社員一人ひとりの成長を加速させるには、マインドセット教育が不可欠です。マインドセットとは「心のあり方」や「心構え」のこと。
マインドセットは、ビジネスの成果に大きな影響を与えると言われています。そのため、近年では階層別にマインドセット研修を実施したり、組織風土を変革したりする企業が増えているのです。
この記事では、そもそもマインドセットとは何か、その定義を解説するとともに、マインドセットを変える方法などを解説します。
「社員のコンディションを把握したい」「離職の兆候にいち早く気づきたい」とお悩みの方向けにミイダスでは、社員のコンディションを把握する方法を解説した資料をご用意しています。コンディションに関するアンケート項目も公開していますので、ぜひご活用ください。
マインドセットは、ビジネスの成果に大きな影響を与えると言われています。そのため、近年では階層別にマインドセット研修を実施したり、組織風土を変革したりする企業が増えているのです。
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▼この記事でわかること
マインドセットとはまず、マインドセットの定義や意味について解説します。マインドセットの定義・意味
マインドセットとは、経験や価値観に基づく考え方や枠組みのことです。「心のあり方」「心構え」とも言い換えられます。
マインドセットは個人だけでなく、企業や組織にも存在します。企業のマインドセットとは、いわゆる「企業文化」「企業風土」のことです。
企業のマインドセットは下記要素をもとに構成されています。- 経営理念
- 経営方針
- 事業特性
- 企業戦略
- 企業が経験してきた出来事 など
時代に左右されないオーソドックスな商品を扱う会社があれば、常にトレンドアイテムを取り揃える会社もあります。トップダウン型の経営を伝統とする企業があれば、ボトムアップで現場の意見を柔軟に取り入れる企業もあるものです。
これらの違いは企業が持つマインドセットの違いで生まれます。そのためマインドセットは、ビジネスの成果に大きな影響を与えると言えるのです。
企業のマインドセットである経営理念やクレドに関しては下記の記事でより詳しく解説しています。
【関連記事:経営理念とは?意味や重要性、作り方、有名企業の事例を紹介】
【関連記事:クレドとは?作り方やメリット、注意点、実践方法をわかりやすく解説】マインドとマインドセットの違い
似た意味合いを持つ「マインド(mind)」と「マインドセット(mindset)」の違いを見ていきましょう。辞書には以下のように定義されています。マインド【mind】:心・精神・意識
引用:マインド(mind) | goo辞書
マインドセット【mind-set】:ものの見方。物事を判断したり行動したりする際に基準とする考え方。
引用:マインドセット(mindset)| goo辞書マインドは人の心や感情そのものを指し、マインドセットは考え方や態度といった意味合いを持ちます。
英文で比較するとその違いがより明確に理解できるでしょう。
mindの使い方は下記の通りです。- change my mind:気が変わる
- lose my mind:正気を失う
- make up my mind:決心する など
mindsetの使い方は下記の通りです。- I want to change the mindset of employees.:私は従業員のマインドを変えたい
- I try to keep a positive mindset:前向きな考え方を保とうと努めている
ビジネスシーンにおけるマインドセットは「成果を出すための心構え」といった意味でも用いられます。マインドセットの使い方・例文
マインドセットという言葉は以下のように用いられます。- 社員のマインドセットを変えたい
- 成功者のマインドセットを解説した自己啓発本が飛ぶように売れている
- 業績を伸ばすには社員のマインドセット改革が鍵を握っている など
「変わる」など受動的な心の動きや気持ちそのものをあらわす「マインド」に対し、マインドセットは「変える」「改革する」など、能動的・主体的に変化させられる対象だと言えます。そのため、経営を推し進めるために、社員教育を通じて一人ひとりのマインドセットを変化させようとする流れがあると考えられます。心理学から見るマインドセットの種類スタンフォード大学心理学教授 キャロル・S・ドゥエック氏によると、マインドセットは以下2種類に分類されます。- グロースマインドセット(成長マインドセット)
- フィックストマインドセット(固定マインドセット)
ほとんどの人が両方のマインドセットを持ち合わせており、自身が置かれた状況によって変わります。自分の意思で変えるのも可能です。グロースマインドセット(成長マインドセット)
成長マインドセットとは「人は努力次第でいくらでも成長できる」という考え方のこと。成長マインドセットの人は、失敗や恥を恐れません。
自信を持って挑戦し、結果そのものよりも過程における成長に価値をおいています。いかなる試練も成長のチャンスへと変えていけるのが成長マインドセットです。フィックストマインドセット(固定マインドセット)
固定マインドセットとは「努力では何も変えられない」と思い込む心の状態を指します。「頭が悪いから、いくら勉強しても無駄だ」、「運動が苦手だから、レギュラーにはなれない」といった考え方が固定マインドセットの例です。
固定マインドセットを持つと、失敗を恐れて萎縮し、成長の可能性を疑ってしまいます。自分の才能を過小評価するあまり、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。
心理学者 キャロル・S・ドゥエック氏の研究結果によると、努力で能力を伸ばせると信じている人のほうが、より大きな結果を出しています。これは20年にわたる研究で得た同氏の結論です。
そのため固定マインドセットから成長マインドセットへ意識的にシフトすることが、社員の成長を促す上で欠かせないと言えるのです。
固定マインドセットと成長マインドセットとでは、下表のように捉え方が大きく変わります。成長マインドセットのほうが前向きに取り組める様子がわかるでしょう。固定マインドセット 対象 成長マインドセット できればチャレンジしたくない 挑戦 新しいことにチャレンジしたい 壁にぶつかるとすぐに諦める 障害 壁にぶつかっても耐える 努力は無駄だ・忌まわしい 努力 努力は何かを得るために欠かせない ネガティブな意見は無視する 批判 批判から真摯に学ぶ 他人の成功を脅威に感じる 他人の成功 他人の成功から学びや気づきを得る
参考:キャロル・S・ドゥエック著・今西康子翻訳『MINDSET マインドセット「やればできる!」の研究』(草思社、2016年)347ページの図を参考に再構成マインドセット改革が企業の成長を促進する社員のマインドセットは、企業の生産性向上に大きな影響を与えます。成長マインドセットの人は、モチベーション高く業務に臨むからです。
前向きに努力できるため、難易度の高い仕事に挑戦したり、失敗を成長の糧にしたりと、主体的に業務に励めます。他人の成功をただ羨むのでなく、「どのような努力をしたのか」と相手から学ぼうとするため、互いに学び合う空気感が社内の雰囲気を明るくするでしょう。
一方、能力を固定的に考える固定マインドセットの世界では、つまずきを「失敗」とみなしがちです。努力を怠ってしまうため、成長も停滞してしまいます。
大きな結果を出す人は皆、努力を信じているものです。「努力で変えられる」「やればできる」と信じている人は行動し続けられますが、努力を疑う人はすぐに足を止めてしまいます。
そのため「人は変われる」という信念を根底とした「成長マインドセット」は、社員の成長をもたらし、ひいては組織の成長にもつながっていくと言えるでしょう。
会社の成長には組織力を強化することも求められます。下記の記事では組織力強化の方法について詳しく解説しています。
【関連記事:組織力強化は会社の成長に必要不可欠|5つの強化法と成功事例を解説】マインドセット変革に取り組み成功した企業の事例社内のマインドセット変革に取り組んだ結果、大きな成果を挙げた企業の事例を見ていきましょう。ここで取り上げるのは、マイクロソフトの例です。
世界トップレベルの影響力を持つマイクロソフトにも、技術革新の速度に追いつけず苦戦していた時代がありました。WindowsやOfficeのような製品に依存し、急速に成長するスマートフォン市場などで大きな後れを取っていたのです。
2014年に就任したCEO サティア・ナデラは、状況を変える最初の取り組みとして「組織文化変革」を実施。この変革がやがて同社を1兆ドル企業へと導きました。
サティア・ナデラが行ったのは、ミッションの再定義とカルチャーの浸透。マイクロソフトでは、成長マインドセットに基づいて、know it all(すべてを知っている)という硬直的な考え方から、learn it all(すべてを学ぶ)へと意識改革が行われました。
社員一人ひとりが難題に立ち向かい、乗り越えようとするマインドセットを持つことによって、個人も会社も成長できるとサティアは考えたわけです。
成長マインドセットを企業文化として根づかせるために、成長マインドセットを実践する社員を表彰し、自らも実践することによって会社の文化を変えることに力を注ぎました。
サティア・ナデラ自身の実践として象徴的なのが、役員会議の場におけるサティア・ナデラの発言です。会議では市場投入されて間もなかったクラウドサービス「Azure(アジュール)」のマーケットシェア率が議題に。
マーケットシェア率は当時5%以下。あまりに低い数値に、役員は当初サティア・ナデラに怒られると考えていたそうです。
しかしその数値を見たサティア・ナデラが言った一言は、役員が想像するものとは違っていました。彼は「まだ95%も伸びしろがある」と言ったのです。
サティア・ナデラの言葉から会議の雰囲気が一変。
その後、前向きにどんどん新しい取り組みを実施するようになり、今ではAzureはマイクロソフトにおける最も大きな売上と成長している部門にまで成長しています。
マイクロソフトにおいて「成長マインドセット」は、社内で繰り返し使われる言葉になり、あらゆる施策やサービスがそれに基づいているかを軸に考えられていると言います。
困難な状況も心のあり方一つで、いかようにも変えていけることがわかる事例と言えるでしょう。成長マインドセットへ導く5つの方法それでは、固定マインドセットから成長マインドセットに変えるには、具体的にどのように社員に働きかければ良いのでしょう。成長マインドセットへ導くポイントは以下5つあります。- 努力で成長できると確信する(させる)
- 定期的に自分のマインドセットを見つめ直す
- ポジティブマインドを意識的に保つ
- 目標を言語化し行動に移す
- 結果よりもプロセスを評価する
それぞれ見ていきましょう。努力で成長できると確信する(させる)
固定マインドセットの人は「努力しても自分の能力は変わらない」と思い込んでいるものです。成長マインドセットへ変えるには、固定マインドセットの人が努力で成長できることを信じる必要があります。
心理学者 キャロル・S・ドゥエックは、自著『マインドセット「やればできる」の研究』のなかで、勉強嫌いな子どもに以下のように説明し、努力で成長できることを訴えたそうです。「人間の脳はまだ神秘に包まれており、知能や脳の働きについてはわかっていないことがたくさんあります。知能と言うと、人間には頭の良い人、普通の人、悪い人がいて、一生そのままだと思っている人が大勢いますが、最近の研究ではそうではないことがわかってきました、脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。新しいことを学ぶと脳が成長して、頭が良くなっていくことが科学的に証明されています。」「あなたは自分の脳の世話係なのよ。正しい使い方をすれば、脳の成長を助けてやることができるわ。」このように繰り返し励ますなかで、子どもの態度が一変。勉強に対してまるでやる気がなく、宿題すらしなかったその子が懸命に勉強に励むようになり、成績が向上したと言います。
子どもが努力次第で成長できることを指導者が心から信じ、子どもにも信じさせた結果、このような結果を導いたと言えるでしょう。
部下指導においても同じことが言えます。努力次第で成長できることを、人事担当者や上司が信じると同時に、いかに部下に訴えるかが大切です。繰り返し励ますことも人材育成の上では欠かせません。定期的に自分のマインドセットを見つめ直す
自分の考え方や思考の癖を意識的に見つめ直すのも大切です。自分の状況を客観的に認識すると、変化のきっかけを生み出しやすくなります。
自分のマインドセットを客観的に知るには、下記の方法が効果的です。- 日記をつける
- マインドマップを書く
- アセスメントツールを活用する など
日記もマインドマップも、思考をアウトプットする点で共通しています。マインドマップとは、頭の中で考えていることを図式にして可視化する思考法です。思考を整理したり、俯瞰的に思考を見たりすることで、より気づきを得やすくなるでしょう。
アセスメントツールとは、客観的な基準で対象者を評価するツールのこと。診断結果を通して自分を見つめ直すのに効果的です。
知らず知らずのうちに固定マインドセットに陥っている場合もあるものです。定期的に自分のマインドセットを見つめ直すことで、成長マインドセットへよりシフトしやすくなるでしょう。
ミイダスでは、自身でも気づけない思考の癖を客観的に分析するツール「バイアス診断ゲーム」を提供しています。まずは無料トライアルをお試しください。ポジティブマインドを意識的に保つ
意識的に心をポジティブに保つ努力も必要です。常に意識しなければ、知らず知らずのうちに固定マインドセットに戻ってしまいます。
仮に固定マインドセットに戻っても、心の声を変えるだけで、成長マインドセットに切り替えるきっかけになります。たとえば、否定的な考えが浮かんだ場合には、以下のように「まだ」という言葉を加えると、ポジティブに捉えやすくなるでしょう。- 自分にはできない→まだ自分にはできない
- 挑戦するのが怖い→まだ挑戦するのが怖い
- やりたいことがない→まだやりたいことがない
また、仮に失敗しても、嫉妬心や自己嫌悪に支配されてはいけません。改善方法を探ることに焦点を当てる意識も大切です。目標を言語化し行動に移す
ポジティブマインドを意識するばかりでなく、実際に行動に移しましょう。目標を言語化し行動に移せるようになると、目標に向かう充実感が自信になります。
その中で小さな成功体験を積み重ねることも大切です。目標を細分化し、一つひとつクリアする中で成長の確かな手応えを感じられるでしょう。結果よりもプロセスを評価する
結果よりもプロセスや行動を評価しましょう。どれほど小さな成功でも、自分で自分を称えるのが大切です。
成長マインドセットの人は、結果よりもその過程における成長に目を向けているものです。一方、固定マインドセットの人は成長より結果が全てだと考えてしまいがちです。
思うような結果が出なくても、成長できたポイントに着目し、さらなる前進を目指すほうが次につなげやすくなります。
他者に対しても同様にプロセスを褒めましょう。社内にポジティブな空気感が醸成されます。互いに認め合う意識が大切です。
下記の記事では、他者を賞賛する重要性について詳しく解説しています。
【関連記事:成長実感とは?実感を高める5つのマネジメント法と効果とは?】階層別に求められるマインドセットとは求められるマインドセットは、社内での役職や役割に応じて変わります。入社時や昇進・昇格時といった節目にマインドセット研修を行うと、新しい立場でスタートする際の一助となるでしょう。
階層別に求められるマインドセットについて解説します。新入社員|不安を解消し自信を醸成させる働きかけを
学生気分から抜け出し、プロとして顧客と接するマインドセットを身につける必要があります。お客様からお金をいただきサービスを提供する責任の重みを知らなければなりません。
とはいえ、不慣れなことばかりで不安を抱えやすい新入社員に、頭ごなしに「プロ意識を持とう」と伝えるだけでは、逆にプレッシャーになってしまいます。人事部は新入社員が抱える不安を解消し、萎縮せずにチャレンジできる成長マインドセットを育てることが大切です。
成長意欲を引き出すには、具体的に以下の順で働きかけるのをおすすめします。1. 新入社員の不安に耳を傾ける (不安の解消)
2. 成功体験を積み重ねる機会を増やす(自信の醸成)
3. 努力すればこうなれるといった体験談を先輩社員が話す(成長意欲の醸成)先輩社員が自らの体験談を新入社員と共有するのも、成長意欲の醸成に効果的です。新入社員当時に抱えていた不安をどのように乗り越えていったかを、等身大の姿を伝えていくと新入社員の希望になります。
「自分にもできるかもしれない」と思わせるのがポイントです。上記の順で成長マインドセットを育てる働きかけをしましょう。中堅社員|次のステージを目指してさらなる挑戦を
中堅社員とは、入社3年目以降で係長・課長などといった役職についていない社員を指します。基礎的な知識やスキルを習得し、ある程度、自分一人で業務を完遂できる能力と責任を持つのが特徴です。
業務に慣れてマンネリ化しがちな面もあります。そのため、次のステージに向けてさらなる挑戦を促すことも求められるでしょう。中堅社員に求められるマインドセットは例として以下の通りです。- 管理職を補佐し後輩をリードする
- 主体性を発揮して業務に取り組む
- チームの中核として業務を担う
- 周囲の話に耳を傾ける など
中堅社員向けの研修を行う企業は少ないものです。スキルがある程度身についている分、教育が手薄になりがちですが、いずれ組織の中核を担う人材群でもあります。
十分な教育を施し、企業の成長につなげましょう。管理職|一段高い視座を持って柔軟な対応を
管理職になると、プレイヤーとして活躍していたときよりも、一段高い視座を持つことが求められます。一人で成果を上げるのではなく、チーム全体としてどうすれば成果が出るのかを考えなければなりません。
管理職に求められるマインドセットは具体的に以下の通りです。- 部下を鼓舞し、目標達成に向けて導くリーダーシップ力
- 変化に柔軟に対応しながら、組織の発展につなげる思考力
- 部下や関係者との建設的な対話を通じて、良好な人間関係を築くコミュニケーション能力 など
メンバーが固定マインドセットに陥っている場合には、適切なタイミングでフォローする姿勢も管理職には求められます。部下が思うような成果を上げなくても、過程に目を向けて褒めるといったマネジメント力も必要でしょう。
階層別の人材育成のポイントについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事:初めての人材育成|担当者に求められるスキルと基礎知識を解説】
【関連記事:管理職の役割とは?求められるスキルや管理職候補を育成する流れ】
【関連記事:人材育成の課題とは?5つの解決策と成功事例を解説】人材育成におけるマインドセットの注意点マインドセット教育において注意したいのは、根気強く社員の変化を待つこと。マインドセットはそう簡単には変わりません。
多くの経験や知識、環境などから形成してきたマインドセットを変化させるのは、時間がかかります。心理学者 キャロル・S・ドゥエックは次のように述べています。
「マインドセットは小手先のテクニックで変えられるものではない。物事の見方が変化するということは、ものごとの見方が根底から変化することである。」
「変化が見られるや否や、努力をやめてしまうこともあるだろうが、小手先の努力で変わるものではない。」
「成長するためには十分な時間と努力と支え合いが欠かせない。」
無理に変えようとすると、相手は聞く耳を持たなくなってしまいます。時間をかけて根気強く進めましょう。成長マインドセットへシフトして、成長を加速化させようマインドセットとは「心のあり方」や「心構え」のことです。マインドセットには、固定マインドセットと成長マインドセットの2種類があり、社員の成長を促すには、成長マインドセットへと導く取り組みが求められます。
成長マインドセットに変わると、以下のようなメリットを享受できるでしょう。- 仕事に対するモチベーションが向上する
- 失敗を成長の機会と捉えられるようになる
- 社内の雰囲気が明るくなる
- 社内に新しいことへの挑戦を喚起する流れが醸成されるなど
社員のマインドセットを成長マインドセットへ導くには、定期的に自分のマインドセットを見つめ直す機会を設けたり、プロセスを評価したりといった働きかけが効果的です。
マインドセットは一朝一夕で変えられるものではありません。じっくり時間をかける必要があります。しかしマインドセット変革への地道な努力が社員の成長を促し、やがて企業の発展へとつながるでしょう。マインドセット変革は現状を知ることから始まる|現状把握にミイダスのアセスメントツール成長マインドセットへ変えるには、自分のマインドセットの傾向を客観的に知るのが大切です。傾向を知るだけでも、成長マインドセットへシフトしやすくなります。
知らず知らずのうちに固定マインドセットでいると、ミスや困難から目をそらし、人にどう見られるかばかりを気にして萎縮してしまいます。成長マインドセットにシフトできれば、ミスをしてもそれを受け止め、問題解決に取り組めるようになるでしょう。
自身のマインドセットを客観的に把握するには、アセスメントツールの活用がおすすめです。自分でも気づいていない面を自分で深く気づくきっかけになります。
ここではミイダスで提供している以下のアセスメントツールや講座をご紹介します。- コンピテンシー診断
- バイアス診断ゲーム
- 活躍ラーニング
それぞれご紹介します。思考や行動の特性を可視化する「コンピテンシー診断」
コンピテンシー診断とは、個人の思考性や行動特性を数値化し分析するツールです。画面に表示される質問に答えていくだけで、以下の項目について自己分析できます。- マネジメント資質
- 自分の個性・パーソナリティ
- ストレス要因
- 職務適性
- 相性の良い上司・部下のタイプ
マインドセット研修前に対象者にコンピテンシー診断を受験させるのも良いでしょう。診断結果をもとに自分を客観視させ、成長マインドセットへどのようにシフトすれば良いかを伝えられれば、より研修の効果を高められます。思考の癖を炙り出す「バイアス診断ゲーム」
バイアス診断ゲームは認知バイアスを測定するツールです。自分では気づけない「意思決定の癖」を炙り出します。
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などを頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向のことです。自分の認知バイアスを把握できれば、認知バイアスに左右されそうなときにそれに気づいて対応できるでしょう。
設問にゲーム感覚で直感的に応えるだけで22項目の認知バイアスを分析できます。所要時間は40分ほどかかりますが、中断して後日再開するのも可能です。
スマホからも診断できるため、スキマ時間を活用した受検もできるでしょう。認知バイアスをうまくコントロールするためのアドバイスをもらえるため、具体的にどのように自身の認知バイアスを制御すれば良いかがわかります。
診断は無料。ミイダスへのアカウント登録後に診断できるため、お気軽にお試しください。多彩なコンテンツで学びを深める「活躍ラーニング」
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームで自分の傾向を掴んだら、次に知りたいのは具体的な対処法です。ミイダスが提供する活躍ラーニングでは、一人ひとりのスキルと特性に合った講座を多数取り揃えています。
取り扱うのは以下の講座です。全部で200種類の動画コンテンツを取り揃えています。- ビジネス研修講座
- コンピテンシー活用講座
- バイアス診断ゲーム研修講座
ビジネス研修講座では、階層別に使えるビジネスノウハウを解説しています。その数なんと150講座を展開中。理解度テストつきなので、学んだ内容の定着度を確認することも可能です。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームの結果に対応した講座も揃っており、診断結果スコアの高低に合わせて講座選択できるようになっています。1本あたり25分程度でコンパクトに学べるため、通勤や休憩時といった隙間時間に視聴も可能です。
コンピテンシー活用講座では、ストレス要因別の対処法やタイプ別に上司との適切なコミュニケーション方法などを解説しています。
バイアス診断ゲーム研修講座では、猫師匠というキャラクターと楽しく対話形式で学べるのが特徴的。バイアス診断ゲームの診断項目21項目別に受講できるため、自分の傾向に合わせて講座選択できるでしょう。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームは無料でお試しいただけます。
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マインドセットは個人だけでなく、企業や組織にも存在します。企業のマインドセットとは、いわゆる「企業文化」「企業風土」のことです。
企業のマインドセットは下記要素をもとに構成されています。
これらの違いは企業が持つマインドセットの違いで生まれます。そのためマインドセットは、ビジネスの成果に大きな影響を与えると言えるのです。
企業のマインドセットである経営理念やクレドに関しては下記の記事でより詳しく解説しています。
【関連記事:経営理念とは?意味や重要性、作り方、有名企業の事例を紹介】
【関連記事:クレドとは?作り方やメリット、注意点、実践方法をわかりやすく解説】
引用:マインド(mind) | goo辞書
マインドセット【mind-set】:ものの見方。物事を判断したり行動したりする際に基準とする考え方。
引用:マインドセット(mindset)| goo辞書
英文で比較するとその違いがより明確に理解できるでしょう。
mindの使い方は下記の通りです。
スタンフォード大学心理学教授 キャロル・S・ドゥエック氏によると、マインドセットは以下2種類に分類されます。
- グロースマインドセット(成長マインドセット)
- フィックストマインドセット(固定マインドセット)
ほとんどの人が両方のマインドセットを持ち合わせており、自身が置かれた状況によって変わります。自分の意思で変えるのも可能です。
グロースマインドセット(成長マインドセット)
成長マインドセットとは「人は努力次第でいくらでも成長できる」という考え方のこと。成長マインドセットの人は、失敗や恥を恐れません。
自信を持って挑戦し、結果そのものよりも過程における成長に価値をおいています。いかなる試練も成長のチャンスへと変えていけるのが成長マインドセットです。
自信を持って挑戦し、結果そのものよりも過程における成長に価値をおいています。いかなる試練も成長のチャンスへと変えていけるのが成長マインドセットです。
フィックストマインドセット(固定マインドセット)
固定マインドセットとは「努力では何も変えられない」と思い込む心の状態を指します。「頭が悪いから、いくら勉強しても無駄だ」、「運動が苦手だから、レギュラーにはなれない」といった考え方が固定マインドセットの例です。
固定マインドセットを持つと、失敗を恐れて萎縮し、成長の可能性を疑ってしまいます。自分の才能を過小評価するあまり、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。
心理学者 キャロル・S・ドゥエック氏の研究結果によると、努力で能力を伸ばせると信じている人のほうが、より大きな結果を出しています。これは20年にわたる研究で得た同氏の結論です。
そのため固定マインドセットから成長マインドセットへ意識的にシフトすることが、社員の成長を促す上で欠かせないと言えるのです。
固定マインドセットと成長マインドセットとでは、下表のように捉え方が大きく変わります。成長マインドセットのほうが前向きに取り組める様子がわかるでしょう。
固定マインドセットを持つと、失敗を恐れて萎縮し、成長の可能性を疑ってしまいます。自分の才能を過小評価するあまり、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。
心理学者 キャロル・S・ドゥエック氏の研究結果によると、努力で能力を伸ばせると信じている人のほうが、より大きな結果を出しています。これは20年にわたる研究で得た同氏の結論です。
そのため固定マインドセットから成長マインドセットへ意識的にシフトすることが、社員の成長を促す上で欠かせないと言えるのです。
固定マインドセットと成長マインドセットとでは、下表のように捉え方が大きく変わります。成長マインドセットのほうが前向きに取り組める様子がわかるでしょう。
固定マインドセット | 対象 | 成長マインドセット |
---|---|---|
できればチャレンジしたくない | 挑戦 | 新しいことにチャレンジしたい |
壁にぶつかるとすぐに諦める | 障害 | 壁にぶつかっても耐える |
努力は無駄だ・忌まわしい | 努力 | 努力は何かを得るために欠かせない |
ネガティブな意見は無視する | 批判 | 批判から真摯に学ぶ |
他人の成功を脅威に感じる | 他人の成功 | 他人の成功から学びや気づきを得る |
参考:キャロル・S・ドゥエック著・今西康子翻訳『MINDSET マインドセット「やればできる!」の研究』(草思社、2016年)347ページの図を参考に再構成
マインドセット改革が企業の成長を促進する社員のマインドセットは、企業の生産性向上に大きな影響を与えます。成長マインドセットの人は、モチベーション高く業務に臨むからです。
前向きに努力できるため、難易度の高い仕事に挑戦したり、失敗を成長の糧にしたりと、主体的に業務に励めます。他人の成功をただ羨むのでなく、「どのような努力をしたのか」と相手から学ぼうとするため、互いに学び合う空気感が社内の雰囲気を明るくするでしょう。
一方、能力を固定的に考える固定マインドセットの世界では、つまずきを「失敗」とみなしがちです。努力を怠ってしまうため、成長も停滞してしまいます。
大きな結果を出す人は皆、努力を信じているものです。「努力で変えられる」「やればできる」と信じている人は行動し続けられますが、努力を疑う人はすぐに足を止めてしまいます。
そのため「人は変われる」という信念を根底とした「成長マインドセット」は、社員の成長をもたらし、ひいては組織の成長にもつながっていくと言えるでしょう。
会社の成長には組織力を強化することも求められます。下記の記事では組織力強化の方法について詳しく解説しています。
【関連記事:組織力強化は会社の成長に必要不可欠|5つの強化法と成功事例を解説】マインドセット変革に取り組み成功した企業の事例社内のマインドセット変革に取り組んだ結果、大きな成果を挙げた企業の事例を見ていきましょう。ここで取り上げるのは、マイクロソフトの例です。
世界トップレベルの影響力を持つマイクロソフトにも、技術革新の速度に追いつけず苦戦していた時代がありました。WindowsやOfficeのような製品に依存し、急速に成長するスマートフォン市場などで大きな後れを取っていたのです。
2014年に就任したCEO サティア・ナデラは、状況を変える最初の取り組みとして「組織文化変革」を実施。この変革がやがて同社を1兆ドル企業へと導きました。
サティア・ナデラが行ったのは、ミッションの再定義とカルチャーの浸透。マイクロソフトでは、成長マインドセットに基づいて、know it all(すべてを知っている)という硬直的な考え方から、learn it all(すべてを学ぶ)へと意識改革が行われました。
社員一人ひとりが難題に立ち向かい、乗り越えようとするマインドセットを持つことによって、個人も会社も成長できるとサティアは考えたわけです。
成長マインドセットを企業文化として根づかせるために、成長マインドセットを実践する社員を表彰し、自らも実践することによって会社の文化を変えることに力を注ぎました。
サティア・ナデラ自身の実践として象徴的なのが、役員会議の場におけるサティア・ナデラの発言です。会議では市場投入されて間もなかったクラウドサービス「Azure(アジュール)」のマーケットシェア率が議題に。
マーケットシェア率は当時5%以下。あまりに低い数値に、役員は当初サティア・ナデラに怒られると考えていたそうです。
しかしその数値を見たサティア・ナデラが言った一言は、役員が想像するものとは違っていました。彼は「まだ95%も伸びしろがある」と言ったのです。
サティア・ナデラの言葉から会議の雰囲気が一変。
その後、前向きにどんどん新しい取り組みを実施するようになり、今ではAzureはマイクロソフトにおける最も大きな売上と成長している部門にまで成長しています。
マイクロソフトにおいて「成長マインドセット」は、社内で繰り返し使われる言葉になり、あらゆる施策やサービスがそれに基づいているかを軸に考えられていると言います。
困難な状況も心のあり方一つで、いかようにも変えていけることがわかる事例と言えるでしょう。成長マインドセットへ導く5つの方法それでは、固定マインドセットから成長マインドセットに変えるには、具体的にどのように社員に働きかければ良いのでしょう。成長マインドセットへ導くポイントは以下5つあります。- 努力で成長できると確信する(させる)
- 定期的に自分のマインドセットを見つめ直す
- ポジティブマインドを意識的に保つ
- 目標を言語化し行動に移す
- 結果よりもプロセスを評価する
それぞれ見ていきましょう。努力で成長できると確信する(させる)
固定マインドセットの人は「努力しても自分の能力は変わらない」と思い込んでいるものです。成長マインドセットへ変えるには、固定マインドセットの人が努力で成長できることを信じる必要があります。
心理学者 キャロル・S・ドゥエックは、自著『マインドセット「やればできる」の研究』のなかで、勉強嫌いな子どもに以下のように説明し、努力で成長できることを訴えたそうです。「人間の脳はまだ神秘に包まれており、知能や脳の働きについてはわかっていないことがたくさんあります。知能と言うと、人間には頭の良い人、普通の人、悪い人がいて、一生そのままだと思っている人が大勢いますが、最近の研究ではそうではないことがわかってきました、脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。新しいことを学ぶと脳が成長して、頭が良くなっていくことが科学的に証明されています。」「あなたは自分の脳の世話係なのよ。正しい使い方をすれば、脳の成長を助けてやることができるわ。」このように繰り返し励ますなかで、子どもの態度が一変。勉強に対してまるでやる気がなく、宿題すらしなかったその子が懸命に勉強に励むようになり、成績が向上したと言います。
子どもが努力次第で成長できることを指導者が心から信じ、子どもにも信じさせた結果、このような結果を導いたと言えるでしょう。
部下指導においても同じことが言えます。努力次第で成長できることを、人事担当者や上司が信じると同時に、いかに部下に訴えるかが大切です。繰り返し励ますことも人材育成の上では欠かせません。定期的に自分のマインドセットを見つめ直す
自分の考え方や思考の癖を意識的に見つめ直すのも大切です。自分の状況を客観的に認識すると、変化のきっかけを生み出しやすくなります。
自分のマインドセットを客観的に知るには、下記の方法が効果的です。- 日記をつける
- マインドマップを書く
- アセスメントツールを活用する など
日記もマインドマップも、思考をアウトプットする点で共通しています。マインドマップとは、頭の中で考えていることを図式にして可視化する思考法です。思考を整理したり、俯瞰的に思考を見たりすることで、より気づきを得やすくなるでしょう。
アセスメントツールとは、客観的な基準で対象者を評価するツールのこと。診断結果を通して自分を見つめ直すのに効果的です。
知らず知らずのうちに固定マインドセットに陥っている場合もあるものです。定期的に自分のマインドセットを見つめ直すことで、成長マインドセットへよりシフトしやすくなるでしょう。
ミイダスでは、自身でも気づけない思考の癖を客観的に分析するツール「バイアス診断ゲーム」を提供しています。まずは無料トライアルをお試しください。ポジティブマインドを意識的に保つ
意識的に心をポジティブに保つ努力も必要です。常に意識しなければ、知らず知らずのうちに固定マインドセットに戻ってしまいます。
仮に固定マインドセットに戻っても、心の声を変えるだけで、成長マインドセットに切り替えるきっかけになります。たとえば、否定的な考えが浮かんだ場合には、以下のように「まだ」という言葉を加えると、ポジティブに捉えやすくなるでしょう。- 自分にはできない→まだ自分にはできない
- 挑戦するのが怖い→まだ挑戦するのが怖い
- やりたいことがない→まだやりたいことがない
また、仮に失敗しても、嫉妬心や自己嫌悪に支配されてはいけません。改善方法を探ることに焦点を当てる意識も大切です。目標を言語化し行動に移す
ポジティブマインドを意識するばかりでなく、実際に行動に移しましょう。目標を言語化し行動に移せるようになると、目標に向かう充実感が自信になります。
その中で小さな成功体験を積み重ねることも大切です。目標を細分化し、一つひとつクリアする中で成長の確かな手応えを感じられるでしょう。結果よりもプロセスを評価する
結果よりもプロセスや行動を評価しましょう。どれほど小さな成功でも、自分で自分を称えるのが大切です。
成長マインドセットの人は、結果よりもその過程における成長に目を向けているものです。一方、固定マインドセットの人は成長より結果が全てだと考えてしまいがちです。
思うような結果が出なくても、成長できたポイントに着目し、さらなる前進を目指すほうが次につなげやすくなります。
他者に対しても同様にプロセスを褒めましょう。社内にポジティブな空気感が醸成されます。互いに認め合う意識が大切です。
下記の記事では、他者を賞賛する重要性について詳しく解説しています。
【関連記事:成長実感とは?実感を高める5つのマネジメント法と効果とは?】階層別に求められるマインドセットとは求められるマインドセットは、社内での役職や役割に応じて変わります。入社時や昇進・昇格時といった節目にマインドセット研修を行うと、新しい立場でスタートする際の一助となるでしょう。
階層別に求められるマインドセットについて解説します。新入社員|不安を解消し自信を醸成させる働きかけを
学生気分から抜け出し、プロとして顧客と接するマインドセットを身につける必要があります。お客様からお金をいただきサービスを提供する責任の重みを知らなければなりません。
とはいえ、不慣れなことばかりで不安を抱えやすい新入社員に、頭ごなしに「プロ意識を持とう」と伝えるだけでは、逆にプレッシャーになってしまいます。人事部は新入社員が抱える不安を解消し、萎縮せずにチャレンジできる成長マインドセットを育てることが大切です。
成長意欲を引き出すには、具体的に以下の順で働きかけるのをおすすめします。1. 新入社員の不安に耳を傾ける (不安の解消)
2. 成功体験を積み重ねる機会を増やす(自信の醸成)
3. 努力すればこうなれるといった体験談を先輩社員が話す(成長意欲の醸成)先輩社員が自らの体験談を新入社員と共有するのも、成長意欲の醸成に効果的です。新入社員当時に抱えていた不安をどのように乗り越えていったかを、等身大の姿を伝えていくと新入社員の希望になります。
「自分にもできるかもしれない」と思わせるのがポイントです。上記の順で成長マインドセットを育てる働きかけをしましょう。中堅社員|次のステージを目指してさらなる挑戦を
中堅社員とは、入社3年目以降で係長・課長などといった役職についていない社員を指します。基礎的な知識やスキルを習得し、ある程度、自分一人で業務を完遂できる能力と責任を持つのが特徴です。
業務に慣れてマンネリ化しがちな面もあります。そのため、次のステージに向けてさらなる挑戦を促すことも求められるでしょう。中堅社員に求められるマインドセットは例として以下の通りです。- 管理職を補佐し後輩をリードする
- 主体性を発揮して業務に取り組む
- チームの中核として業務を担う
- 周囲の話に耳を傾ける など
中堅社員向けの研修を行う企業は少ないものです。スキルがある程度身についている分、教育が手薄になりがちですが、いずれ組織の中核を担う人材群でもあります。
十分な教育を施し、企業の成長につなげましょう。管理職|一段高い視座を持って柔軟な対応を
管理職になると、プレイヤーとして活躍していたときよりも、一段高い視座を持つことが求められます。一人で成果を上げるのではなく、チーム全体としてどうすれば成果が出るのかを考えなければなりません。
管理職に求められるマインドセットは具体的に以下の通りです。- 部下を鼓舞し、目標達成に向けて導くリーダーシップ力
- 変化に柔軟に対応しながら、組織の発展につなげる思考力
- 部下や関係者との建設的な対話を通じて、良好な人間関係を築くコミュニケーション能力 など
メンバーが固定マインドセットに陥っている場合には、適切なタイミングでフォローする姿勢も管理職には求められます。部下が思うような成果を上げなくても、過程に目を向けて褒めるといったマネジメント力も必要でしょう。
階層別の人材育成のポイントについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事:初めての人材育成|担当者に求められるスキルと基礎知識を解説】
【関連記事:管理職の役割とは?求められるスキルや管理職候補を育成する流れ】
【関連記事:人材育成の課題とは?5つの解決策と成功事例を解説】人材育成におけるマインドセットの注意点マインドセット教育において注意したいのは、根気強く社員の変化を待つこと。マインドセットはそう簡単には変わりません。
多くの経験や知識、環境などから形成してきたマインドセットを変化させるのは、時間がかかります。心理学者 キャロル・S・ドゥエックは次のように述べています。
「マインドセットは小手先のテクニックで変えられるものではない。物事の見方が変化するということは、ものごとの見方が根底から変化することである。」
「変化が見られるや否や、努力をやめてしまうこともあるだろうが、小手先の努力で変わるものではない。」
「成長するためには十分な時間と努力と支え合いが欠かせない。」
無理に変えようとすると、相手は聞く耳を持たなくなってしまいます。時間をかけて根気強く進めましょう。成長マインドセットへシフトして、成長を加速化させようマインドセットとは「心のあり方」や「心構え」のことです。マインドセットには、固定マインドセットと成長マインドセットの2種類があり、社員の成長を促すには、成長マインドセットへと導く取り組みが求められます。
成長マインドセットに変わると、以下のようなメリットを享受できるでしょう。- 仕事に対するモチベーションが向上する
- 失敗を成長の機会と捉えられるようになる
- 社内の雰囲気が明るくなる
- 社内に新しいことへの挑戦を喚起する流れが醸成されるなど
社員のマインドセットを成長マインドセットへ導くには、定期的に自分のマインドセットを見つめ直す機会を設けたり、プロセスを評価したりといった働きかけが効果的です。
マインドセットは一朝一夕で変えられるものではありません。じっくり時間をかける必要があります。しかしマインドセット変革への地道な努力が社員の成長を促し、やがて企業の発展へとつながるでしょう。マインドセット変革は現状を知ることから始まる|現状把握にミイダスのアセスメントツール成長マインドセットへ変えるには、自分のマインドセットの傾向を客観的に知るのが大切です。傾向を知るだけでも、成長マインドセットへシフトしやすくなります。
知らず知らずのうちに固定マインドセットでいると、ミスや困難から目をそらし、人にどう見られるかばかりを気にして萎縮してしまいます。成長マインドセットにシフトできれば、ミスをしてもそれを受け止め、問題解決に取り組めるようになるでしょう。
自身のマインドセットを客観的に把握するには、アセスメントツールの活用がおすすめです。自分でも気づいていない面を自分で深く気づくきっかけになります。
ここではミイダスで提供している以下のアセスメントツールや講座をご紹介します。- コンピテンシー診断
- バイアス診断ゲーム
- 活躍ラーニング
それぞれご紹介します。思考や行動の特性を可視化する「コンピテンシー診断」
コンピテンシー診断とは、個人の思考性や行動特性を数値化し分析するツールです。画面に表示される質問に答えていくだけで、以下の項目について自己分析できます。- マネジメント資質
- 自分の個性・パーソナリティ
- ストレス要因
- 職務適性
- 相性の良い上司・部下のタイプ
マインドセット研修前に対象者にコンピテンシー診断を受験させるのも良いでしょう。診断結果をもとに自分を客観視させ、成長マインドセットへどのようにシフトすれば良いかを伝えられれば、より研修の効果を高められます。思考の癖を炙り出す「バイアス診断ゲーム」
バイアス診断ゲームは認知バイアスを測定するツールです。自分では気づけない「意思決定の癖」を炙り出します。
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などを頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向のことです。自分の認知バイアスを把握できれば、認知バイアスに左右されそうなときにそれに気づいて対応できるでしょう。
設問にゲーム感覚で直感的に応えるだけで22項目の認知バイアスを分析できます。所要時間は40分ほどかかりますが、中断して後日再開するのも可能です。
スマホからも診断できるため、スキマ時間を活用した受検もできるでしょう。認知バイアスをうまくコントロールするためのアドバイスをもらえるため、具体的にどのように自身の認知バイアスを制御すれば良いかがわかります。
診断は無料。ミイダスへのアカウント登録後に診断できるため、お気軽にお試しください。多彩なコンテンツで学びを深める「活躍ラーニング」
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームで自分の傾向を掴んだら、次に知りたいのは具体的な対処法です。ミイダスが提供する活躍ラーニングでは、一人ひとりのスキルと特性に合った講座を多数取り揃えています。
取り扱うのは以下の講座です。全部で200種類の動画コンテンツを取り揃えています。- ビジネス研修講座
- コンピテンシー活用講座
- バイアス診断ゲーム研修講座
ビジネス研修講座では、階層別に使えるビジネスノウハウを解説しています。その数なんと150講座を展開中。理解度テストつきなので、学んだ内容の定着度を確認することも可能です。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームの結果に対応した講座も揃っており、診断結果スコアの高低に合わせて講座選択できるようになっています。1本あたり25分程度でコンパクトに学べるため、通勤や休憩時といった隙間時間に視聴も可能です。
コンピテンシー活用講座では、ストレス要因別の対処法やタイプ別に上司との適切なコミュニケーション方法などを解説しています。
バイアス診断ゲーム研修講座では、猫師匠というキャラクターと楽しく対話形式で学べるのが特徴的。バイアス診断ゲームの診断項目21項目別に受講できるため、自分の傾向に合わせて講座選択できるでしょう。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームは無料でお試しいただけます。
ミイダスを無料でお試し
前向きに努力できるため、難易度の高い仕事に挑戦したり、失敗を成長の糧にしたりと、主体的に業務に励めます。他人の成功をただ羨むのでなく、「どのような努力をしたのか」と相手から学ぼうとするため、互いに学び合う空気感が社内の雰囲気を明るくするでしょう。
一方、能力を固定的に考える固定マインドセットの世界では、つまずきを「失敗」とみなしがちです。努力を怠ってしまうため、成長も停滞してしまいます。
大きな結果を出す人は皆、努力を信じているものです。「努力で変えられる」「やればできる」と信じている人は行動し続けられますが、努力を疑う人はすぐに足を止めてしまいます。
そのため「人は変われる」という信念を根底とした「成長マインドセット」は、社員の成長をもたらし、ひいては組織の成長にもつながっていくと言えるでしょう。
会社の成長には組織力を強化することも求められます。下記の記事では組織力強化の方法について詳しく解説しています。
【関連記事:組織力強化は会社の成長に必要不可欠|5つの強化法と成功事例を解説】
社内のマインドセット変革に取り組んだ結果、大きな成果を挙げた企業の事例を見ていきましょう。ここで取り上げるのは、マイクロソフトの例です。
世界トップレベルの影響力を持つマイクロソフトにも、技術革新の速度に追いつけず苦戦していた時代がありました。WindowsやOfficeのような製品に依存し、急速に成長するスマートフォン市場などで大きな後れを取っていたのです。
2014年に就任したCEO サティア・ナデラは、状況を変える最初の取り組みとして「組織文化変革」を実施。この変革がやがて同社を1兆ドル企業へと導きました。
サティア・ナデラが行ったのは、ミッションの再定義とカルチャーの浸透。マイクロソフトでは、成長マインドセットに基づいて、know it all(すべてを知っている)という硬直的な考え方から、learn it all(すべてを学ぶ)へと意識改革が行われました。
社員一人ひとりが難題に立ち向かい、乗り越えようとするマインドセットを持つことによって、個人も会社も成長できるとサティアは考えたわけです。
成長マインドセットを企業文化として根づかせるために、成長マインドセットを実践する社員を表彰し、自らも実践することによって会社の文化を変えることに力を注ぎました。
サティア・ナデラ自身の実践として象徴的なのが、役員会議の場におけるサティア・ナデラの発言です。会議では市場投入されて間もなかったクラウドサービス「Azure(アジュール)」のマーケットシェア率が議題に。
マーケットシェア率は当時5%以下。あまりに低い数値に、役員は当初サティア・ナデラに怒られると考えていたそうです。
しかしその数値を見たサティア・ナデラが言った一言は、役員が想像するものとは違っていました。彼は「まだ95%も伸びしろがある」と言ったのです。
サティア・ナデラの言葉から会議の雰囲気が一変。
その後、前向きにどんどん新しい取り組みを実施するようになり、今ではAzureはマイクロソフトにおける最も大きな売上と成長している部門にまで成長しています。
マイクロソフトにおいて「成長マインドセット」は、社内で繰り返し使われる言葉になり、あらゆる施策やサービスがそれに基づいているかを軸に考えられていると言います。
困難な状況も心のあり方一つで、いかようにも変えていけることがわかる事例と言えるでしょう。
世界トップレベルの影響力を持つマイクロソフトにも、技術革新の速度に追いつけず苦戦していた時代がありました。WindowsやOfficeのような製品に依存し、急速に成長するスマートフォン市場などで大きな後れを取っていたのです。
2014年に就任したCEO サティア・ナデラは、状況を変える最初の取り組みとして「組織文化変革」を実施。この変革がやがて同社を1兆ドル企業へと導きました。
サティア・ナデラが行ったのは、ミッションの再定義とカルチャーの浸透。マイクロソフトでは、成長マインドセットに基づいて、know it all(すべてを知っている)という硬直的な考え方から、learn it all(すべてを学ぶ)へと意識改革が行われました。
社員一人ひとりが難題に立ち向かい、乗り越えようとするマインドセットを持つことによって、個人も会社も成長できるとサティアは考えたわけです。
成長マインドセットを企業文化として根づかせるために、成長マインドセットを実践する社員を表彰し、自らも実践することによって会社の文化を変えることに力を注ぎました。
サティア・ナデラ自身の実践として象徴的なのが、役員会議の場におけるサティア・ナデラの発言です。会議では市場投入されて間もなかったクラウドサービス「Azure(アジュール)」のマーケットシェア率が議題に。
マーケットシェア率は当時5%以下。あまりに低い数値に、役員は当初サティア・ナデラに怒られると考えていたそうです。
しかしその数値を見たサティア・ナデラが言った一言は、役員が想像するものとは違っていました。彼は「まだ95%も伸びしろがある」と言ったのです。
サティア・ナデラの言葉から会議の雰囲気が一変。
その後、前向きにどんどん新しい取り組みを実施するようになり、今ではAzureはマイクロソフトにおける最も大きな売上と成長している部門にまで成長しています。
マイクロソフトにおいて「成長マインドセット」は、社内で繰り返し使われる言葉になり、あらゆる施策やサービスがそれに基づいているかを軸に考えられていると言います。
困難な状況も心のあり方一つで、いかようにも変えていけることがわかる事例と言えるでしょう。
成長マインドセットへ導く5つの方法それでは、固定マインドセットから成長マインドセットに変えるには、具体的にどのように社員に働きかければ良いのでしょう。成長マインドセットへ導くポイントは以下5つあります。- 努力で成長できると確信する(させる)
- 定期的に自分のマインドセットを見つめ直す
- ポジティブマインドを意識的に保つ
- 目標を言語化し行動に移す
- 結果よりもプロセスを評価する
それぞれ見ていきましょう。努力で成長できると確信する(させる)
固定マインドセットの人は「努力しても自分の能力は変わらない」と思い込んでいるものです。成長マインドセットへ変えるには、固定マインドセットの人が努力で成長できることを信じる必要があります。
心理学者 キャロル・S・ドゥエックは、自著『マインドセット「やればできる」の研究』のなかで、勉強嫌いな子どもに以下のように説明し、努力で成長できることを訴えたそうです。「人間の脳はまだ神秘に包まれており、知能や脳の働きについてはわかっていないことがたくさんあります。知能と言うと、人間には頭の良い人、普通の人、悪い人がいて、一生そのままだと思っている人が大勢いますが、最近の研究ではそうではないことがわかってきました、脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。新しいことを学ぶと脳が成長して、頭が良くなっていくことが科学的に証明されています。」「あなたは自分の脳の世話係なのよ。正しい使い方をすれば、脳の成長を助けてやることができるわ。」このように繰り返し励ますなかで、子どもの態度が一変。勉強に対してまるでやる気がなく、宿題すらしなかったその子が懸命に勉強に励むようになり、成績が向上したと言います。
子どもが努力次第で成長できることを指導者が心から信じ、子どもにも信じさせた結果、このような結果を導いたと言えるでしょう。
部下指導においても同じことが言えます。努力次第で成長できることを、人事担当者や上司が信じると同時に、いかに部下に訴えるかが大切です。繰り返し励ますことも人材育成の上では欠かせません。定期的に自分のマインドセットを見つめ直す
自分の考え方や思考の癖を意識的に見つめ直すのも大切です。自分の状況を客観的に認識すると、変化のきっかけを生み出しやすくなります。
自分のマインドセットを客観的に知るには、下記の方法が効果的です。- 日記をつける
- マインドマップを書く
- アセスメントツールを活用する など
日記もマインドマップも、思考をアウトプットする点で共通しています。マインドマップとは、頭の中で考えていることを図式にして可視化する思考法です。思考を整理したり、俯瞰的に思考を見たりすることで、より気づきを得やすくなるでしょう。
アセスメントツールとは、客観的な基準で対象者を評価するツールのこと。診断結果を通して自分を見つめ直すのに効果的です。
知らず知らずのうちに固定マインドセットに陥っている場合もあるものです。定期的に自分のマインドセットを見つめ直すことで、成長マインドセットへよりシフトしやすくなるでしょう。
ミイダスでは、自身でも気づけない思考の癖を客観的に分析するツール「バイアス診断ゲーム」を提供しています。まずは無料トライアルをお試しください。ポジティブマインドを意識的に保つ
意識的に心をポジティブに保つ努力も必要です。常に意識しなければ、知らず知らずのうちに固定マインドセットに戻ってしまいます。
仮に固定マインドセットに戻っても、心の声を変えるだけで、成長マインドセットに切り替えるきっかけになります。たとえば、否定的な考えが浮かんだ場合には、以下のように「まだ」という言葉を加えると、ポジティブに捉えやすくなるでしょう。- 自分にはできない→まだ自分にはできない
- 挑戦するのが怖い→まだ挑戦するのが怖い
- やりたいことがない→まだやりたいことがない
また、仮に失敗しても、嫉妬心や自己嫌悪に支配されてはいけません。改善方法を探ることに焦点を当てる意識も大切です。目標を言語化し行動に移す
ポジティブマインドを意識するばかりでなく、実際に行動に移しましょう。目標を言語化し行動に移せるようになると、目標に向かう充実感が自信になります。
その中で小さな成功体験を積み重ねることも大切です。目標を細分化し、一つひとつクリアする中で成長の確かな手応えを感じられるでしょう。結果よりもプロセスを評価する
結果よりもプロセスや行動を評価しましょう。どれほど小さな成功でも、自分で自分を称えるのが大切です。
成長マインドセットの人は、結果よりもその過程における成長に目を向けているものです。一方、固定マインドセットの人は成長より結果が全てだと考えてしまいがちです。
思うような結果が出なくても、成長できたポイントに着目し、さらなる前進を目指すほうが次につなげやすくなります。
他者に対しても同様にプロセスを褒めましょう。社内にポジティブな空気感が醸成されます。互いに認め合う意識が大切です。
下記の記事では、他者を賞賛する重要性について詳しく解説しています。
【関連記事:成長実感とは?実感を高める5つのマネジメント法と効果とは?】階層別に求められるマインドセットとは求められるマインドセットは、社内での役職や役割に応じて変わります。入社時や昇進・昇格時といった節目にマインドセット研修を行うと、新しい立場でスタートする際の一助となるでしょう。
階層別に求められるマインドセットについて解説します。新入社員|不安を解消し自信を醸成させる働きかけを
学生気分から抜け出し、プロとして顧客と接するマインドセットを身につける必要があります。お客様からお金をいただきサービスを提供する責任の重みを知らなければなりません。
とはいえ、不慣れなことばかりで不安を抱えやすい新入社員に、頭ごなしに「プロ意識を持とう」と伝えるだけでは、逆にプレッシャーになってしまいます。人事部は新入社員が抱える不安を解消し、萎縮せずにチャレンジできる成長マインドセットを育てることが大切です。
成長意欲を引き出すには、具体的に以下の順で働きかけるのをおすすめします。1. 新入社員の不安に耳を傾ける (不安の解消)
2. 成功体験を積み重ねる機会を増やす(自信の醸成)
3. 努力すればこうなれるといった体験談を先輩社員が話す(成長意欲の醸成)先輩社員が自らの体験談を新入社員と共有するのも、成長意欲の醸成に効果的です。新入社員当時に抱えていた不安をどのように乗り越えていったかを、等身大の姿を伝えていくと新入社員の希望になります。
「自分にもできるかもしれない」と思わせるのがポイントです。上記の順で成長マインドセットを育てる働きかけをしましょう。中堅社員|次のステージを目指してさらなる挑戦を
中堅社員とは、入社3年目以降で係長・課長などといった役職についていない社員を指します。基礎的な知識やスキルを習得し、ある程度、自分一人で業務を完遂できる能力と責任を持つのが特徴です。
業務に慣れてマンネリ化しがちな面もあります。そのため、次のステージに向けてさらなる挑戦を促すことも求められるでしょう。中堅社員に求められるマインドセットは例として以下の通りです。- 管理職を補佐し後輩をリードする
- 主体性を発揮して業務に取り組む
- チームの中核として業務を担う
- 周囲の話に耳を傾ける など
中堅社員向けの研修を行う企業は少ないものです。スキルがある程度身についている分、教育が手薄になりがちですが、いずれ組織の中核を担う人材群でもあります。
十分な教育を施し、企業の成長につなげましょう。管理職|一段高い視座を持って柔軟な対応を
管理職になると、プレイヤーとして活躍していたときよりも、一段高い視座を持つことが求められます。一人で成果を上げるのではなく、チーム全体としてどうすれば成果が出るのかを考えなければなりません。
管理職に求められるマインドセットは具体的に以下の通りです。- 部下を鼓舞し、目標達成に向けて導くリーダーシップ力
- 変化に柔軟に対応しながら、組織の発展につなげる思考力
- 部下や関係者との建設的な対話を通じて、良好な人間関係を築くコミュニケーション能力 など
メンバーが固定マインドセットに陥っている場合には、適切なタイミングでフォローする姿勢も管理職には求められます。部下が思うような成果を上げなくても、過程に目を向けて褒めるといったマネジメント力も必要でしょう。
階層別の人材育成のポイントについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事:初めての人材育成|担当者に求められるスキルと基礎知識を解説】
【関連記事:管理職の役割とは?求められるスキルや管理職候補を育成する流れ】
【関連記事:人材育成の課題とは?5つの解決策と成功事例を解説】人材育成におけるマインドセットの注意点マインドセット教育において注意したいのは、根気強く社員の変化を待つこと。マインドセットはそう簡単には変わりません。
多くの経験や知識、環境などから形成してきたマインドセットを変化させるのは、時間がかかります。心理学者 キャロル・S・ドゥエックは次のように述べています。
「マインドセットは小手先のテクニックで変えられるものではない。物事の見方が変化するということは、ものごとの見方が根底から変化することである。」
「変化が見られるや否や、努力をやめてしまうこともあるだろうが、小手先の努力で変わるものではない。」
「成長するためには十分な時間と努力と支え合いが欠かせない。」
無理に変えようとすると、相手は聞く耳を持たなくなってしまいます。時間をかけて根気強く進めましょう。成長マインドセットへシフトして、成長を加速化させようマインドセットとは「心のあり方」や「心構え」のことです。マインドセットには、固定マインドセットと成長マインドセットの2種類があり、社員の成長を促すには、成長マインドセットへと導く取り組みが求められます。
成長マインドセットに変わると、以下のようなメリットを享受できるでしょう。- 仕事に対するモチベーションが向上する
- 失敗を成長の機会と捉えられるようになる
- 社内の雰囲気が明るくなる
- 社内に新しいことへの挑戦を喚起する流れが醸成されるなど
社員のマインドセットを成長マインドセットへ導くには、定期的に自分のマインドセットを見つめ直す機会を設けたり、プロセスを評価したりといった働きかけが効果的です。
マインドセットは一朝一夕で変えられるものではありません。じっくり時間をかける必要があります。しかしマインドセット変革への地道な努力が社員の成長を促し、やがて企業の発展へとつながるでしょう。マインドセット変革は現状を知ることから始まる|現状把握にミイダスのアセスメントツール成長マインドセットへ変えるには、自分のマインドセットの傾向を客観的に知るのが大切です。傾向を知るだけでも、成長マインドセットへシフトしやすくなります。
知らず知らずのうちに固定マインドセットでいると、ミスや困難から目をそらし、人にどう見られるかばかりを気にして萎縮してしまいます。成長マインドセットにシフトできれば、ミスをしてもそれを受け止め、問題解決に取り組めるようになるでしょう。
自身のマインドセットを客観的に把握するには、アセスメントツールの活用がおすすめです。自分でも気づいていない面を自分で深く気づくきっかけになります。
ここではミイダスで提供している以下のアセスメントツールや講座をご紹介します。- コンピテンシー診断
- バイアス診断ゲーム
- 活躍ラーニング
それぞれご紹介します。思考や行動の特性を可視化する「コンピテンシー診断」
コンピテンシー診断とは、個人の思考性や行動特性を数値化し分析するツールです。画面に表示される質問に答えていくだけで、以下の項目について自己分析できます。- マネジメント資質
- 自分の個性・パーソナリティ
- ストレス要因
- 職務適性
- 相性の良い上司・部下のタイプ
マインドセット研修前に対象者にコンピテンシー診断を受験させるのも良いでしょう。診断結果をもとに自分を客観視させ、成長マインドセットへどのようにシフトすれば良いかを伝えられれば、より研修の効果を高められます。思考の癖を炙り出す「バイアス診断ゲーム」
バイアス診断ゲームは認知バイアスを測定するツールです。自分では気づけない「意思決定の癖」を炙り出します。
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などを頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向のことです。自分の認知バイアスを把握できれば、認知バイアスに左右されそうなときにそれに気づいて対応できるでしょう。
設問にゲーム感覚で直感的に応えるだけで22項目の認知バイアスを分析できます。所要時間は40分ほどかかりますが、中断して後日再開するのも可能です。
スマホからも診断できるため、スキマ時間を活用した受検もできるでしょう。認知バイアスをうまくコントロールするためのアドバイスをもらえるため、具体的にどのように自身の認知バイアスを制御すれば良いかがわかります。
診断は無料。ミイダスへのアカウント登録後に診断できるため、お気軽にお試しください。多彩なコンテンツで学びを深める「活躍ラーニング」
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームで自分の傾向を掴んだら、次に知りたいのは具体的な対処法です。ミイダスが提供する活躍ラーニングでは、一人ひとりのスキルと特性に合った講座を多数取り揃えています。
取り扱うのは以下の講座です。全部で200種類の動画コンテンツを取り揃えています。- ビジネス研修講座
- コンピテンシー活用講座
- バイアス診断ゲーム研修講座
ビジネス研修講座では、階層別に使えるビジネスノウハウを解説しています。その数なんと150講座を展開中。理解度テストつきなので、学んだ内容の定着度を確認することも可能です。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームの結果に対応した講座も揃っており、診断結果スコアの高低に合わせて講座選択できるようになっています。1本あたり25分程度でコンパクトに学べるため、通勤や休憩時といった隙間時間に視聴も可能です。
コンピテンシー活用講座では、ストレス要因別の対処法やタイプ別に上司との適切なコミュニケーション方法などを解説しています。
バイアス診断ゲーム研修講座では、猫師匠というキャラクターと楽しく対話形式で学べるのが特徴的。バイアス診断ゲームの診断項目21項目別に受講できるため、自分の傾向に合わせて講座選択できるでしょう。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームは無料でお試しいただけます。
ミイダスを無料でお試し
心理学者 キャロル・S・ドゥエックは、自著『マインドセット「やればできる」の研究』のなかで、勉強嫌いな子どもに以下のように説明し、努力で成長できることを訴えたそうです。
子どもが努力次第で成長できることを指導者が心から信じ、子どもにも信じさせた結果、このような結果を導いたと言えるでしょう。
部下指導においても同じことが言えます。努力次第で成長できることを、人事担当者や上司が信じると同時に、いかに部下に訴えるかが大切です。繰り返し励ますことも人材育成の上では欠かせません。
自分のマインドセットを客観的に知るには、下記の方法が効果的です。
アセスメントツールとは、客観的な基準で対象者を評価するツールのこと。診断結果を通して自分を見つめ直すのに効果的です。
知らず知らずのうちに固定マインドセットに陥っている場合もあるものです。定期的に自分のマインドセットを見つめ直すことで、成長マインドセットへよりシフトしやすくなるでしょう。
ミイダスでは、自身でも気づけない思考の癖を客観的に分析するツール「バイアス診断ゲーム」を提供しています。まずは無料トライアルをお試しください。
仮に固定マインドセットに戻っても、心の声を変えるだけで、成長マインドセットに切り替えるきっかけになります。たとえば、否定的な考えが浮かんだ場合には、以下のように「まだ」という言葉を加えると、ポジティブに捉えやすくなるでしょう。
その中で小さな成功体験を積み重ねることも大切です。目標を細分化し、一つひとつクリアする中で成長の確かな手応えを感じられるでしょう。
成長マインドセットの人は、結果よりもその過程における成長に目を向けているものです。一方、固定マインドセットの人は成長より結果が全てだと考えてしまいがちです。
思うような結果が出なくても、成長できたポイントに着目し、さらなる前進を目指すほうが次につなげやすくなります。
他者に対しても同様にプロセスを褒めましょう。社内にポジティブな空気感が醸成されます。互いに認め合う意識が大切です。
下記の記事では、他者を賞賛する重要性について詳しく解説しています。
【関連記事:成長実感とは?実感を高める5つのマネジメント法と効果とは?】
求められるマインドセットは、社内での役職や役割に応じて変わります。入社時や昇進・昇格時といった節目にマインドセット研修を行うと、新しい立場でスタートする際の一助となるでしょう。
階層別に求められるマインドセットについて解説します。
階層別に求められるマインドセットについて解説します。
新入社員|不安を解消し自信を醸成させる働きかけを
学生気分から抜け出し、プロとして顧客と接するマインドセットを身につける必要があります。お客様からお金をいただきサービスを提供する責任の重みを知らなければなりません。
とはいえ、不慣れなことばかりで不安を抱えやすい新入社員に、頭ごなしに「プロ意識を持とう」と伝えるだけでは、逆にプレッシャーになってしまいます。人事部は新入社員が抱える不安を解消し、萎縮せずにチャレンジできる成長マインドセットを育てることが大切です。
成長意欲を引き出すには、具体的に以下の順で働きかけるのをおすすめします。
とはいえ、不慣れなことばかりで不安を抱えやすい新入社員に、頭ごなしに「プロ意識を持とう」と伝えるだけでは、逆にプレッシャーになってしまいます。人事部は新入社員が抱える不安を解消し、萎縮せずにチャレンジできる成長マインドセットを育てることが大切です。
成長意欲を引き出すには、具体的に以下の順で働きかけるのをおすすめします。
1. 新入社員の不安に耳を傾ける (不安の解消)
2. 成功体験を積み重ねる機会を増やす(自信の醸成)
3. 努力すればこうなれるといった体験談を先輩社員が話す(成長意欲の醸成)
2. 成功体験を積み重ねる機会を増やす(自信の醸成)
3. 努力すればこうなれるといった体験談を先輩社員が話す(成長意欲の醸成)
先輩社員が自らの体験談を新入社員と共有するのも、成長意欲の醸成に効果的です。新入社員当時に抱えていた不安をどのように乗り越えていったかを、等身大の姿を伝えていくと新入社員の希望になります。
「自分にもできるかもしれない」と思わせるのがポイントです。上記の順で成長マインドセットを育てる働きかけをしましょう。
「自分にもできるかもしれない」と思わせるのがポイントです。上記の順で成長マインドセットを育てる働きかけをしましょう。
中堅社員|次のステージを目指してさらなる挑戦を
中堅社員とは、入社3年目以降で係長・課長などといった役職についていない社員を指します。基礎的な知識やスキルを習得し、ある程度、自分一人で業務を完遂できる能力と責任を持つのが特徴です。
業務に慣れてマンネリ化しがちな面もあります。そのため、次のステージに向けてさらなる挑戦を促すことも求められるでしょう。中堅社員に求められるマインドセットは例として以下の通りです。
業務に慣れてマンネリ化しがちな面もあります。そのため、次のステージに向けてさらなる挑戦を促すことも求められるでしょう。中堅社員に求められるマインドセットは例として以下の通りです。
- 管理職を補佐し後輩をリードする
- 主体性を発揮して業務に取り組む
- チームの中核として業務を担う
- 周囲の話に耳を傾ける など
中堅社員向けの研修を行う企業は少ないものです。スキルがある程度身についている分、教育が手薄になりがちですが、いずれ組織の中核を担う人材群でもあります。
十分な教育を施し、企業の成長につなげましょう。
十分な教育を施し、企業の成長につなげましょう。
管理職|一段高い視座を持って柔軟な対応を
管理職になると、プレイヤーとして活躍していたときよりも、一段高い視座を持つことが求められます。一人で成果を上げるのではなく、チーム全体としてどうすれば成果が出るのかを考えなければなりません。
管理職に求められるマインドセットは具体的に以下の通りです。
管理職に求められるマインドセットは具体的に以下の通りです。
- 部下を鼓舞し、目標達成に向けて導くリーダーシップ力
- 変化に柔軟に対応しながら、組織の発展につなげる思考力
- 部下や関係者との建設的な対話を通じて、良好な人間関係を築くコミュニケーション能力 など
メンバーが固定マインドセットに陥っている場合には、適切なタイミングでフォローする姿勢も管理職には求められます。部下が思うような成果を上げなくても、過程に目を向けて褒めるといったマネジメント力も必要でしょう。
階層別の人材育成のポイントについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
【関連記事:初めての人材育成|担当者に求められるスキルと基礎知識を解説】
【関連記事:管理職の役割とは?求められるスキルや管理職候補を育成する流れ】
【関連記事:人材育成の課題とは?5つの解決策と成功事例を解説】
階層別の人材育成のポイントについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
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【関連記事:人材育成の課題とは?5つの解決策と成功事例を解説】
人材育成におけるマインドセットの注意点マインドセット教育において注意したいのは、根気強く社員の変化を待つこと。マインドセットはそう簡単には変わりません。
多くの経験や知識、環境などから形成してきたマインドセットを変化させるのは、時間がかかります。心理学者 キャロル・S・ドゥエックは次のように述べています。
「マインドセットは小手先のテクニックで変えられるものではない。物事の見方が変化するということは、ものごとの見方が根底から変化することである。」
「変化が見られるや否や、努力をやめてしまうこともあるだろうが、小手先の努力で変わるものではない。」
「成長するためには十分な時間と努力と支え合いが欠かせない。」
無理に変えようとすると、相手は聞く耳を持たなくなってしまいます。時間をかけて根気強く進めましょう。成長マインドセットへシフトして、成長を加速化させようマインドセットとは「心のあり方」や「心構え」のことです。マインドセットには、固定マインドセットと成長マインドセットの2種類があり、社員の成長を促すには、成長マインドセットへと導く取り組みが求められます。
成長マインドセットに変わると、以下のようなメリットを享受できるでしょう。- 仕事に対するモチベーションが向上する
- 失敗を成長の機会と捉えられるようになる
- 社内の雰囲気が明るくなる
- 社内に新しいことへの挑戦を喚起する流れが醸成されるなど
社員のマインドセットを成長マインドセットへ導くには、定期的に自分のマインドセットを見つめ直す機会を設けたり、プロセスを評価したりといった働きかけが効果的です。
マインドセットは一朝一夕で変えられるものではありません。じっくり時間をかける必要があります。しかしマインドセット変革への地道な努力が社員の成長を促し、やがて企業の発展へとつながるでしょう。マインドセット変革は現状を知ることから始まる|現状把握にミイダスのアセスメントツール成長マインドセットへ変えるには、自分のマインドセットの傾向を客観的に知るのが大切です。傾向を知るだけでも、成長マインドセットへシフトしやすくなります。
知らず知らずのうちに固定マインドセットでいると、ミスや困難から目をそらし、人にどう見られるかばかりを気にして萎縮してしまいます。成長マインドセットにシフトできれば、ミスをしてもそれを受け止め、問題解決に取り組めるようになるでしょう。
自身のマインドセットを客観的に把握するには、アセスメントツールの活用がおすすめです。自分でも気づいていない面を自分で深く気づくきっかけになります。
ここではミイダスで提供している以下のアセスメントツールや講座をご紹介します。- コンピテンシー診断
- バイアス診断ゲーム
- 活躍ラーニング
それぞれご紹介します。思考や行動の特性を可視化する「コンピテンシー診断」
コンピテンシー診断とは、個人の思考性や行動特性を数値化し分析するツールです。画面に表示される質問に答えていくだけで、以下の項目について自己分析できます。- マネジメント資質
- 自分の個性・パーソナリティ
- ストレス要因
- 職務適性
- 相性の良い上司・部下のタイプ
マインドセット研修前に対象者にコンピテンシー診断を受験させるのも良いでしょう。診断結果をもとに自分を客観視させ、成長マインドセットへどのようにシフトすれば良いかを伝えられれば、より研修の効果を高められます。思考の癖を炙り出す「バイアス診断ゲーム」
バイアス診断ゲームは認知バイアスを測定するツールです。自分では気づけない「意思決定の癖」を炙り出します。
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などを頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向のことです。自分の認知バイアスを把握できれば、認知バイアスに左右されそうなときにそれに気づいて対応できるでしょう。
設問にゲーム感覚で直感的に応えるだけで22項目の認知バイアスを分析できます。所要時間は40分ほどかかりますが、中断して後日再開するのも可能です。
スマホからも診断できるため、スキマ時間を活用した受検もできるでしょう。認知バイアスをうまくコントロールするためのアドバイスをもらえるため、具体的にどのように自身の認知バイアスを制御すれば良いかがわかります。
診断は無料。ミイダスへのアカウント登録後に診断できるため、お気軽にお試しください。多彩なコンテンツで学びを深める「活躍ラーニング」
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームで自分の傾向を掴んだら、次に知りたいのは具体的な対処法です。ミイダスが提供する活躍ラーニングでは、一人ひとりのスキルと特性に合った講座を多数取り揃えています。
取り扱うのは以下の講座です。全部で200種類の動画コンテンツを取り揃えています。- ビジネス研修講座
- コンピテンシー活用講座
- バイアス診断ゲーム研修講座
ビジネス研修講座では、階層別に使えるビジネスノウハウを解説しています。その数なんと150講座を展開中。理解度テストつきなので、学んだ内容の定着度を確認することも可能です。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームの結果に対応した講座も揃っており、診断結果スコアの高低に合わせて講座選択できるようになっています。1本あたり25分程度でコンパクトに学べるため、通勤や休憩時といった隙間時間に視聴も可能です。
コンピテンシー活用講座では、ストレス要因別の対処法やタイプ別に上司との適切なコミュニケーション方法などを解説しています。
バイアス診断ゲーム研修講座では、猫師匠というキャラクターと楽しく対話形式で学べるのが特徴的。バイアス診断ゲームの診断項目21項目別に受講できるため、自分の傾向に合わせて講座選択できるでしょう。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームは無料でお試しいただけます。
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多くの経験や知識、環境などから形成してきたマインドセットを変化させるのは、時間がかかります。心理学者 キャロル・S・ドゥエックは次のように述べています。
「マインドセットは小手先のテクニックで変えられるものではない。物事の見方が変化するということは、ものごとの見方が根底から変化することである。」
「変化が見られるや否や、努力をやめてしまうこともあるだろうが、小手先の努力で変わるものではない。」
「成長するためには十分な時間と努力と支え合いが欠かせない。」
無理に変えようとすると、相手は聞く耳を持たなくなってしまいます。時間をかけて根気強く進めましょう。
マインドセットとは「心のあり方」や「心構え」のことです。マインドセットには、固定マインドセットと成長マインドセットの2種類があり、社員の成長を促すには、成長マインドセットへと導く取り組みが求められます。
成長マインドセットに変わると、以下のようなメリットを享受できるでしょう。
成長マインドセットに変わると、以下のようなメリットを享受できるでしょう。
- 仕事に対するモチベーションが向上する
- 失敗を成長の機会と捉えられるようになる
- 社内の雰囲気が明るくなる
- 社内に新しいことへの挑戦を喚起する流れが醸成されるなど
社員のマインドセットを成長マインドセットへ導くには、定期的に自分のマインドセットを見つめ直す機会を設けたり、プロセスを評価したりといった働きかけが効果的です。
マインドセットは一朝一夕で変えられるものではありません。じっくり時間をかける必要があります。しかしマインドセット変革への地道な努力が社員の成長を促し、やがて企業の発展へとつながるでしょう。
マインドセットは一朝一夕で変えられるものではありません。じっくり時間をかける必要があります。しかしマインドセット変革への地道な努力が社員の成長を促し、やがて企業の発展へとつながるでしょう。
マインドセット変革は現状を知ることから始まる|現状把握にミイダスのアセスメントツール成長マインドセットへ変えるには、自分のマインドセットの傾向を客観的に知るのが大切です。傾向を知るだけでも、成長マインドセットへシフトしやすくなります。
知らず知らずのうちに固定マインドセットでいると、ミスや困難から目をそらし、人にどう見られるかばかりを気にして萎縮してしまいます。成長マインドセットにシフトできれば、ミスをしてもそれを受け止め、問題解決に取り組めるようになるでしょう。
自身のマインドセットを客観的に把握するには、アセスメントツールの活用がおすすめです。自分でも気づいていない面を自分で深く気づくきっかけになります。
ここではミイダスで提供している以下のアセスメントツールや講座をご紹介します。- コンピテンシー診断
- バイアス診断ゲーム
- 活躍ラーニング
それぞれご紹介します。思考や行動の特性を可視化する「コンピテンシー診断」
コンピテンシー診断とは、個人の思考性や行動特性を数値化し分析するツールです。画面に表示される質問に答えていくだけで、以下の項目について自己分析できます。- マネジメント資質
- 自分の個性・パーソナリティ
- ストレス要因
- 職務適性
- 相性の良い上司・部下のタイプ
マインドセット研修前に対象者にコンピテンシー診断を受験させるのも良いでしょう。診断結果をもとに自分を客観視させ、成長マインドセットへどのようにシフトすれば良いかを伝えられれば、より研修の効果を高められます。思考の癖を炙り出す「バイアス診断ゲーム」
バイアス診断ゲームは認知バイアスを測定するツールです。自分では気づけない「意思決定の癖」を炙り出します。
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などを頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向のことです。自分の認知バイアスを把握できれば、認知バイアスに左右されそうなときにそれに気づいて対応できるでしょう。
設問にゲーム感覚で直感的に応えるだけで22項目の認知バイアスを分析できます。所要時間は40分ほどかかりますが、中断して後日再開するのも可能です。
スマホからも診断できるため、スキマ時間を活用した受検もできるでしょう。認知バイアスをうまくコントロールするためのアドバイスをもらえるため、具体的にどのように自身の認知バイアスを制御すれば良いかがわかります。
診断は無料。ミイダスへのアカウント登録後に診断できるため、お気軽にお試しください。多彩なコンテンツで学びを深める「活躍ラーニング」
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームで自分の傾向を掴んだら、次に知りたいのは具体的な対処法です。ミイダスが提供する活躍ラーニングでは、一人ひとりのスキルと特性に合った講座を多数取り揃えています。
取り扱うのは以下の講座です。全部で200種類の動画コンテンツを取り揃えています。- ビジネス研修講座
- コンピテンシー活用講座
- バイアス診断ゲーム研修講座
ビジネス研修講座では、階層別に使えるビジネスノウハウを解説しています。その数なんと150講座を展開中。理解度テストつきなので、学んだ内容の定着度を確認することも可能です。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームの結果に対応した講座も揃っており、診断結果スコアの高低に合わせて講座選択できるようになっています。1本あたり25分程度でコンパクトに学べるため、通勤や休憩時といった隙間時間に視聴も可能です。
コンピテンシー活用講座では、ストレス要因別の対処法やタイプ別に上司との適切なコミュニケーション方法などを解説しています。
バイアス診断ゲーム研修講座では、猫師匠というキャラクターと楽しく対話形式で学べるのが特徴的。バイアス診断ゲームの診断項目21項目別に受講できるため、自分の傾向に合わせて講座選択できるでしょう。
コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームは無料でお試しいただけます。
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知らず知らずのうちに固定マインドセットでいると、ミスや困難から目をそらし、人にどう見られるかばかりを気にして萎縮してしまいます。成長マインドセットにシフトできれば、ミスをしてもそれを受け止め、問題解決に取り組めるようになるでしょう。
自身のマインドセットを客観的に把握するには、アセスメントツールの活用がおすすめです。自分でも気づいていない面を自分で深く気づくきっかけになります。
ここではミイダスで提供している以下のアセスメントツールや講座をご紹介します。
認知バイアスとは、意思決定をするときに、先入観や経験則、直感などを頼って非合理的な判断をしてしまう心理傾向のことです。自分の認知バイアスを把握できれば、認知バイアスに左右されそうなときにそれに気づいて対応できるでしょう。
設問にゲーム感覚で直感的に応えるだけで22項目の認知バイアスを分析できます。所要時間は40分ほどかかりますが、中断して後日再開するのも可能です。
スマホからも診断できるため、スキマ時間を活用した受検もできるでしょう。認知バイアスをうまくコントロールするためのアドバイスをもらえるため、具体的にどのように自身の認知バイアスを制御すれば良いかがわかります。
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コンピテンシー診断やバイアス診断ゲームの結果に対応した講座も揃っており、診断結果スコアの高低に合わせて講座選択できるようになっています。1本あたり25分程度でコンパクトに学べるため、通勤や休憩時といった隙間時間に視聴も可能です。
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