「アカハラって何?」
「もしかしたらこれ、アカハラ?」
このように疑問を感じることはないでしょうか。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。教育・研究機関は教授や上司に権限が集中し、また閉鎖的な人間関係が原因で問題が表面化しにくいと言われています。対策するためにはアカハラという概念を広めていく必要があるでしょう。
本記事では、アカハラの意味や種類、対策方法などを紹介します。なおミイダスでは人材育成に役立つ資料を無料で提供しています。ぜひこちらもあわせてご活用ください。
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このように疑問を感じることはないでしょうか。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。教育・研究機関は教授や上司に権限が集中し、また閉鎖的な人間関係が原因で問題が表面化しにくいと言われています。対策するためにはアカハラという概念を広めていく必要があるでしょう。
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▼この記事でわかること
アカハラ(アカデミックハラスメント)とは?アカハラ(アカデミックハラスメント)とは、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や部下の研究者などに対して行う不当な嫌がらせや迷惑行為のことです。
具体的には、以下のような行為が挙げられます。- 研究発表や論文執筆の機会を与えない
- 必要な研究設備の使用を制限する
- 理不尽な理由で退学を迫る
- 研究成果を横取りする
- 過度な叱責や侮辱的な言動を繰り返す など
アカハラの種類については後ほど詳しく説明します。アカハラとほかのハラスメントとの違いハラスメントと一口に言ってもたくさん種類がありますが、特にアカハラと似ている言葉の意味を確認しておきましょう。アカハラは教育・研究機関における優越的な地位を利用した嫌がらせですが、ほかのハラスメントとは以下のような違いがあります。ハラスメントの種類 おもな特徴 起きる場所・状況 アカハラ 研究妨害、不当な評価、進路妨害など 大学・研究機関 パワハラ 立場や権限を利用した威圧的な言動 一般企業・組織 モラハラ 精神的な攻撃、人格否定 職場・家庭など セクハラ 性的な言動による嫌がらせ あらゆる場面
このように、アカハラは学術分野特有の支配従属関係から生じる特殊なハラスメントと言えます。ほかのハラスメントと比べて、被害者の将来に与える影響が長期的になりやすい点も特徴です。
ハラスメントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:ハラスメントとは?定義と判断基準、発生した場合の対応方法を紹介】アカハラの種類アカハラのおもな種類は以下のとおりです。- 勉強や研究の妨害
- アイデアや成果の盗用
- 進級や卒業の妨害
- 教育や指導の放棄
- 暴言や罵倒などの発言や威嚇
- プライバシーの侵害
- 進学や就学などの妨害
- 経済的負担の強要
それぞれの内容を説明します。勉強や研究の妨害
勉強や研究の妨害はアカハラの一つです。学生や研究者の学術的成長を直接的に阻害し、将来のキャリアにも大きな影響を及ぼす可能性があります。
具体的な妨害行為として、以下のような例が挙げられます。
【初期段階の妨害】- 導教員による打ち合わせの度重なるキャンセル
- 実験室や研究室の利用時間の不当な制限
- 研究に必要な文献アクセスの制限 など
【深刻な段階の妨害】- 研究費の使用制限や不当な経理処理の強要
- 共同研究からの意図的な排除
- 重要な研究機器の使用許可の恣意的な制限 など
このような妨害行為は学生や研究者の学術的成長を著しく阻害するだけではなく、精神的にもダメージを与えます。最悪の場合、退学や休学を余儀なくされるケースもあるでしょう。アイデアや成果の盗用
アイデアや研究成果などの盗用もアカハラにあたります。
具体的には以下のような行為が該当します。- 学生や部下の研究成果を自分の業績として発表する
- 共同研究者としての名前を記載せずに論文を発表する
- アイデアを横取りして自分の研究として進める
- 研究ノートを無断でコピーして使用する など
被害を受けた場合は、研究ノートの保管や電子メールの保存など、証拠を残しておくことが重要です。進級や卒業の妨害
アカハラの一種である進級や卒業の妨害は、学生の将来に直接影響を与えるため注意が必要です。
具体的に以下のような例が挙げられます。- 合理的な理由なく研究成果を認めない
- 論文提出を認めない、または極端に遅らせる
- 卒業に必要な単位取得を不当に妨げる
- 意図的に研究データの承認を引き延ばす
特に深刻な影響をもたらす妨害行為は以下のとおりです。- 卒業判定の際に「まだ研究が不十分」と言い続ける
- 提出書類への押印をわざと遅らせる
教育や指導の放棄
教育や指導の放棄もアカハラに含まれます。
具体例は以下のとおりです。- 研究室に来ても指導教員の不在が多く指導が受けられない
- 論文の添削を依頼しても放置される
- 質問や相談をしても「自分で考えなさい」と一蹴される
- ゼミや研究会での発表機会を与えられない
このような放棄行為は学生の研究活動に重大な支障をきたすだけではなく、以下のような問題も引き起こします。影響を受ける側面 具体的な悪影響 学業面 研究の遅延、論文完成の遅れ 精神面 不安の増大、自己否定感 キャリア面 進路選択への支障
特に深刻なのは、指導を受ける権利が侵害されているにもかかわらず、表面的には「学生の自主性を重んじている」と解釈されかねない点です。そのため、問題が表面化しにくく、長期化する傾向があります。暴言や罵倒などの発言や威嚇
アカデミックハラスメントの代表的な形態の一つとして、精神的な攻撃が挙げられます。具体的には、学生や部下の研究者に対する暴言や罵倒、威圧的な態度による威嚇などです。
具体例は以下のとおりです。- 「そんなこともわからないのか」「研究者に向いていない」などの人格否定
- 「指導する価値がない」「時間の無駄だ」などの研究活動の否定
- 大声で怒鳴る、机を叩くなどの威圧的な態度
- 他の学生や研究者の前で意図的に貶める
特に深刻な影響を及ぼす言動として、以下のようなものが挙げられます。言動の種類 具体例 能力否定 「才能がない」「向いていない」 存在否定 「いなくても困らない」「邪魔だ」 将来否定 「この先やっていけない」「未来はない」
このような言動は被害者の研究意欲を低下させ、メンタルヘルスに重大な影響を及ぼす可能性があります。また、研究室や教育機関全体の雰囲気を悪化させ、健全な研究環境を損なう原因となるでしょう。プライバシーの侵害
アカハラにおけるプライバシーの侵害に該当する行為は、以下のとおりです。
【個人情報の無断開示】・成績や評価を他の学生の前で公表する
・休学・退学などの個人的な事情を関係者以外に漏らす【私生活への過度な干渉】・アルバイトや課外活動を理由なく制限する
・交友関係や恋愛について執拗に詮索する
・SNSの投稿内容をチェックし指摘する特に深刻なのは、指導者が持つ学生の個人情報を懲罰や威圧の手段として利用するケースです。たとえば「君の成績や家庭環境のことはすべて知っているからね」といった発言で学生を威圧したり、学生の経済状況や家族関係などのプライベートな情報をほかの教員や学生の前で暴露したりするような行為が該当します。
このようなプライバシー侵害は心理的な負担を与えるだけでなく、学生の尊厳を傷つけます。結果的に、研究や学習意欲の低下にもつながるでしょう。進学や就学などの妨害
アカハラにおける進学や就学の妨害は、学生の将来に重大な影響を及ぼす深刻な問題です。具体的には以下のような行為が該当します。- 推薦状の作成を正当な理由なく拒否する
- 進学先や就職先に対して事実と異なる悪評を伝える
- 留学や他大学への転出を不当に制限する
- 学会発表や研究会への参加を理由なく禁止する
また、妨害の形態は以下のように分類されます。妨害の種類 具体例 直接的妨害 推薦状拒否、学会・研究会への参加禁止など 間接的妨害 悪評の流布、情報提供の遅延など 心理的妨害 進路変更の強要、不安を煽るなど
このような妨害行為は学生の学習する権利や研究の機会を奪うだけでなく、キャリア形成にも深刻な影響を与える可能性があります。特に、推薦状が必要な海外留学や大学院進学において、その影響は致命的となることもあります。経済的負担の強要
研究室などにおいて、教員から学生に対して不当な経済的負担を強いることもアカハラの一種です。具体例は以下のとおりです。- 研究室の飲み会への参加を強要し、高額な会費を請求する
- 教員の私的な業務を無償で手伝わせる
- 学会参加費や交通費を自己負担させる
- 研究に必要な機材を私費で購入させる
- 論文投稿料や英文校正費用を学生に負担させる
これらの行為は学生の経済的基盤を脅かすだけでなく、研究活動や学業の継続にも重大な支障をきたす可能性があります。
特に奨学金や仕送りなど限られた収入で生活している学生にとっては、このような不当な経済的負担は深刻な問題となります。アカハラが起こる要因アカハラが起きる要因は、以下のとおりです。- 教授や上司などに権限が集中している
- 閉鎖的な環境・人間関係がある
- 公的機関の監視がない
それぞれの要因を見ていきましょう。教授や上司などに権限が集中している
アカハラが発生する原因の一つとして、教授や上司などに権限が集中していることが挙げられます。教育・研究機関などのアカデミックな環境では、指導教官や教授、上司といった立場の人物が学生や部下の研究テーマ、進路、評価などに関して大きな権限を持つ傾向にあります。
このような権限の集中は、ハラスメントが発生しやすい土壌をつくり出してしまいます。なぜなら、権限を持つ人物が自分の立場を利用して学生や部下に不当な要求をしたり、不適切な言動を行ったりする可能性があるからです。
特に、閉鎖的な環境や人間関係の中で権限が集中している場合、ハラスメントが行われても周囲が見て見ぬふりをしてしまう、あるいは声を上げにくいなどの状況も発生しやすいため注意が必要です。
加えてアカデミックな環境は、学生や研究者にとって将来のキャリアに直結する重要な場であるため、指導教官や上司との関係悪化を恐れて、ハラスメントの問題を提起しづらいという側面もあります。これらの要因が複雑に絡み合い、アカハラ問題を深刻化させていると考えられます。閉鎖的な環境・人間関係がある
アカハラの温床となるのが閉鎖的な環境や人間関係です。大学や研究機関などの組織は、特定の専門分野に特化した閉鎖的なコミュニティになりがちです。このような環境では、外部からの監視の目が届きにくく、ハラスメントが隠ぺいされやすい傾向にあります。要因 詳細 人間関係の固定化 特定の教授や指導教官との関係が学生の進路や将来に大きな影響を与えるため、学生はハラスメントを受けても声を上げづらい場合がある 狭い人間関係 狭いコミュニティ内でハラスメントが起きた場合、被害者は孤立しやすく、誰にも相談できずに苦しむ可能性がある 上下関係の強さ 教授や指導教官と学生の間には強い上下関係が存在する
また閉鎖的な環境では独特の文化や慣習が形成され、それがハラスメントを容認する土壌となることもあります。たとえば、厳しい指導や叱責が「教育の一環」として正当化されるケースなどが挙げられます。
このような環境では、被害者がハラスメントを受けているという自覚すら持てない場合もあります。結果としてハラスメントが常態化し、隠ぺいされる構造が生まれてしまうのです。公的機関の監視がない
アカハラが発生する原因の一つとして、大学や研究機関における公的機関の監視の目が届きにくい点も挙げられます。
大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向にあります。学問の自由や大学の自治など、理念を尊重するためには必要な側面もありますが、同時にハラスメント行為の温床となる可能性もあります。項目 内容 公的機関の監視の不足 大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向がある 閉鎖的な環境 特定の教授や指導教官の権限が強くなり、閉鎖的な環境が形成されることで、ハラスメント行為が隠ぺいされやすくなる 問題発見の遅れ 多くの場合、被害者が声を上げにくい状況にあり、問題が表面化しにくく、公的機関による監視の不足も相まって、問題の発見が遅れがちである
大学では、教授や指導教官などの権限を持つ人物と学生の間には、必然的に力関係の差が生じます。閉鎖的な環境の中で権限を持つ人物がハラスメント行為を行ったとしても、学生は泣き寝入りを強いられるケースも少なくありません。公的機関による適切な監視体制の強化は、アカハラ撲滅に向けて不可欠です。アカハラを受けた側の対処法アカハラを受けた側の対処法は以下のとおりです。- 証拠を集める
- 相談窓口に相談する
- 外部機関に相談する
- 弁護士に相談する
それぞれの対処法を見ていきましょう。証拠を集める
アカハラを受けた場合、事実を証明するための証拠集めは非常に重要です。証拠がないと相談窓口や弁護士に相談しても、対応が難しくなる可能性があります。また加害者側がアカハラ行為を否定した場合、証拠がなければ事実を立証することが難しいでしょう。
証拠にはさまざまな種類がありますが、客観的な証拠ほど説得力が増します。たとえば、録音データやメールのやり取りなどは有力な証拠となります。アカハラの内容によっては、目撃者の証言も有効です。証拠の種類 具体例 詳細 録音データ ICレコーダー、スマートフォンの録音機能 会話の記録 メール 受信メール、送信メール やり取りの記録 メモ 会話の内容、日付、時間、場所など 記憶が新しいうちに記録 写真 嫌がらせのメモ、破損した物品など 状況の記録 目撃証言 同僚、友人、家族など 第三者の証言 その他 大学の成績表、診断書など 状況に応じて
証拠を集める際の注意点として、違法な手段で証拠を集めることは避けましょう。たとえば「盗聴器を仕掛ける」「他人のメールを盗む」などは違法行為です。また証拠は改ざんしないように注意し、原本を大切に保管しましょう。
証拠を集めることは、アカハラ被害から身を守るための重要な第一歩です。慎重に証拠を集めましょう。相談窓口に相談する
アカハラを受けた際に、まず相談できる場所は大学内に設置されている相談窓口です。窓口はハラスメント相談窓口や学生相談室、人事課など、大学によって名称や設置場所が異なります。窓口の詳細は、各大学のWebサイトなどで確認できます。
相談窓口ではアカハラに関する相談を受け付けており、専門の相談員が対応します。相談内容は秘密厳守であり、相談者の許可なく情報が外部に漏れることはありません。相談員は相談内容に応じて、適切なアドバイスや支援を提供します。たとえば加害者への注意喚起、関係者への聞き取り調査、和解の仲介などです。
相談窓口に相談するメリットは以下のとおりです。- 専門家によるアドバイスや支援を受けられる
- 問題解決に向けた具体的な方法を検討できる
- 精神的な負担を軽減できる
相談する際は「いつ」「どこで」「誰が」「どのような行為をしたのか」など、ハラスメントの内容を具体的に伝えることが重要です。可能であれば、メモや録音などの証拠を提示すると、よりスムーズな対応を受けられます。一人で抱え込まずに、まずは相談窓口に相談してみましょう。外部機関に相談する
アカハラを受けた際に相談できる外部機関には、以下のようなものがあります。大学や研究機関に所属している場合は、内部の相談窓口よりも、これらの外部機関に相談するほうが中立的な立場で対応してもらえる可能性があります。機関名 説明 各都道府県の労働局 労働問題全般に関する相談を受付。アカハラが労働問題に該当する場合相談できる 法テラス 法律に関する相談を受付。アカハラ問題に強い弁護士を紹介してもらうことも可能 文部科学省 大学や研究機関におけるハラスメントに関する相談窓口を設けている NPO法人(NPO NAAHなど) 大学や短期大学、高専、研究所など研究・教育活動の場およびそれに関連する施設に在学、在籍、勤務する人に対して、研究や教育活動の妨害、教育を受ける権利の侵害、差別待遇、いじめ、嫌がらせなどのハラスメントのない環境を確保するための事業を行っている
参考:法テラス トップページ
職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント
窓口の御案内:文部科学省
NPO NAAH まずは各機関のWebサイトを確認したり、電話で問い合わせたりしてみましょう。先述のとおり相談する際には「いつ」「どこで」「誰から」「どのようなアカハラを受けたのか」を具体的に説明できるように準備しておきましょう。可能であれば、証拠となる資料(録音データやメールなど)も用意しておくと、よりスムーズに相談を進められます。
外部機関への相談は、問題解決の糸口を見つけるための第一歩です。一人で抱え込まずに、積極的に相談するようにしましょう。弁護士に相談する
アカハラ問題が解決しない場合は、弁護士に相談する方法があります。弁護士に相談することで、以下のメリットが期待できます。メリット 説明 専門家の視点からのアドバイス アカハラ問題に精通した弁護士から、状況に応じた適切なアドバイスをもらえる 法的手段の検討 示談交渉や訴訟など、法的手段を用いた解決を目指せる 精神的な負担の軽減 専門家に相談することで、精神的な負担を軽減できる 大学との交渉 弁護士を通して大学と交渉することで、よりスムーズな解決を図れる
弁護士への相談は、以下のような流れで行います。- 1. 弁護士事務所を探す:まずは、アカハラ問題に詳しい弁護士事務所を探します。
- 2. 相談の予約:弁護士事務所に連絡を取り、相談の予約をします。
- 3. 相談の実施:弁護士に相談し、具体的な状況や希望を伝えます。
- 4. 委任契約:弁護士に依頼する場合、委任契約を結びます。
- 5. 大学との交渉または訴訟:弁護士が大学との交渉、または訴訟手続きを行います。
弁護士という専門家に相談することで、問題解決に向けてより具体的で効果的な対策を立てられるでしょう。アカハラの対策方法学生や教員などを守るためには、教育・研究機関全体でアカハラ対策を行う必要があります。アカハラの対策方法は以下のとおりです。- 相談窓口を設置する
- アカハラを調査するチームをつくる
- アカハラについて知ってもらう
- 外部機関と連携する
それぞれの方法を見ていきましょう。相談窓口を設置する
アカハラを防止するために、相談窓口の設置が重要です。相談しやすい環境を整備することで、被害の拡大を防ぎ早期解決を図れます。相談窓口を設置する際には、以下の点を考慮すると効果的です。項目 内容 独立性 大学や研究機関から独立した第三者機関の設置が望ましい 専門性 アカハラに関する専門知識を持つ担当者を配置することで、適切な対応が可能になる 秘密保持 相談者のプライバシー保護を徹底し、安心して相談できる環境を構築することが重要 アクセス 電話やメール、面談など、複数の相談方法を用意し相談しやすい環境をつくる 周知 相談窓口の設置場所や連絡先を広く周知することで、より多くの被害者が相談できるようになる
相談窓口は単に設置するだけではなく、適切に運用される必要があります。定期的な研修や外部機関との連携を通じて担当者のスキルアップを図り、相談体制の強化に努めましょう。
また、相談窓口の利用状況を分析して改善策を検討し、より効果的な運用につなげることが重要です。相談窓口の存在を広く周知することも被害の未然防止につながります。学内掲示板やWebサイト、学生・教職員向けメールなど、あらゆる手段を活用し、積極的に情報発信を行いましょう。アカハラを調査するチームをつくる
アカハラが発生した場合に備え、迅速かつ公正に調査を行うためのチームをつくることが大切です。大学や研究機関では、アカハラに対応するための専門チームを設置することで、被害の拡大を防ぎ適切に解決できます。
調査チームは、以下の点を考慮して構成すると効果的です。役割 構成員 選定理由 チームリーダー 学内外の法律専門家またはハラスメント対策に精通した人物 中立性・専門性 調査員 知識や経験があり、対象者との関係性が薄い大学関係者(教授、職員など) 事実関係の把握 記録担当 事務職員 記録の正確性 外部委員 弁護士 客観的な視点
調査チームの役割は以下のとおりです。- 事実関係の調査:関係者への聞き取りや証拠資料の収集を通して、アカハラ発生の有無や内容を正確に把握します。
- 報告書の作成:調査結果をまとめ、客観的な報告書を作成します。
- 再発防止策の提言:アカハラが発生した背景や原因を分析し、大学や研究機関全体での再発防止策を提案します。
調査チームは独立性と客観性を保ち、公正な調査を行うことが不可欠です。また、調査結果に基づき、適切な措置を講じることも重要です。これにより、アカハラのない健全な教育・研究環境を構築することに繋がります。アカハラについて知ってもらう
アカハラについて知ってもらう活動は、アカハラを防止するために非常に重要です。「アカハラとは何か」「どのような行為がアカハラにあたるのか」を理解することで、未然に防げます。大学や研究機関では、以下のような方法でアカハラについて周知することが有効です。方法 内容 研修やセミナーの実施 アカハラの定義や種類、具体的な事例などを学ぶ機会を設けることで、教職員や学生の理解を深められる ポスターやパンフレットの配布 アカハラの概要や相談窓口の情報を掲載した資料を配布することで、手軽に情報を得られるようにする Webサイトの掲載 大学や研究機関のWebサイトにアカハラに関する情報を掲載し、いつでもアクセスできるようにすることで、より多くの人に情
報を届けられる
また、アカハラが起きた場合の相談窓口や相談方法についても周知徹底することで、被害者が迅速に助けを求められるようにすることも大切です。
アカハラは被害者だけではなく、周囲の人々にも悪影響をおよぼします。アカハラを許さない雰囲気をつくり、早期発見・早期対応を促すためにも、周囲の人々への啓発活動も重要です。風通しの良い環境をつくることで、アカハラが発生しにくい組織文化を醸成できます。外部機関と連携する
アカハラを防止するには大学や研究機関などの内部だけではなく、外部機関との連携が重要です。外部機関と連携することで、より客観的な視点からアカハラ問題に対応できます。
連携する外部機関の例として、以下が挙げられます。- 厚生労働省
- 文部科学省
- 各都道府県の弁護士会 など
また外部機関と連携するメリットとして、以下のような点が挙げられます。- 専門家のアドバイスを受けられる
- 中立的な立場で対応してもらえる
- 問題解決のためのノウハウを提供してもらえる
- アカハラを隠ぺいしようとする動きを防げる
- 大学や研究機関の信頼性を高められる
外部機関との連携はアカハラ発生の予防、早期発見、適切な対応に役立ちます。大学や研究機関は、外部機関との連携体制を構築しておくことが重要です。組織サーベイを導入して、組織内のハラスメント対策を進めよう本記事では、教育現場や研究機関で起こるアカハラについて説明しましたが、職場ではパワハラやセクハラなどが起こる可能性があります。従業員を守るためにも、定期的に従業員のコンディションを把握する必要があります。
そこで活用できるのがミイダスの組織サーベイです。ミイダスの組織サーベイでは、毎月簡単なアンケートに回答してもらうことで以下の項目を把握できます。- 従業員やチームのコンディションやモチベーションはどうか
- ストレスを抱えているか
- 人間関係が良好か など
たとえハラスメントを受けていても、周りの人に相談するのはハードルが高いものです。組織サーベイを導入することで、表面上ではわかりにくい状況をスピーディーに察知でき、悩みを抱えている従業員にも手厚いサポートが実現できます。
ミイダスの組織サーベイを試してみるハラスメントについてよく理解して防止に努めよう本記事では、アカハラの意味や種類、受けた場合の対処法、教育・研究機関側の対策方法などを紹介しました。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。
教育・研究機関でアカハラが起こる要因には、教授や上司に権限が集中しやすかったり、閉鎖的な人間関係が原因で表面化しにくかったりすることが挙げられます。大切な学生や教員を守るためには、教育・研究機関が迅速に対応を行う必要があるのです。
また、ハラスメントは教育・研究機関だけではなく職場内でも起こるものです。従業員を守るためにも組織サーベイなどを導入して、従業員のコンディションを定期的に把握しましょう。
具体的には、以下のような行為が挙げられます。
ハラスメントと一口に言ってもたくさん種類がありますが、特にアカハラと似ている言葉の意味を確認しておきましょう。アカハラは教育・研究機関における優越的な地位を利用した嫌がらせですが、ほかのハラスメントとは以下のような違いがあります。
ハラスメントの種類 | おもな特徴 | 起きる場所・状況 |
アカハラ | 研究妨害、不当な評価、進路妨害など | 大学・研究機関 |
パワハラ | 立場や権限を利用した威圧的な言動 | 一般企業・組織 |
モラハラ | 精神的な攻撃、人格否定 | 職場・家庭など |
セクハラ | 性的な言動による嫌がらせ | あらゆる場面 |
このように、アカハラは学術分野特有の支配従属関係から生じる特殊なハラスメントと言えます。ほかのハラスメントと比べて、被害者の将来に与える影響が長期的になりやすい点も特徴です。
ハラスメントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:ハラスメントとは?定義と判断基準、発生した場合の対応方法を紹介】
ハラスメントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:ハラスメントとは?定義と判断基準、発生した場合の対応方法を紹介】
アカハラの種類アカハラのおもな種類は以下のとおりです。- 勉強や研究の妨害
- アイデアや成果の盗用
- 進級や卒業の妨害
- 教育や指導の放棄
- 暴言や罵倒などの発言や威嚇
- プライバシーの侵害
- 進学や就学などの妨害
- 経済的負担の強要
それぞれの内容を説明します。勉強や研究の妨害
勉強や研究の妨害はアカハラの一つです。学生や研究者の学術的成長を直接的に阻害し、将来のキャリアにも大きな影響を及ぼす可能性があります。
具体的な妨害行為として、以下のような例が挙げられます。
【初期段階の妨害】- 導教員による打ち合わせの度重なるキャンセル
- 実験室や研究室の利用時間の不当な制限
- 研究に必要な文献アクセスの制限 など
【深刻な段階の妨害】- 研究費の使用制限や不当な経理処理の強要
- 共同研究からの意図的な排除
- 重要な研究機器の使用許可の恣意的な制限 など
このような妨害行為は学生や研究者の学術的成長を著しく阻害するだけではなく、精神的にもダメージを与えます。最悪の場合、退学や休学を余儀なくされるケースもあるでしょう。アイデアや成果の盗用
アイデアや研究成果などの盗用もアカハラにあたります。
具体的には以下のような行為が該当します。- 学生や部下の研究成果を自分の業績として発表する
- 共同研究者としての名前を記載せずに論文を発表する
- アイデアを横取りして自分の研究として進める
- 研究ノートを無断でコピーして使用する など
被害を受けた場合は、研究ノートの保管や電子メールの保存など、証拠を残しておくことが重要です。進級や卒業の妨害
アカハラの一種である進級や卒業の妨害は、学生の将来に直接影響を与えるため注意が必要です。
具体的に以下のような例が挙げられます。- 合理的な理由なく研究成果を認めない
- 論文提出を認めない、または極端に遅らせる
- 卒業に必要な単位取得を不当に妨げる
- 意図的に研究データの承認を引き延ばす
特に深刻な影響をもたらす妨害行為は以下のとおりです。- 卒業判定の際に「まだ研究が不十分」と言い続ける
- 提出書類への押印をわざと遅らせる
教育や指導の放棄
教育や指導の放棄もアカハラに含まれます。
具体例は以下のとおりです。- 研究室に来ても指導教員の不在が多く指導が受けられない
- 論文の添削を依頼しても放置される
- 質問や相談をしても「自分で考えなさい」と一蹴される
- ゼミや研究会での発表機会を与えられない
このような放棄行為は学生の研究活動に重大な支障をきたすだけではなく、以下のような問題も引き起こします。影響を受ける側面 具体的な悪影響 学業面 研究の遅延、論文完成の遅れ 精神面 不安の増大、自己否定感 キャリア面 進路選択への支障
特に深刻なのは、指導を受ける権利が侵害されているにもかかわらず、表面的には「学生の自主性を重んじている」と解釈されかねない点です。そのため、問題が表面化しにくく、長期化する傾向があります。暴言や罵倒などの発言や威嚇
アカデミックハラスメントの代表的な形態の一つとして、精神的な攻撃が挙げられます。具体的には、学生や部下の研究者に対する暴言や罵倒、威圧的な態度による威嚇などです。
具体例は以下のとおりです。- 「そんなこともわからないのか」「研究者に向いていない」などの人格否定
- 「指導する価値がない」「時間の無駄だ」などの研究活動の否定
- 大声で怒鳴る、机を叩くなどの威圧的な態度
- 他の学生や研究者の前で意図的に貶める
特に深刻な影響を及ぼす言動として、以下のようなものが挙げられます。言動の種類 具体例 能力否定 「才能がない」「向いていない」 存在否定 「いなくても困らない」「邪魔だ」 将来否定 「この先やっていけない」「未来はない」
このような言動は被害者の研究意欲を低下させ、メンタルヘルスに重大な影響を及ぼす可能性があります。また、研究室や教育機関全体の雰囲気を悪化させ、健全な研究環境を損なう原因となるでしょう。プライバシーの侵害
アカハラにおけるプライバシーの侵害に該当する行為は、以下のとおりです。
【個人情報の無断開示】・成績や評価を他の学生の前で公表する
・休学・退学などの個人的な事情を関係者以外に漏らす【私生活への過度な干渉】・アルバイトや課外活動を理由なく制限する
・交友関係や恋愛について執拗に詮索する
・SNSの投稿内容をチェックし指摘する特に深刻なのは、指導者が持つ学生の個人情報を懲罰や威圧の手段として利用するケースです。たとえば「君の成績や家庭環境のことはすべて知っているからね」といった発言で学生を威圧したり、学生の経済状況や家族関係などのプライベートな情報をほかの教員や学生の前で暴露したりするような行為が該当します。
このようなプライバシー侵害は心理的な負担を与えるだけでなく、学生の尊厳を傷つけます。結果的に、研究や学習意欲の低下にもつながるでしょう。進学や就学などの妨害
アカハラにおける進学や就学の妨害は、学生の将来に重大な影響を及ぼす深刻な問題です。具体的には以下のような行為が該当します。- 推薦状の作成を正当な理由なく拒否する
- 進学先や就職先に対して事実と異なる悪評を伝える
- 留学や他大学への転出を不当に制限する
- 学会発表や研究会への参加を理由なく禁止する
また、妨害の形態は以下のように分類されます。妨害の種類 具体例 直接的妨害 推薦状拒否、学会・研究会への参加禁止など 間接的妨害 悪評の流布、情報提供の遅延など 心理的妨害 進路変更の強要、不安を煽るなど
このような妨害行為は学生の学習する権利や研究の機会を奪うだけでなく、キャリア形成にも深刻な影響を与える可能性があります。特に、推薦状が必要な海外留学や大学院進学において、その影響は致命的となることもあります。経済的負担の強要
研究室などにおいて、教員から学生に対して不当な経済的負担を強いることもアカハラの一種です。具体例は以下のとおりです。- 研究室の飲み会への参加を強要し、高額な会費を請求する
- 教員の私的な業務を無償で手伝わせる
- 学会参加費や交通費を自己負担させる
- 研究に必要な機材を私費で購入させる
- 論文投稿料や英文校正費用を学生に負担させる
これらの行為は学生の経済的基盤を脅かすだけでなく、研究活動や学業の継続にも重大な支障をきたす可能性があります。
特に奨学金や仕送りなど限られた収入で生活している学生にとっては、このような不当な経済的負担は深刻な問題となります。アカハラが起こる要因アカハラが起きる要因は、以下のとおりです。- 教授や上司などに権限が集中している
- 閉鎖的な環境・人間関係がある
- 公的機関の監視がない
それぞれの要因を見ていきましょう。教授や上司などに権限が集中している
アカハラが発生する原因の一つとして、教授や上司などに権限が集中していることが挙げられます。教育・研究機関などのアカデミックな環境では、指導教官や教授、上司といった立場の人物が学生や部下の研究テーマ、進路、評価などに関して大きな権限を持つ傾向にあります。
このような権限の集中は、ハラスメントが発生しやすい土壌をつくり出してしまいます。なぜなら、権限を持つ人物が自分の立場を利用して学生や部下に不当な要求をしたり、不適切な言動を行ったりする可能性があるからです。
特に、閉鎖的な環境や人間関係の中で権限が集中している場合、ハラスメントが行われても周囲が見て見ぬふりをしてしまう、あるいは声を上げにくいなどの状況も発生しやすいため注意が必要です。
加えてアカデミックな環境は、学生や研究者にとって将来のキャリアに直結する重要な場であるため、指導教官や上司との関係悪化を恐れて、ハラスメントの問題を提起しづらいという側面もあります。これらの要因が複雑に絡み合い、アカハラ問題を深刻化させていると考えられます。閉鎖的な環境・人間関係がある
アカハラの温床となるのが閉鎖的な環境や人間関係です。大学や研究機関などの組織は、特定の専門分野に特化した閉鎖的なコミュニティになりがちです。このような環境では、外部からの監視の目が届きにくく、ハラスメントが隠ぺいされやすい傾向にあります。要因 詳細 人間関係の固定化 特定の教授や指導教官との関係が学生の進路や将来に大きな影響を与えるため、学生はハラスメントを受けても声を上げづらい場合がある 狭い人間関係 狭いコミュニティ内でハラスメントが起きた場合、被害者は孤立しやすく、誰にも相談できずに苦しむ可能性がある 上下関係の強さ 教授や指導教官と学生の間には強い上下関係が存在する
また閉鎖的な環境では独特の文化や慣習が形成され、それがハラスメントを容認する土壌となることもあります。たとえば、厳しい指導や叱責が「教育の一環」として正当化されるケースなどが挙げられます。
このような環境では、被害者がハラスメントを受けているという自覚すら持てない場合もあります。結果としてハラスメントが常態化し、隠ぺいされる構造が生まれてしまうのです。公的機関の監視がない
アカハラが発生する原因の一つとして、大学や研究機関における公的機関の監視の目が届きにくい点も挙げられます。
大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向にあります。学問の自由や大学の自治など、理念を尊重するためには必要な側面もありますが、同時にハラスメント行為の温床となる可能性もあります。項目 内容 公的機関の監視の不足 大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向がある 閉鎖的な環境 特定の教授や指導教官の権限が強くなり、閉鎖的な環境が形成されることで、ハラスメント行為が隠ぺいされやすくなる 問題発見の遅れ 多くの場合、被害者が声を上げにくい状況にあり、問題が表面化しにくく、公的機関による監視の不足も相まって、問題の発見が遅れがちである
大学では、教授や指導教官などの権限を持つ人物と学生の間には、必然的に力関係の差が生じます。閉鎖的な環境の中で権限を持つ人物がハラスメント行為を行ったとしても、学生は泣き寝入りを強いられるケースも少なくありません。公的機関による適切な監視体制の強化は、アカハラ撲滅に向けて不可欠です。アカハラを受けた側の対処法アカハラを受けた側の対処法は以下のとおりです。- 証拠を集める
- 相談窓口に相談する
- 外部機関に相談する
- 弁護士に相談する
それぞれの対処法を見ていきましょう。証拠を集める
アカハラを受けた場合、事実を証明するための証拠集めは非常に重要です。証拠がないと相談窓口や弁護士に相談しても、対応が難しくなる可能性があります。また加害者側がアカハラ行為を否定した場合、証拠がなければ事実を立証することが難しいでしょう。
証拠にはさまざまな種類がありますが、客観的な証拠ほど説得力が増します。たとえば、録音データやメールのやり取りなどは有力な証拠となります。アカハラの内容によっては、目撃者の証言も有効です。証拠の種類 具体例 詳細 録音データ ICレコーダー、スマートフォンの録音機能 会話の記録 メール 受信メール、送信メール やり取りの記録 メモ 会話の内容、日付、時間、場所など 記憶が新しいうちに記録 写真 嫌がらせのメモ、破損した物品など 状況の記録 目撃証言 同僚、友人、家族など 第三者の証言 その他 大学の成績表、診断書など 状況に応じて
証拠を集める際の注意点として、違法な手段で証拠を集めることは避けましょう。たとえば「盗聴器を仕掛ける」「他人のメールを盗む」などは違法行為です。また証拠は改ざんしないように注意し、原本を大切に保管しましょう。
証拠を集めることは、アカハラ被害から身を守るための重要な第一歩です。慎重に証拠を集めましょう。相談窓口に相談する
アカハラを受けた際に、まず相談できる場所は大学内に設置されている相談窓口です。窓口はハラスメント相談窓口や学生相談室、人事課など、大学によって名称や設置場所が異なります。窓口の詳細は、各大学のWebサイトなどで確認できます。
相談窓口ではアカハラに関する相談を受け付けており、専門の相談員が対応します。相談内容は秘密厳守であり、相談者の許可なく情報が外部に漏れることはありません。相談員は相談内容に応じて、適切なアドバイスや支援を提供します。たとえば加害者への注意喚起、関係者への聞き取り調査、和解の仲介などです。
相談窓口に相談するメリットは以下のとおりです。- 専門家によるアドバイスや支援を受けられる
- 問題解決に向けた具体的な方法を検討できる
- 精神的な負担を軽減できる
相談する際は「いつ」「どこで」「誰が」「どのような行為をしたのか」など、ハラスメントの内容を具体的に伝えることが重要です。可能であれば、メモや録音などの証拠を提示すると、よりスムーズな対応を受けられます。一人で抱え込まずに、まずは相談窓口に相談してみましょう。外部機関に相談する
アカハラを受けた際に相談できる外部機関には、以下のようなものがあります。大学や研究機関に所属している場合は、内部の相談窓口よりも、これらの外部機関に相談するほうが中立的な立場で対応してもらえる可能性があります。機関名 説明 各都道府県の労働局 労働問題全般に関する相談を受付。アカハラが労働問題に該当する場合相談できる 法テラス 法律に関する相談を受付。アカハラ問題に強い弁護士を紹介してもらうことも可能 文部科学省 大学や研究機関におけるハラスメントに関する相談窓口を設けている NPO法人(NPO NAAHなど) 大学や短期大学、高専、研究所など研究・教育活動の場およびそれに関連する施設に在学、在籍、勤務する人に対して、研究や教育活動の妨害、教育を受ける権利の侵害、差別待遇、いじめ、嫌がらせなどのハラスメントのない環境を確保するための事業を行っている
参考:法テラス トップページ
職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント
窓口の御案内:文部科学省
NPO NAAH まずは各機関のWebサイトを確認したり、電話で問い合わせたりしてみましょう。先述のとおり相談する際には「いつ」「どこで」「誰から」「どのようなアカハラを受けたのか」を具体的に説明できるように準備しておきましょう。可能であれば、証拠となる資料(録音データやメールなど)も用意しておくと、よりスムーズに相談を進められます。
外部機関への相談は、問題解決の糸口を見つけるための第一歩です。一人で抱え込まずに、積極的に相談するようにしましょう。弁護士に相談する
アカハラ問題が解決しない場合は、弁護士に相談する方法があります。弁護士に相談することで、以下のメリットが期待できます。メリット 説明 専門家の視点からのアドバイス アカハラ問題に精通した弁護士から、状況に応じた適切なアドバイスをもらえる 法的手段の検討 示談交渉や訴訟など、法的手段を用いた解決を目指せる 精神的な負担の軽減 専門家に相談することで、精神的な負担を軽減できる 大学との交渉 弁護士を通して大学と交渉することで、よりスムーズな解決を図れる
弁護士への相談は、以下のような流れで行います。- 1. 弁護士事務所を探す:まずは、アカハラ問題に詳しい弁護士事務所を探します。
- 2. 相談の予約:弁護士事務所に連絡を取り、相談の予約をします。
- 3. 相談の実施:弁護士に相談し、具体的な状況や希望を伝えます。
- 4. 委任契約:弁護士に依頼する場合、委任契約を結びます。
- 5. 大学との交渉または訴訟:弁護士が大学との交渉、または訴訟手続きを行います。
弁護士という専門家に相談することで、問題解決に向けてより具体的で効果的な対策を立てられるでしょう。アカハラの対策方法学生や教員などを守るためには、教育・研究機関全体でアカハラ対策を行う必要があります。アカハラの対策方法は以下のとおりです。- 相談窓口を設置する
- アカハラを調査するチームをつくる
- アカハラについて知ってもらう
- 外部機関と連携する
それぞれの方法を見ていきましょう。相談窓口を設置する
アカハラを防止するために、相談窓口の設置が重要です。相談しやすい環境を整備することで、被害の拡大を防ぎ早期解決を図れます。相談窓口を設置する際には、以下の点を考慮すると効果的です。項目 内容 独立性 大学や研究機関から独立した第三者機関の設置が望ましい 専門性 アカハラに関する専門知識を持つ担当者を配置することで、適切な対応が可能になる 秘密保持 相談者のプライバシー保護を徹底し、安心して相談できる環境を構築することが重要 アクセス 電話やメール、面談など、複数の相談方法を用意し相談しやすい環境をつくる 周知 相談窓口の設置場所や連絡先を広く周知することで、より多くの被害者が相談できるようになる
相談窓口は単に設置するだけではなく、適切に運用される必要があります。定期的な研修や外部機関との連携を通じて担当者のスキルアップを図り、相談体制の強化に努めましょう。
また、相談窓口の利用状況を分析して改善策を検討し、より効果的な運用につなげることが重要です。相談窓口の存在を広く周知することも被害の未然防止につながります。学内掲示板やWebサイト、学生・教職員向けメールなど、あらゆる手段を活用し、積極的に情報発信を行いましょう。アカハラを調査するチームをつくる
アカハラが発生した場合に備え、迅速かつ公正に調査を行うためのチームをつくることが大切です。大学や研究機関では、アカハラに対応するための専門チームを設置することで、被害の拡大を防ぎ適切に解決できます。
調査チームは、以下の点を考慮して構成すると効果的です。役割 構成員 選定理由 チームリーダー 学内外の法律専門家またはハラスメント対策に精通した人物 中立性・専門性 調査員 知識や経験があり、対象者との関係性が薄い大学関係者(教授、職員など) 事実関係の把握 記録担当 事務職員 記録の正確性 外部委員 弁護士 客観的な視点
調査チームの役割は以下のとおりです。- 事実関係の調査:関係者への聞き取りや証拠資料の収集を通して、アカハラ発生の有無や内容を正確に把握します。
- 報告書の作成:調査結果をまとめ、客観的な報告書を作成します。
- 再発防止策の提言:アカハラが発生した背景や原因を分析し、大学や研究機関全体での再発防止策を提案します。
調査チームは独立性と客観性を保ち、公正な調査を行うことが不可欠です。また、調査結果に基づき、適切な措置を講じることも重要です。これにより、アカハラのない健全な教育・研究環境を構築することに繋がります。アカハラについて知ってもらう
アカハラについて知ってもらう活動は、アカハラを防止するために非常に重要です。「アカハラとは何か」「どのような行為がアカハラにあたるのか」を理解することで、未然に防げます。大学や研究機関では、以下のような方法でアカハラについて周知することが有効です。方法 内容 研修やセミナーの実施 アカハラの定義や種類、具体的な事例などを学ぶ機会を設けることで、教職員や学生の理解を深められる ポスターやパンフレットの配布 アカハラの概要や相談窓口の情報を掲載した資料を配布することで、手軽に情報を得られるようにする Webサイトの掲載 大学や研究機関のWebサイトにアカハラに関する情報を掲載し、いつでもアクセスできるようにすることで、より多くの人に情
報を届けられる
また、アカハラが起きた場合の相談窓口や相談方法についても周知徹底することで、被害者が迅速に助けを求められるようにすることも大切です。
アカハラは被害者だけではなく、周囲の人々にも悪影響をおよぼします。アカハラを許さない雰囲気をつくり、早期発見・早期対応を促すためにも、周囲の人々への啓発活動も重要です。風通しの良い環境をつくることで、アカハラが発生しにくい組織文化を醸成できます。外部機関と連携する
アカハラを防止するには大学や研究機関などの内部だけではなく、外部機関との連携が重要です。外部機関と連携することで、より客観的な視点からアカハラ問題に対応できます。
連携する外部機関の例として、以下が挙げられます。- 厚生労働省
- 文部科学省
- 各都道府県の弁護士会 など
また外部機関と連携するメリットとして、以下のような点が挙げられます。- 専門家のアドバイスを受けられる
- 中立的な立場で対応してもらえる
- 問題解決のためのノウハウを提供してもらえる
- アカハラを隠ぺいしようとする動きを防げる
- 大学や研究機関の信頼性を高められる
外部機関との連携はアカハラ発生の予防、早期発見、適切な対応に役立ちます。大学や研究機関は、外部機関との連携体制を構築しておくことが重要です。組織サーベイを導入して、組織内のハラスメント対策を進めよう本記事では、教育現場や研究機関で起こるアカハラについて説明しましたが、職場ではパワハラやセクハラなどが起こる可能性があります。従業員を守るためにも、定期的に従業員のコンディションを把握する必要があります。
そこで活用できるのがミイダスの組織サーベイです。ミイダスの組織サーベイでは、毎月簡単なアンケートに回答してもらうことで以下の項目を把握できます。- 従業員やチームのコンディションやモチベーションはどうか
- ストレスを抱えているか
- 人間関係が良好か など
たとえハラスメントを受けていても、周りの人に相談するのはハードルが高いものです。組織サーベイを導入することで、表面上ではわかりにくい状況をスピーディーに察知でき、悩みを抱えている従業員にも手厚いサポートが実現できます。
ミイダスの組織サーベイを試してみるハラスメントについてよく理解して防止に努めよう本記事では、アカハラの意味や種類、受けた場合の対処法、教育・研究機関側の対策方法などを紹介しました。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。
教育・研究機関でアカハラが起こる要因には、教授や上司に権限が集中しやすかったり、閉鎖的な人間関係が原因で表面化しにくかったりすることが挙げられます。大切な学生や教員を守るためには、教育・研究機関が迅速に対応を行う必要があるのです。
また、ハラスメントは教育・研究機関だけではなく職場内でも起こるものです。従業員を守るためにも組織サーベイなどを導入して、従業員のコンディションを定期的に把握しましょう。
具体的な妨害行為として、以下のような例が挙げられます。
【初期段階の妨害】
具体的には以下のような行為が該当します。
具体的に以下のような例が挙げられます。
具体例は以下のとおりです。
影響を受ける側面 | 具体的な悪影響 |
学業面 | 研究の遅延、論文完成の遅れ |
精神面 | 不安の増大、自己否定感 |
キャリア面 | 進路選択への支障 |
具体例は以下のとおりです。
言動の種類 | 具体例 |
能力否定 | 「才能がない」「向いていない」 |
存在否定 | 「いなくても困らない」「邪魔だ」 |
将来否定 | 「この先やっていけない」「未来はない」 |
【個人情報の無断開示】
・休学・退学などの個人的な事情を関係者以外に漏らす
・交友関係や恋愛について執拗に詮索する
・SNSの投稿内容をチェックし指摘する
このようなプライバシー侵害は心理的な負担を与えるだけでなく、学生の尊厳を傷つけます。結果的に、研究や学習意欲の低下にもつながるでしょう。
妨害の種類 | 具体例 |
直接的妨害 | 推薦状拒否、学会・研究会への参加禁止など |
間接的妨害 | 悪評の流布、情報提供の遅延など |
心理的妨害 | 進路変更の強要、不安を煽るなど |
特に奨学金や仕送りなど限られた収入で生活している学生にとっては、このような不当な経済的負担は深刻な問題となります。
アカハラが起きる要因は、以下のとおりです。
- 教授や上司などに権限が集中している
- 閉鎖的な環境・人間関係がある
- 公的機関の監視がない
それぞれの要因を見ていきましょう。
教授や上司などに権限が集中している
アカハラが発生する原因の一つとして、教授や上司などに権限が集中していることが挙げられます。教育・研究機関などのアカデミックな環境では、指導教官や教授、上司といった立場の人物が学生や部下の研究テーマ、進路、評価などに関して大きな権限を持つ傾向にあります。
このような権限の集中は、ハラスメントが発生しやすい土壌をつくり出してしまいます。なぜなら、権限を持つ人物が自分の立場を利用して学生や部下に不当な要求をしたり、不適切な言動を行ったりする可能性があるからです。
特に、閉鎖的な環境や人間関係の中で権限が集中している場合、ハラスメントが行われても周囲が見て見ぬふりをしてしまう、あるいは声を上げにくいなどの状況も発生しやすいため注意が必要です。
加えてアカデミックな環境は、学生や研究者にとって将来のキャリアに直結する重要な場であるため、指導教官や上司との関係悪化を恐れて、ハラスメントの問題を提起しづらいという側面もあります。これらの要因が複雑に絡み合い、アカハラ問題を深刻化させていると考えられます。
このような権限の集中は、ハラスメントが発生しやすい土壌をつくり出してしまいます。なぜなら、権限を持つ人物が自分の立場を利用して学生や部下に不当な要求をしたり、不適切な言動を行ったりする可能性があるからです。
特に、閉鎖的な環境や人間関係の中で権限が集中している場合、ハラスメントが行われても周囲が見て見ぬふりをしてしまう、あるいは声を上げにくいなどの状況も発生しやすいため注意が必要です。
加えてアカデミックな環境は、学生や研究者にとって将来のキャリアに直結する重要な場であるため、指導教官や上司との関係悪化を恐れて、ハラスメントの問題を提起しづらいという側面もあります。これらの要因が複雑に絡み合い、アカハラ問題を深刻化させていると考えられます。
閉鎖的な環境・人間関係がある
アカハラの温床となるのが閉鎖的な環境や人間関係です。大学や研究機関などの組織は、特定の専門分野に特化した閉鎖的なコミュニティになりがちです。このような環境では、外部からの監視の目が届きにくく、ハラスメントが隠ぺいされやすい傾向にあります。
要因 | 詳細 |
人間関係の固定化 | 特定の教授や指導教官との関係が学生の進路や将来に大きな影響を与えるため、学生はハラスメントを受けても声を上げづらい場合がある |
狭い人間関係 | 狭いコミュニティ内でハラスメントが起きた場合、被害者は孤立しやすく、誰にも相談できずに苦しむ可能性がある |
上下関係の強さ | 教授や指導教官と学生の間には強い上下関係が存在する |
また閉鎖的な環境では独特の文化や慣習が形成され、それがハラスメントを容認する土壌となることもあります。たとえば、厳しい指導や叱責が「教育の一環」として正当化されるケースなどが挙げられます。
このような環境では、被害者がハラスメントを受けているという自覚すら持てない場合もあります。結果としてハラスメントが常態化し、隠ぺいされる構造が生まれてしまうのです。
このような環境では、被害者がハラスメントを受けているという自覚すら持てない場合もあります。結果としてハラスメントが常態化し、隠ぺいされる構造が生まれてしまうのです。
公的機関の監視がない
アカハラが発生する原因の一つとして、大学や研究機関における公的機関の監視の目が届きにくい点も挙げられます。
大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向にあります。学問の自由や大学の自治など、理念を尊重するためには必要な側面もありますが、同時にハラスメント行為の温床となる可能性もあります。
大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向にあります。学問の自由や大学の自治など、理念を尊重するためには必要な側面もありますが、同時にハラスメント行為の温床となる可能性もあります。
項目 | 内容 |
公的機関の監視の不足 | 大学などの高等教育機関は、それぞれが独自の規則や慣習に基づいて運営されており、外部からの介入が少ない傾向がある |
閉鎖的な環境 | 特定の教授や指導教官の権限が強くなり、閉鎖的な環境が形成されることで、ハラスメント行為が隠ぺいされやすくなる |
問題発見の遅れ | 多くの場合、被害者が声を上げにくい状況にあり、問題が表面化しにくく、公的機関による監視の不足も相まって、問題の発見が遅れがちである |
大学では、教授や指導教官などの権限を持つ人物と学生の間には、必然的に力関係の差が生じます。閉鎖的な環境の中で権限を持つ人物がハラスメント行為を行ったとしても、学生は泣き寝入りを強いられるケースも少なくありません。公的機関による適切な監視体制の強化は、アカハラ撲滅に向けて不可欠です。
アカハラを受けた側の対処法アカハラを受けた側の対処法は以下のとおりです。- 証拠を集める
- 相談窓口に相談する
- 外部機関に相談する
- 弁護士に相談する
それぞれの対処法を見ていきましょう。証拠を集める
アカハラを受けた場合、事実を証明するための証拠集めは非常に重要です。証拠がないと相談窓口や弁護士に相談しても、対応が難しくなる可能性があります。また加害者側がアカハラ行為を否定した場合、証拠がなければ事実を立証することが難しいでしょう。
証拠にはさまざまな種類がありますが、客観的な証拠ほど説得力が増します。たとえば、録音データやメールのやり取りなどは有力な証拠となります。アカハラの内容によっては、目撃者の証言も有効です。証拠の種類 具体例 詳細 録音データ ICレコーダー、スマートフォンの録音機能 会話の記録 メール 受信メール、送信メール やり取りの記録 メモ 会話の内容、日付、時間、場所など 記憶が新しいうちに記録 写真 嫌がらせのメモ、破損した物品など 状況の記録 目撃証言 同僚、友人、家族など 第三者の証言 その他 大学の成績表、診断書など 状況に応じて
証拠を集める際の注意点として、違法な手段で証拠を集めることは避けましょう。たとえば「盗聴器を仕掛ける」「他人のメールを盗む」などは違法行為です。また証拠は改ざんしないように注意し、原本を大切に保管しましょう。
証拠を集めることは、アカハラ被害から身を守るための重要な第一歩です。慎重に証拠を集めましょう。相談窓口に相談する
アカハラを受けた際に、まず相談できる場所は大学内に設置されている相談窓口です。窓口はハラスメント相談窓口や学生相談室、人事課など、大学によって名称や設置場所が異なります。窓口の詳細は、各大学のWebサイトなどで確認できます。
相談窓口ではアカハラに関する相談を受け付けており、専門の相談員が対応します。相談内容は秘密厳守であり、相談者の許可なく情報が外部に漏れることはありません。相談員は相談内容に応じて、適切なアドバイスや支援を提供します。たとえば加害者への注意喚起、関係者への聞き取り調査、和解の仲介などです。
相談窓口に相談するメリットは以下のとおりです。- 専門家によるアドバイスや支援を受けられる
- 問題解決に向けた具体的な方法を検討できる
- 精神的な負担を軽減できる
相談する際は「いつ」「どこで」「誰が」「どのような行為をしたのか」など、ハラスメントの内容を具体的に伝えることが重要です。可能であれば、メモや録音などの証拠を提示すると、よりスムーズな対応を受けられます。一人で抱え込まずに、まずは相談窓口に相談してみましょう。外部機関に相談する
アカハラを受けた際に相談できる外部機関には、以下のようなものがあります。大学や研究機関に所属している場合は、内部の相談窓口よりも、これらの外部機関に相談するほうが中立的な立場で対応してもらえる可能性があります。機関名 説明 各都道府県の労働局 労働問題全般に関する相談を受付。アカハラが労働問題に該当する場合相談できる 法テラス 法律に関する相談を受付。アカハラ問題に強い弁護士を紹介してもらうことも可能 文部科学省 大学や研究機関におけるハラスメントに関する相談窓口を設けている NPO法人(NPO NAAHなど) 大学や短期大学、高専、研究所など研究・教育活動の場およびそれに関連する施設に在学、在籍、勤務する人に対して、研究や教育活動の妨害、教育を受ける権利の侵害、差別待遇、いじめ、嫌がらせなどのハラスメントのない環境を確保するための事業を行っている
参考:法テラス トップページ
職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント
窓口の御案内:文部科学省
NPO NAAH まずは各機関のWebサイトを確認したり、電話で問い合わせたりしてみましょう。先述のとおり相談する際には「いつ」「どこで」「誰から」「どのようなアカハラを受けたのか」を具体的に説明できるように準備しておきましょう。可能であれば、証拠となる資料(録音データやメールなど)も用意しておくと、よりスムーズに相談を進められます。
外部機関への相談は、問題解決の糸口を見つけるための第一歩です。一人で抱え込まずに、積極的に相談するようにしましょう。弁護士に相談する
アカハラ問題が解決しない場合は、弁護士に相談する方法があります。弁護士に相談することで、以下のメリットが期待できます。メリット 説明 専門家の視点からのアドバイス アカハラ問題に精通した弁護士から、状況に応じた適切なアドバイスをもらえる 法的手段の検討 示談交渉や訴訟など、法的手段を用いた解決を目指せる 精神的な負担の軽減 専門家に相談することで、精神的な負担を軽減できる 大学との交渉 弁護士を通して大学と交渉することで、よりスムーズな解決を図れる
弁護士への相談は、以下のような流れで行います。- 1. 弁護士事務所を探す:まずは、アカハラ問題に詳しい弁護士事務所を探します。
- 2. 相談の予約:弁護士事務所に連絡を取り、相談の予約をします。
- 3. 相談の実施:弁護士に相談し、具体的な状況や希望を伝えます。
- 4. 委任契約:弁護士に依頼する場合、委任契約を結びます。
- 5. 大学との交渉または訴訟:弁護士が大学との交渉、または訴訟手続きを行います。
弁護士という専門家に相談することで、問題解決に向けてより具体的で効果的な対策を立てられるでしょう。アカハラの対策方法学生や教員などを守るためには、教育・研究機関全体でアカハラ対策を行う必要があります。アカハラの対策方法は以下のとおりです。- 相談窓口を設置する
- アカハラを調査するチームをつくる
- アカハラについて知ってもらう
- 外部機関と連携する
それぞれの方法を見ていきましょう。相談窓口を設置する
アカハラを防止するために、相談窓口の設置が重要です。相談しやすい環境を整備することで、被害の拡大を防ぎ早期解決を図れます。相談窓口を設置する際には、以下の点を考慮すると効果的です。項目 内容 独立性 大学や研究機関から独立した第三者機関の設置が望ましい 専門性 アカハラに関する専門知識を持つ担当者を配置することで、適切な対応が可能になる 秘密保持 相談者のプライバシー保護を徹底し、安心して相談できる環境を構築することが重要 アクセス 電話やメール、面談など、複数の相談方法を用意し相談しやすい環境をつくる 周知 相談窓口の設置場所や連絡先を広く周知することで、より多くの被害者が相談できるようになる
相談窓口は単に設置するだけではなく、適切に運用される必要があります。定期的な研修や外部機関との連携を通じて担当者のスキルアップを図り、相談体制の強化に努めましょう。
また、相談窓口の利用状況を分析して改善策を検討し、より効果的な運用につなげることが重要です。相談窓口の存在を広く周知することも被害の未然防止につながります。学内掲示板やWebサイト、学生・教職員向けメールなど、あらゆる手段を活用し、積極的に情報発信を行いましょう。アカハラを調査するチームをつくる
アカハラが発生した場合に備え、迅速かつ公正に調査を行うためのチームをつくることが大切です。大学や研究機関では、アカハラに対応するための専門チームを設置することで、被害の拡大を防ぎ適切に解決できます。
調査チームは、以下の点を考慮して構成すると効果的です。役割 構成員 選定理由 チームリーダー 学内外の法律専門家またはハラスメント対策に精通した人物 中立性・専門性 調査員 知識や経験があり、対象者との関係性が薄い大学関係者(教授、職員など) 事実関係の把握 記録担当 事務職員 記録の正確性 外部委員 弁護士 客観的な視点
調査チームの役割は以下のとおりです。- 事実関係の調査:関係者への聞き取りや証拠資料の収集を通して、アカハラ発生の有無や内容を正確に把握します。
- 報告書の作成:調査結果をまとめ、客観的な報告書を作成します。
- 再発防止策の提言:アカハラが発生した背景や原因を分析し、大学や研究機関全体での再発防止策を提案します。
調査チームは独立性と客観性を保ち、公正な調査を行うことが不可欠です。また、調査結果に基づき、適切な措置を講じることも重要です。これにより、アカハラのない健全な教育・研究環境を構築することに繋がります。アカハラについて知ってもらう
アカハラについて知ってもらう活動は、アカハラを防止するために非常に重要です。「アカハラとは何か」「どのような行為がアカハラにあたるのか」を理解することで、未然に防げます。大学や研究機関では、以下のような方法でアカハラについて周知することが有効です。方法 内容 研修やセミナーの実施 アカハラの定義や種類、具体的な事例などを学ぶ機会を設けることで、教職員や学生の理解を深められる ポスターやパンフレットの配布 アカハラの概要や相談窓口の情報を掲載した資料を配布することで、手軽に情報を得られるようにする Webサイトの掲載 大学や研究機関のWebサイトにアカハラに関する情報を掲載し、いつでもアクセスできるようにすることで、より多くの人に情
報を届けられる
また、アカハラが起きた場合の相談窓口や相談方法についても周知徹底することで、被害者が迅速に助けを求められるようにすることも大切です。
アカハラは被害者だけではなく、周囲の人々にも悪影響をおよぼします。アカハラを許さない雰囲気をつくり、早期発見・早期対応を促すためにも、周囲の人々への啓発活動も重要です。風通しの良い環境をつくることで、アカハラが発生しにくい組織文化を醸成できます。外部機関と連携する
アカハラを防止するには大学や研究機関などの内部だけではなく、外部機関との連携が重要です。外部機関と連携することで、より客観的な視点からアカハラ問題に対応できます。
連携する外部機関の例として、以下が挙げられます。- 厚生労働省
- 文部科学省
- 各都道府県の弁護士会 など
また外部機関と連携するメリットとして、以下のような点が挙げられます。- 専門家のアドバイスを受けられる
- 中立的な立場で対応してもらえる
- 問題解決のためのノウハウを提供してもらえる
- アカハラを隠ぺいしようとする動きを防げる
- 大学や研究機関の信頼性を高められる
外部機関との連携はアカハラ発生の予防、早期発見、適切な対応に役立ちます。大学や研究機関は、外部機関との連携体制を構築しておくことが重要です。組織サーベイを導入して、組織内のハラスメント対策を進めよう本記事では、教育現場や研究機関で起こるアカハラについて説明しましたが、職場ではパワハラやセクハラなどが起こる可能性があります。従業員を守るためにも、定期的に従業員のコンディションを把握する必要があります。
そこで活用できるのがミイダスの組織サーベイです。ミイダスの組織サーベイでは、毎月簡単なアンケートに回答してもらうことで以下の項目を把握できます。- 従業員やチームのコンディションやモチベーションはどうか
- ストレスを抱えているか
- 人間関係が良好か など
たとえハラスメントを受けていても、周りの人に相談するのはハードルが高いものです。組織サーベイを導入することで、表面上ではわかりにくい状況をスピーディーに察知でき、悩みを抱えている従業員にも手厚いサポートが実現できます。
ミイダスの組織サーベイを試してみるハラスメントについてよく理解して防止に努めよう本記事では、アカハラの意味や種類、受けた場合の対処法、教育・研究機関側の対策方法などを紹介しました。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。
教育・研究機関でアカハラが起こる要因には、教授や上司に権限が集中しやすかったり、閉鎖的な人間関係が原因で表面化しにくかったりすることが挙げられます。大切な学生や教員を守るためには、教育・研究機関が迅速に対応を行う必要があるのです。
また、ハラスメントは教育・研究機関だけではなく職場内でも起こるものです。従業員を守るためにも組織サーベイなどを導入して、従業員のコンディションを定期的に把握しましょう。
証拠にはさまざまな種類がありますが、客観的な証拠ほど説得力が増します。たとえば、録音データやメールのやり取りなどは有力な証拠となります。アカハラの内容によっては、目撃者の証言も有効です。
証拠の種類 | 具体例 | 詳細 |
録音データ | ICレコーダー、スマートフォンの録音機能 | 会話の記録 |
メール | 受信メール、送信メール | やり取りの記録 |
メモ | 会話の内容、日付、時間、場所など | 記憶が新しいうちに記録 |
写真 | 嫌がらせのメモ、破損した物品など | 状況の記録 |
目撃証言 | 同僚、友人、家族など | 第三者の証言 |
その他 | 大学の成績表、診断書など | 状況に応じて |
証拠を集めることは、アカハラ被害から身を守るための重要な第一歩です。慎重に証拠を集めましょう。
相談窓口ではアカハラに関する相談を受け付けており、専門の相談員が対応します。相談内容は秘密厳守であり、相談者の許可なく情報が外部に漏れることはありません。相談員は相談内容に応じて、適切なアドバイスや支援を提供します。たとえば加害者への注意喚起、関係者への聞き取り調査、和解の仲介などです。
相談窓口に相談するメリットは以下のとおりです。
機関名 | 説明 |
各都道府県の労働局 | 労働問題全般に関する相談を受付。アカハラが労働問題に該当する場合相談できる |
法テラス | 法律に関する相談を受付。アカハラ問題に強い弁護士を紹介してもらうことも可能 |
文部科学省 | 大学や研究機関におけるハラスメントに関する相談窓口を設けている |
NPO法人(NPO NAAHなど) | 大学や短期大学、高専、研究所など研究・教育活動の場およびそれに関連する施設に在学、在籍、勤務する人に対して、研究や教育活動の妨害、教育を受ける権利の侵害、差別待遇、いじめ、嫌がらせなどのハラスメントのない環境を確保するための事業を行っている |
職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント
窓口の御案内:文部科学省
NPO NAAH
外部機関への相談は、問題解決の糸口を見つけるための第一歩です。一人で抱え込まずに、積極的に相談するようにしましょう。
メリット | 説明 |
専門家の視点からのアドバイス | アカハラ問題に精通した弁護士から、状況に応じた適切なアドバイスをもらえる |
法的手段の検討 | 示談交渉や訴訟など、法的手段を用いた解決を目指せる |
精神的な負担の軽減 | 専門家に相談することで、精神的な負担を軽減できる |
大学との交渉 | 弁護士を通して大学と交渉することで、よりスムーズな解決を図れる |
学生や教員などを守るためには、教育・研究機関全体でアカハラ対策を行う必要があります。アカハラの対策方法は以下のとおりです。
- 相談窓口を設置する
- アカハラを調査するチームをつくる
- アカハラについて知ってもらう
- 外部機関と連携する
それぞれの方法を見ていきましょう。
相談窓口を設置する
アカハラを防止するために、相談窓口の設置が重要です。相談しやすい環境を整備することで、被害の拡大を防ぎ早期解決を図れます。相談窓口を設置する際には、以下の点を考慮すると効果的です。
項目 | 内容 |
独立性 | 大学や研究機関から独立した第三者機関の設置が望ましい |
専門性 | アカハラに関する専門知識を持つ担当者を配置することで、適切な対応が可能になる |
秘密保持 | 相談者のプライバシー保護を徹底し、安心して相談できる環境を構築することが重要 |
アクセス | 電話やメール、面談など、複数の相談方法を用意し相談しやすい環境をつくる |
周知 | 相談窓口の設置場所や連絡先を広く周知することで、より多くの被害者が相談できるようになる |
相談窓口は単に設置するだけではなく、適切に運用される必要があります。定期的な研修や外部機関との連携を通じて担当者のスキルアップを図り、相談体制の強化に努めましょう。
また、相談窓口の利用状況を分析して改善策を検討し、より効果的な運用につなげることが重要です。相談窓口の存在を広く周知することも被害の未然防止につながります。学内掲示板やWebサイト、学生・教職員向けメールなど、あらゆる手段を活用し、積極的に情報発信を行いましょう。
また、相談窓口の利用状況を分析して改善策を検討し、より効果的な運用につなげることが重要です。相談窓口の存在を広く周知することも被害の未然防止につながります。学内掲示板やWebサイト、学生・教職員向けメールなど、あらゆる手段を活用し、積極的に情報発信を行いましょう。
アカハラを調査するチームをつくる
アカハラが発生した場合に備え、迅速かつ公正に調査を行うためのチームをつくることが大切です。大学や研究機関では、アカハラに対応するための専門チームを設置することで、被害の拡大を防ぎ適切に解決できます。
調査チームは、以下の点を考慮して構成すると効果的です。
調査チームは、以下の点を考慮して構成すると効果的です。
役割 | 構成員 | 選定理由 |
チームリーダー | 学内外の法律専門家またはハラスメント対策に精通した人物 | 中立性・専門性 |
調査員 | 知識や経験があり、対象者との関係性が薄い大学関係者(教授、職員など) | 事実関係の把握 |
記録担当 | 事務職員 | 記録の正確性 |
外部委員 | 弁護士 | 客観的な視点 |
調査チームの役割は以下のとおりです。
- 事実関係の調査:関係者への聞き取りや証拠資料の収集を通して、アカハラ発生の有無や内容を正確に把握します。
- 報告書の作成:調査結果をまとめ、客観的な報告書を作成します。
- 再発防止策の提言:アカハラが発生した背景や原因を分析し、大学や研究機関全体での再発防止策を提案します。
調査チームは独立性と客観性を保ち、公正な調査を行うことが不可欠です。また、調査結果に基づき、適切な措置を講じることも重要です。これにより、アカハラのない健全な教育・研究環境を構築することに繋がります。
アカハラについて知ってもらう
アカハラについて知ってもらう活動は、アカハラを防止するために非常に重要です。「アカハラとは何か」「どのような行為がアカハラにあたるのか」を理解することで、未然に防げます。大学や研究機関では、以下のような方法でアカハラについて周知することが有効です。
方法 | 内容 |
研修やセミナーの実施 | アカハラの定義や種類、具体的な事例などを学ぶ機会を設けることで、教職員や学生の理解を深められる |
ポスターやパンフレットの配布 | アカハラの概要や相談窓口の情報を掲載した資料を配布することで、手軽に情報を得られるようにする |
Webサイトの掲載 | 大学や研究機関のWebサイトにアカハラに関する情報を掲載し、いつでもアクセスできるようにすることで、より多くの人に情 報を届けられる |
また、アカハラが起きた場合の相談窓口や相談方法についても周知徹底することで、被害者が迅速に助けを求められるようにすることも大切です。
アカハラは被害者だけではなく、周囲の人々にも悪影響をおよぼします。アカハラを許さない雰囲気をつくり、早期発見・早期対応を促すためにも、周囲の人々への啓発活動も重要です。風通しの良い環境をつくることで、アカハラが発生しにくい組織文化を醸成できます。
アカハラは被害者だけではなく、周囲の人々にも悪影響をおよぼします。アカハラを許さない雰囲気をつくり、早期発見・早期対応を促すためにも、周囲の人々への啓発活動も重要です。風通しの良い環境をつくることで、アカハラが発生しにくい組織文化を醸成できます。
外部機関と連携する
アカハラを防止するには大学や研究機関などの内部だけではなく、外部機関との連携が重要です。外部機関と連携することで、より客観的な視点からアカハラ問題に対応できます。
連携する外部機関の例として、以下が挙げられます。
連携する外部機関の例として、以下が挙げられます。
- 厚生労働省
- 文部科学省
- 各都道府県の弁護士会 など
また外部機関と連携するメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 専門家のアドバイスを受けられる
- 中立的な立場で対応してもらえる
- 問題解決のためのノウハウを提供してもらえる
- アカハラを隠ぺいしようとする動きを防げる
- 大学や研究機関の信頼性を高められる
外部機関との連携はアカハラ発生の予防、早期発見、適切な対応に役立ちます。大学や研究機関は、外部機関との連携体制を構築しておくことが重要です。
組織サーベイを導入して、組織内のハラスメント対策を進めよう本記事では、教育現場や研究機関で起こるアカハラについて説明しましたが、職場ではパワハラやセクハラなどが起こる可能性があります。従業員を守るためにも、定期的に従業員のコンディションを把握する必要があります。
そこで活用できるのがミイダスの組織サーベイです。ミイダスの組織サーベイでは、毎月簡単なアンケートに回答してもらうことで以下の項目を把握できます。- 従業員やチームのコンディションやモチベーションはどうか
- ストレスを抱えているか
- 人間関係が良好か など
たとえハラスメントを受けていても、周りの人に相談するのはハードルが高いものです。組織サーベイを導入することで、表面上ではわかりにくい状況をスピーディーに察知でき、悩みを抱えている従業員にも手厚いサポートが実現できます。
ミイダスの組織サーベイを試してみるハラスメントについてよく理解して防止に努めよう本記事では、アカハラの意味や種類、受けた場合の対処法、教育・研究機関側の対策方法などを紹介しました。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。
教育・研究機関でアカハラが起こる要因には、教授や上司に権限が集中しやすかったり、閉鎖的な人間関係が原因で表面化しにくかったりすることが挙げられます。大切な学生や教員を守るためには、教育・研究機関が迅速に対応を行う必要があるのです。
また、ハラスメントは教育・研究機関だけではなく職場内でも起こるものです。従業員を守るためにも組織サーベイなどを導入して、従業員のコンディションを定期的に把握しましょう。
そこで活用できるのがミイダスの組織サーベイです。ミイダスの組織サーベイでは、毎月簡単なアンケートに回答してもらうことで以下の項目を把握できます。
本記事では、アカハラの意味や種類、受けた場合の対処法、教育・研究機関側の対策方法などを紹介しました。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。
教育・研究機関でアカハラが起こる要因には、教授や上司に権限が集中しやすかったり、閉鎖的な人間関係が原因で表面化しにくかったりすることが挙げられます。大切な学生や教員を守るためには、教育・研究機関が迅速に対応を行う必要があるのです。
また、ハラスメントは教育・研究機関だけではなく職場内でも起こるものです。従業員を守るためにも組織サーベイなどを導入して、従業員のコンディションを定期的に把握しましょう。
アカハラとは、アカデミックハラスメントの略称で、教育・研究機関において教員や上司などが指導的立場を利用して、学生や研究員(部下)などに嫌がらせや迷惑行為を行うことです。
教育・研究機関でアカハラが起こる要因には、教授や上司に権限が集中しやすかったり、閉鎖的な人間関係が原因で表面化しにくかったりすることが挙げられます。大切な学生や教員を守るためには、教育・研究機関が迅速に対応を行う必要があるのです。
また、ハラスメントは教育・研究機関だけではなく職場内でも起こるものです。従業員を守るためにも組織サーベイなどを導入して、従業員のコンディションを定期的に把握しましょう。