文化財を後世に残す重要な仕事。しかし、その魅力を伝える事は難しい
「条件の良い仕事」とは言えない…業界全体の採用課題がある
これは業界全体の問題として、人材が不足しています。昔と比べ、かなり環境は改善されたと思いますが「きつい、仕事が集中する、汚れる」いわゆる3Kというイメージがあるためでしょう。やはり、若い方には応募していただけない傾向があります。今はSNSなどのコミュニケーションツールも多いですから「条件の良い仕事」を簡単に探せます。ですから、せっかく入社しても資格の取得に必要な実務経験の年数を我慢できずに辞めてしまう人もいます。
害虫駆除には「時期」がある。これが採用の難易度をあげている
弊社は文化財の害虫防除は中国地方全域お受けしており、一般家庭の害虫防除は県内中心に承っております。
害虫防除にはシーズンがあり、特に文化財の害虫防除は一般的に冬場は行いません。気温がある程度高くないと効果が出ないという薬剤の性能上、4月から10月しかできないんです。ですから冬場は仕事が少ない分、人員も少なくて良いのですが、夏場は人員を増員したいという状況になります。それもこの業界における人材採用を難しくしていると思う要因のひとつですね。「それなら繁忙期だけ、アルバイトを募集すれば良いではないか」と思われるでしょう。しかし、文化財を扱う仕事ではアルバイトは不可という規定があり、「誰でも気軽にどうぞ」というわけにはいきません。
途絶えてはいけない仕事。だから若手を採用したい
今、若手が欲しいと思っています。私達の仕事は入社してすぐに出来るわけではありません。ですから次の世代に、中心となって活躍していただける方を育てていきたいところです。そうでないと平均年齢が上がってしまいますし、途絶えてしまってはいけない仕事ですから。文化財部門が弊社の一番の強みですから、そのノウハウを若い人材に伝えていきたいということで今回、採用に踏み切りました。
「条件の良い仕事」は、人によって違う。だから、自社に合う人を探す必要がある
これまでの採用では変わらない。新しい採用手法へ
これまでハローワークを活用して採用活動を行ってきましたが、なかなか自社に合う人が見つかりませんでした。
ミイダスを無料で試してみているという同業他社の方が、紹介してくださったのがミイダスを知るきっかけです。それで、一度ミイダスのセールスの方に説明していただいて導入を決めました。
「求人を出して待つ」から「求職者の情報を見てスカウトを出す」採用へ
全国の求職者の情報が見られるところが、ミイダスの良さだと思っています。これまでのハローワークでは求職者の方が応募してくださらないと、企業側からは一切の情報が分かりません。
でもミイダスは登録されている求職者の方の情報を見て、自社の条件に合った方に企業側からスカウトが送れます。これが今までの採用との根本的な違いですね。
文字情報で会社の魅力をPR。写真では伝わらない想いを伝える
ミイダスは、企業側からスカウトを送ります。そのスカウトの文面には多くの入力項目があります。豊富な文字情報で会社の業務内容や魅力を伝える。「こういう企業です」と自分達でPRできるのは、ハローワークとは違った魅力があると思いました。
「文化財を後世に伝えていく」誇りと責任を持ち、共に進んでくれる人材を求める
業務上必要な資格がありますが、やはり実務経験がないと難しい。実際に実務経験がないと受験資格が得られないものもあります。専門性の高い資格ばかりですが、皆未経験からスタートですから、まずは一つひとつ経験を重ね、知識を得ていただきたいです。
文化財が収められているエリアには誰でも立ち入れるわけではありません。そういった重要な部屋に入って仕事が出来るというのは、信頼していただいている証です。自分達の作業によって貴重なものが後世に伝えられる。やりがいや誇りを感じます。
せっかくミイダスを導入して採用活動を行っていますので、良い成果を得たいと思います。