エンジニアやデザイナーの働き方を「循環させる」
サーキュレーションは2014年1月に設立し、プロフェッショナル人材のシェアリング事業を展開しています。
人材不足の現在、1人のプロフェッショナル人材が1つの会社に週5日も勤める働き方は限界に来ており、会社を掛け持ちしてもらうことで関わる人たちに経験・知見を循環させてもらおうというビジョンを掲げています。
その中で私が立ち上げ以来関わっているflexy(フレキシー)は、エンジニアとデザイナーに特化したマッチングサービスです。エンジニアとデザイナーは、さまざまな業界・職種の中でもっとも新しい働き方を体現している方々であり、その働き方を私たちが「科学」することで、ほかの業界や職種にも循環させたいと考えています。
また、サーキュレーションでは全職種の方々を支援しているのですが、特にスタートアップやベンチャーはテクノロジーに紐づく課題が多いと感じていました。しかしエンジニアとデザイナーはほかの職種と同じようにアプローチしても出会うことが難しいため、専門のブランドと部隊が必要だと考えてflexyを立ち上げました。
求める人材は、まさにレッドオーシャンの中心
flexyで採用している職種はコンサルタントがメインです。flexyのコンサルタントは、案件獲得の営業活動から受注後の人材の人選、集客まですべてを一人で担います。flexyのブランドや新しい働き方がまだ認知されていない中、アウトバウンドで積極的に案件を開拓する新規開拓力が必要とされます。
私たちが求める採用ターゲットは、地道な営業ができて、コンサルティングがしたい20代から30代前半までのゾーンの方々。
ご存知のとおり、完全なレッドオーシャンの市場です。当時は採用手法としてエージェントを利用していたのですが、この売り手市場だと求人の数も多く、他の求人との差別化ができていなかったこともあり、採用には苦戦していました。約1年間くらいは採用できず、このやり方には限界を感じていました。
わずかな工数で、いきなり採用に成功
そこで私たちはダイレクトリクルーティングに注目し、人事の手を煩わせることなく現場主導でミイダスの活用を始めました。とはいえ私たちがやったことは求人票を作成して、ターゲットを設定し、文面をつくったことだけ。その気になれば、作業は30分や1時間で済みます。
ターゲットは営業の経験者以外にも、サービス業で店長やスタッフをやっていらっしゃった方にもスカウトを送りました。
コミュニケーションの能力も高く、かつ商売(ビジネス)の感どこを抑えていらっしゃるだろう、という方をセグメントして配信をしました。
その結果想像以上の反応があり、約50件も面接を設定、いきなり採用成功できたので驚きました。
文面の工夫で多くの転職希望者との接点を作り出すことに成功
約50件もの面談を設定できた理由として、文面の工夫が大きかったと思います。実は私が「時短パパ」として勤務しているのですが、そのことをスカウトの文面で紹介したり、私のFacebookのアカウントのリンクを貼るなどして、「どんな人物がスカウトを送っているのか」が見えるように心がけました。
文章自体もカジュアルなものにしているので、文面を読めば自然と当社の柔軟な社風を感じてもらえたと思います。また、文面は面談時のアイスブレイクの材料にもなり、初対面でもスムーズに会話することができましたね。
成功体験によってエージェントからの推薦も増加
面白いことに、ミイダスで採用決定するとエージェントからの紹介も増えました。実際にミイダスで採用決定した方の1人は、生命保険会社で営業をしていた38歳の男性で、当初描いていたターゲットのペルソナとは違いました。
弊社の業界と出身業界が全然違うので、そのような方が興味を持って応募してくれるとは想定していなかったのです。
その入社事例のおかげで、他の業界出身の方でもflexyに興味を持ち、入社してくれるという理解が人事やエージェントにも広がり、推薦の数もかなり増えました。
まずは一つでも成功体験を積むことの重要性を実感しましたね。
事業は次のフェーズへ
今まではコンサルタントの数が足りていなかったこともあり、新しい働き方への理解があるWeb系の会社を中心にflexyのサービスを提供していました。ですが私たちは、ゆくゆくは非IT分野や地方の企業に対してもサービスを提供していきたいと考えています。
コンサルタントの採用が上手くいけば、そのような企業にもアプローチできるようになるでしょう。
来期以降もミイダスの活用は続けていきたいと考えています。