐れずに、新しいことに挑戦できる
変化の激しい現代社会において、これらの要素は組織の成長に不可欠です。発想力がある
アジリティの高い組織・人材は、発想力も豊かです。既存の考え方にとらわれず、新しいアイデアを生み出すことで、変化への対応や問題解決をよりスムーズに進められます。
発想力は複数の物事を関連付けて考える「連想思考」や、既存の知識を組み合わせて新しいものをつくり出す「統合思考」など、さまざまな思考法によって培われます。思考法 説明 具体的な行動例 連想思考 複数の物事を関連付けて考える ある事象から着想を得て、別の分野に応用する 統合思考 既存の知識を組み合わせて新しいものを作り出す 複数の情報を分析し、新しい解決策を考案する 論理思考 物事を筋道立てて整理し、結論を導き出す 問題の原因を分析し、改善策を立案する 批判的思考 情報の信憑性や妥当性を評価する 複数の情報源を比較し、偏りなく判断する デザイン思考 顧客視点で課題を見つけ、解決策を生み出す ユーザーインタビューを実施し、ニーズを把握する
これらの思考法を積極的に活用することで、発想力を高め、アジリティの向上につなげられます。変化の激しい現代において、発想力は組織や個人が生き残るために不可欠な要素と言えるでしょう。
組織全体のアジリティを高めるには、まず従業員一人ひとりの行動特性を把握しておく必要があります。ミイダスのコンピテンシー診断では、経験やスキルではわからない従業員の行動特性を診断できます。あらかじめ決められた質問に回答していくだけでいいので、従業員にも負担はかかりません。現在30名まで無料で診断可能なので、一度お試しください。
ミイダスのコンピテンシー診断を試してみるミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
まずは無料トライアルをお試しください。
アカウントを登録してフィッティング人材分析機能を利用する※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。
組織のアジリティを高める方法では組織のアジリティを高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
方法としては、以下のようなものが挙げられます。- 現場に判断を委ねる
- 現在の業務プロセスを見直す
- 経営理念を浸透させる
- ITツールを導入する
- 従業員がステップアップできる環境を整える
- 従業員同士の相互理解を深める
現場に判断を委ねる
組織のアジリティを高めるためには、現場に判断を委ねることが重要です。なぜなら、現場の状況は刻一刻と変化するため、本社や上層部で全ての状況を把握し、的確な指示を出すことは不可能に近いからです。
現場に判断を委ねることで、状況に合わせて迅速かつ柔軟な対応が可能になります。その結果、変化への対応スピードが上がり、組織全体の効率性も向上するでしょう。メリット 具体的な内容 スピード感の向上 変化に即した対応で機会損失を防ぐ 従業員の成長促進 自律性・責任感を向上させる 組織全体の活性化 新たなアイデアを創出する
現場に判断を委ねるためには権限委譲だけではなく、従業員の育成も必要です。判断基準やノウハウを共有し、トレーニングを行うことで、従業員は自信を持って判断できるようになります。
また失敗を許容する文化を醸成することも大切です。失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくることで、従業員は積極的に行動し、新たな発想やアイデアを生み出せるようになるでしょう。現在の業務プロセスを見直す
組織にアジリティを求めるなら、既存の業務プロセスを見直す必要があります。業務プロセスを可視化し、非効率な工程を洗い出し、改善することで、組織全体のスピードと柔軟性を高めることができます。
たとえば承認プロセスに時間がかかりすぎている場合は、権限移譲を進めることで迅速な意思決定を可能にします。また、部署間で情報共有がスムーズに行われていない場合は、情報共有ツールを導入し、連携を強化することで、業務の効率化を図りましょう。
手順を可視化してチェックリスト化し、誰でも業務を遂行できるようにすることも効果的です。属人化していた業務を標準化することで、担当者が不在の場合でもスムーズに業務を進めることができます。課題 改善策 承認に時間がかかる 権限を委譲する 部署間の連携不足 情報共有ツールを導入する 業務の属人化 手順を可視化し標準化する
経営理念を浸透させる
組織にアジリティをもたらすには、経営理念を浸透させることが重要です。なぜなら、理念が浸透している組織では、従業員一人ひとりが同じ価値観を共有し、判断基準を統一できるからです。判断基準が統一されていれば、意思決定のスピードが向上し、組織全体の動きが速くなります。
経営理念を浸透させるには、以下の方法が有効です。方法 内容 朝礼などで毎日唱和する 毎日唱和することで、理念を意識しやすくする 行動指針を作成する 理念に基づいた具体的な行動指針を作成することで、従業員が日々の業務で理念を意識しやすくする 研修を実施する 研修を通して、理念の理解を深め、浸透を促進する ポスターなどで掲示する オフィス内にポスターなどで掲示することで、理念を常に目にする機会を増やし、意識を高める 社内報などで紹介する 社内報などで理念に沿った行動事例を紹介することで、従業員のモチベーションを高め、理念の実践を促進する 従業員同士で共有する機会を設ける 従業員同士で理念について話し合う機会を設けることで、理解を深め、組織全体への浸透を促進する
ITツールを導入する
アジリティを高めるには、ITツールを導入することも有効です。ITツールによって、情報共有のスピードアップや業務プロセスの自動化を図ることができ、結果としてアジリティの向上につながります。
たとえば社内SNSツールを導入すれば、部署やチームを超えた情報共有をスムーズに行えます。またクラウド型の業務管理ツールを導入すれば、場所を選ばずに業務を進めることができ、柔軟な働き方が可能になるでしょう。
以下はアジリティを高めるために導入が推奨されるITツールと、それぞれのメリットをまとめた表です。ツール メリット 社内SNS 情報共有のスピードアップ、部署横断的なコミュニケーション活性化 クラウド型業務管理ツール 場所を選ばない働き方の実現、業務プロセスの可視化 プロジェクト管理ツール プロジェクト進捗の共有、タスク管理の効率化 ビデオ会議システム 会議の効率化、移動時間の削減
これらのツールは組織の規模や業種、課題に合わせて適切に選択・導入することで、アジリティ向上に大きく貢献します。ツール導入にあたっては、従業員のITリテラシー向上のための研修なども並行して行うことが重要です。従業員がスキルアップできる環境を整える
従業員のスキルアップを促進する環境づくりも、組織のアジリティを高めるうえで重要です。具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。取り組み 内容 研修制度の充実 ビジネススキルや専門スキルに関する研修を定期的に実施する 資格取得支援 業務に関連する資格の取得を奨励し、費用補助や学習時間の確保を行う OJT制度の導入 先輩社員が新入社員や若手社員を指導するOJT制度を導入し、実践的なスキルを習得させる 自己啓発支援 書籍購入やセミナー参加など、従業員の自己啓発を支援する制度を設ける 社内勉強会の開催 従業員同士が知識やスキルを共有できる場を設ける eラーニングシステムの導入 場所や時間を選ばずに学習できるeラーニングシステムを導入する
これらの取り組みを通じて従業員のスキルアップを図ることで、組織全体の能力向上につながり、変化への対応力も高まります。また、従業員のモチベーション向上にもなり、離職率の低下も期待できます。
【関連記事:OJTとは?意味をわかりやすく解説!OFF-JTとの違いや研修の進め方など】従業員同士の相互理解を深める
組織にアジリティを求めるなら、従業員同士の相互理解を深める取り組みも有効です。
従業員同士がお互いの強みや弱みを理解し、それぞれの個性や価値観を尊重し合うことで、チームワークが向上します。チームワークの向上は組織全体の連携強化にもつながり、変化への対応スピードや柔軟性を高めることに役立つでしょう。
従業員同士の相互理解を深めるための具体的な方法として、以下のようなものがあります。方法 説明 社内イベントの実施 懇親会や社員旅行などを開催し、従業員同士が交流する機会を増やす 部署交流の促進 部署を越えたプロジェクトチームを結成したり、合同研修を実施したりするなどして、他部署の社員と交流する機会を設ける 1on1ミーティング 上司と部下が定期的に面談を行うことで、仕事上の課題や悩みを共有する コミュニケーションツールの活用 社内SNSやチャットツールなどを活用して、気軽に情報共有や意見交換ができる環境をつくる
組織のアジリティを高めるなら、ミイダスここまで、アジリティの高い組織・人材の特徴や高める方法を紹介しました。組織のアジリティを高めるには、管理者が従業員一人ひとりの行動特性を把握し、それに沿って業務を任せる必要があります。そこでおすすめなのがミイダスのコンピテンシー診断です。従業員に受検してもらうことで、以下のような特徴を分析できます。- パーソナリティの特徴
- マネジメント資質
- 行動特性
- ストレス要因
- 職務適性
- 上下関係適性 など
たとえばパーソナリティの特徴に関しては、以下のコンピテンシー項目に沿って分析します。・ヴァイタリティ
・人あたり
・チームワーク
・創造的思考力
・問題的解決力
・状況適応力
・プレッシャーへの耐力
・オーガナイズ能力
・統率力アジリティが高い組織をつくるならば、チームワークや状況適応力などの数値が高い従業員を集める必要があるでしょう。事前にコンピテンシー診断を実施し、管理者が従業員の行動特性を把握しておくことでスムーズに対応できます。また従業員のリーダー育成にも役立つでしょう。
ミイダスは活躍する人材の分析から育成までワンストップで提供しているアセスメントリクルーティングプラットフォームです。2024年1月現在、43,7342社の企業に導入いただいております。簡単な会員登録を行うことで、現在30名まで無料で受検が可能です。組織の強化や育成にお悩みの企業はぜひ一度お試しください。
ミイダスを試してみる
なぜなら社会情勢や市場動向、顧客ニーズ、競合他社の状況などは常に変化しており、計画通りにいかない場合も往々にしてあるからです。
変化の激しい現代社会を勝ち抜くには、市場や顧客、競合などの「外部環境」と企業理念や戦略、組織体制、従業員などの「内部環境」の変化を素早く察知し、迅速かつ柔軟に対応していく必要があります。
このような背景から、変化に機敏に対応できる「アジリティ」が注目されているのです。
※VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった造語です。
VUCAについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:VUCAとは?求められる能力や生き抜くための組織づくりのポイントを紹介】
アジリティが高いと得られるメリットは以下のとおりです。
- 作業効率向上につながる
- 環境が変わっても柔軟に対応できる
- リーダーシップ育成につながる
- ノウハウの蓄積につながる
それぞれのメリットを見ていきましょう。
作業効率向上につながる
アジリティが高いと、作業効率の向上につながります。
例えば、以下のような業務を想定してみましょう。
例えば、以下のような業務を想定してみましょう。
作業 | 内容 | 想定時間 |
資料作成 | 営業資料の作成 | 1時間 |
資料確認 | 上司の確認 | 30分 |
資料修正 | 修正対応 | 30分 |
資料提出 | 顧客へ提出 | 5分 |
アジリティが低い場合、上司への確認や修正対応に時間がかかり、顧客に資料を提出するまでに想定以上の時間がかかってしまう可能性があります。
アジリティが高い場合は、以下のように効率的に作業を進められます。
アジリティが高い場合は、以下のように効率的に作業を進められます。
1. 資料作成時に顧客のニーズや上司の意向を想定しながら作成することで、修正回数を減らす
2. 上司への確認依頼と同時に修正案を複数提示することで、意思決定を早める
3. 修正が発生した場合も、柔軟かつ迅速に対応することで、全体の時間を短縮する
2. 上司への確認依頼と同時に修正案を複数提示することで、意思決定を早める
3. 修正が発生した場合も、柔軟かつ迅速に対応することで、全体の時間を短縮する
このようにアジリティを高めることで、限られた時間のなかでより多くの業務をこなすことができ、生産性の向上につながるのです。
環境が変わっても柔軟に対応できる
アジリティの高い組織や人材は、変化への対応力が高いことも大きな特徴です。昨今はテクノロジーの進化や社会情勢の変化などが激しく、企業が将来を予測することが難しくなっています。そのため、変化に柔軟に対応できる組織づくりが重要視されています。
たとえば新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がリモートワークへの移行を余儀なくされました。このとき、アジリティの高い組織は速やかに対応し、事業を継続することができました。
また市場環境の変化に応じて、迅速に新しい製品やサービスを開発することも、アジリティの高い組織の特徴です。変化の激しい現代において、アジリティの高さは企業の成長に不可欠な要素と言えるでしょう。
たとえば新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの企業がリモートワークへの移行を余儀なくされました。このとき、アジリティの高い組織は速やかに対応し、事業を継続することができました。
また市場環境の変化に応じて、迅速に新しい製品やサービスを開発することも、アジリティの高い組織の特徴です。変化の激しい現代において、アジリティの高さは企業の成長に不可欠な要素と言えるでしょう。
リーダーシップ育成につながる
アジリティの高い組織では、リーダーシップを持つ人材を育成しやすいと考えられます。
なぜならアジリティの高い組織は、以下の表のようにリーダーシップを育むための重要な要素を兼ね備えているからです。
なぜならアジリティの高い組織は、以下の表のようにリーダーシップを育むための重要な要素を兼ね備えているからです。
要素 | 説明 |
権限委譲 | 意思決定のスピードを速めるため、現場に権限が委譲されている |
環境変化への対応 | 変化への対応を迫られるため、状況判断能力や問題解決能力が身につく |
経験学習 | 試行錯誤を繰り返すことで、経験学習の機会が増え、成長を促進できる |
これらの要素はリーダーシップを発揮するために必要な要素と一致しています。アジリティの高い組織では、メンバーは常に変化する状況に対応しながら、自律的に判断し行動することが求められます。
その過程でメンバーは状況判断能力や問題解決能力、そして周囲を巻き込みながら目標達成を推進する能力など、リーダーシップに必要なスキルを自然と身につけられるのです。
また権限委譲によってメンバーのモチベーションが向上し、主体的に行動するようになるため、リーダーシップを発揮する機会も増えます。このようにアジリティの高い組織は、リーダーシップを育むための絶好の環境と言えるでしょう。
その過程でメンバーは状況判断能力や問題解決能力、そして周囲を巻き込みながら目標達成を推進する能力など、リーダーシップに必要なスキルを自然と身につけられるのです。
また権限委譲によってメンバーのモチベーションが向上し、主体的に行動するようになるため、リーダーシップを発揮する機会も増えます。このようにアジリティの高い組織は、リーダーシップを育むための絶好の環境と言えるでしょう。
ノウハウの蓄積につながる
アジリティの高い組織は、変化への対応能力に優れています。変化への対応を繰り返すなかで組織は多くの経験を積み、それはナレッジとして蓄積されていきます。蓄積されたナレッジは組織の財産となり、将来の意思決定に役立つでしょう。
アジリティの高い組織は以下のようなサイクルを回し、継続的にナレッジを蓄積していきます。
アジリティの高い組織は以下のようなサイクルを回し、継続的にナレッジを蓄積していきます。
経験の蓄積 | ナレッジの蓄積 | 活用 |
変化への対応 | 経験の形式知化 | 意思決定の効率化、精度向上 |
問題解決 | 解決策の記録 | 類似問題発生時の迅速な対応 |
新規事業の立ち上げ | 成功・失敗要因の分析 | 次の挑戦 |
このようにアジリティの高い組織は、ナレッジを蓄積し活用することで、さらなる成長を遂げられるのです。
アジリティが高い組織・人材の特徴アジリティが高い組織・人材の特徴は以下のとおりです。- 問題を解決するスピードが速い
- 状況判断力が高い
- リーダーシップを持つ人材が多い
- 心理的安全性が高い
- 目指すビジョンが明確である
- 柔軟性がある
- 発想力がある
それぞれの特徴を説明します。問題を解決するスピードが速い
アジリティの高い組織は、問題解決のスピードが速いという特徴があります。問題が発生してから解決するまでの時間が短いほど、組織は効率的に目標を達成できます。
たとえば、以下のようにA社とB社で顧客からのクレームが発生した場合を考えてみましょう。A社 B社 問題発生 顧客からのシステム障害のクレーム 顧客からのシステム障害のクレーム 問題分析 1週間 3時間 解決策の実施 2週間 1日 解決 3週間 1日と3時間
A社は問題解決に3週間かかっていますが、B社はわずか1日と3時間で問題を解決できている状態です。このようにアジリティの高い組織は、問題を迅速に解決することで顧客満足度を向上させ、ビジネスの成功につなげられます。状況判断力が高い
アジリティが高い組織・人材は、状況判断力に優れています。状況判断力とは、置かれている状況を正しく認識し、適切な判断を行う能力のことです。
状況判断力の高い組織・人材は常に変化する状況のなかで、最善の行動をとることができます。状況判断力を高めるためには、以下3つの要素が重要です。要素 具体的な内容 情報収集力 さまざまな情報を迅速かつ正確に集めることができる 分析力 集めた情報を分析し、本質を見抜くことができる 決断力 分析結果に基づき、最適な判断を迅速に行うことができる
これらの要素をバランスよく高めることで、状況判断力を向上できます。たとえば、市場の動向や顧客のニーズを的確に捉え、迅速に新製品を開発する、競合他社の動きを分析し、先手を打って対策を講じるなどがあります。
アジリティの高い組織・人材は、これらの能力を活かして、変化の激しい時代を生き抜いていけるのです。リーダーシップを持つ人材が多い
アジリティの高い組織には、リーダーシップを持つ人材が多く存在します。リーダーシップとは、組織目標の達成に向けてメンバーをまとめていく力のことです。
状況に応じて適切なリーダーシップを発揮することで、組織は変化に柔軟に対応できるようになります。メンバー育成にもつながり、組織全体の能力向上に寄与します。指示待ちではなく、自ら考え行動する人材を育成することはアジリティを高めるうえで重要です。
【関連記事:リーダーシップとは?マネジメントとの違いや求められる資質、見極めに使えるツールも紹介】心理的安全性が高い
アジリティの高い組織は、心理的安全性が高い傾向にあります。「心理的安全性」とは、組織において「発言しても大丈夫」という安心感。つまり、リスクを取って発言しても拒絶されたり、罰を受けたりしないと信じられる状態のことです。
心理的安全性が低いとミスを隠したり、問題を指摘できなかったりするようになります。その結果リスクへの対応が遅れたり、組織全体の学習機会が失われたりするなど、アジリティの低下につながります。一方、心理的安全性を高めると、メンバーは安心して発言や行動ができるようになるのです。
心理的安全性について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】目指すビジョンが明確である
アジリティの高い組織は、明確なビジョンを掲げています。なぜアジリティとビジョンが関係するのでしょうか。それは、ビジョンが組織の進むべき方向を示す羅針盤の役割を果たすからです。
羅針盤のない船は、海上でどこへ向かうべきか分からず漂流してしまいます。組織も同じです。進むべき方向が明確でなければ、迅速な意思決定はできません。組織のメンバーが同じ方向を向いて進むことで、初めてアジリティが発揮されるのです。
たとえば、ある企業が3年後に売上高を2倍にするというビジョンを掲げたとします。このビジョンは、従業員一人ひとりの日々の行動目標、各部署の具体的な行動計画へと落とし込まれます。
もしビジョンがあいまいであったり、浸透していなかったりすれば、各部署がそれぞれの方向へ進んでしまい、迅速な意思決定は難しくなります。しかし目指すべき方向が明確であれば、市場環境の変化にも柔軟に対応でき、組織全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。柔軟性がある
アジリティの高い組織は、変化に柔軟に対応できる組織です。
具体的には以下のとおりです。- 従来のやり方に固執せず、新しい変化に対応できる
- 新しいツールやテクノロジーを積極的に活用できる
- 失敗を恐れずに、新しいことに挑戦できる
変化の激しい現代社会において、これらの要素は組織の成長に不可欠です。発想力がある
アジリティの高い組織・人材は、発想力も豊かです。既存の考え方にとらわれず、新しいアイデアを生み出すことで、変化への対応や問題解決をよりスムーズに進められます。
発想力は複数の物事を関連付けて考える「連想思考」や、既存の知識を組み合わせて新しいものをつくり出す「統合思考」など、さまざまな思考法によって培われます。思考法 説明 具体的な行動例 連想思考 複数の物事を関連付けて考える ある事象から着想を得て、別の分野に応用する 統合思考 既存の知識を組み合わせて新しいものを作り出す 複数の情報を分析し、新しい解決策を考案する 論理思考 物事を筋道立てて整理し、結論を導き出す 問題の原因を分析し、改善策を立案する 批判的思考 情報の信憑性や妥当性を評価する 複数の情報源を比較し、偏りなく判断する デザイン思考 顧客視点で課題を見つけ、解決策を生み出す ユーザーインタビューを実施し、ニーズを把握する
これらの思考法を積極的に活用することで、発想力を高め、アジリティの向上につなげられます。変化の激しい現代において、発想力は組織や個人が生き残るために不可欠な要素と言えるでしょう。
組織全体のアジリティを高めるには、まず従業員一人ひとりの行動特性を把握しておく必要があります。ミイダスのコンピテンシー診断では、経験やスキルではわからない従業員の行動特性を診断できます。あらかじめ決められた質問に回答していくだけでいいので、従業員にも負担はかかりません。現在30名まで無料で診断可能なので、一度お試しください。
ミイダスのコンピテンシー診断を試してみるミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
まずは無料トライアルをお試しください。
アカウントを登録してフィッティング人材分析機能を利用する※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。
組織のアジリティを高める方法では組織のアジリティを高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
方法としては、以下のようなものが挙げられます。- 現場に判断を委ねる
- 現在の業務プロセスを見直す
- 経営理念を浸透させる
- ITツールを導入する
- 従業員がステップアップできる環境を整える
- 従業員同士の相互理解を深める
現場に判断を委ねる
組織のアジリティを高めるためには、現場に判断を委ねることが重要です。なぜなら、現場の状況は刻一刻と変化するため、本社や上層部で全ての状況を把握し、的確な指示を出すことは不可能に近いからです。
現場に判断を委ねることで、状況に合わせて迅速かつ柔軟な対応が可能になります。その結果、変化への対応スピードが上がり、組織全体の効率性も向上するでしょう。メリット 具体的な内容 スピード感の向上 変化に即した対応で機会損失を防ぐ 従業員の成長促進 自律性・責任感を向上させる 組織全体の活性化 新たなアイデアを創出する
現場に判断を委ねるためには権限委譲だけではなく、従業員の育成も必要です。判断基準やノウハウを共有し、トレーニングを行うことで、従業員は自信を持って判断できるようになります。
また失敗を許容する文化を醸成することも大切です。失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくることで、従業員は積極的に行動し、新たな発想やアイデアを生み出せるようになるでしょう。現在の業務プロセスを見直す
組織にアジリティを求めるなら、既存の業務プロセスを見直す必要があります。業務プロセスを可視化し、非効率な工程を洗い出し、改善することで、組織全体のスピードと柔軟性を高めることができます。
たとえば承認プロセスに時間がかかりすぎている場合は、権限移譲を進めることで迅速な意思決定を可能にします。また、部署間で情報共有がスムーズに行われていない場合は、情報共有ツールを導入し、連携を強化することで、業務の効率化を図りましょう。
手順を可視化してチェックリスト化し、誰でも業務を遂行できるようにすることも効果的です。属人化していた業務を標準化することで、担当者が不在の場合でもスムーズに業務を進めることができます。課題 改善策 承認に時間がかかる 権限を委譲する 部署間の連携不足 情報共有ツールを導入する 業務の属人化 手順を可視化し標準化する
経営理念を浸透させる
組織にアジリティをもたらすには、経営理念を浸透させることが重要です。なぜなら、理念が浸透している組織では、従業員一人ひとりが同じ価値観を共有し、判断基準を統一できるからです。判断基準が統一されていれば、意思決定のスピードが向上し、組織全体の動きが速くなります。
経営理念を浸透させるには、以下の方法が有効です。方法 内容 朝礼などで毎日唱和する 毎日唱和することで、理念を意識しやすくする 行動指針を作成する 理念に基づいた具体的な行動指針を作成することで、従業員が日々の業務で理念を意識しやすくする 研修を実施する 研修を通して、理念の理解を深め、浸透を促進する ポスターなどで掲示する オフィス内にポスターなどで掲示することで、理念を常に目にする機会を増やし、意識を高める 社内報などで紹介する 社内報などで理念に沿った行動事例を紹介することで、従業員のモチベーションを高め、理念の実践を促進する 従業員同士で共有する機会を設ける 従業員同士で理念について話し合う機会を設けることで、理解を深め、組織全体への浸透を促進する
ITツールを導入する
アジリティを高めるには、ITツールを導入することも有効です。ITツールによって、情報共有のスピードアップや業務プロセスの自動化を図ることができ、結果としてアジリティの向上につながります。
たとえば社内SNSツールを導入すれば、部署やチームを超えた情報共有をスムーズに行えます。またクラウド型の業務管理ツールを導入すれば、場所を選ばずに業務を進めることができ、柔軟な働き方が可能になるでしょう。
以下はアジリティを高めるために導入が推奨されるITツールと、それぞれのメリットをまとめた表です。ツール メリット 社内SNS 情報共有のスピードアップ、部署横断的なコミュニケーション活性化 クラウド型業務管理ツール 場所を選ばない働き方の実現、業務プロセスの可視化 プロジェクト管理ツール プロジェクト進捗の共有、タスク管理の効率化 ビデオ会議システム 会議の効率化、移動時間の削減
これらのツールは組織の規模や業種、課題に合わせて適切に選択・導入することで、アジリティ向上に大きく貢献します。ツール導入にあたっては、従業員のITリテラシー向上のための研修なども並行して行うことが重要です。従業員がスキルアップできる環境を整える
従業員のスキルアップを促進する環境づくりも、組織のアジリティを高めるうえで重要です。具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。取り組み 内容 研修制度の充実 ビジネススキルや専門スキルに関する研修を定期的に実施する 資格取得支援 業務に関連する資格の取得を奨励し、費用補助や学習時間の確保を行う OJT制度の導入 先輩社員が新入社員や若手社員を指導するOJT制度を導入し、実践的なスキルを習得させる 自己啓発支援 書籍購入やセミナー参加など、従業員の自己啓発を支援する制度を設ける 社内勉強会の開催 従業員同士が知識やスキルを共有できる場を設ける eラーニングシステムの導入 場所や時間を選ばずに学習できるeラーニングシステムを導入する
これらの取り組みを通じて従業員のスキルアップを図ることで、組織全体の能力向上につながり、変化への対応力も高まります。また、従業員のモチベーション向上にもなり、離職率の低下も期待できます。
【関連記事:OJTとは?意味をわかりやすく解説!OFF-JTとの違いや研修の進め方など】従業員同士の相互理解を深める
組織にアジリティを求めるなら、従業員同士の相互理解を深める取り組みも有効です。
従業員同士がお互いの強みや弱みを理解し、それぞれの個性や価値観を尊重し合うことで、チームワークが向上します。チームワークの向上は組織全体の連携強化にもつながり、変化への対応スピードや柔軟性を高めることに役立つでしょう。
従業員同士の相互理解を深めるための具体的な方法として、以下のようなものがあります。方法 説明 社内イベントの実施 懇親会や社員旅行などを開催し、従業員同士が交流する機会を増やす 部署交流の促進 部署を越えたプロジェクトチームを結成したり、合同研修を実施したりするなどして、他部署の社員と交流する機会を設ける 1on1ミーティング 上司と部下が定期的に面談を行うことで、仕事上の課題や悩みを共有する コミュニケーションツールの活用 社内SNSやチャットツールなどを活用して、気軽に情報共有や意見交換ができる環境をつくる
組織のアジリティを高めるなら、ミイダスここまで、アジリティの高い組織・人材の特徴や高める方法を紹介しました。組織のアジリティを高めるには、管理者が従業員一人ひとりの行動特性を把握し、それに沿って業務を任せる必要があります。そこでおすすめなのがミイダスのコンピテンシー診断です。従業員に受検してもらうことで、以下のような特徴を分析できます。- パーソナリティの特徴
- マネジメント資質
- 行動特性
- ストレス要因
- 職務適性
- 上下関係適性 など
たとえばパーソナリティの特徴に関しては、以下のコンピテンシー項目に沿って分析します。・ヴァイタリティ
・人あたり
・チームワーク
・創造的思考力
・問題的解決力
・状況適応力
・プレッシャーへの耐力
・オーガナイズ能力
・統率力アジリティが高い組織をつくるならば、チームワークや状況適応力などの数値が高い従業員を集める必要があるでしょう。事前にコンピテンシー診断を実施し、管理者が従業員の行動特性を把握しておくことでスムーズに対応できます。また従業員のリーダー育成にも役立つでしょう。
ミイダスは活躍する人材の分析から育成までワンストップで提供しているアセスメントリクルーティングプラットフォームです。2024年1月現在、43,7342社の企業に導入いただいております。簡単な会員登録を行うことで、現在30名まで無料で受検が可能です。組織の強化や育成にお悩みの企業はぜひ一度お試しください。
ミイダスを試してみる
たとえば、以下のようにA社とB社で顧客からのクレームが発生した場合を考えてみましょう。
A社 | B社 | |
問題発生 | 顧客からのシステム障害のクレーム | 顧客からのシステム障害のクレーム |
問題分析 | 1週間 | 3時間 |
解決策の実施 | 2週間 | 1日 |
解決 | 3週間 | 1日と3時間 |
状況判断力の高い組織・人材は常に変化する状況のなかで、最善の行動をとることができます。状況判断力を高めるためには、以下3つの要素が重要です。
要素 | 具体的な内容 |
情報収集力 | さまざまな情報を迅速かつ正確に集めることができる |
分析力 | 集めた情報を分析し、本質を見抜くことができる |
決断力 | 分析結果に基づき、最適な判断を迅速に行うことができる |
アジリティの高い組織・人材は、これらの能力を活かして、変化の激しい時代を生き抜いていけるのです。
状況に応じて適切なリーダーシップを発揮することで、組織は変化に柔軟に対応できるようになります。メンバー育成にもつながり、組織全体の能力向上に寄与します。指示待ちではなく、自ら考え行動する人材を育成することはアジリティを高めるうえで重要です。
【関連記事:リーダーシップとは?マネジメントとの違いや求められる資質、見極めに使えるツールも紹介】
心理的安全性が低いとミスを隠したり、問題を指摘できなかったりするようになります。その結果リスクへの対応が遅れたり、組織全体の学習機会が失われたりするなど、アジリティの低下につながります。一方、心理的安全性を高めると、メンバーは安心して発言や行動ができるようになるのです。
心理的安全性について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:心理的安全性とは?意味や組織へのメリット・高め方を解説【人事必見】】
羅針盤のない船は、海上でどこへ向かうべきか分からず漂流してしまいます。組織も同じです。進むべき方向が明確でなければ、迅速な意思決定はできません。組織のメンバーが同じ方向を向いて進むことで、初めてアジリティが発揮されるのです。
たとえば、ある企業が3年後に売上高を2倍にするというビジョンを掲げたとします。このビジョンは、従業員一人ひとりの日々の行動目標、各部署の具体的な行動計画へと落とし込まれます。
もしビジョンがあいまいであったり、浸透していなかったりすれば、各部署がそれぞれの方向へ進んでしまい、迅速な意思決定は難しくなります。しかし目指すべき方向が明確であれば、市場環境の変化にも柔軟に対応でき、組織全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。
具体的には以下のとおりです。
発想力は複数の物事を関連付けて考える「連想思考」や、既存の知識を組み合わせて新しいものをつくり出す「統合思考」など、さまざまな思考法によって培われます。
思考法 | 説明 | 具体的な行動例 |
連想思考 | 複数の物事を関連付けて考える | ある事象から着想を得て、別の分野に応用する |
統合思考 | 既存の知識を組み合わせて新しいものを作り出す | 複数の情報を分析し、新しい解決策を考案する |
論理思考 | 物事を筋道立てて整理し、結論を導き出す | 問題の原因を分析し、改善策を立案する |
批判的思考 | 情報の信憑性や妥当性を評価する | 複数の情報源を比較し、偏りなく判断する |
デザイン思考 | 顧客視点で課題を見つけ、解決策を生み出す | ユーザーインタビューを実施し、ニーズを把握する |
組織全体のアジリティを高めるには、まず従業員一人ひとりの行動特性を把握しておく必要があります。ミイダスのコンピテンシー診断では、経験やスキルではわからない従業員の行動特性を診断できます。あらかじめ決められた質問に回答していくだけでいいので、従業員にも負担はかかりません。現在30名まで無料で診断可能なので、一度お試しください。
ミイダスは自社にフィットする人材を特定してアプローチできる
「アセスメントリクルーティング」採用ツールです。
まずは無料トライアルをお試しください。
アカウントを登録してフィッティング人材分析機能を利用する※アカウントの登録及びご登録後のご利用は無料です。
では組織のアジリティを高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
方法としては、以下のようなものが挙げられます。
方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 現場に判断を委ねる
- 現在の業務プロセスを見直す
- 経営理念を浸透させる
- ITツールを導入する
- 従業員がステップアップできる環境を整える
- 従業員同士の相互理解を深める
現場に判断を委ねる
組織のアジリティを高めるためには、現場に判断を委ねることが重要です。なぜなら、現場の状況は刻一刻と変化するため、本社や上層部で全ての状況を把握し、的確な指示を出すことは不可能に近いからです。
現場に判断を委ねることで、状況に合わせて迅速かつ柔軟な対応が可能になります。その結果、変化への対応スピードが上がり、組織全体の効率性も向上するでしょう。
現場に判断を委ねることで、状況に合わせて迅速かつ柔軟な対応が可能になります。その結果、変化への対応スピードが上がり、組織全体の効率性も向上するでしょう。
メリット | 具体的な内容 |
スピード感の向上 | 変化に即した対応で機会損失を防ぐ |
従業員の成長促進 | 自律性・責任感を向上させる |
組織全体の活性化 | 新たなアイデアを創出する |
現場に判断を委ねるためには権限委譲だけではなく、従業員の育成も必要です。判断基準やノウハウを共有し、トレーニングを行うことで、従業員は自信を持って判断できるようになります。
また失敗を許容する文化を醸成することも大切です。失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくることで、従業員は積極的に行動し、新たな発想やアイデアを生み出せるようになるでしょう。
また失敗を許容する文化を醸成することも大切です。失敗を恐れずに挑戦できる環境をつくることで、従業員は積極的に行動し、新たな発想やアイデアを生み出せるようになるでしょう。
現在の業務プロセスを見直す
組織にアジリティを求めるなら、既存の業務プロセスを見直す必要があります。業務プロセスを可視化し、非効率な工程を洗い出し、改善することで、組織全体のスピードと柔軟性を高めることができます。
たとえば承認プロセスに時間がかかりすぎている場合は、権限移譲を進めることで迅速な意思決定を可能にします。また、部署間で情報共有がスムーズに行われていない場合は、情報共有ツールを導入し、連携を強化することで、業務の効率化を図りましょう。
手順を可視化してチェックリスト化し、誰でも業務を遂行できるようにすることも効果的です。属人化していた業務を標準化することで、担当者が不在の場合でもスムーズに業務を進めることができます。
たとえば承認プロセスに時間がかかりすぎている場合は、権限移譲を進めることで迅速な意思決定を可能にします。また、部署間で情報共有がスムーズに行われていない場合は、情報共有ツールを導入し、連携を強化することで、業務の効率化を図りましょう。
手順を可視化してチェックリスト化し、誰でも業務を遂行できるようにすることも効果的です。属人化していた業務を標準化することで、担当者が不在の場合でもスムーズに業務を進めることができます。
課題 | 改善策 |
承認に時間がかかる | 権限を委譲する |
部署間の連携不足 | 情報共有ツールを導入する |
業務の属人化 | 手順を可視化し標準化する |
経営理念を浸透させる
組織にアジリティをもたらすには、経営理念を浸透させることが重要です。なぜなら、理念が浸透している組織では、従業員一人ひとりが同じ価値観を共有し、判断基準を統一できるからです。判断基準が統一されていれば、意思決定のスピードが向上し、組織全体の動きが速くなります。
経営理念を浸透させるには、以下の方法が有効です。
経営理念を浸透させるには、以下の方法が有効です。
方法 | 内容 |
朝礼などで毎日唱和する | 毎日唱和することで、理念を意識しやすくする |
行動指針を作成する | 理念に基づいた具体的な行動指針を作成することで、従業員が日々の業務で理念を意識しやすくする |
研修を実施する | 研修を通して、理念の理解を深め、浸透を促進する |
ポスターなどで掲示する | オフィス内にポスターなどで掲示することで、理念を常に目にする機会を増やし、意識を高める |
社内報などで紹介する | 社内報などで理念に沿った行動事例を紹介することで、従業員のモチベーションを高め、理念の実践を促進する |
従業員同士で共有する機会を設ける | 従業員同士で理念について話し合う機会を設けることで、理解を深め、組織全体への浸透を促進する |
ITツールを導入する
アジリティを高めるには、ITツールを導入することも有効です。ITツールによって、情報共有のスピードアップや業務プロセスの自動化を図ることができ、結果としてアジリティの向上につながります。
たとえば社内SNSツールを導入すれば、部署やチームを超えた情報共有をスムーズに行えます。またクラウド型の業務管理ツールを導入すれば、場所を選ばずに業務を進めることができ、柔軟な働き方が可能になるでしょう。
以下はアジリティを高めるために導入が推奨されるITツールと、それぞれのメリットをまとめた表です。
たとえば社内SNSツールを導入すれば、部署やチームを超えた情報共有をスムーズに行えます。またクラウド型の業務管理ツールを導入すれば、場所を選ばずに業務を進めることができ、柔軟な働き方が可能になるでしょう。
以下はアジリティを高めるために導入が推奨されるITツールと、それぞれのメリットをまとめた表です。
ツール | メリット |
社内SNS | 情報共有のスピードアップ、部署横断的なコミュニケーション活性化 |
クラウド型業務管理ツール | 場所を選ばない働き方の実現、業務プロセスの可視化 |
プロジェクト管理ツール | プロジェクト進捗の共有、タスク管理の効率化 |
ビデオ会議システム | 会議の効率化、移動時間の削減 |
これらのツールは組織の規模や業種、課題に合わせて適切に選択・導入することで、アジリティ向上に大きく貢献します。ツール導入にあたっては、従業員のITリテラシー向上のための研修なども並行して行うことが重要です。
従業員がスキルアップできる環境を整える
従業員のスキルアップを促進する環境づくりも、組織のアジリティを高めるうえで重要です。具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。
取り組み | 内容 |
研修制度の充実 | ビジネススキルや専門スキルに関する研修を定期的に実施する |
資格取得支援 | 業務に関連する資格の取得を奨励し、費用補助や学習時間の確保を行う |
OJT制度の導入 | 先輩社員が新入社員や若手社員を指導するOJT制度を導入し、実践的なスキルを習得させる |
自己啓発支援 | 書籍購入やセミナー参加など、従業員の自己啓発を支援する制度を設ける |
社内勉強会の開催 | 従業員同士が知識やスキルを共有できる場を設ける |
eラーニングシステムの導入 | 場所や時間を選ばずに学習できるeラーニングシステムを導入する |
これらの取り組みを通じて従業員のスキルアップを図ることで、組織全体の能力向上につながり、変化への対応力も高まります。また、従業員のモチベーション向上にもなり、離職率の低下も期待できます。
【関連記事:OJTとは?意味をわかりやすく解説!OFF-JTとの違いや研修の進め方など】
【関連記事:OJTとは?意味をわかりやすく解説!OFF-JTとの違いや研修の進め方など】
従業員同士の相互理解を深める
組織にアジリティを求めるなら、従業員同士の相互理解を深める取り組みも有効です。
従業員同士がお互いの強みや弱みを理解し、それぞれの個性や価値観を尊重し合うことで、チームワークが向上します。チームワークの向上は組織全体の連携強化にもつながり、変化への対応スピードや柔軟性を高めることに役立つでしょう。
従業員同士の相互理解を深めるための具体的な方法として、以下のようなものがあります。
従業員同士がお互いの強みや弱みを理解し、それぞれの個性や価値観を尊重し合うことで、チームワークが向上します。チームワークの向上は組織全体の連携強化にもつながり、変化への対応スピードや柔軟性を高めることに役立つでしょう。
従業員同士の相互理解を深めるための具体的な方法として、以下のようなものがあります。
方法 | 説明 |
社内イベントの実施 | 懇親会や社員旅行などを開催し、従業員同士が交流する機会を増やす |
部署交流の促進 | 部署を越えたプロジェクトチームを結成したり、合同研修を実施したりするなどして、他部署の社員と交流する機会を設ける |
1on1ミーティング | 上司と部下が定期的に面談を行うことで、仕事上の課題や悩みを共有する |
コミュニケーションツールの活用 | 社内SNSやチャットツールなどを活用して、気軽に情報共有や意見交換ができる環境をつくる |
組織のアジリティを高めるなら、ミイダスここまで、アジリティの高い組織・人材の特徴や高める方法を紹介しました。組織のアジリティを高めるには、管理者が従業員一人ひとりの行動特性を把握し、それに沿って業務を任せる必要があります。そこでおすすめなのがミイダスのコンピテンシー診断です。従業員に受検してもらうことで、以下のような特徴を分析できます。- パーソナリティの特徴
- マネジメント資質
- 行動特性
- ストレス要因
- 職務適性
- 上下関係適性 など
たとえばパーソナリティの特徴に関しては、以下のコンピテンシー項目に沿って分析します。・ヴァイタリティ
・人あたり
・チームワーク
・創造的思考力
・問題的解決力
・状況適応力
・プレッシャーへの耐力
・オーガナイズ能力
・統率力アジリティが高い組織をつくるならば、チームワークや状況適応力などの数値が高い従業員を集める必要があるでしょう。事前にコンピテンシー診断を実施し、管理者が従業員の行動特性を把握しておくことでスムーズに対応できます。また従業員のリーダー育成にも役立つでしょう。
ミイダスは活躍する人材の分析から育成までワンストップで提供しているアセスメントリクルーティングプラットフォームです。2024年1月現在、43,7342社の企業に導入いただいております。簡単な会員登録を行うことで、現在30名まで無料で受検が可能です。組織の強化や育成にお悩みの企業はぜひ一度お試しください。
ミイダスを試してみる
・人あたり
・チームワーク
・創造的思考力
・問題的解決力
・状況適応力
・プレッシャーへの耐力
・オーガナイズ能力
・統率力
ミイダスは活躍する人材の分析から育成までワンストップで提供しているアセスメントリクルーティングプラットフォームです。2024年1月現在、43,7342社の企業に導入いただいております。簡単な会員登録を行うことで、現在30名まで無料で受検が可能です。組織の強化や育成にお悩みの企業はぜひ一度お試しください。