Silver7th
社会福祉法人大東会
- 30～99人
- 福祉介護
- 中部
- 静岡県
- 上司
- 報酬
独自の制度で保育士の離職率を下げることに成功
- 寺小屋制度導入で保育士の負担を軽減
- 当園では、新入園の保育士から2年目までは、15～20年の経験を持つベテラン保育士（指導力のある方）を指導者として配置し、日常の保育現場に同行して都度サポートする「寺子屋制度」を導入しています。この制度は、不適切な保育を防ぎつつ、1年間の保育の進行を学ぶことができ、同じタイミングで3人を一括りにして指導することで、保育士の精神的な安定感も得られます。
- OJTを中心とした研修制度を充実
- OJTを中心とした研修制度を充実させています。研修は通常勤務時間内に留め、17時以降には行いません。外部からは一流の専門家を招聘し、実践に即した研修制度を導入しています。具体的には、日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師養成センターで4,000人を育てた経験を持つ松浦公紀氏や、リズム保育の専門家である株式会社こどもの夢と未来舎の佐藤節子先生とそのお弟子さん、そして元Ｊリーガーで体育講師の方などを招いています。子どもの骨がまだ柔らかく固まっていないため、年齢に合わせた指導方法などについても学びます。
- パート従業員にもキャリアアップのチャンスを
- パート従業員には残業代が支給されないため、正規従業員が終業時間に合わせてサポートし、働きやすい環境を追求しています。ただし、パート従業員にも高い能力を持つ方が多いため、彼らも正規従業員と同様にキャリアアップできるようにしています。現在、いくつかのパート従業員がリーダーを務めており、月に3時間分の残業代が支給されています。正規とパートの主な違いは、交代勤務の有無です。正規従業員には残業の有無に関わらず6時間分の固定残業代が支給されています。もし通常の残業を超える場合は内容を提出し、承認を受ければ支給されます。正規従業員は週40時間以下で、早番・遅番などの交代勤務がありますが、パートは交代勤務がなく、フルタイムでも働くことが可能です。また、6時間勤務など、希望に合わせた始業〜就業時間で働くことができます。
- 育児休暇の取得を課題に
- 保育業界ではかつては結婚退職が一般的でしたが、長期間働いてもらうために個別面談で従業員の要望を聞き取り、適応しています。約10年前までは結婚退職が多かったが、保育業務は時間をかけて習得していくものであり、ライフステージを尊重し、その時に合った働き方や働きやすさを提案する方針をとっていました。育児休業の取得実績もあり（2022年は6名、2023年は3名）、育休後でまだ正規での復帰が難しいとの要望があれば、しばらくはパート対応にし、ある程度働けるようになったら正規に復帰する流れも実現しています。これに関して改善の余地があると考えており、課題と捉えています。
- 朝礼や旅行でコミュニケーションアップ
- 若い従業員が多いので楽しみも取り入れるよう工夫し、歓迎会や忘年会のほか、年に1回は企業負担で社員旅⾏を実施しています。労働効率だけでなく、実働中に充実感を味わい、プロとして成長できる職場を今後も継続して作っていきたいと思っています。組織にとって必要な情報を従業員にも共有し、その一環として毎日の数分の朝礼でコミュニケーションを図っています。スモールステップで業務を理解していくことがはたらきがいにつながっていると感じており、他の保育施設では離職率が16〜20％程度と言われている中、当園の離職率はその平均を大きく下回っています。
従来のサーベイでは見えなかった「従業員の本音」が見える
